虐めだめ絶対
俺は今、夜の住宅地を全力で走っている。
Q.どうして走られているんですか?
A.そこに道があるk 大ネギ星人を全力で探しているのさ☆
目的地は
スーパー
大ネギ星人は原作でネギの入った袋を持っていたはず
それを思い出したのでスーパーに向かっている
「ハァ………ハァ……さすがに……きちぃ…ぞ……ハァ………」
おぇぇぇ、走りすぎて気持ち悪くなってきた~
ドンッ!
人にぶつかってしまった
今の俺にぶつかったら原チャに引かれるのと同じぐらいダメージを受ける
なのに”ソレ”は平然とそこにいた
「(あっはは…は……はぁ)」
━━━━━見 つ け た
ぶつかってしまったのは目的の大ネギ星人でした
『ヴォオオアア!!』
しかもなんか切れてます
「ヒィイ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい許して許して許して」
我ながら惚れ惚れするぐらいきれいなDO☆GE☆ZAだと思う
『ンダヴァヤラ!』
頭を踏まれる
「ガッ!」
GANTZスーツを着ているのにも関わらず鼻がおれる
俺は涙目(絶対泣いてない!認めないからな!)でネギ星人を睨む
「……ッン……グスンッ」ポロポロ
『ガアアアアッ!』
ネギ星人は爪で攻撃してくる
俺は右手でネギ星人の腕をつかみ外れないように力一杯握りしめる
ググッ
右腕が2倍ほど盛り上がる
『ギギッ』
そのままネギ星人の腕をへし折る
『ン゛ガガァァアアア゛ア゛!!』
ネギ星人は叫び声を上げる
ポケットからxガンを取り出しネギ星人に押し当てる
二つの引き金に指をかけようとしたとき
俺は気がついてしまった
自分の顔の口角があがっていることに
そして困惑したと同時に恐怖した
俺は何をしているのか?どうしてコイツを痛めつけているのか、
ナゼ?ナゼ?ナゼ?
わからないわからないわからない
自分が自分で無い感覚
身体が動かない、ピクリともしない
気がつくと俺は飛んでいた
ネギ星人に投げ飛ばされたのだ
視界がくらくなる、頭がガンガンする、地面が歪んで見える
たっていられない
いやそもそも立ってなどいない
目の前までネギ星人が迫っている
動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け
体に必死に命令をする
だが動いてくれない
ネギ星人の気迫に怯んでしまったのだろうか?
壁にぶつかったときにどこか壊れたのだろうか?
視界が真っ赤に染まっていく
目がかすむ
体中を殴られる、だけど痛くない。
スーツはまだ生きている。
拳と蹴りの雨はやまない
ドカッ!バキッ!
━━このまま俺は死んでしまうのか?
そんな疑問が頭に浮かぶ
━━こんな所で?
嫌だ死にたくない
━━にたくない
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
━━俺はまだ死にたくないッ!
ゆらりと立ち上がる
びっくりするぐらいに簡単に体が動く
ネギ星人の足を払う
『イ゛ダイ゛!』
ネギ星人は
ドンッ!
と大きな音を立ててその巨体を横たえる
俺は迷わずに折れた左腕を踏みつける
『ヒギイィ』
情けない声をだす
ついでにもう片方も折っておく
ネギ星人は戦意を喪失したようでおとなしくなった
『ね、ねぎ…ねぎあげます………ねぎあげますから、ゆるして……許して下さい』
xガンを頭に突き立てたまま俺は後悔した
「yガンをもってくれば良かった」
yガンはxガンと違い殺す物ではなく
捕まえる物なのだ
無殺傷主義なんて偽善的なことは言わないが
俺は泣きながら許しをこう
コイツに同情してしまっている
「ハッ!最低だな俺…
そう呟いて俺は二つのトリガーに掛かってる指に力を込めた
ギョーン
はい!終わりです。ちょっとシリアル路線に挑戦