カードクリエイターさくら   作:桜撫子

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本作は、アニメチックストーリーゲーム1の特典に有った
塗り絵の“オリジナル クロウカード募集”の頁を見て思い付いた内容です。
送られた応募葉書を読みながら、意見を交わし、皆で物語を執筆と云う形式です。
メタ発言は勿論、本作オリジナル要素も少なからず有りますし、オリキャラも居ます。
加えて、他の版権キャラも関与します。閲読の際は十二分に御注意下さい。
尚、後書きにて出演者同士のやり取りが有ります。
尚、Pixivではdattehechimaの名前で活動しています。其方にも載せています。


さくらと新たなカード プロローグ

何時もと何一つ変わらない友枝町。そんな所に強大な魔力を持つ少女が居ると

誰が想像出来ただろうか。

 

―木之本桜 持ち前の優しさと明るさで、誰からも支持される彼女には

もう1つの顔が有った。

 

「さくら、可笑しな気配がするで!クロウカードかもしれん!」

白い羽が生えた、タワレコの袋みたいな色をした、縫包の様な小動物・・・もとい、守護獣が叫ぶ。

本名はケルベロスと云うのだが、読み難いからと“ケロちゃん”と大半の者から呼ばれている。

「ほえ?・・・宿題漸く終ったと思ったら出動?」

「騒ぎが起る前に行くんや!」

悪戦苦闘しつつ漸く片付けた算数の宿題。少し昼寝でもと考えていた矢先の非常事態。

嫌でしょうがなかったが、放っておくと何が起るか分らない。

 

この様に、逃げ出したカードを捕まえ、あるべき姿に戻す役目を司る“カードキャプター”としての

一面は、極少数の者しか知らない。

 

 

「・・・何この衣装」

「さくらちゃんの好きな、ジャイアントパンダがモチーフの衣装ですわ」

「まぁ・・・足元丸見えよりはマシかな。あれは本当に恥ずかしかったよぅ」

「其れにしても知世、神社に居る事は誰も知らん筈やで。どないして辿り着いたんや?」

「御想像に御任せ致しますわ。其れより、さくらちゃんの活躍、しっかり収めなくては」

只ならぬ気配に誘われ神社に辿り着いた一行。知世が現場に先回りしていた理由・パンダの衣装を

選んだ理由等、気になる事は色々有るが、一先ず後回し。

「隠れているとしたら、祠の中なんだけど、姿が見えない・・・」

「透明になれるカードやったら、居場所見付けるだけでも一苦労やな」

「必死で探し回るさくらちゃんも素敵ですわ」

“幾ら何でも流石にこんな所には無いだろう”と云う思い込みは厳禁と釘を刺されていたので

探せる所は手当り次第精査するものの、依然、何も見付からない。

「少し休憩しませんか?疲れたまま探しても何にもなりませんから」

「ワイも腹減ったー・・・。休もか」

「其れにしても、これだけ探して見付からないなんて、如何してかな?

若しかすると、クロウカード以外の、全然別の何かなのかな」

3人が来た道を戻ろうとした其の時、3人の頭上で、聞いた事も無い様な轟音が響いた。

耳鳴りが治まってから空を見上げるが、何も無かった。ただ、何故か空が赤黒く染まっている。

(サンダー)のカードはとっくに封印した筈だよ!?一体何が・・・」

何時の間にか、足元には、封印解除する時と全く異なる魔法円が出現していた。

「何!?何が起きているの!?」

「嘘やろ!?こんなん聞いてへん!」

「!?・・・」

流石に知世も、今回は浮かれている暇が無い。やがて、魔法円から正体不明の“気配”が生じた。

「・・・一体如何云う・・・・・・そうか。けど、何で・・・あぁ、確かに。それで?・・・」

見えない誰かと話し出すケロちゃん。

「ほぇ・・・?」

さくら自身も十分強い魔力を持っているが、精々“見知らぬ誰かが居る気がする”程度でしかない。

「・・・分った。ほな、後はわいが責任持って釘刺しとく。けど、さくらのことやから大丈夫や」

漸く魔法円と赤黒い雲が消え、元の青空に戻った。

「ケロちゃん、今のは一体何?」

訳の分らない現象を目にして、さくらは恐怖と緊張を誤魔化せなかった。

「信じられんかもしれんけど、あれはクロウ・リードや。全く新しいカードを生み出す力を授けてくれたんやて」

説明を要約すると以下の様になる。

 

 

*後継者候補であるさくらは、自分と違い心が清く優しいので、自分より強い力を持つに相応しいと認定

*今迄、カードの能力を己の欲望の為に悪用した事が1度も無い点を高く評価

*何をしたいか強く願うと、其の事が出来るカードが、さっき現れた魔法円から浮き出てくる。

*出てきたカードは、直ぐ実体化する。どんな外観/性格になるかは、物により全て違うので予測不能

*完全に我が物にするには、既に捕まえたカードと同様、封印の杖を以て制圧するしかない

*有得ないとは思うが、万一、生み出したカードを悪い事に使ったら、直ちに能力を剥奪の上、強烈な懲らしめ有り

 

 

「・・・と云うこっちゃ」

「うーん・・・何となく分った様な」

「今日からカードクリエイターに格上げですわね、さくらちゃん」

大まかには分ったものの、喜んで良いか否か分らない。然し

今後、逃げ出したカードの封印に貢献する可能性が有る。

「分った。私、頑張ってみる!」

「流石さくら。そう来なあかんわ」

「帰ったら忙しくなりますわ。過去の衣装の色違いを大量に作らなくては」

無邪気に(?)笑う知世と、其れを見て苦笑するさくら。

 

友枝町での思わぬ騒ぎ。何も知らない人々は今日も平和に過していた。




さくら:何か、物凄い展開・・・;
ケロちゃん:まぁまぁ、皆で共同で書いた物語って事になっとるさかい。
小狼:今回は俺の出番は無しか。次回以降、如何やって事の顛末を知る事になるんだ?
ケロちゃん:其れは筆者がどないかしてくれるって。
知世:其れにしても、過去の衣装の色違いとは、目から鱗ですわ。筆者さん、有難う御座います♪
さくら:あはは・・・・・・
小狼:次回から愈々本編か。どんなカードが出てくるか、楽しみだな。
さくら:そう云えば知世ちゃん、騒ぎを知らない筈なのにどうして先回り出来たの?
知世:私には、さくらちゃんの考える事が簡単に分りますわ。
ケロちゃん:何か誤魔化された様な・・・
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