Warship girls and Admiral sad story 作:ブラックアウト
男の本心を表しているみたいでやだ〜」とか言う人は読むのをオススメします。
この小説を読んだおかげで艦これを好きになってくれたら幸いです。
オリジナル描写はかなり暗いですが、原作とは全く無関係ですので、
ご了承下さい。
最初は艦娘が出ません、2話から出ます。ご注意ください。
時は2045年、あの忌々しい終戦の日から100年が過ぎていた。
世界各地では終戦100周年を迎え、式典が催されていた。
しかし、これから迫り来る「脅威」に対し、知っている者はいなかった。
なぜなら、人間は地球上で最も「賢く」、最も「愚かな」存在だからー
ー日本・小笠原諸島・父島ー
日本で一番有名なダイビングスポットとして知られているこの島で、
あるイギリス人ダイバーが海底で洞穴のような空洞を見つけた。
しかも、人が3人も入れるような大きさの。
戻って、現地の人に問い合わせてみたものの、知っている人は誰もいなか
った。好奇心に駆られたダイバーは、その日の夜に、その洞穴をもう一度
確認するため、LEDライトを付け、海へと潜った。洞穴は確かにあった。
しかし、昼間の光景とは違う点は、不定形で不気味に蠢いている夜の海底
よりも黒い「何か」の存在だった。恐怖を感じて急いで戻ろうとしたダイバーだったが、「何か」が体にまとわりついてきた。とても強い力でダイバーの体を引っ張ってゆく。もがき続けるダイバーの耳に人間の言葉のような声が聞こえてきた。
「フフフ・・・オイシソウナ人間・・・見ィツケタ・・・」
ー海上国防隊幹部候補生学校ー
ここは広島県江田島市、かつてこの学校は「海上自衛隊幹部候補生学校」
という名前であったが、トランプ大統領の後継者である「ティモシー・
べレッツ」大統領と内閣総理大臣「海山紳太郎」首相により自衛隊が日本国防軍に改名されたので、名前を変えざる負えなくなった。
季節は4月、この学校でも卒業式が執り行われていた。
卒業生の中には、今作の主人公「染谷 健二」も含まれていた。
学業不振に陥りながらも2度留年を繰り返し、卒業論文がまぐれ当たりで
やっと卒業できたのだ。彼の顔は自身に満ち溢れていた。
この学校では「提督」を目指す者が多く在学していた。卒業すると、卒業
証明書だけでなく「提督」の地位をもらえるのである。「提督」になると
普通の国防兵よりも多く給料がもらえるので、低所得層にとっては出世の
チャンスであった。
異動させられる場所は選ぶことが可能で、健二は「ラバウル鎮守府」に
行くことを決めていた。彼は花粉症を患っていたので、杉の木の無い静かな南の島を気に入ったのだろう。
なぜ日本国民である彼が日本以外の島で働けるのか?それは、2030年に
人口減少を理由に発足した「環太平洋国家連合」が南半球の国と東・東南アジア内で自由に移動・移住を可能にしたからである。
卒業式を終えた彼は、真っ先にラバウルに飛ぶことにした。
機内で自分の指定席を探している時、「やあ、染谷君」と懐かしい声が
した。声の主は3年の時に卒業した親しい先輩である広瀬純一大佐であった。
健二「広瀬大佐、お久しぶりです。学長からはよく聞いております。」
広瀬「まあまあ、そうかしこまらずに。君もラバウルに行くのかい?」
健二「はい、良い所だと聞きました。」
広瀬「本当あそこは良い所だよ。僕はそこで鎮守府を任されているんだ。」
健二「鎮守府・・・?」
広瀬「提督証書をもっている人が作れる港さ。そこで僕は働いているんだよ。」
健二「ほお、そうですか。私でも作れますかね?」
広瀬「すぐ作れるよ。何だったら僕の鎮守府に行ってみるかい?案内
してあげるよ。」
健二「はい、よろしくお願いします。」