とある少女の禁書目録   作:神納 一哉

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台本形式です。

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過去に創作板で書いていたものを加筆・修正しています。


上琴
電撃にゃんこ


公園の自動販売機の傍のベンチに、見たことのある白い修道服の少女が座っていた。

 

美琴「あれ?アンタ…」

 

インデックス「あ、短髪なんだよ」

 

美琴「…その呼び方なんとかならない?」

 

インデックス「短髪は短髪なんだよ」

 

美琴「まあ、別にいいけどね」ハァ

 

目の前の少女がなにを基準に自分のことを短髪と呼ぶのかわからないが、気にしないでおこう。

 

インデックス「あ、そうだ短髪」

 

美琴「なによ?」

 

インデックス「ビーフオアフィッシュ?」

 

美琴「へ?」

 

インデックス「ビーフオアフィッシュ?なんだよ」

 

美琴「あー、ゴメン。なにを聞きたいのかわからない」

 

インデックス「ビーフとフィッシュ、どっちが好きなのか聞いているんだよ」

 

美琴「あー、そういうこと。そうねえ…。ビーフかなあ」

 

インデックス「とうまと同じなんだよ」

 

美琴「!!べ、別にいいじゃないの!」

 

インデックス「うん。別に問題ないんだよ」

 

美琴(えへ。アイツと同じかぁ)ニヘラー

 

インデックス「なんでニヤニヤしてるんだよ?」

 

美琴「うぇ!?してないしてない!」ブンブン

 

インデックス「してたんだよ」

 

美琴「う…。いいじゃない別に!」カァッ

 

インデックス「もしかしてとうまと同じで嬉しかったとか?」

 

美琴「な、な、な、なにを言ってるのよ!アンタ!!」カァッ

 

インデックス「どうして怒鳴るんだよ?」

 

美琴「ア、アンタが変なこと言うからよ!」

 

インデックス「じゃあ、なんでニヤニヤしたの?」

 

美琴「な、なんだっていいじゃない!!」カァッ

 

インデックス「うーん。私の聞き方が悪かったんだよ。…じゃあ、ビーフオアとうま?」

 

美琴「は?はあああああ!?」

 

インデックス「ビーフオアとうま、なんだよ」

 

美琴「な、な、な、なんでアイツとお肉が選択肢なのよ!?」

 

インデックス「どっちが好きかってことなんだよ」

 

美琴「す、す、好き!?」カァッ

 

インデックス「どっちが好き?」

 

美琴「な、な、な、なんでそんなこと聞くのよ!?」カァッ

 

インデックス「短髪の答えで私の夕御飯が決まるんだよ!」

 

美琴「…は?」キョトン

 

夕御飯?この子の?

 

美琴「なんでわたしの答えでアンタのご飯が決まるのよ?」

 

インデックス「こもえの家ですき焼きを食べるか、とうまと一緒にご飯を食べるかなんだよ」

 

美琴「!!なんなの?その二者択一は!?」

 

インデックス「そういうものなんだよ」

 

美琴「いやいやいや、ちょっと待って。わたしの答えがすき焼きとアイツに対応しているとして、わたしの答えがどういう結果をもたらすのよ?」

 

インデックス「短髪の選ばなかった方に行くんだよ!」(短髪は間違いなくとうまを選ぶんだよ!すきやき!すきやき!)

 

美琴「なんなのよそれ」

 

インデックス「いいから、どっち?ビーフオアとうま?」

 

美琴「す、少しだけ考えさせて!」カァッ

 

すき焼きも好きだけど、アイツをす、す、好きっていうのとは違う好きだし…。

 

ううん、この子は『すき焼き』と『アイツとご飯を食べる』のとどっちが好きかってことを聞いているわけで、決してアイツがす、好きとかそういうことを聞いているわけじゃないわけで…。

 

美琴(でも、アイツとご飯かぁ…)ニヘラー

 

インデックス「なにニヤニヤしてるんだよ短髪」

 

美琴「ニ、ニ、ニヤニヤなんてしてにゃい!!」カァッ

 

インデックス「なんか変なんだよ?」

 

美琴「ちょっと言い間違えただけじゃない!」

 

インデックス「で、どっち?」

 

美琴「ア、アイツかな~…なんて」カァッ

 

インデックス「あいつなんて選択肢はないんだよ!ビーフオアとうま!」

 

美琴「う、うにゃ~!!」カァッ

 

インデックス「うにゃ~ってなんなんだよ!ふざけないで欲しいんだよ短髪!」

 

美琴「ふ、ふ、ふざけてなんていにゃい!!」カァッ

 

インデックス「じゃあ、どっち!!」

 

美琴「…と、とうま」カァッ

 

インデックス「じゃあ私はこもえの家ですき焼き食べて来るんだよ!とうま!!」ダッ

 

美琴「え?」

 

上条「小萌先生に迷惑かけるなよ~」

 

美琴「ふにゃあああああああっっ!?」ビクッ

 

上条「うおおおおおおおおおおおっ!?」ビクッ

 

美琴「ア、ア、ア、アンタ!!いつからいたのよ!!」カァッ

 

上条「いつからって、上条さん最初からそこにいましたけど?」

 

そう言ってアイツは自動販売機の反対側を指差す。勢い良く走って行ったあの子に気を取られて自動販売機の陰なんて見ていなかった。

 

美琴「ア、ア、ア、ア、アンタ」カァッ

 

上条「あー、落ち着け御坂」

 

美琴「落ち着いていられるかああああああっ!!」ギャアアアア

 

上条「いいから落ち着け御坂!」

 

美琴「アンタどうしてそんな冷静なのよ!!」ギャアアアア

 

上条「インデックスがご飯を食べないってことはですね、貧乏な上条さんにはとっても助かるんですよ。御坂センセー」

 

美琴「え?あの子、そんなに食べるの?」

 

上条「底なしっていうのはああいうのを言うんだと学びました」

 

美琴「そ、そうなんだ…じゃなくって!アンタ聞いていたんでしょ!?何でそんな冷静なのよ!!」カァッ

 

上条「なにをだよ?」

 

美琴「ア、ア、ア、アンタのこと、呼び捨てにしてさ…」ゴニョゴニョ

 

上条「え?御坂、そんなの気にしてたのか」

 

美琴「そ、そんなの!?」

 

上条「俺、お前のことたまに名前で呼んでたりしてるけど」ポリポリ

 

美琴「うにゃ!?」

 

わたしのことを呼び捨てにしてた!?いつ?どこで!?

 

上条「あー、本人の前じゃ名前で呼んでない…か?」ウーム

 

美琴「よ、呼ばれたこと無い…かも?」

 

上条「白井とかと一緒のときに呼んだりしなかったっけ?美琴って」

 

美琴「みにゃあっ!?」カァッ

 

上条「もしもし、猫っぽくなってますよ。御坂センセー?」

 

美琴「そ、そ、そんなことないにゃ!」

 

上条「…いや、そんなことあるだろ」

 

美琴「う、う、うるさいっ!!」ギャアアアア

 

呼ばれた。名前で呼ばれた。

 

美琴「よ、呼び捨てにされた…。呼び捨てに…」///

 

上条「…」

 

美琴「呼び捨て…」ニヘラー

 

上条「なあ、御坂。名前で呼ばれたいのか?」

 

美琴「うにゃああっ!?な、な、な、名前??」

 

上条「うん。美琴」

 

美琴「うにゃああああっ!!」カァッ

 

上条「やっぱり猫っぽい。これは、…美琴にゃん?」ハッ

 

美琴「にゃ、にゃ、にゃんですって!?」

 

上条「だから、猫っぽいから美琴にゃん」

 

美琴「にゃ、にゃん…」///

 

上条「なんだその可愛いキャラは」

 

美琴「うにゃっ!?…み、美琴にゃんじゃないの?」(可愛いって言った?言ったよね?)ニヘラー

 

上条「う、うん。まあそうなんだけど…。なんか調子狂うな」

 

美琴「え?」

 

上条「なんていうか、御坂はさ…」

 

美琴「やだ!」

 

上条「え?」

 

美琴「名前で呼んでくれなきゃ、やだ」ウワメヅカイ

 

上条「え?あの、御坂さ…」

 

美琴「やだ!」

 

上条「み、美琴?」

 

美琴「にゃん♪」

 

上条(か、可愛いぞ)カァッ

 

美琴「…」ジー

 

上条「ど、どうした?」

 

美琴「今、赤くなった」ニヤ

 

上条「!」

 

美琴「どうしてかな~?」

 

上条「お、お前だって、さんざん赤くなってただろ!どうしてなんだ?」

 

美琴「女の子にそういうこと聞く?聞いちゃう?アンタってやつは!」ギャアアアアア

 

上条「いつも喧嘩ふっかけてきた人が言うセリフですかそれ!?」グギャアアアアア

 

美琴「なんでそんな古いこと持ち出してくるかな!?時効よ時効!」

 

上条「時効って、まだ一年もたってないんですけど!?」

 

美琴「う、うるさい!」

 

上条「逆切れ!?」

 

美琴「で、アンタはなんで赤くなったわけ?さっさと答えなさい!」

 

上条「あーあー!わかりましたよ。言えばいいんでしょう言えば!」

 

美琴「…」ドキドキ

 

上条「お前の『にゃん♪』が可愛かったんだよ!」カァッ

 

美琴「ふにゃっ!?か、可愛かった?」カァッ

 

上条「もともと素材がいいからそーゆーキャラは反則的に可愛く見えるんだよ」

 

美琴(そ、素材がいい…ってことは…、わたしのこと可愛いって思ってくれてるんだ)ニヘラー

 

上条「よし、俺は答えたからな!今度はお前の番だ!何で赤くなったんだ?」

 

美琴「ふにゃ!?わ、わたし!?」

 

上条「そう。お前」

 

美琴「…こ、答える前に一つ聞かせてくれる?」

 

上条「なんだよ?」

 

美琴「アンタ、わたしのこと、『可愛い』って思ってくれてるの?」

 

上条「ま、まあな」カァッ

 

美琴「そ、そっか」カァッ

 

上条「あーもう!!恥ずかしいこと言わせるな!!」

 

美琴「…アンタに、さ、名前で呼ばれたり、褒められたりしたから、赤くなったの」カァッ

 

上条「へ?」

 

美琴「だから!わたしが赤くなったのはアンタのせいだって言ってるのよ!!」

 

上条「俺、そんな恥ずかしいこと言った!?」

 

美琴「す、好きな相手に名前呼ばれたり褒められたりしたら、そりゃあ赤くなるわよ!」カァッ

 

上条「え?」(今、好きな相手って言ったか?)

 

美琴「あ…」カァァッ

 

上条「あの…御坂さん?」

 

美琴「…」カァッ

 

上条「そこで黙られると、どうしていいかわからなくなるんですけど?」

 

美琴「…アンタはどうなのよ」ボソッ

 

上条「え?」

 

美琴「アンタは、わたしのことなんて…女としては見てくれていないんでしょ」ボソッ

 

上条「なっ!?」カァッ

 

美琴「それとも…。少しは気にしてくれている?」ウワメヅカイ

 

上条「…あのな、御坂。可愛いと思ってる時点で異性として意識しているってことぐらいわかるだろ?」

 

美琴「え?」

 

上条「たまに名前で呼んじまうのも、心の中でそう呼んでるから出ちまうってこと」

 

美琴「それって…」

 

上条「あーもー!!わたくし上条当麻は御坂美琴が好きだってことですよ!」カァッ

 

美琴「!!」カァッ

 

上条「こうなったらもう、名前で呼ぶからな」///

 

美琴「わ、わたしも…、名前で呼んで、いい?」ウワメヅカイ

 

上条「お、おう」

 

美琴「…当麻」///

 

上条「美琴」///

 

美琴「ねえ、もう一回、ちゃんと聞かせて?」

 

上条「なにをだよ?」

 

美琴「『好き』ってやつ」

 

上条「な、な、なんですと!?」カァッ

 

美琴「駄目?」ウワメヅカイ

 

上条「う…。その…」カァッ

 

美琴「…」ドキドキ

 

上条「わたくし、上条当麻は、御坂美琴のことが好き、です」カァッ

 

はっきりと言ってもらっちゃった。名指しで好きって。嘘みたい。えへへ。

 

美琴「…ふにゃあ」

 

上条「な、なんで倒れるの!?美琴!?ふ、不幸だあああああ!!」

 

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