姉弟ハンター奮闘記   作:やーみん

4 / 8
~前回の三つの出来事~ ・三人はアオアシラを狩りに行った ・ハチミツを盗られてブチギレるトウガン ・ダイナミックに部位破壊

今回は戦闘が短めです。

あらすじは仮面ラ○ダーオー○風にしていきます(笑)


第4話 砂原のギャング

 断崖絶壁の頂点に、ベースキャンプがあった。リュウジ、トウガン、セレンの三人はそのベースキャンプで地図を見ながら携帯食料を頬張っていた。

 リュウジとセレンの防具は変わらないが、武器は変わっている。リュウジの武器は鉄刀、セレンの武器はボーンアックス改だ。アオアシラ討伐後から数日間で生産、強化を行ったのだ。

 そしてトウガンはクロスボウガン改を装備し、アオアシラの素材で作られた防具、アシラシリーズを着ていた。

 

「で、今回のターゲットは確かドスジャギィだっけ?あと携食不味い」

 

 リュウジが携帯食料の文句を言いながら二人に聞く。ドスジャギィとは、孤島や砂原に出現する大型モンスターで、ジャギィとジャギィノスの群の長だ。

 

「そうだよ、ソイツを見つけて狩る。それでこのクエストは終わり。あと携食不味い」

 

 トウガンも文句を言いながら答える。

 

「このキャンプに来る途中に聞いたけど、二人もドスジャギィを狩った事あるんだよね?そしてドスジャギィはエリア5にいるよ。あと携帯食料不味い。」

 

 そしてセレンがドスジャギィの居場所を言い、二人に聞く。元から大して美味くない携帯食料は、砂原などの暑いフィールドで食べると、余計に美味くなくなる。

 

「うん、セレンと同じく狩った事あるよ。ちょっと苦戦したけど」

 

「あれはリュウジがもう少しの所で転んだからそうなったんだろ?」

 

「なんだよ、姉ちゃんだってジャギィ達に囲まれてたくせに」

 

「あん?やんのかコラ?」

 

 リュウジの発言にカチンと来たのか、トウガンはリュウジを睨む。

 

「二人とも、喧嘩する相手を間違えてるよ?」

 

 すると、セレンが喧嘩になりそうな雰囲気を笑顔で打ち消した。

「そう言われると確かに…リュウジ、早く行くよ」

 

少々怒っていたトウガンは立ち上がり、他のエリアの道へ向かった。

 

「あ、待ってよ。あとセレン、ありがとう」

 

 リュウジはトウガンには聞こえないように小声でセレンに感謝し、トウガンを追った。

 

「どういたしまして」

 

 セレンも言葉を返し、二人を追った。

 

 

 

 

★★★

 

 

 

 

 エリア1

 

 このエリアには、リノプロスと言う硬い甲殻を見に付けた草食竜が三頭いた。彼らは攻撃的な性格で、自分

達の害になると思った者には突進などの攻撃を仕掛ける。

 

 しかし動きはあまり素早くなく、並のハンターなら簡単に避けられるだろう。三人は当然リノプロスの突進を避け、次のエリアへと向かった。

 

 

 

 

★★★

 

 

 

 

 エリア4

 

 そこは広いエリアで身を隠せる岩があり、ジャギィ達が五頭群れている。三人はこのエリアに入ってすぐに岩の影に隠れた。

 

「五頭か…どうする?」

 

 リュウジは二人に聞いた。

 

「あんたじゃあるまいし、たかが五頭くらい余裕だよ」

 

「三頭の群れなら狩った事があるけど五頭は初めて。でも二人がいるから大丈夫」

 

 二人の答えはもちろん、ジャギィ達を狩る事だ。

 大型モンスターと戦う時、先に他のエリアの狩りの邪魔になるであろう小型モンスターを狩っておけば、大型モンスターがそこへ逃げても小型モンスターがいないので狩りの邪魔はされない。

 

「じゃあ決まり。三つ数えたらセレン、突撃するよ。姉ちゃんは援護よろしく」

 

「わかった」

 

「ハイハイ」

 

 セレンはコクリと頷き、トウガンは背からクロスボウガン改を取り出す。

 

「よし、1…」

 

リュウジがカウントを始め、セレンがボーンアックス改を構える。

 

「2…」

 

トウガンがLV1通常弾を装填する。

 

「3!」

 

 3の合図でリュウジとセレンは岩の影から飛び出し、ジャギィ達に向かって走った。

 

「ギャア!ギャア!」

 

 一頭のジャギィが二人の姿を見て、叫ぶ。すると他のジャギィ達も二人の走っている方向を見て、叫んだ。

 

「叫んでも無駄ッ!」

 

 リュウジが一頭のジャギィに鉄刀を振り下ろす。そのジャギィは斬られて怯み、隙を作った。リュウジはその隙を逃さず、腹に突きを決めた。

 

 ジャギィは倒れ、動かなくなった。残りは四頭だ。

 

「皆まとめて!」

 

 セレンはボーンアックス改を大きく横に振り、三頭のジャギィを一網打尽にした。二頭は怯み、一頭は飛ばされて倒れ、このジャギィも動きを止めた。残り三頭。

 

「もう一回!」

 

 セレンはボーンアックス改を持ち上げ、一頭のジャギィ目がけて振り下ろす。そのジャギィはその衝撃で吹き

飛んだ。残り二頭。

 

「ギャア!」

 

 すると、セレンが相手にしていた最後の一匹がその牙でセレンを襲う。

 

「ッ!しまっ…」

 

 セレンが噛みつかれるその時、銃声が鳴り、弾丸が飛んできて、ジャギィの頭に当たった。ジャギィは一回転しながら飛び、倒れた。

 

「セレン!あんま欲張んないの!」

 

 トウガンは距離が遠いため、大きな声でセレンに注意した。

 

「ゴメン…」

 

 セレンはションボリした顔で謝る。その間に残り一匹のジャギィが危険と判断し、逃げようとした。

 

「おや?どこへ行くのかな?」

 

 トウガンはそれを逃がさず、二発のLV1通常弾を撃つ。

 

 その弾はジャギィの両脚に当たり、倒れた。しばらくの間は動けないハズだ。

 

「俺たちが、逃がすとでも?」

 

 リュウジが倒れているジャギィに近づき、鉄刀を大きく振り上げ、引導を渡した。

 

「ふぅ、姉ちゃん狙撃ありがとう」

 

「どういたしまして。あと素材剥がんの?ジャギィシリーズ欲しいんでしょ?

 

「あ、そうだった。剥がなきゃ剥がなきゃ」

 リュウジはそう言うと、剥ぎ取り用ナイフをジャギィの身体に突き立てる。リュウジはユクモノシリーズでは防御力が頼りないと思い、前からジャギィシリーズと言うドスジャギィやジャギィなどの素材で作られる防具を欲しいと考えていた。

 

 このドスジャギィ狩猟クエストもその一環だ。

 

「皮や鱗を取って…これで全部剥いだな」

 

 リュウジは五頭全てのジャギィから素材を剥ぎ終え、皮と鱗、ジャギィシリーズを作るのに必要な素材を手に入れた。

 

「もう終わった?そんじゃ行くよ」

 

「エリア5はこの先だよ」

 

 トウガンとセレンはドスジャギィの潜むエリア5へと向かった。

 

「あっ、待ってよ~」

 

 リュウジも素材をポーチに入れながら二人を追った。

 

 

 

 

★★★

 

 

 

 

 エリア5

 

三人は武器を構えながら肉食竜の住処、エリア5に到着した。

 

 そこにはセレンの言う通り、大きなトサカが特徴的な通常のジャギィより体が大きいジャギィ、その名はドスジャギィ。そのモンスターが三人の目の前にいた。

 

三人はジリジリと感づかれないようにドスジャギィに近づくが、ドスの称号は伊達では無く洞察力が鋭い為、

すぐに三人の方を見て、

 

「オッオォーウ!」

 

雄叫びを上げた。ドスジャギィの雄叫びには仲間を呼ぶ効果がある。

 そのため、どこからか三頭のジャギィと二頭の雌のジャギィことジャギィノスが現れた。

 

「ギャア!ギャア!」

 

 一頭が叫ぶと他のジャギィも叫ぶ。

 

「クソッ!面倒な…!」

 

「リュウジ!ジャギィ達は任せて!」

 

 リュウジが愚痴をこぼすと、セレンがジャギィ達を相手にする。そのセレンをトウガンはLV2通常弾でサポートする。これで一対一と言う環境になった。

 

「だあっ!」

 

リュウジの一撃がドスジャギィを斬る。しかし、一撃程度ではモンスターは倒れない。

 

「ガァッ!」

 

ドスジャギィはお返しと言わんばかりの尻尾の一撃をリュウジに与える。

 

「グッ…!」

 

 しかしリュウジは叩き飛ばされずに少し後ずさりしただけだった。

 

 ドスジャギィは次にその鋭い牙で噛み付こうとするが、リュウジは横へ飛んで避ける。そしてすぐに起き上がってドスジャギィを斬り、突いた。

 

「ウォウ、グゥア!」

 

 ドスジャギィはリュウジに横を向けて少し下がると、勢いよく体当たりを仕掛けた。

 

「ガハッ!」

 

リュウジはその体当たりをまともに受けてしまい、後方へ吹っ飛ばされた。

 

そして地面に不時着し、よろよろと起き上がる、その後ろは行き止まりだった。

 

ドスジャギィはリュウジに逃げ場が無い事をチャンスだと思い、爪を構えて走った。

 

ほんの二秒でリュウジの目の前まで近づき、鋭い爪を持った腕を振り上げる。しかし、

 

「ギャッ!」

 

呼ばれたジャギィ達を全て狩ったトウガンの放った一発の弾丸がその腕に着弾し、爆ぜた。

 

その衝撃でドスジャギィは少し怯み、セレンが隙を逃さずにボーンアックス改を振り下ろした。ドスジャギィはこのままだと危険と判断し、跳躍で後退した。

 

「リュウジ!」

 

「わかった!」

 

 セレンの声にリュウジはポーチから回復薬を一つ取り出し、一気に飲み干した。回復薬は、飲むと鎮痛効果以外に傷や打撲痕の悪化を防ぐ効果を持つ。しかし、決して傷が治るわけではない。

 

そして先程の爆ぜた弾丸は火炎弾。着弾した瞬間に爆発して対象に火属性のダメージを与える。

 

火属性攻撃に弱いドスジャギィには有効な物だ。しかし、使用するボウガンが火炎弾に対応しなければ持っていても邪魔になるだけだ。

 

 といってもそれは火炎弾だけではなく、全ての弾に関わる話だ。

 

そしてリュウジは回復し、鉄刀を握り締めてドスジャギィに突っ込んだ。

 

「オッオォーウ!」

 

ドスジャギィは再び雄叫びを上げる。しかしその間にリュウジは間合いに入り、鉄刀を振り下ろし、突き、振り上げた。

 

 そして締めに横薙ぎして横に飛んだ。今度は不時着せずに見事に着地した。しかし運悪く、駆けつけて来たジャギィ五頭に囲まれてしまった。

 

「ど、ドジった…」

 

リュウジは顔が真っ青になりながらも、ジャギィ達の攻撃を極力避け、対応した。

 

「セレン!リュウジが雑魚を引き付けてる間に一気に決めるよ!」

 

「…アレって引き付けてるって言うのかな?まあいいや」

 

 トウガンはドスジャギィにクロスボウガン改の弾倉に残る二発の火炎弾を撃ち、セレンはボーンアックス改を斧モードから剣モードに変えて向かった。一発は頭に当たり、もう一発は脚に当たった。

 

それでドスジャギィは態勢を大きく崩してしまった。立て直す間にセレンがボーンアックス改を大きく振り上げる。

 

「はあっ!」

 

そして頭目掛けて一気に振り下ろした。ドスジャギィはその一撃でトサカを壊されてしまった。

 

「ギャウッ!」

 ドスジャギィはまだ態勢を立て直していなく、セレンはボーンアックス改を構えて、強い突き技を放った。属性解放突きだ。

 

「これで決める!」

ドスジャギィを突いたボーンアックス改は激しく振動する。そして、爆発を起こした。

 

しかしドスジャギィはまだ生きており、態勢を立て直していたが、その身体は鱗や皮が焼け焦げている。

 

ドスジャギィは反撃を行うかと思いきや。セレン達に背を向け、脚を引きずってエリア移動をしようとした。

 

モンスターが脚を引きずっている事は、弱っている証拠だ。

 

「逃がさんよ!」

 

「今度こそ!」

 

 当然トウガン達は逃がすわけもなく、トウガンは火炎弾をリロードし、ドスジャギィの片足を狙って全弾撃った。

 

「グオッ!」

 

 火炎弾は全て片足に命中し、三発分の爆発した後、ドスジャギィはバランスを崩して倒れた。そしてセレンが近づき、ボーンアックス改をドスジャギィの首に振り下ろした。

 

「ギュウ…」

 

 その一撃でドスジャギィは動かなくなった。クエストに成功したのだ。

 

「ふぅ、終わった」

セレンはボーンアックス改を畳んで背に掛ける。そして剥ぎ取りナイフでドスジャギィの身体に突き立てた。

 

「さて私もハギハギするかな。おーい、リュウジ!剥がないの?」

 

 トウガンはドスジャギィの所へ向かいながら全てのジャギィを倒し終えて座っているリュウジに声をかけた。

 

「ゼェ…ハァ…剥ぐよ。だから俺が取る分は残しといて…」

 

 リュウジはそう言うと、仰向けに倒れこんだ。

 

 「やれやれ、すぐバテるんだから」

 

 「でもそこがリュウジらしいよ」

 

 トウガンは文句を言いながら剥ぎ、セレンは少し笑いながら剥いだ。二人の会話は、リュウジには聞こえなかった。

 




今回の相手はドスジャギィです。

奴のタックルには結構ウンザリしました。
皆様もそう思いませんか?
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