弥生(箒)の精神世界
伐刀者達が集まって作られた亡国企業より恐ろしいテロリスト集団「解放軍」はなんとこの世界の現在の日本総理大臣、月影獏牙の後ろ盾を得ているという情報を多種多様な情報網で入手した以上、下手に手出しができない状況に置かれてしまったのだった。
ISの産みの親にして、自他共に認める天災、篠ノ之束の死は襲撃者によるものだと公表し、しばらくはマスコミ関係者の取材の騒ぎが収まるまでは、休校となったのである。
「ここは・・・」
「気が付いたのね」
「?」
「わたしは、傭兵団ハーツ・オブ・クイーンの総司令官、リヴェータ・イレよ‼ 此処はあなたの精神世界」
「精神世界?」
「あなたは六年間心無い大人によって心を破壊されたことによって、人格が崩壊してしまった、今目の前にいるわたしは、あなた自身が創り出した人格の一つしかないわ」
「まだ、いるのか?」
「そうね、五人ほど、けど、今はその時じゃない、もう時間ね、また会いましょう」
「ああ、もう一人のわたし」
マジック・ザ・ハードとの戦いで意識を失った弥生は精神世界でもう一人の自分となる異世界「クエス=アリアス」という世界の傭兵団総司令官の女性、金髪のロングヘアーに右碧左金というオッドアイに白い軍服を纏ったリヴェータという人物が立っていたのである。
以前、その世界に実地研修に行った際に出会った人物で、協力しながら魔物を倒して、ISに付いて教えて、弥生とは意気投合したことで交友を得た弥生の理解者の一人である。
どうやら六年前の保護プログラムで壊れた人格を形成する際にリヴェータを含む五人の人格を元にしてようで、天馬と出会った時に心が入ったということを説明されたのである。
リヴェータとの会話を終えた弥生は現実世界に戻ってきたのであった。
「はぁ、はぁ・・・」
「弥生、大丈夫か?」
「天夏‼」
「おい、当たってるんだが・・・(=゚ω゚)ノ」
目が覚めた場所はフラクシナスの医務室で愛刀である日本刀型機攻殻剣「ドラゴニック・オーバーロード」と小太刀と打刀は立てかけられてあり、ずっと介抱してくれていたのか、最愛の人物、天夏に思わず抱きついたのである。
育ち盛りの豊満な胸が押し当てられているので、天夏は顔を赤らめていたのである。
「目が覚めたのですね、弥生さん」
「シエルさん、助けて下さいΣ(゚Д゚)」
「弥生さんは三時間ほど眠っていましたよ、それと、篠ノ之家でお通夜が行われるようですが、どうします?」
「少し、休んでから参列します」
「わかりました、では、失礼します」
「天夏、IS学園はどうなった?」
「あの騒動で、しばらくは運営できないらしい、明日は休校になった、今日、行くんだろ、元実家に」
「ああ、篠ノ之箒としての最期の仕事にな」
同じ体型の銀髪の少女にしてゴッドイーター特殊部隊「ブラッド」に所属している、シエルが篠ノ之家にて葬式が行われると知らせに来て、天夏が助けを求めているのをそっちのけで何食わぬ顔で出ていったところで弥生が解放し、今晩の篠ノ之家の葬式に向かうことになったのであった。