臨時休校最終日はIS学園での自主鍛錬などを行って過ごした天夏達はSHRが始まるまで自分の席に着いていたのであった。
「あれ、織斑先生は?」
「それが、この前の一件でしばらく謹慎処分だそうです」
「だって、この前カッコイイ、剣士様にISで斬りかかってたし」
《この前の事、みんな知ってるみたい》
《まぁ、あんだけISで生身の人間を攻撃したんだ、仕方ない》
担任教師の織斑千冬が来なかったので、副担任の山田真耶が、この前の襲撃事件で武装していたとはいえ、生身の人間相手にISを使ったことによる理事長直々の謹慎処分を言い渡されてたということを説明されたことを聞いた教室の生徒達は思い描いていたブリュンヒルデの織斑千冬のイメージが崩壊して、離れていったのであった。
「実は、今日はいいお知らせがあります‼ どうぞ入ってください‼」
《弥生、なんか嫌な予感が・・・》
《わたしもだ》
どうやらこのクラスにまた転入生を招き入れることになったらしく、山田真耶が入って来るように言うと、引き戸が開いて、
「では、自己紹介をお願いします」
「ガ~ンΣ(゚Д゚)」
「ヴェスタWSCイギリス支部所属の、アンナ・セイグリッドです、スミレの姉ですが、皆さまとは気軽に触れ合いたいと思っています」
「席は、あそこです」
《スミレ、どんまい》
《飛行島に逃げたい・・・》
金髪碧眼で髪型はドリルテールにして、IS学園の制服をドレス風に改造してきたアンナ・セイグリッドだったのである。
妹であるスミレが心配で転入してきたのだろう、当のスミレが机に向かって落胆しているのだから。
「では、授業を始めます‼ アンナさん、分からないことは遠慮せずに聞いてくださいね」
「御気使い感謝します」
こうして、また愉快な仲間が増えた天夏達は授業を受けるのであった。
一方で、
「リィンさん、アルカさん、すいませんね、こんなこと急に頼みまして」
「別に構いません、これが白式なんですね」
「はい、ですが、マリさんの白鯨よりだいぶ型落ちするんですが」
「そういえば、ISは女性にしか反応しないのでは?」
「わが社は、ルーン工学を使用して生活している以上、ルーンを使えばこんなことは造作もないのですよ」
「刀一振りが限界ってどんなISよ‼」
「倉持の技術力のレベルが酷いと言うことはわかった」
ヴェスタWSCでテストパイロットの依頼を受けたリィン達とアルカ・アトレイアも三世代つまり女性しか動かせない世代を動かせる男性操縦者の素質を持っていたことがわかったので、念の為、ヴェスタWSCで保護という形で現在二人は、剣一本で拡張領域がいっぱいという欠陥機「白式」を纏っているのであった。
武器などを開発しているラインフォルト社の令嬢のアリサでもこの欠陥機のスペックがひどすぎると言い捨てたことで、ラウラも倉持技術の低レベルに呆れた物言いをしたのであった。