死にたがりは仮面をかぶる   作:少年 G

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プロローグ

 生きてるのは怖くないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕は怖い。それはもう、今すぐ逃げ出したくなるくらいに。

だって、生きるということは傷つく可能性があるということで。

だって、生きるということは苦しむ可能性があるということで。

 

生きるということは、誰かを傷つける可能性があるということだから。

 

 

 生きることを例えるなら、いつ落ちるか分からない吊り橋の上を歩いているようなものだ。落ちる理由は様々で、病気、事故、事件、落ちる理由には事欠かない。そして、落ちた先は『死』が待っている。まだ生きてる僕たちはまったく想像のできない『死』という概念。だけど、本能的に分かる。それは知らない方が良いことで、知ってはいけないと。

 でも、僕は早く落ちたい。いつ落ちるか分からずにドキドキしてるよりも、さっさと落ちて楽になりたい。それに……痛いのは嫌いだ。だけど、病気、事故、事件、落ちる理由は痛いことばかり。そんな嫌な思い出で自身の最期を飾りたくない。

 だけど、自分から落ちる方法はもっと酷い。首吊り、投身、入水、拷問と間違えそうになる。いや、拷問は相手を死に近づけて脅す行為なのだから当たり前なんだけど……それでもキツすぎる。

 結果、僕はまだ吊り橋から落ちていない。そう、まだ死んでいない。まだ、このいつ落ちるか分からない橋の上を渡っている。

 

 

 

 

 あぁ。痛みを感じずに死ねる方法はないものだろうか?

 

 

 

 今日も俺は自分の恐怖をポーカーフェイスという仮面の下に隠し、社会の歯車の一つとして学校へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回もよろしくお願いします
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