第二話 俺と女神(天然女)の狂詩曲part2
「んで、その女神さまは俺の精神世界になんのようですかね?」
とりあえず露骨に話題を変えていこう…気になったのも事実だけどね
「いい質問ですね!あなたのように何の特徴もないのに不幸な出来事ばかりに遭遇する可哀想な子の願いを聞いてあげようと思いまして!」
「聞くだけでかなえないのかよ!」
コイツ本当に帰ってくれないかな!
「だって~いきなりかなえるとか言ったら願いを無限に~とか困るもの!」
なかなかするどいじゃあないか…
「俺の願い、か。」
お金?家?恋人?う~んどれにしようか・・・
「あ、そういえば一応言っておきますが現実で使うものとかは無理よ?」
おい、こいつなんていった?現実で使うものが無理ですと?
「じゃあいったい何を頼めばいいんだ!」
「そうですねぇ~じゃあ時間とかどうでしょう?」
「時間?それこそ現実でたくさん使うじゃないか!」
「ここでの時間ですよ、あなたがここで望んだ時間。つまりこの精神世界でなら過去にも未来にもいけるということです!」
「過去も、未来も・・・?」
本当にそんなことができるのなら・・・もしも未来が見れるのなら
「さぁ、どうしますか?」
なら、俺は知りたい…
「俺は、未来をみたい!進んだ先を見据えたい!」
今の人生が報われているか…この目で見れるなら…
「…過去には、行かなくていいの?ご両親助けられるかもしれないですけど?」
言われると思っていた。でも、もう俺には関係ないことだ
「いいんだよ、もう顔さえ覚えちゃいない・・・行ったところでわからないさ。」
「ふぅ~ん・・・そうなの、まぁ確かにこの世界で起こったところで現実には何の影響もないけど…」
ならば尚更未来が気になる、何してもいいんだからな!
「さぁ、連れてってくれ!未来へ!」
「あぁ~っと、熱くなってるところ悪いけどもうそろそろ時間だから帰るね」
「えっ!?なんでだよ!」
「私基本9時出勤5時帰りですし…」
「女神って公務員なのか!?」
「じゃあお休みなさい~」
「えっ、ちょっと!本当に行くのか!?」
おいおい待てよ!じゃあ俺のこの有り余った情熱は何処へ向ければいいんだよ!
「ばいば~い」
「待ってって言ってるだろうがぁ!!!」
・・・あれっ?見覚えのある天井が見える。
「もう!朝から大きな声出さないでよ!お兄ちゃん!」
「悪かったよ、美華(みか)」
「まったく、起きたならさっさと顔洗ってきて!」
「…テニス部の朝練はいいのか?」
「いいの!まだ間に合うし!」
美華はテニス部の主将で数々の大会で優勝してきたエース的存在…本当に俺と血がつながってるのか?