リアルが忙しいのに加え、話の内容が思い付かない、どう書けばいいのか分からないというどスランプに陥っていまして...なので今回の話もグダグダになってしまいました。ホントすいません。
「合同でタッグ戦の訓練、ですか?」
朝。いつものように八幡のトレーニングルームに来た綺凛は準備運動をしながら首を捻っていた。
「ああ。リースフェルトと天霧からの誘いだ。鳳凰星武祭まであんま日もねーし、あいつらかなり強いからタッグ戦の練習には持ってこいだと思うが、どうだ?」
「え、ええ。それはもちろん構いませんが...随分急な話ですね。」
綺凛は意外感を隠せなかった。あの他者と関係をもつことを避けたがる八幡がこんな話を持ってきたことや、同じく他者とあまり関わり合わないユリスがこの話を提案してきたということにもだが、それより驚いたのは、八幡がユリスと綾斗のことを素直に「強い」と評したことだ。
星導館における八幡の実力は控えめに言っても飛びぬけている。剣技だけならば、綺凛は八幡と互角に渡り合える。だが、剣や刀以外の武器の技術や、身体スペックを加味した上で、総合力で比較した場合、綺凛はおろか、星導館の生徒で八幡に及ぶものは存在しない。おそらく、アスタリスク全体でも八幡と並ぶ者は、それこそ片手で足りるだろう。そして、八幡に限らず、人の他者の実力への評価は、大抵自分自身との実力の比較で決まる。つまり、八幡の中で星導館のほとんどの生徒は「弱い」の一言で片づけられてしまうのだ。
おそらく、今の星導館で八幡に強いと認識されているのは、綺凛とクローディアくらいのものだろう。妹の小町も八幡からすれば「まずまず」くらいのレベルだ。
その八幡が、「あいつらはかなり強い」と評価したことは、綺凛のとっては大きな衝撃だった。
ユリスの評価は前に聞いたから、八幡が強いといったのは綾斗のことだろうが。
「まぁ昨日急に言われたからなぁ。仕方ないだろ。」
「それより、「かなり強い」と仰いましたが、どのくらい強いのですか?」
「んー...リースフェルトの方は刀藤も分かってるだろうから言わなくてもいいとして...天霧は多分お前と互角に戦えるぞ?」
「本当ですか!?」
「ああ。剣技はお前に多少劣るだろうが、身体的なスペックは多分星導館の中では俺に次ぐか、俺と張るくらいのものは持ってると思うぞ?」
「比企谷先輩と...。」
その後、ユリス達に承諾の返事をして迎えた放課後。
「おー、この間の。その節はどうも。」
何故かメンバーに入っていないはずの紗夜がそこにいた。
「...おいリースフェルト。何でここにこいつがいる?」
「...私に聞かないでくれ。私も良しとした訳ではないのだ。」
言われて八幡は紗夜に顔を向けた。
「綾斗にタッグパートナーになってもらう。そして《鳳凰星武祭》であの女を見返す。」
口調は静かなものだったが、その端々にトゲの感じる言い方だった。
「...昨日俺が出てった後に何があったんだよ...。」
「父親の作った武器を、ね。」
「そう。あの女に認めさせる。」
端的に言えば、父親の作った武器を馬鹿にされたので見返したい、という話だった。
「そんで《鳳凰星武祭》に出たいけどタッグパートナーがいない。だから昔馴染みの天霧をリースフェルトから強奪したい、と。」
「そう。比企谷先輩は物分かりがいい。」
「なるほどね...。」
少し大げさな言葉を使ってみたが、紗夜は特に訂正しなかった。
「なあ、最悪、タッグパートナーさえ用意出来れば問題ないか?」
「あの女と戦うまで勝ち進める程度に強ければ問題ない。」
「ふーん...刀藤。」
八幡は何か考えた後、自分と一緒に来た綺凛に声をかけ、何かを言った。それを聞いた綺凛は何やら急いでトレーニングルームを出ていった。
「...刀藤綺凛に何を言った?」
「いやちょっと頼み事を。それより...えーっと...」
「沙々宮紗夜。」
「そうそう沙々宮。お前、腕にはそれなりに自信があるんだな?」
「もちろん。あんな女に負けない。」
相変わらず端からは分かりづらい熱意である。
「じゃ、ちょっと俺と模擬戦するか。」
「...は?」
八幡の突然の模擬戦宣言に、言われた紗夜はもちろん、そばで聞いていた綾斗たちも固まっていた。
「...何故戦う必要がある?」
一番早く硬直から解けたのは紗夜だった。
「いや、ただの確認だ。昨日壁をぶち破ったのは見たから実力があるのは分かるんだが、戦い方が分からないんでな。そんでまあ、模擬戦なんて言葉使ったが、実際そんな大袈裟なもんじゃない。少し見たら終了って感じか。」
「...何故そんな確認をしたい?」
「何、ペアとして小町あたりを斡旋してやろうかと思っただけだ。あまりに合わないんなら組まない方がいいだろうし。」
八幡の言葉にしばし考える素振りを見せた紗夜だが、やがて顔をあげた。
「分かった。比企谷小町の銃捌きなら問題ない。彼女とタッグを組めるのならその模擬戦、受けてもいい。」
あくまでも下手にはでない紗夜であった。
ありがとうございました。
ホント、本業の作家さんって凄いなぁ...