魔法先生ネギま!cross vesperia   作:雪蛍

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第12話

 

 

 

 

 

 

 

 旧世界、地球ではないとある場所。

 

 豪華な調度品が嫌味なく飾られたとても広く、高級感の溢れる部屋。

 

「明日の予定は以上です……様」

 

 白くゆったりとしたローブを着ている女性が、その手元にある羊皮紙に書かれている事柄を淀みなく読み上げ頭を下げる。

 

「分かりました、そのように。 では私はもう休みます」

 

 その女性に背を向け窓の外を眺めている同じようにしかし随所に一般的なそれとは異なる刺繍や細工がほどこされているローブを頭から被っている女性が、静かに返事を返した。

 

 かしこまりました、では……と羊皮紙を持つ女性は恭しく頭を下げて部屋を退出して行く。

 ドアが閉まる音を最後に、物音1つしない静寂に包まれる部屋。

 女性は部屋に1人、変わらず外を眺め続ける。

 

「夜中に女の、それも妾の部屋に忍び込むなど、バレたら極刑ものじゃぞ?」

 

「……」

 

 しかし突然、先程とは全く違う口調で女は急に声をだした。

 この部屋には女1人しかいない筈。

 しかしそれは、けして独り言ではなかった。

 何時、何所から入室したのかは分からないが、何時の間にか女性の背後に1人の男が立っていた。

 

「妾に夜這いでもかけにきたのか?」

 

 それでも振り返ることなく窓の外を眺めながら喋る女性に、突然現れた男に対する恐怖や怒りはない。

 むしろ楽しそうで親しい間柄のような印象を受ける。

 対して男は、目を閉じたまま口を開こうとはしない。

 

「そういうことなら妾は歓迎するぞ? 何、恥ずかしがることはない。お主も男、妾の魅力に辛抱が効かなくなってしまうのも詮無いこと……」

 

「……」

 

 先程退出したお付きの女性が聞けば、白目を剥いて卒倒するであろう問題発言を嬉しそうに口走る女性。

 

「ハァ…… 相も変わらずお主はこの手の冗談に乗ってこんのう。その眉間に寄った皺、ちゃんと取れるのか? 偶には笑わんと固まってしまうぞ……」

 

「下らん冗談に付き合うつもりはない」

 

 漸く口を開いた男。

 しかしその態度は女性のそれとは酷く異なり、固く、女性に心を開いているのかどうかすら伺い知ることはできない。

 溜息を吐き、女性はようやく男に振り返る。

 その際、小さく「結構本気なのじゃがな……」とこぼすが、男に届くことはなかった。

 

「それで? 今宵はどうしたのじゃ?今は主に動いてもらう件もない筈じゃが……」

 

 女性は気だるそうに歩きながらローブを脱いでベッドの側にあるアンティーク調の椅子の背もたれに掛ける、明かりという明かりはが消えている、月の光だけが照らしているこの部屋では、女性の顔はよく見えない。

 

「……しばらくここを空ける」

 

 男は簡潔に用件を述べた。

 

「お? 珍しいこともあるのう。 なんじゃ、旅行でもするのか? ならば妾も連れて行け」

 

 男の用件が本当に意外だったようで、目を丸くししながら女性はベッドの縁に腰掛ける。

 

「正体不明の力の存在を感知したと、情報が届いた。 私が永らく探し求めている物かもしれない。 それを確かめに行く……」

 

 女性の軽口には一切付き合わずに男は淡々と続ける。

 

「長い時間が流れてしまった。 一刻も早く見つけなければならない……」

 

 トスっと軽い音が部屋に響く。

 女性がベッドに倒れこむ音だ。

 

「もういいのではないか? このままここに根を張ればよいではないか?その方が妾も嬉しいぞ?」

 

「あり得ん、私は必ず戻る。 私には、友との果たすべき約束がある。反故にするつもりなど、微塵もない」

 

 強い意思のこもった男の言葉が部屋に響く。

 男はベッドに倒れこんだ女性に目もくれず静かに窓辺へと歩み寄り、先程の女性と同じように窓の外を眺める。

 

「ここにいるのは、あくまで身を寄せる場所の提供に対する恩を返す為だ。 終身、ここに根を張ることなどあり得ない」

 

「残念じゃのう……」

 

 女性は両腕で目元を隠す。

 口調は明るくても、その口元は悔しそうに歪んでいた。

 

「……」

 

 その様子を、男は横目だけで見やる。

 しかし、すぐに目を閉じた。

 まるで仕方のないことことだと言うように。

 

「用件はそれだけだ。 明日、ここをたつ」

 

「そうか……」

 

 それからしばらく2人は無言を貫いていたが、やがて男は用は済んだとばかりに踵を返し、扉へと真っ直ぐ足を動かす。

 女性は変わらず両手を目の上で組んだまま、それには反応しない。

 動かず、男の足音を聞いている。

 

「……何所じゃ?」

 

 そして男がドアノブに手をかけた所で、女性は短くそれだけ尋ねた。

ノブを静かに回し扉を開け、部屋から出ていく男。

 

「……旧オスティア跡地」

 

 その扉が閉まる直前、振り返る事なく男が短く答えた。

 

「……」

 

 今度こそ部屋に1人になる女性。

 

「……馬鹿」

 

 淡い月明かりが差し込む静かな部屋の中こぼれた女性の言葉は、ゾッとする程虚しく響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2007年7月 ロンドン・ヒースロー国際空港

 

 

 

 「どうだった? 初めての飛行機の感想は?」

 

 長時間のフライトを終え、飛行機から降り立って体を伸ばし、タカミチが隣で同じ様に体を伸ばしているユーリに尋ねる。

 長い間座ったままの姿勢だった体は硬く固まってしまっている。

 

「ん? 思った程じゃなかったな。あれじゃデンシャと変わんねぇよ」

 

 首を鳴らしてユーリは詰まらなそうに目を細めて答える。

 ただ辺りの見慣れない景色には興味を引かれているようで、しきりに辺りを見回している。

 

「そうか、もっと驚くと思ったんだけどね」

 

 予想に反して意外とクールな反応を返してきたユーリにタカミチは少し残念そうに肩を竦める。

 荷物を持ち直し、タカミチが出口に向かって動き出す。

 初めての場所で右も左も分からないユーリは、大人しくタカミチの後に続く。

 

「前にちょっと話したことあっただろ? 向こうじゃ空を泳ぐでかい生き物に船ぶら下げて空を飛んでたんだ。 今更あんな密閉空間の鉄の塊が飛んだぐらいじゃ驚きゃしねぇよ」

 

「そういえばそうだったね。 その発想には逆に僕の方が驚かされるよ」

 

 以前、ユーリはタカミチとの雑談の中でテルカ・リュミレースの話をした時、バウルのことを話したことがあった。

 空の風を全身で浴びるようなあの体験をしたユーリにとって、風を完全に密閉され、落ちる心配もほとんどない飛行機では、刺激が全然足りなくて当たり前である。

 

「……で、これからどうすんだ?」

 

 随分と長い距離を歩いて、ようやく空港の外に出たところでユーリがこの後のことを尋ねる。

 

「とりあえずタクシーで目的地まで行くよ。 話はその中でしよう」

 

 ちょっと待っててくれ、とその場に荷物を置いてタクシーを探しに行くタカミチ。

 それに従い、ユーリはその場に待機し、これからのことを考える。

 

(今回は様子見ってことだが、できるなら小さくてもいいから何か情報が欲しいな。 これ以上何もないのは流石に辛いしな……)

 

 ユーリにとって今回の旅の目的はあくまで魔法世界の下見、しかし彼は絶対に手がかりを何か1つでも見つけるつもりでいる。

 場合によっては、多少困難でも1人で向こうに残ることも視野に入れている。

 

「ユーリ! こっちだ! 済まないけど荷物を頼むよっ」

 

 少し離れた所で一台のタクシーを捕まえたタカミチが手を降りユーリを呼ぶ。

 右手で了承の返事をして、ユーリはタカミチの荷物も担いで車まで歩いていく。

 

 

 

 

 

 

 

「向こうへのゲートが開くのは明日、 それまで僕の知り合いの所でお世話になることになってるんだ」

 

 走るタクシーの中、ユーリの隣に座っているタカミチが声を少し落として話す。

 

「タカミチの友達、だったっけ?」

 

 それに習いユーリも声を落とす。

 彼から聞いた話ではその友達とやらは確か10歳で、来年麻帆良にやってくることになってる筈だった。

 

「うん、ネギ君って言ってね、父親の才能を余すことなく受け継いだとても賢い子だよ。 元気にやってるかな? 楽しみだよ」

 

 楽しそうに話すタカミチを横目にユーリは流れる景色に目をやる。

 ニホンとはまた違う世界観を醸し出す風景、しかしテルカ・リュミレースでは絶対にあり得ない光景に言いようのない不安を感じてしまう。

 バウル程の速さには大きく劣るが、地上を走る乗り物でこんなに速く走る物は、向こうにはなかった。

 

「サウザンドマスター、だったか?そいつの父親……」

 

 「ああ、20年前、魔法世界を救った英雄だよ。 僕の憧れの人だ」

 

 少年のようにウキウキと伝説の英雄について話すタカミチは普段の落ち着いた雰囲気とはえらくギャップを感じる。

 

「んでお前はそいつ率いる紅き翼とやらにいたことがある、と」

 

「うん、まぁね。 と言っても当時の僕には戦う力なんてほとんどなかった。 できたことと言えば情報収集くらいなものだったよ」

 

 懐かしさの中に、どこか悔しそうな感情を含ませて、タカミチは目を閉じる。

 当時のことを回想しているのだろうか。

 そんなタカミチを横目で見つつ、ユーリは黙って空港で買っておいたクッキーを齧った。

 

「……今回僕たちは一週間の出張ということになってるよね」

 

 回想が終わったのか、タカミチがおもむろに口を開いた。

 ああ、と気のない返事を返すユーリ。

 

「けどそれは、こちらの世界での時間。 向こうではこっちの4〜5倍の時間が流れる。だから向こうにでの実際の滞在期間は一ヶ月くらいになるんだ」

 

「……」

 

 タカミチの説明を聞いてユーリは何故か急に押し黙ってしまった。

 何かを考え込むように。

 

「どうしたんだい?」

 

 「なぁ、それってこことテルカ・リュミレースでも同じだったりするのか?」

 

 ユーリの様子が気になり、タカミチが声をかけようとするがそれを遮ってユーリが口を開いた。

 

「それは……可能性は、十分にあると思う。 テルカ・リュミレースと僕達が住んでいる地球とは確かな繋がりがあるわけではないから、なんとも言えないけど……」

 

 ユーリの疑問にタカミチは答え辛そそうに、しかし下手に繕うことなく答える。

 

「でも、そう決まったわけじゃないし、もしかしたら逆の可能性だって考えられる。 だから……」

 

 と口にして、タカミチは言葉に詰まってしまった。

 逆、即ちそれは魔法世界とこことの関係性とは正反対に、テルカ・リュミレースの一日がこちらでは5日、ということ。

 もしそうであればこちらで多少長く時間を過ごしてしまっても……。

 しかしそんな推論が今ここでなんの励ましになる?

 結局、今ここでユーリが望む答えを明確に与えることはできない。

 その答えは、彼がテルカ・リュミレースに帰ってみないと出ないのだから。

 

「なぁ、タカミチ。 お前はどっちだと思う? それとも、ここと同じ分だけ流れてんのかな……」

 

「……」

 

 背もたれに体重を預け、無感情に窓の外を眺めるユーリに掛けられる言葉を、タカミチは持ちあわせていなかった。

 

 

 

 

 

「Ta.」

 

「Pleasure is mine……」

 

 目的地に到着してタクシーを降り、タカミチが運転手に略式の礼を告げる。

 先に降りていたユーリは目の前に広がる草原を眺めていた。

 

 一面に広がる草原、その向こうに見える穏やかそうな村、草を揺らし吹き抜ける風は日本より心地よい気がした。

 

「あれが、僕の友達の住んでる村だよ。 いいところだろう? 空気が美味くて……」

 

 会計を済ませたタカミチがユーリの隣に並び立ち、そんなことを言ってるそばから煙草に火をつけた。

 

「で? そんな空気の美味い所でタカミチはんなモンを吸うのか?」

 

 若干不快そうにユーリは眉をひそめてタカミチを睨む。

 

「え? いやぁはは、こういう所で吸う煙草がまた格別に美味いんだよ」

 

 頭を掻きながらバツがわるそうに

タカミチは笑う。

 その言葉の通り、いつもと同じ煙を吐く彼は、しかし普段よりも確実に幸せそうに見えた。

 

「そんなもんかね? ん、あれは……」

 

 彼の煙草好きにすっかり呆れ果て、タカミチから目を離したユーリが何かに気づく。

 彼らの前方、結構離れた所に人影があった。

 散歩でもしているのだろうか、その人影は何をするでもなく草原をゆっくりと歩いている。

 

「お、丁度いいタイミングだったみたいだね。 行こうユーリっ」

 

 ユーリの言葉でタカミチもその人影に気づき、まだ火をつけたばかりでかなりの長さを残している煙草をさっさと携帯灰皿に押し付け、ユーリの返事も待たずに歩いて行ってしまった。

 自分の荷物をユーリに押し付けて。

 

「あ、おいっ! 荷物くらい持ってけっての……」

 

 すっかりおいていかれたユーリは、彼の落ち着きのなさに目を丸くし、渋々と遅れてついていくのだった。

 

 

 

 

 

「おーいっ! ネギ君!」

 

 大声で名前を呼ばれて、草原を歩いていた少年ははっと頭を上げた。

 掛けられた声に聞き覚えがある。

 

「あ、タカミチっ! タカミチなのつま!?」

 

 目に入った人物はやはり少年の見知った顔だった。

 こちらへと向かってくるタカミチに、ネギと呼ばれた少年は嬉しそうに自分からも駆け寄る。

 

「やぁネギ君、久しぶりだね。 何年振りだろう……元気にしてたかい?」

 

 会話ができるくらいの距離になり、タカミチが嬉しそうに右手を差し出す。

 思いっきり走ってきた少年、ネギは息が上がりながらも満面の笑顔で彼の右手をとった。

 

「うん、本当にっ! 僕は元気だったよ!」

 

 年相応の満面の笑顔で握手するネギ。

 相当嬉しいのか、ブンブンと腕を振りそのあまりの振りようにお、おお?とタカミチが少し戸惑っている。

 

「魔法学校卒業おめでとう、ネギ君。日本語もかなり覚えたみたいだね」

 

「ありがとうっ! うん、卒業してから頑張って勉強したんだ。 もうちょっとでマスターできるよ」

 

 ニコニコと末恐ろしいことを簡単に

口にするネギ。

 7月の頭に魔法学校を卒業、その時に日本行きが決定し、それから約二週間で日本語での日常会話を可能にしてしまうとは……本当に恐ろしい才覚だ。

 

「タカミチは? どうしてここに? いつまで居られるの? また何か凄いこと見せてくれる?」

 

 矢継ぎ早に質問を浴びせるネギ。

 久しぶりの再会に、心が踊っているのだろう。

 

「そんなにいっぺんには答えられないよ。 出張でね、近くだったからついでに寄ったんだ。 残念だけど、居られるのは今日だけなんだ、すまないね。 明日にはここをたつよ」

 

 「そうなんだ……」

 

 律儀に1つ1つ質問に答えるタカミチ。

 彼の説明を聞いて、しゅんとするネギ。

 こころなしか頭のアホ毛も垂れ下がってしまった。

 

「……あ、僕ね、たくさん魔法覚えたよっ! あの時のタカミチみたいにまだ滝を割ったりはできないけど、少しは強くなれたんだっ!」

 

 しかしすぐに持ち直すと身振り手振り一生懸命自分がしてきたことを報告する。

 その様子をニコニコ頷きながら聞いているタカミチ。

 数年前より確実に大きく、そして強くなったネギを見るのはとても感慨深い。

 

「そうだね、聞いてるよ。 主席だってね? すごいよネギ君」

 

「うんっ!」

 

 あの日、自分の目の前で滝を割って見せたタカミチは幼いネギの頭に凄い人なんだと強く焼き付いていた。

 そのタカミチに褒められて、ネギはとても嬉しそうに笑う。

 

「……感動の再会を邪魔して悪いけどな、おいタカミチッ、自分の荷物くらい自分で持てよ」

 

 2人分の荷物を持って、ようやくユーリがタカミチ達のところへ追いついてきた。

 そしてつくなりジト目でタカミチに文句を垂れる。

 

「あ、ゴメンユーリ。 悪いね、ありがとう」

 

 年甲斐もなくはしゃいでしまい、気恥ずかしそうに頭を掻くタカミチ。

 荷物のことは素で忘れていたらしい。

 

「ったく。 んで? こいつがお前の知り合いってやつか?」

 

 どさっと地面に荷物を落とし、肩を回しながらユーリはネギに目を向ける。

 見られたネギは、突然現れた黒いスーツの男に驚き、身を固くした。

 

「ああ、ネギ・ネギスプリングフィールド君、僕の大切な友達だ」

 

 そんなネギを安心させるように彼のの肩に手を置き、タカミチがユーリに紹介する。

 

「ユーリだ。 ま、宜しくな」

 

 左手を腰に当て、ユーリはニヤリと笑う。

 

「あ、はい。 ネギです。 あの、ユーリ、さんはタカミチの同僚ですか?

 

 先程とはうってかわって10歳とは思えない程礼儀正しくネギは名のる。

 質問するその態度も、ユーリなんかよりよほど礼儀がなっている。

 

「彼も僕の友人でね、今回の主張の手伝いをしてくれるんだ。 勿論関係者だから、魔法のことも知っているよ」

 

 ユーリよりも先に口を開き、タカミチがネギに紹介をする。

 タカミチの友人と聞いて、ネギの肩の力が幾分か抜けた。

 

「ま、そういうことだ。 今日だけだが、世話になるぜ?」

 

「はい」

 

 ユーリとネギが軽く握手をする。

 それをタカミチが目を細めて眺めていた。

 

「ネギー? そろそろお茶に……」

 

 そこへ突然遠くからネギを呼ぶ女性の声が聞こえてきた。

 遠くから聞こえた声に3人が顔を向けると、長く綺麗な金色の髪を風に靡かせた女性がこちらに近づいてきていた。

 

「まぁ高畑さん! お久しぶりです、いらしてたんですね」

 

 女性はタカミチに気がつくと笑顔を浮かべ、頭を下げた。

 

「やぁネカネさん。 今日はお世話になりなます。 こっちは同僚のユーリです」

 

 にこやかにこちらへ近づいてくる女性、ネカネにあいさつをして軽くユーリのことを紹介をする。

 

「彼女はネカネさん。 ネギ君の従姉妹で、彼の姉がわりみたいな人だよ」

 

「へぇ……」

 

「初めましてユーリさん。 さぁ村へ行きましょう? お茶の準備がしてあります。 お話はそこで」

 

 ネカネはユーリに頭を下げると、さっそく3人を村へと先導する。

 タカミチとネギは何やら話しながらその後を歩いて行ってしまう。

 

「ハァ……だから、自分の荷物くらい自分で持てっての」

 

 残されたユーリは、またしても荷物を置きっぱなしにしているタカミチに溜息を吐き、割と本気で彼の荷物を置き去りにしようかと考え、後後面倒になると気づき、仕方なくまた運ぶことにしたのだった。

 

 

 

 





ここから少しずつ原作へと食い込んでいくことになります。

異なってくる部分もありますが、破綻しないよう調整頑張って行きます


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