何故碧を連れてきたのか、碧の今後はどうなるのか。
口調等、おかしな点もございますがご了承下さい。
「さて、洗いざらい話してもらうわよ!紫!」
そう言って霊夢さんは宙に浮かぶ女性に詰め寄る。
「あらあら…手荒い歓迎は嫌いなのだけれど?その前にお茶と煎餅を貰うわね?」
すると女性の手が歪んだ空間へと消え、中からお茶と煎餅を取り出す。後ろを見ると、在ったはずの物が無くなっていた。何なのこの力…。
「ふふっ…驚いてもらえて光栄ですわ。自己紹介をしましょう。私は『八雲紫』この幻想郷を創った一人です」
「それと、神隠しの主犯って肩書もある妖怪よ!まったく、最近は何もしていないと思ったら…何で外から人を連れてきたのよ!」
この二人…実は仲が良いのかな?でも確かに気になる。
「八雲さん「紫でいいですわ♪」紫さん…。何で僕をこの幻想郷に連れてきたんですか?」
すると、紫さんの顔から笑みが消え…。
「そうですわね、今回の件は、色々な事象の重なった結果起きてしまった、ある意味異変とも言えるものなのよ」
「異変…ですって?でも、こっちには何の連絡も来てないし、そんな予兆も無かったわよ!」
「まぁそうでしょうね。今回の件は…博麗大結界の綻び、外の世界の歪み…そして、その子…碧の幻想化が重なって起こった事なの」
「僕の…幻想化…?」
「えぇ、あなたは、外の世界での認識が薄れてきていた…心当たりはありますわね?」
それはある…。実際、両親も既に亡くなり、親しく話すのは友人二人だけ…。周囲からの認識は無いに等しかった。
「幻想郷は、人に忘れ去られた幻想の行き付く楽園。あなたは此処に来る資格を有していた。そんな時、博麗大結界の綻びが同時期に生じました」
「その時にこっちに流れて来って言うの?だったら何で森に出て来ずに、地底に着いたのよ?」
「碧君…あなたが願った事は何?」
あの時、僕が願った事…。
「僕の願い…今とは違う環境で、素敵な出会いがある事…幸せになれる事…」
「そう、その願いを聞いた私が、境界を歪めたのですわ。あなたの運命を吸血鬼に見て貰って、それに相応しい場所に送る様に…と」
「レミリアも関わってたの?!でも、なんで人一人の為にあんた達が動いたの?」
「そうですわね…。実は以前、橙が外の世界に出た時に彼にお世話になったことがあるのよ?」
「橙が?…どういうことなの?」
すると、紫さんは目を細めながら語り始めた。
「碧君…あなたはひと月程前に、一匹の猫を助けたと思うのだけど…覚えているかしら?」
猫…あの、帽子を被ってた猫かな?
「怪我をして、車に轢かれそうになってたのを助けて…家に連れて帰って手当をして、餌をあげたのは覚えてます」
「そう、その猫は私の式神…まぁ家族だったのよ。夜中にこっそり私が迎えに行ったのですけど…あの子、あなたに恩返しがしたいと言ってね。それで代わりに私がひと肌脱いだのよ」
文字通り…猫の恩返しか…不思議な巡り合わせだね…
「はぁ…それなら私にも一声かけなさいよ。そうすればスムーズに話が進んだのに…」
「結界の綻びが予想以上に早まってね、声を掛けれなかったのよ。さて、大神碧君…ようこそ幻想郷へ。私達はあなたを歓迎するわ」
「ちょっと、紫!本人の意思もまだ確認してないのに!「さっき言ったでしょう?」??」
「今とは違う環境…そして出会い。ここならあなたの存在が消える事は無い。そして、運命の出会いもある…まぁそれはあなた次第ですけど…どうしますか?」
元の世界には友人二人がいる…でも、あいつらなら大丈夫だよね?
「僕は…ここで…幻想郷で、本当の自分を見つけたい。そして、大切な人と出会いたい!」
「うん、良い返事ね。なら、碧君、暫くはうちで暮らしなさい」
「紫さんの家…ですか?」
「えぇ…うちには式神が、藍と橙が居るのだけど…二人ともあなたを歓迎するわよ。それに、お手伝いをしてくれれば都度お給金も出すわ」
ありがたいけど…そこまでして貰ってもいいのかな?
そんな考えを読んだかのように…。
「いいのよ?あなたは私の家族を救ってくれました…。恩には恩で報いる…それが私の矜持ですの」
「なら、ありがたく住まわせて貰います。えっと…これからよろしくお願いします。紫さん」
「えぇ、こちらこそよろしくね。うちの子も喜ぶと思うわ。じゃあさっそく家に行きましょうか?」
僕がえ?と反応するよりも早く足元に隙間が出来て、僕はそれに吸い込まれて行きました。
妖怪の力って本当に怖いんだな…。
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「という訳で碧君は貰っていきますわね♪」
「待ちなさい紫。あなた…本当はもう運命の人を知っているのでしょ?何でその人と合わせてあげないのよ?」
「あらあら、霊夢、あなたともあろう方が、感の悪くなったものね~。「んだと!」碧君が居た場所、出会った人…もう一度考え直してみなさいな?」
そう言って紫はスキマへと消えていく…碧が出会った人…私、紫、ヤマメ、キスメ、パルスィ…。まさか!運命の人って?!
今回も少し短め…つなげても良かったんですかね?