アドリビトム組はサレ達に警戒しつつ、ISとの戦いに備えていたのだった。
「星也も、クラトスさんの話聞いてどう思った?」
「ボクもISに乗れるだけって言うだけで、強いって言う人は嫌だと思ったよ、それに白騎士事件のことも」
「亡国企業ってのはそれを公にしようとして、二年前、織斑一夏、つまり天夏を誘拐したんだよね」
「ああ、けど、日本政府は要求を蹴った、そこにクラトスさん達が助けに来た」
「ISがなんだ‼ そんなことより面白いものがこの世界にはあるだろ‼」
「キール、そうだよね」
「ISなんかで腹は減るだろ‼」
バンエルティア号内ではISについてと女尊男卑の世界についてお茶をしながら話していたのであった。
もちろん、留学生として潜入しているルカとイリアもいるのだ。
「アタシもISに学んでるけど、ちっとも役に立たないわね」
「うん、なんか、IS以外の教科をあまりしないからかな」
「ルカは兎も角、イリアは授業についていけてるのか?」
「座学は寝てばっかり、実技は、教官を倒しちゃうし」
「教官弱すぎんのかΣ(゚Д゚)‼」
「うん、実践したことないって言うか」
「まぁ、ISに頼りすぎだな」
いつも命のやり取りをしているアドリビトム組からすればISの実技訓練は簡単なようで、訓練機で、イリアは教官を秒殺する強さを見せつけていたというのだった。
一方
「お兄ちゃん、お昼だね」
「ん? そうだな」
「で、まさか」
「此処ですか?」
街を探索していた天夏達は、ふとスマホの画面を見たら、お昼時になっていたので、昼食を取ることにしたのだが、目の前に有ったのは、天夏が織斑一夏だった頃の親友の実家の定食屋だったのである。
唯一、一人の人間として見てくれた親友、五反田弾の実家なのだ。
申し訳なさそうに、天夏達は中に入り、昼食を取ることにしたのである。
「いらっしゃい‼ ‼」
「兄、どうしたの‼」
「嘘だろ‼」
「ああ、地獄から帰って来た、けど、もうオレは織斑一夏と名乗れないからな」
「初めまして、ボクは、天河天馬、今の織斑一夏こと天河天夏の妹です」
「天馬の幼馴染の五十嵐理輝だ」
五反田食堂に入って、五反田弾が店番をしている所だったので、弾がまさか二週間前に死んだ親友が目の前にいるということに驚きを隠さないはずがなく、そこに妹の乱がやって来て空いた口が塞がらなかったのだ。
髪の長さが変わった親友を見間違えるはずがないのだ。
流石に隠し切れないと天夏は自ら正体を明かして、天夏と呼ぶように言い、天馬と理輝も自己紹介をしたのである。
「なるほどな、いいよな、美人な妹に、嫁さん連れて来るか普通‼ オレ、五反田弾、よろしくな」
「天夏、言ってなかったか、わたしは、元篠ノ之箒、今は、朝宮弥生だ‼ 気軽に弥生って呼んでいいぞ、それと朱音も今度連れて来てやるから」
「なんか、イメージが」
「しばらくボクと同じ学校に通ってたし」
「なるほど、って、わたし、来年IS学園受験します‼」
「?中高大の一環じゃなかったか?」
「適性でAだったので‼」
「そういえば、ボクのIS適性見て、IS学園の先生たち、まるでこの世の終わりな顔してたっけ」
「もしかして適正SだったんですかΣ(゚Д゚)」
「なんか、Sどころか、Zだったらしくて」
「わたしより三つ上か、わたしは、X判定だったな」
「・・・・」
久しぶりの地獄ではなく天国から帰って来た親友との再会に花を咲かせてながら昼食を取ることにした天夏達は、弾の妹が来年、IS学園を受験するというので、適正表を見ると普通なら上位ランカーのA判定だが、それを遥かに上を行く人物がいることに気が付いてなかったようで、天馬とセドナが転入した際に、行ったIS適性検査で織斑千冬を含む教員達がこの世の終わりというくらいに顔が青ざめていたらしく、後でもらったプリントに、Z判定と出ていたので、五反田兄弟は絶句してしまったのであった。