姉弟ハンター奮闘記 作:やーみん
その一:装備を変えた三人
その二:スピーディ&ワイルドな戦法
その三:女性陣のコンビネーション
~今回の三人の装備~ リュウジ:ジャギィシリーズ・鉄刀 トウガン:レザーシリーズ・クロスボウガン改 セレン:ハンターシリーズ・ボーンアックス改
「さて、今日のクエストはどれに…ん?」
ある日、トウガンがアイシャから出されたクエストのリスト見ていると、あるクエストが目に留まった。
「報酬金が…60z?なにコレ、ふざけてんの?」
あまりの報酬金の安さに目に留まったのだ。
「ああ、ソレですか?依頼人が村の子供なので報酬金もお小遣い並なんです。ちなみにあの子が依頼人です。」
アイシャが事情を説明し、橋の所で座っている少年に指を指した。トウガンはその少年の所へ向かった。
「こんにちはボク。君がクエストを依頼したの?」
トウガンは優しく少年に声をかけた。
「あ、トウガン姉ちゃんか。うん、ボクが依頼したんだ。」
アイシャの言うとおり、この少年が依頼人だ。
「ボクはさ、なんで依頼したの?」
「…実は前に隠れて森で遊んでたら、小人を見たんだ。ボクより小っちゃいんだ」
「小人?」
「うん、その小人は僕には気づかずにどこかへ行っちゃったけど、ホントに見たんだ。その事を村の皆に話したけど、誰も信じてくれなかったんだ。」
「で、お姉ちゃん達にその小人を探して欲しいから依頼をしたと?」
少年の言い分は、森の中で小人を見つけ、その小人を探して欲しいがため、依頼をしたという事だ。
「うん、そうなんだ。トウガン姉ちゃんは信じてくれる?」
「…信じるよ。でもその代りに約束してほしい事があるの」
「なに?」
「危ないからもう森では遊ばない。これを約束してくれるなら小人さんを探して来るよ。約束する?」
「…うん、約束する。だから絶対見つけてね!」
「もちろん!」
トウガンと少年は約束の指切りをした後、アイシャの所へ行って正式にクエストを依頼した。
そして自分とリュウジが泊まっているセレンの家へ向かった。
「今日のクエ決まったよ~」
家へ入るとリュウジとセレンに声をかけた。
「お、じゃあ早く準備しなくちゃ…」
「アンタ達は少しの回復薬とこんがり肉、砥石を持っていけばOKだよ」
「それってどういうこと?」
セレンがトウガンの大雑把な発言に疑問を抱いた。
「理由はカンタン、報酬たった60zのクエストだからさ」
「「…え?」」
トウガンの言葉に唖然とする二人。報酬が60zと聞かれたらそうなるのも無理はない。
「ちょっと待ってよ!60zってどういうことだよ!?そんなクエストありえないだろ!」
「そもそも小人って何?そんなモンスターなんて聞いたことないよ?」
少しして、二人は言いたい事を口にした。リュウジは大声で報酬について反論し、セレンは小人と言う単語に首をかしげた。
「話しは後々、早く準備して。私はもう準備してるから先待ってるよ~」
トウガンはそう言うと、家から出た。装備は採取クエストでよく使うレザーシリーズにクロスボウガン改だ。
「なんなんだよいきなり…でも準備しなきゃ」
「私も準備しよ」
二人は装備と武器を身に着け、少量のアイテムを持ち出して家を出た。ちなみにリュウジの防具はジャギィ
シリーズに変わっている。
★★★
孤島 ベースキャンプ
「支給品ボックス見たけど、これぐらいしか無いよ」
支給品運びリュウジが三つしかない応急薬と携帯食料を二人の所へ持ってきた。
「そりゃあクエがクエだからね」
「姉ちゃん、どうしてそんなクエスト受注したの?得より損が大きいじゃないか」
「リュウジはさ、自分の話を信じてくれない子供の気持ちを考えた事ある?」
リュウジがクエストに事を聞くと、トウガンは真剣な顔つきで話した。
「こ、子供って依頼人の事?」
「そう、私はその子が放っておけなくて受注したの。だったら私達でその証拠、小人を探して村へ持って帰ろうじゃないか」
「でもその小人って本当にいるの?セレンだって知らないみただし…」
「目撃者がいるんだ、いるに決まってるよ。さて、携食を食べてさっさと探そ!」
トウガンは携帯食料を口に放り込んで、咀嚼しながらベースキャンプを出た。
「…俺たちも行こうか」
「うん、やっぱりトウガンは優しいね」
二人も携帯食料を口に入れてベースキャンプを出た。
★★★
エリア2
このエリアにはアプノトスの群れしか存在せず、小人などいなかった。
「ねえ皆、手分けして探さない?その方が効率良いし」
トウガンは案を二人に告げる。
「別にいいけど、見つける保証はできないよ?」
「私も賛成、頑張って探すね」
二人は文句を言わずにトウガンの案に賛成した。
「じゃあ決まり、リュウジはエリア6、セレンは水辺を探して。私はエリア3とエリア4を探すから。探し終えたらベースキャンプへ、以上!」
トウガンはそれぞれに探す場所を言うと、猛ダッシュで走って行った。
「やれやれ、じゃあ行こうか」
「うん、頑張ろうね」
二人も小人を探すことにした。
★★★
エリア6
「ここには寝ているジャギィ達以外に特に変わった物は…ん?」
リュウジはエリア5でセレンと別れ、エリア6を探索していた。そして何かに気づき、物陰に隠れた。
「なにか来る…!足音からして大型のモンスターでは無いが…」
すると、どこからか顔の付いた大きなドングリの面を被った何かが現れた。
背は子供より小さく、明らかに人間ではない。その手には杖のような武器を持っている。
「(あれが例の小人…?)」
リュウジは小人が本当にいた事を確信した。
「(見つけたはいいが、どうやって捕まえるか…)」
リュウジはそう考えていると、小人は石につまずいて転んでしまった。その拍子に持っていた武器を投げてしまい、それが寝ていたジャギィの一頭の頭に見事ヒット。
そのジィギィは当然起き上がり、小人を見つけると一睨み。小人は怯えているのか硬直してしまっている。
「ギャア!ギャア!」
ジャギィは大きく鳴いて他のジャギィ達を起こした。小人を睨むジャギィの数が一気に増えた。その数は五頭。
「(あのままじゃ小人が…!)」
リュウジは小人を守るために鉄刀を抜いてジャギィ達へ向かって走った。それにより、小人とジャギィ達の視線は全てリュウジに向けられた。
「やあっ!」
リュウジは一頭のジャギィに狙いを絞り、斬って突く。それで四頭に減った。
「ギャオッ!」
一頭のジャギィが噛み付こうとするが、リュウジの方が早く、気刃斬りでそのジャギィを含める他のジャギィ二頭を斬った。
「はっ!」
そして横へ移動しながら斬り、一気に三頭のジャギィを倒した。これで残りはたったの一頭。そのジャギィは危険と判断したのか、エリア6から立ち去った。
「ふう、終わった終わった。さて、そこの小び…あれ?」
リュウジは鉄刀を鞘にしまい、小人がいた所を見る。しかし、そこには小人ではなく小人が掘って逃げたであろう穴があるだけだった。
「…報告だけでもするかな」
リュウジはこの事をトウガンに伝えるために彼女の探索しているエリアへ向かう事にした。
★★★
エリア9
「なにも無かったから報告に…ん?」
陸地をあらゆる所を探したが何も見つけられなかったセレンは、ベースキャンプへ向かおうとしたが、物陰に隠れた。
「ルドロスが三頭…さっきまでここには何も無かったのに…」
セレンの視線の先には、ルドロスと言われるトカゲのようなモンスターがいた。その数は三頭。
「(まあ三頭なら問題無いか。奇襲を仕掛け…え、なにアレ?)」
一頭にルドロスの足元から何かが飛び出して来た。その何かの姿はまさに小人だった。
「(アレが小人?あんなの知らないよ…って、あんな所に出てきたら…!)」
小人は出てきた所が悪かったのか、獲物を見る目になったルドロス達がすぐに小人を取り囲んだ。
「危ないっ!」
セレンは飛び出して、ルドロス達に向かい、ボーンアックス改を振り下ろした。
「ギャアッ!」
その一撃が一頭のルドロスに当たった。セレンはすぐにボーンアックス改を振り上げてそのルドロスを斬り裂いた。
「ギャオッ!」
他のルドロス二頭が仲間を斬ったセレンに噛み付こうとしたが、セレンは横へ転がり回避した。
「一気に決める!」
そしてセレンはボーンアックス改を斧モードから剣モードに変形させ、たった二振りで残りのルドロスを狩猟した。
「これでよし…ねぇ小人さん」
セレンはボーンアックス改をしまい、おびえている小人の方を見た。
「ヒィッ!」
小人はいきなり声をかけられた事に驚いて、必死に穴を掘った。
「あ!待って!」
セレンが言葉を言うより先に小人はその穴に入ってしまい、逃げてしまった。
「行っちゃった…」
エリア9には、セレン一人だけが残った。
★★★
エリア2
「小人はいなかったけど鉱石がガッポリ~♪」
ポーチの中が鉱石でいっぱいになっているトウガンはベースキャンプへ帰ろうとしている時だった。
「ギャオ!ギャオ!」
突然、どこからか三匹のジャギィ達が現れ、トウガンを取り囲んだ。
「チッ、油断してた…」
トウガンは舌打ちをしながら素早くクロスボウガン改を構えた。そして複数の敵に有効なLV1散弾を装填しようしたが、
「チャチャ~ッ!」
突然、トウガンの足元からドングリの面を被った小さな何かが飛び出して来た。
「こ、小人っ!?」
トウガンはすぐにその何かを小人だと判断した。しかしその小人の目の前には一頭のジャギィが口を大きく開き、小人に迫った。
「この子に手を出すな!」
トウガンは素早くLV1散弾ではなくLV1通常弾を装填し、小人を襲おうとしているジャギィの口に三発撃った。
「ガッ!?」
その銃撃でジャギィは崩れ落ちた。
「ギャアッ!」
残りのジャギィの一頭が爪でトウガンを斬り裂こうとしたが、それに気づいたトウガンは片手で小人を掴み、全転して避けた。
「小人君!コイツらを片付けるまでこのポーチに掴まってて!」
トウガンはその後、走ってジャギィ二頭から距離を取った。
小人はトウガンの言う事を聞いてポーチに掴まった。そしてトウガンは弾倉に残る一発のLV1通常弾を迫り来る二頭のジャギィの内、一頭の片足に発砲した。
「ギャッ!」
そのジャギィはバランスを崩して倒れこんだ。そしてトウガンはLV1散弾を装填する。脚を撃たれていない方のジャギィは、トウガンに迫り、飛びかかってきた。
「ギャオッ!」
「甘い甘い」
トウガンは余裕の言葉を口にしながらそのジャギィに銃口を向け、引き金を引いた。
「ギ、ギャアッ!?」
放たれた散弾が、ジャギィの身体のあちこちを撃ち抜く。そしてトウガンはもう二度引き金を引き、計三度の散弾をジャギィに与えた。
ジャギィは地面に落ちた時にはもう動いていなかった。
「さてお次で最後かな?」
トウガンはLV1通常弾に装填し直し、やっと起き上がった最後のジャギィに銃口を向け、頭を狙って銃口を引いた。
★★★
「オレチャマはチャチャ!さっきの実力を見こんで、オマエラを子分にしてやるっチャ!」
ベースキャンプにて、トウガンが助けた小人、チャチャは三人の前に立っていた。
「姉ちゃん、ひょっとしてコイツが例の小人?」
「うん、そうだと思う」
リュウジの問いにトウガンは答える。
「チャチャ!そこの二人、聞いてるのか?」
自分の言葉が無視されたと思ったチャチャは、二人を指差した
「ああ、聞いてるよ。ねえチャチャ、君はどうしてこの森にいるの?」
トウガンはチャチャはなぜ森にいたのかを聞いた。
「それは話が長くなるけど聞くっチャ?」
「うん、聞きたい聞きたい」
「よく聞けっチャよ、実は…」
その話の内容は、チャチャは奇面族と言われる別大陸に生息するモンスターの子供で、故郷で一人前になる儀式、世界中を旅して自分にとって最高のお面を探す事を命じられたそうだ。
そこでチャチャは旅の途中でその最高の面を見つけたが、他のモンスターに取られてしまい、取り返すために森へ来たそうだ。それでジャギィやルドロスに襲われた所をトウガン達に助けられた。
「…と、言うわけチャ。分かったチャ?」
「うん、分かったよ。お面取られちゃったから探しに来たんだね?」
「そうっチャ…」
トウガンの問いに、チャチャは、落ち込みながら答えた。
「ひょっとして、寝床も無い?」
「…当たりっチャ…」
チャチャはさらに落ち込んだ。
「じゃあさ、私達の家に行かない?そこをお面探しの拠点にすればいいじゃん。いいでしょ?セレン」
「いいよ、断る理由も無いから」
「え、いいのかっチャ?」
トウガンの提案にチャチャの先程のどんよりな雰囲気が晴れた。
「いいよ。じゃあ今から家へ行こうか」
「チャチャ~!子分達の家、使わせてもらうっチャ!」
チャチャはそう言うと、喜びのあまり踊りだした。
「いつから俺達は子分になったのやら…」
リュウジは多少文句を言いながらもクスクスと笑った。そして、三人と一匹は村へ帰る事にした
今回は3や3Gのオトモ役であるチャチャが登場しました!
彼のお面を変えて行くかどうかは今の所未定です。
空気にさせないようがんばります(笑)