ギルド受付役として生きていく・・・が、ブラックだ   作:パザー

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この話の前半(←ここ重要)はHoneyWorks様の曲『東京サマーセッション』を聞きながら読まれる事をオススメします!

駄文でも頑張ってある程度歌詞とリンクさせましたんで・・・
後後半はエロパートだぞ野郎共!


【番外編No.1】この非凡な日常に祝福を!
【特別編】exー01 東京サマーセッション+α


【前半】デート編

 

療養生活(もう治ってる)3日目、2日間はちょっとベルセルク王国に行って野暮用を済ませた訳だが・・・久々の休日ってのも案外暇だなぁ・・・・・取り敢えず腹減ったし、飯でも食うか。

 

読んでいた本を閉じ席から立ち上がる。静かな部屋に響くパタンという乾いた音に木と木が擦れ合う音。直ぐ様静寂を取り戻した部屋を後にし、宿を出た。

 

 

「お前・・・何してるんだ?」

 

「ひゃっ!・・・サ、サクさん!こ、こんにちわ・・・」

 

「あぁ、こんにちわ。ゆんゆん」

 

 

宿の前でう~んと唸りながら右へ左へフラフラ歩き回っていたゆんゆんに声を掛けるとビクンと面白いほど肩を揺らし素っ頓狂な声を上げ何故か赤い顔で彼女がこちらを向く。

 

何をそんな躊躇してんだ・・・?いっつも俺の部屋に入ってくるしもう慣れたのかと思ったんだが・・・

 

 

「そ、その!ベルセルク王国の花火大会・・・・・一緒に行きませんか?」

 

「花火大会かぁ・・・正直、あんな人が多い所は・・・」

 

「そ、そんなぁ!?・・・分かりました・・・別の人をグスッ・・・探してグスッ・・・来ます・・・」デートシテクレルッテイッタノニ・・・(泣)

 

「い、いやいや!案外楽しみそうだなぁ!行ってみたいかも!」(汗)

 

 

そ、そうだった!デートの約束がすっかり頭から抜けてたぁっ!!

泣き顔で何処かへ去っていこうとするゆんゆんを必死に呼び止めつつ手をとる。ていうかこいつ別の人って・・・誰か誘う奴いるんかね?

 

それにベルセルク王国ならまぁ多少・・・都合は良いか・・・な?

ついでにアレも渡せるんなら・・・

 

 

「ホ、ホントですか・・・?私なんかと行ってくれるんですか?」

 

「も、もちろんだって!むしろお前みたいな可愛い子と行けるなら俺も本望だよ!」

 

「私・・・別に可愛くもないし、面白くもないし・・・ホントにいいんですか・・・?実は何にも面白くもないしもう関わりたくもないとか・・・・・思ってたりしませんか?」

 

「お、おう!全然大丈夫!むしろウェルカムだから!僕の胸空いてますから!」

 

 

ど、どうする!?ゆんゆんのネガティブモード、1回発動させたら面倒だ・・・・・こうなったゆんゆんを元に戻すには取り敢えず言ったことを否定して誉めちぎるしかない!

ていうかゆんゆんはホント可愛いし魔法も使えるし・・・別に良い女だと思うけどなぁ・・・・・多少、性格に難ありか・・・?

 

いや、性格の難をカバー出来るくらいのスペックがあるしな・・・磨けば磨くほど良くなる・・・言うなれば宝石の原石みたいな?

それに別にゆんゆんみたいな性格、俺は好きだし別に悪いって訳でもないしな。

 

 

「それじゃあ今から行こうぜ?ちょうど良いくらいの時間に着くだろうしさ」

 

「分かりました!なら行きましょう!」パアアァァァ・・・!

 

 

ゆんゆんのバックにお日様とお花が見えるなぁ・・・可愛い。

一気に機嫌を直したゆんゆんに引っ張られながら馬車の元へと向かっていたのだが、まぁ視線が痛いこと痛いこと。

舌打ちまで聞こえてきたからねぇ・・・・・怖い怖い。

 

~*~

 

この前は荷馬車に乗ってた訳だが人を乗せる為の馬車は乗り心地がそれなりによろしい。

揺れも少ないし備え付けのソファーも結構気持ちいい。

 

そんな中俺は頬杖を付いて景色を眺めていた。忙しなく移り変わっていく景色、普通の馬車よりも案外速度出てんな・・・・・あ?

あれって・・・・・コボルトか・・・しかも結構な群れだな・・・

 

 

「おっちゃん、ストップだ。コボルトの群れが来てる。このままじゃ激突すんぞ」

 

「だ、旦那!?どうしますかい、一旦止まりやすか!?」

 

「安心しろ。こう見えても・・・元は冒険者・・・何でね」

 

 

土煙を巻き上げながら突進してくるコボルトの群れ。『千里眼』で確認した限りは完璧に直撃コースだ。あの種族がわざわざ進路を変えるとも思えねぇしな・・・

 

 

「サクさん待ってください!ここは私がやります!」

 

「ゆんゆん・・・?分かった、んじゃ俺はゆっくり本でも読んで待ってるわ」

 

 

そう言うと座席から身を乗り出してコボルトの群れと向き直るゆんゆん。そして、群れの戦闘に狙いを定め魔法を放つ。

 

 

「『ボトムレス・スワンプ』!」

 

 

彼女の魔法がコボルトの群れを覆うように沼を造り出す。かなり深い沼なのかコボルトの使わない両腕をジタバタとさせながらドンドンと沈んでいく。

 

 

「へぇ・・・・・」

 

 

あの魔法は確か消費魔力で沼の範囲に深さが決まるんだったか・・・だとしたら魔力を結構掛けてんな・・・しかも制御も上手く行ってるしあの距離だと空間把握能力も要求される・・・

 

 

「やるな、ゆんゆん」

 

「サクさん!やりました!」

 

 

珍しく明るい声で頭上に♪を浮かばせながら俺の腕に抱きついてくるゆんゆん。ムニムニと胸が押し付けられ、正直その感覚に浸ってたいが・・・ここは誉めてやって頭の1つでも撫でてやるべきだろう。

 

 

「よくやった。ていうか、強く・・・なったな」

 

「ありがとうございます」♪

 

 

最初の内はレベルもステータスも上がりやすい。そのため一気に強くなってレベルを上げれば自分が強くなっていると実感できるもんだ。

俺みたいにレベル80まで来るとねぇ・・・全盛期ってか、90代よりはマシだけどホント、変化が感じれないんだよなぁ・・・昔の転生仕立ての頃が懐かしいよ全く・・・

 

~*~

 

ベルセルク王国の花火大会。当然アクセルよりも広い為規模も人数も大きい。ギルド以上の喧騒を感じる。肌で熱気を。耳で騒音を。目で彩りを。様々な屋台が並べられそこらかしこで楽しそうな声が響き食べ物の香ばしい匂いが鼻を刺激する。

 

なんか食べよう。今は夕方時だが昼からな~んにも食べてない。というか案外色々あるなぁ・・・流石、王国の祭りなだけある。

 

 

「ゆんゆん、なんか食べるか?取り敢えずネロイドでも買ってくるが・・・」

 

「それじゃあ・・・クレープ1つ・・・お願いします」

 

「OK。んじゃそこのベンチででも待っててくれ」

 

 

よし、んじゃアレ取りに行ってくるかな・・・幸い店も近いしそんな時間も掛かんねぇだろ。どうしよ、唐揚げでも買っとくか。

 

~*~

 

少し薄暗く街の喧騒からも一足離れた古風な道具兼加工屋。

あまり知られてないが俺の冒険者時代、結構使ってた知られざる名店ってやつだ。ここでは道具販売に加え、材料を渡してアイテム製造もしてくれるし、腕も一流だ。

 

暗い店の奥で椅子に座り鎮座している怪しげな丸眼鏡を掛けた老人、というかここの店主。

 

 

「親父~、アレ出来てるか?」

 

「おぉ、あんたか。この通り、バッチリだよ」

 

「流石。サンキューな」

 

 

うん・・・・・ホント、流石の出来だな。たったの2日で仕上げたとは思えん仕上がりだ・・・これなら、役に立つだろ。

 

 

「ほれ、とっとと金を出さんか」

 

「あいよ。っと・・・100だっけ?」

 

「一桁足りんわい、1000じゃ」

 

「クソッ、誤魔化せなかったか・・・まぁ最近金入ったから余裕はあるが・・・」

 

「おろ?確か5000じゃったかの?」

 

「ふざけんなジジイ」

 

 

こいつ・・・あわよくばぼったくろうとしやがって・・・こんだけで5000は法外だっての。材料の一部も俺が出したってのに。

 

あ、ちなみに1000エリスじゃなくて1000()エリスだからね。まぁこんだけ払う価値はあるが・・・

 

 

「まぁいいや、じゃあな」

 

「今後もご贔屓にの」

 

 

カランカランと乾いたベルの音に送られながら再び大路地へと戻る。

店内の温度との差に軽く汗をかきつつ頼まれていた品物を買ってゆんゆんの元へと戻ってくる。・・・はぁ、あいつってホント絡まれやすいよな・・・変な連中に。

 

 

オジョウチャァン、チョットイイコトシヨウズェ・・・ズェ・・・

サンジュップンデゴマン!ドウダイ・・・?

 

「い、いえ・・・私、待ち合わせが・・・や、止めて下さい・・・」

 

「はいはいお兄さんたち。人のツレに手を出すって良い度胸してんね~。根性入れ直しちゃうぞ☆」

 

ナンダコノオッサン!?

アァ!?ンダテメェ!スッゾコラァ!オレラガダレカシッテンノカ!?アァン!?

 

「お前らが誰なんて知った事か」

 

 

ホント誰だよこいつら。どうせイキッてるぽっと出のアホ冒険者だ。しっかしここでもこんなアホはいるのか・・・アクセルも王国もそんな変わんねぇじゃねぇか・・・

 

 

オッシャオメェオレラノコワサオシエテヤンヨ!

ホレ!イイヨ!コイヨ!

 

「んじゃ遠慮なく。TDNデコピン×2!」

 

ギャー!

ギャー!

 

 

俺のデコピンで綺麗に吹っ飛んで行ったバカ2人。

周りがザワザワと騒ぎだしたがまぁ構ってる暇はない。とっとと離れるとしよう。

 

 

「行こうぜ、ゆんゆん」

 

「あ、ありがとうございます・・・サクさん」

 

「あ、そうだ。ほいクレープ」

 

 

クレープを渡して俺は唐揚げにしゃぶりつきネロイドに少し口を付ける。クレープを堪能して頬を抑えるゆんゆん・・・天使だ。今度久し振りにサキュバスの店に行くかな・・・

 

取り敢えず適当な川原にでも座って見やすい位置取るかな。

もうちょっとで花火も始まるだろ。

 

 

「この辺にでも座ろうぜ。ここなら花火も見えるだろうし」

 

「そうですね・・・失礼します」

 

 

それからは暫く無言でそれぞれ料理を味わった。

だがクレープの生地のせいなのかゆんゆんがとても小さな声で呟きを漏らす。

 

 

「のど乾いたな・・・」

 

「これ飲むか?」

 

「こ、こここれって所謂・・・か、間接・・・キス・・・?」

 

 

おい止めろ。恥ずかしくなるじゃないか。俺はただ自分のネロイドを渡しただけなのに。

 

 

「・・・意識した?」

 

「意識・・・しちゃいました」

 

 

止めろぉ!!のど乾いたのゆんゆんの筈なのに俺も乾いてきたじゃないか!!ていうか結局のどは乾いたまんまだよチッキショウ!!

 

 

(う、う~・・・恥ずかしい・・・)

 

 

左手を支えにして空を見ているゆんゆん。

・・・繋いでも・・・良いかな・・・ゴクリ

俺は悪くないよな!こんな流れになってるんだから!!

仕方ないよな!!男として不可抗力だもんな!?

 

赤い顔でブツブツ何かを呟いているゆんゆん。

その左手にゆっくりと手を伸ばし・・・・・指先が少し触れた。

やっぱ無理!恥ずかしい!!何でこういう時だけチキンなんだよ俺!

 

どうしよ!ゆんゆんめっちゃこっち見てるよ!あぁクソ!!どうやって誤魔化そう!よし!こうなったら─────

 

 

「サ、サクさん・・・?」

 

「ん、んん!?どうしたゆんゆん!何かあったか!」

 

 

わざとらしく声を出し手を回しながら川原の芝生へと頭に手を当てながら背中を預ける。

頼むからゆんゆん!何も言ってくれるな!

 

 

(手、繋ぎたいな・・・でも・・・迷惑かな・・・)

 

 

えぇい!ちょっと落ち着くまでブラブラしてこよ!

こんな赤い顔のままじゃ無理だ!まともに顔見て話も出来ない!

 

 

「ゆ、ゆんゆん!ちょっと追加で飯買ってくる!何か要るか!?」

 

「ま、待って!」

 

「・・・・・へ?」

 

 

ちょ、ちょっとゆんゆんさん?何で俺の袖を引っ張って放さないんですか?これじゃ買い物行けないじゃないですか・・・

 

 

「花火、一緒に見ましょう?・・・は、始まっちゃいますから」

 

「あ、あぁ!そうか、悪い悪い!」

 

 

何でこんなに気まずいの!何で呂律がこんなに回らないの!

暑いよ!夏だっての抜きにしてとんでもなく暑いよ!主に顔!花火!早く花火始まって!この気まずい空気を爆発させて!!

 

途端、ヒュ~と甲高い音を立てながら火の玉が上空に打ち上がる。上空何メートルかの場所で破裂する。

色とりどりの火花を周囲に散らしながら火の花が咲いた。咲き乱れた花々は辺りを明るく照らしそして散っていく。

そんな一瞬の芸術に心を奪われ言葉を失ってしまう

 

 

「綺麗・・・だな」

 

「・・・綺麗ですね」

 

 

日本にいた頃。そんな薄れた記憶の片隅にあっただけの花火が今目の前にある。それだけで胸を満たす何かが確かに溢れてくる。

 

 

「このまま時が止まればいいのに・・・」

 

「・・・そうだな」

 

 

花火で会話など上の空。端的で単純な言葉を交わし会う。

・・・今か?今なら・・・手、繋いでも・・・いいよね!?そんな雰囲気だもんね!よし!覚悟決めろ物部朔!

 

ゆっくりと自分の手を彼女の手へと伸ばす。

すると、彼女の方からも手を伸ばしてくる。

そして二つの手が合わさる。俺が少し力を入れて彼女の手を握る。

ゆんゆんがギュッと力強く握り返し、更に固く手は結ばれる。

 

 

((ずっと、繋いでたいかな・・・))

 

 

何の合図もしていない。なのに同時に赤い顔が向き合った。

心臓の鼓動が早くなって段々と体も火照ってくる。

 

 

「・・・・・キス・・・してもいいか?」

 

 

・・・あ~あ、何でこんなこと言っちまったんだろ・・・流石に引かれるよな・・・今すぐにでも消えたい。もう、恥ずかしすぎる。

 

 

「・・・良いですよ・・・キ、キス・・・しても・・・///」

 

「・・・へ?」

 

 

・・・ええの?・・・・・えぇ?・・・てっきり断られると思ったけど・・・ええの?・・・・・良かったぁ・・・!

チキンハートを奮い立たせた甲斐があったよ・・・!

 

 

「だから・・・良いですよ・・・その・・・キ、キス・・・」

 

「・・・・・ありがとう・・・」

 

 

目を閉じ、全て俺のタイミングに預けたゆんゆん。若干恥じらって赤くなった顔、震えている頭・・・もう・・・全部が可愛い。

 

唇と唇がふれ合う。俺の乾燥しきり荒れた『保湿』なんていう言葉とは無縁の唇とは違い彼女の唇は柔らかく微かに濡れていた。

何か・・・新鮮な感覚だ・・・それに、ゆんゆんの吐息や髪の毛がくすぐったい・・・何か、癖になりそうだな・・・

 

 

「・・・はぁっ・・・・・ゆんゆん、もっと・・・していいか?」

 

「・・・Hな事はダメ・・・ですよ?」

 

 

花火に照らされながら俺たちはもう一度唇を重ね合った───

 

~*~

【後半】エロ編? 小便はすませたか?神様にお祈りは?部屋のすみでガタガタ震えて命乞いする心の準備はOK?by作者

 

 

あの花火大会から1日空いたとある日。

俺は再び読書に耽っていた・・・ゆんゆん可愛い・・・じゃない。あぁ、何であの日以降こんな事・・・?

 

突然、部屋の静寂が破られた。出入口から響いてきたノック・・・来客なんて珍しいな・・・・・

 

 

「今出ます」

 

「・・・こ、こんにちは・・・サクさん」

 

「ゆ、ゆんゆん・・・どうした?取り敢えず・・・入る?」

 

「失礼します・・・」

 

 

な、何用じゃ・・・?あ、そういやアレ渡すの忘れてた・・・どうしよ・・・あの時はキスに夢中で・・・忘れてた・・・あの時渡すべきだったろ俺の馬鹿!

 

テーブルの対角に座った俺とゆんゆん。何この気まずい沈黙・・・早く話切り出して・・・お願い・・・

 

 

「あ、あの!」

 

「はいっ!何でしょう!?魔王(マーラ様)討伐コースですか!?」(超デジャブ)

 

「その・・・あの日、キ・・・キスした後・・・サクさん、色んな所にキス・・・したじゃないですか」

 

「あ、あぁ・・・もしかして嫌だった?ホントすいません!!指詰めるんで勘弁して下さい!!」

 

 

純潔(?)を奪ったんだから指だろうがジョイスティック何だろうが詰めてやる!そのくらいの覚悟は出来てんだこのヤロー!

 

 

「なら・・・今から何言っても・・・引かないで下さいね?」

 

「お、おう・・・もちろん!」

 

 

何々?何言う気なのこの子・・・?ま、まさかPTAを召喚する気なのか!?

 

 

「・・・その、唇以外の所で・・キスされるのも、するのも。その感覚・・・癖になっちゃったんです・・・だから・・・してくれませんか・・・?」

 

 

何だ、ただのご褒美じゃないか。

顔をこれまで類を見ないほどに紅潮させアタフタするゆんゆん。ホント天使だわこの子。サキュバスの夢とはまたちょっと違いがあって・・・非常に可愛い・・・・・ていうかこれベッドインフラグ!?そうなんですか!?

 

~*~

 

We are on the bed.(俺らベッドの上に居るお。)

 

若干軋んだベッドに不安を覚えたがまぁ・・・大丈夫だろ。

ていうか凄く緊張するんですけど・・・ヤバイよ?心音漏れてない?これ、ヤバイよ、めっちゃドックンドックン鳴ってるよ?

 

まぁ・・・それはあっちも同じか・・・

 

 

「じゃ、じゃあ・・・よ、よよよよろしくお願いひゃす・・・!」カンジャッタ・・・ウゥ・・・

 

「あ、あぁ・・・んじゃあ・・・背中向けて?」

 

「分かりました・・・ンショッ・・・こうですか?」

 

 

こちらに背中を向けてもらい、準備を始める。

ていうかこれじゃ・・・アレだ・・・服が・・・邪魔だ・・・聞いてくれるかな・・・?

 

 

「嫌だったらいいんだけど・・・上の服・・・その・・・脱いで?」

 

「えっ!?・・・で、でも!何か考えあっての事・・・なんですよね・・・分かりました・・・み、見ないで下さいね!」

 

「ありがとうな。後、もう後ろ向いてるから大丈夫だぞ」

 

 

微かにパサッという音が聞こえた。マ、マジで脱いでるよ・・・素直すぎるだろゆんゆん・・・!それでいいのかゆんゆん・・・!おっと、別に俺が楽しむ為に脱いでもらった訳じゃない。ちゃんと理由があるからな、うん!コラそこ!変な目をしない!

 

 

「良いですよ・・・こっち、向いても」

 

 

俺が再びゆんゆんの方へと向き直るとそこには上半身だけだが下着以外、一糸纏わぬゆんゆんの素肌があった。

いつも日を浴びて少し日焼けしている顔や太ももとは違い、ほとんど日光を受けない背中は雪のように純白で綺麗だった。

お、女の子の素肌ってこんな綺麗なモンなの・・・!?

 

 

「それじゃあ・・・ゴクリ、行くぞ」

 

「は、はい!準備は出来てます・・・ヒャッ!な、何で目を塞いで・・・?」

 

「・・・・・」

 

 

こっからは無言で行こうと思う。異論は認めん。

後ろから彼女に抱き付くように接近して右腕で彼女の目を覆い隠す。いきなりの事に裏返った声を上げる・・・が、俺は止まらんぞ。

 

耳へとキスをする。一瞬ビクリと震えたがすぐさま冷静を取り戻し大人しくなる。・・・なら・・・

今度は首筋にキスをする・・・が、これでは終わらんぞ。キスをした場所に舌を当ててゆっくり、ゆっくりと沿うように鎖骨までを舐める。

 

 

「んっ・・・うぅっ・・・んあっ・・・///」

 

「・・・・・」

 

 

肌の味が舌から伝わる。何とも言えない味を感じるがそれよりも彼女の反応が第一に気になる。

 

抱きついているせいで露骨に体温がドンドン上昇していくのが伝わってくる。それに若干フルフルと体が震えだし吐く吐息も熱く、荒くなっていく。やっぱ目を塞ぐと他が敏感になるよな・・・フフフ・・・よし、もっと行こう。

 

次は背中。時にじっくりゆっくりと。ある時は一気に駆けるように背筋に舌を這わせる。汗をかいているのか肌の味に混じって若干しょっぱいとも感じられる。

 

 

「んんっ!~~~~ッ!・・・ああっ!///」

 

「・・・・・」ムクリ

 

 

次は・・・足行ってみるか。いや・・・胴だ!

ゆんゆんの前へと移動し、かがみ込む。そして胴体に顔を近づけ・・・正直胸に突っ込みたいが・・・まぁそれは置いておいて。クビレに舌を沿わせながら目隠ししていた指以外の指と左腕でゆっくりと彼女をベッドへと押し倒す。

トスッと軽い音を立てながら俺は四つん這いに、ゆんゆんは仰向けになった訳だがそんなのお構いなしに俺はクビレを辿り腰骨をなぞる様に舌を沿わせ最後にヘソへキスをした。

 

 

「ンンッ!あっ・・・!フウッ・・・!や、あぁっ!」

 

「・・・・・ ・・・・?」(エロイ・・・・・)

 

 

気付くとゆんゆんの両腕が俺の服を強く掴んでいた。シワが・・・声抑える為なのか・・・?

取り敢えず次で・・・終わりか・・・な?

 

彼女の爪先を軽く天井へ上げさせ・・・しやすい態勢にした。

太ももの横っ腹に軽くキスをしてから太ももからふくらはぎにかけての裏を舐め回す。特に膝の裏を入念に・・・

 

柔らかい太ももの感触にただでさえドキドキしているのに更にドキドキさせられこちらも若干息苦しくなってきた。

当のゆんゆんは最初の内は小さくフルフルと震えていただけだったが今は何かを我慢するように体をうねらせながら大きく震えている。

 

 

「ンンッ!ーーーー~~~~ッ!!」

 

 

あ・・・・・・

彼女の体が大きく跳ねた。震えも更に大きくなり吐息も震えてドンドン熱く荒くなっている。

彼女の目隠しを外すと目はトロンとまどろみ、恍惚としていた。俺が俺がゆんゆんを覆うように前へ出ると彼女は自分の体を押し付けるように俺の体を引き寄せる。なるべく体重を掛けないよう軽く膝で態勢を上げてはいるがそれでもほぼ彼女の顔の真横に俺の頭が来ていた。

 

 

「次は・・・ハァ・・・私の・・・ハァ・・・番ですね・・・!」

 

「・・・お手柔らかに頼むわ」

 

 

今度は俺がベッドに押し倒され、ゆんゆんが覆い被さる態勢になった。彼女の胸が胴に当てられて・・・しかも今は下着しか隔てるものがない・・・余計にリアルな感触が伝わってくる。

 

突然、頭を両手で掴まれた。そして彼女が顔を近づけキスをした・・・だけでは止まらず俺の口内に彼女の舌が唾液と共に侵入してきた。

 

 

「何し───っ!?」

 

「んっ・・・ふぅ・・・ん・・・///」

 

 

舌が触れ合う度、歯をなぞられる度、体に電流のように快感が走り口内に甘い味が広がる。

お互い時々吐息を漏らしながら俺も彼女と舌を絡ませ、口内を蹂躙しようと忙しなく動かす。・・・こ、これはヤバイ・・・!それにこんなに顔が近く・・・!

 

 

「ぷはぁっ・・・これは・・・良いのか?」

 

「Hな事はダメって言いましたけど・・・これくらいならって・・・我慢が効かなくなっちゃいました・・・」フフ!

 

 

まるで小悪魔・・・いや、年相応の少女らしいイタズラな笑みを浮かべるゆんゆん。案外積極的・・・なのな・・・俺が受け身の立場になろうとは・・・・・

 

そして彼女はさっきまで俺がやっていたように体をキスし、舐め始めた。ちなみに俺も既に上は脱いでいる。

ゆんゆんの吐息が直に伝わる。耳に顔を近づけ耳の裏へキス、中の溝を舐めていく。やけに大きく唾液のクチュクチュという音と呼吸音が聞こえる。ていうかこれ・・・めっちゃ気持ちいい。声が出そうになんのも分かるわ・・・

 

 

「フフッ・・・可愛いですね・・・」フウーッ

 

 

そんな呟きが聞こえたかと思うと耳に息を吹き掛けられた・・・こいつ、何処でそんなテクを!?

 

 

「まだまだですよ・・・これからです・・・!」

 

「マジすか・・・」

 

 

長い1日はまだ終わりそうにない。

 

~*~

 

「あ、そうだゆんゆん!」

 

 

ナニ・・・・・じゃれ合いが終わった俺達は適当に俺の作った料理に舌づつみを抜かしていた。

食事にもキリがついた頃、アレの存在を思いだし机の引き出しからちょっと高級そうな箱を取り出した。

 

 

「こ、これは・・・」

 

「まぁまぁ、百聞は一見に如かず。開けてみろよ」

 

 

そう言われ彼女がゆっくりと上蓋を取る。中から飛び出したのは丁度顔位の長さをしたワンド。そう、王国で作ってもらった特注品だ。

 

 

「ワンド・・・ですよね・・・それにこの先端のって・・・」

 

 

灰がかった白色の柄に先端で光輝く大きな宝石。似たような宝石は柄にもちりばめられている。

 

 

「マナデポット・・・繰り返し使えるマナタイトだ。ちなみに柄に散りばめられてるのも同じやつ」

 

「マ、マナデポットって・・・超高級アイテムじゃないですか・・・!それにこんな量にサイズ・・・も、貰えません!こんな高価な物!」

 

 

やっぱそう来たか・・・何となくこう言うんじゃないかって思ってはいたが・・・なんて説得しよう・・・

 

 

「いやいや、貰ってくれ。日頃からの気持ち・・・プレゼントだ」

 

「プ、プレゼント・・・えへへ・・・じゃなくて!本当に良いんですか?こんなワンド・・・相当高いでしょうに・・・」

 

「だから良いって。貰ってくれよ、ゆんゆん」

 

 

プレゼント発言に若干頬を緩ませていたがやはり若干譲れない部分があるのか。真剣そうな面持ちで再び問いかけてくる。

別に良いって言ってんのにな・・・

 

 

「ありがとうございます!一生大切にしますね!」

 

「どういたしまして・・・後、ちょっと目閉じて」

 

「え・・・?こう・・・ですか」

 

 

っと・・・・ん?案外・・・付けるの難しいなこれ・・・んん?

・・・あぁ、付いた付いた。

 

 

「目開けていいぜ・・・その・・・気に入ってくれたら良いんだが・・・どうだ?」

 

 

手鏡をゆんゆんに見せると驚き・・・なのか?とにかく、多分驚きで目を見張った。

俺が彼女に付けたのはヒマワリの様な黄色の花を模した髪飾り。

ど、どうだ・・・?かれこれ結構悩んだんだが・・・

 

 

「可愛い・・・!とっても嬉しいです!ありがとうございます!サクさん!私・・・私・・・!」

 

「お、おい!泣くまでの事か!?」

 

「うわああああああん!ありがとうございますうううううぅぅぅ!!サクさあああああああぁぁぁん!!」

 

 

宿一帯に幸せそうな泣き声が響き渡った───




書きたいこと書いてたらほぼ1万文字行ったじゃねぇか!
あっさり読めるのを目指してたのによぉ!!
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