その窮地を一体のライガーゼロが彼を助けた。そしてそれは、豆太郎が憧れていた機体でもあった。
偶然にもそのライガーゼロは、パイロットになってくれる人間を探しており、豆太郎と意気投合。マメ号と名付け、ゾイドの世界へと、足を踏み入れた…。
とあるチームのファーム内のこと。
「今度の相手は…チーム・マジカルね。」金髪ロングの少女が、情報を見て言う。
「魔理沙にアリス…なかなか強敵よ」赤いリボンを頭にまとう、黒髪の少女は返した。
このチームは、実力はトップレベルではあるも、人数不足に悩まされたチームである。
しかし、ジェノブレイカー、バイオティラノと、ゾイド自体は強力。パイロットの才能も優れている。
「それにしても困ったわねぇ…霊夢」金髪の少女は話した。
「あれ?もう売り払ったらどうなの紫。」彼女たちが目にしたのは、オレンジ色、緑色、黒と紺色と金色、そして紺色を主体としたパーツたちであった。
「そうねぇ…かといって、もったいないでしょう?霊夢もいつか…」紫という少女はこういった。
八雲紫。チーム・ハクレイのオーナーで、技術者でもある。搭乗機はバイオティラノ。元は幻想郷という地で暮らしていたものの、惑星Ziに移住する住民が増え、彼女も移住することとなった。普段は彼女は戦わない。
「ライガーゼロねぇ…あたしも確かに欲しいけど、ジェノブレイカーに乗り換えてからこれで十分と思うようになったわ」
博麗霊夢、チーム・ハクレイのエース。彼女も紫と同じく、元は幻想郷という地で暮らしていたものの、惑星Ziに移住する住民が増え、彼女も移住することとなった。現状では彼女しか戦っておらず、1vs多数という状況で苦しんでいた。愛機はジェノブレイカー。
霊夢「とりあえず、魔理沙たちとのバトルまでにメンバーを探しておきたいわね…」
紫「そうね…いくらスペックが高いジェノブレイカーに、才能がある霊夢が乗っているとはいえ、1vs2の状況では苦しい展開になるわ。」
霊夢「ましてや相手はゴジュラスギガキャノンに、ヘビーアームのケーニッヒウルフでしょ?いくらなんでもつらいわよ…」
あきらめムードの会話が続いた…
とある繁華街。豆太郎はぶらぶらと歩いていた。そんな気まま歩く青年の耳に、こんな情報が飛んできた。
「今度のバトル、楽しみだよな」
「ああ。チーム・ハクレイ対チーム・マジカルだってさ」
「メンバーがかなり不足しているからな。チーム・ハクレイも大変だな」
街の人々の声を小耳に挟みながら、情報を聞き取っていた。
「今の惑星Ziって、ジェネシスの話からかなり変化したんだな…しかしゾイドバトルかぁ。俺地球でレーシングドライバーやってるからそれどころじゃないんだよなぁ…」豆太郎はひとり呟いた。すると、中年の男性がこう話しかけてきたのだ。
「よう、アンタ、お腹空いてないか?」
「え、まあ。でも、この星の通貨ないんですけど…」豆太郎はすごく不安そうに返した。すると、笑顔で…
「まあ気にすんなって。お金はいいから、まず座ろうかい。」中年の店員は気前よく返した。
「え、じゃあお言葉に甘えて…」
「今の惑星Ziは、もう戦争の時代じゃなくなったんだ。そして今、ゾイドたちを大切な相棒にしながら、ゾイドバトルっていう競技をやってる。」店員の男性は話しかけた。
豆太郎「そうなんですか…」
店の店員「ところであんた、見ない顔だな。」
「はい、枝松豆太郎と言います。地球でレーシングドライバーをやってるんですけど…」豆太郎は少し心配そうに答えた。
「どうした、心配か?ハハハ、そりゃ初めて繁華街に来たんだもんな。気にすんなって。惑星Ziの人間に、地球が嫌いな奴なんて誰もいねぇから。」店の店員はそういって場を和ませていく。
「ありがとうございます。」豆太郎は不安を少々消して返す。
店の店員「それにしても、地球でレーシングドライバーやってるのか、変わったやつだな。惑星Ziの中で、そんなことしてる若いのは初めて見たよ。」
愉快に話す店員。すると、思い出した。
「おおそうだ、何食ってく?今回だけタダにしてやるよ。あんさん、一文無しなんだろ?」
「え、ええ…地球で、日本の通貨ならあるんですけど…」
「いやいや、この星ではその通貨は使えないんだ。この際、ホントにタダにしてやってもいいぞ?」
「いいんですか?じゃあお言葉に甘えて。カルボナーラを一つ。」
「わかった。カルボナーラ一つだ!今回はタダでな!」
気前よく店員は大声で言いだす。
「じゃ、時間があるから、少し待っててくれ。」
偶然にも、チーム・ハクレイの二人も繁華街にやってきていた。メンバー探しのためである。
霊夢「それにしても、まさかライガーゼロがあそこにいたなんてね…」
紫「ま、持ち主を探さないことにはどうしようもないけどね。」
霊夢「どうせチーム・マッハストームのRDかチーム・ブリッツのビット・クラウドでしょ?」
一方豆太郎は、青いシリコンカバーに包まれたIPhoneをいじり、料理を待っていた。
「Wi-Fiも使えないのか…ツラいなぁ。ろくにユーチューブも見れねぇぜ。」そしてしばらく待たざるを得なかった。そこへ…
「すいません、さっき、ライガーゼロを見かけたんですけど、その持ち主って、あなたですか?」金髪の女性が、豆太郎に話しかけた。
「は、はい…」豆太郎は返した。すると。
「おまたせ。ゆっくりしていきな。今回だけの特別サービスだ。」先ほどの中年の店員がカルボナーラを持ってきた。
「タダにしてもらったの、よかったわね。」黒髪の少女、金髪の女性が椅子に座り、豆太郎に話しかけた。
「あのおじさん、気前がいいのよ。この星に初めて来た人にだけ、料理をタダで出してくれるのよ。」金髪の女性は話す。
「そういえばあなた達、どこかで見たことがあるような気がしたんですけど…」豆太郎はそう返す。
「あら、知ってる?もしかして。」黒髪の少女は少し驚いた。
「はい、博麗霊夢さんと、八雲紫さんですよね?ネットで見かけるんですけど…」見事彼女らの名前を当てて見せた。
紫「よく知ってるわね。そう、あたし達はもともと、幻想郷に住んでいたのは分かるでしょう?」
霊夢「けど、惑星Ziへの移民が多くなって、守る意味もなくなって。結果私たちもこの星に来たのよ。で、あなたも別の星から来たんでしょ、ただで料理をもらってるってことは。」そう言うと豆太郎は素直に答えた。
豆太郎「はい、地球から…」すると、先ほどの店の店員はこれに割り込むかのようにつづけた。
「なんでもこいつ、地球でレーシングドライバーをやってるってな。」その話を聞いて、二人はうなずいた。
紫「プロのレーサー?」問いかける紫に、豆太郎はこう返した。
「いえ。まだ駆け出しですけど…」
霊夢「駆け出しねぇ…でもその歳なら妥当でしょうね…」
紫「人生そういうものよ。そもそも、クルマの免許取れるのは18歳からじゃない。」
霊夢「そうね。」そうこう言ってるうちに、豆太郎はなぜ自分に話しかけたのかを問う。
「ちょっと話変わりますけど、なんでさっき、ライガーゼロのことを?」すると紫は、素直に答えた。
紫「あたし達、実はチーム・ハクレイという名前で、ゾイドバトルに参加してるんだけど、今、メインのメンバーが霊夢だけで、苦しい戦いを強いられているの。才能もいいし、乗ってる機体もそんなに悪くはないんだけど…」
霊夢「しかも紫ったら、ライガーゼロのCASを開発しておいて、全く使われてないのよ。」
紫「そこで、メンバー探しをしてるんだけど、理想はライガーゼロに乗ってる人かなって。」豆太郎はそれを聞いて少し止まりかかった。
「つまり、チームに入ってほしいと…?」
紫「そう。あなたのレース活動を邪魔することになるかもしれないけど、その時はごめんね?あたしがなんとかしてみるわ。」
霊夢「レース当日、予選の時は、無理してゾイドバトルに出なくてもいいわ。ダメもとでもあたし達でカバーするから。その時はレースの方に専念して。」
豆太郎「…いいんですか?」
紫「もちろん。ゾイドバトルよりも、本業優先でしょ?」
その言葉を聞いた豆太郎は、微笑んで首を縦に振る。
「ならいいですよ。受けます。」二人は喜んだ。
「やったわ!これでチーム・ハクレイに新メンバー追加よ!」
夜の博麗ファーム。
霊夢「この子があたしの相棒よ。」そういって霊夢は、格納庫に愛機を降ろす。
「こいつは…ジェノブレイカー!?」豆太郎は驚いた。
豆太郎「てっきりライガー系かと思ったけど…予想外だな…」
紫「元はシールドライガーに乗ってたんだけど、才能に機体がついてこれなかったのと、相手が悪すぎたのもあるわ。フューラーとか、ブレードライガーとかを相手にしてきてね。」その話を聞いて、豆太郎はあいた口がふさがらなかった。
「そのブレードライガーって…オーガノイドいました?」
紫「青いブレードライガーだから…いたわね確か。」
「…え?まさか相手をしたのは…」豆太郎はさらに驚いた。
霊夢「そう、チーム・ガーディアンフォース、バン・フライハイトよ。」
豆太郎「バン・フライハイト!?それは勝てなくて当然だ…」さらに驚いた。
紫「あと、チーム・バイオキラーに、ムラサメライガーがいたわね。たしか名前は…」バイオ、ムラサメ、単語からだいたいは察した豆太郎。
「ルージ・ファミロンですか?」
紫「そうそう。彼、あたしの機体に恨みを持ってたみたいで…別に乗り手の方に恨みはないみたいだけど…」豆太郎はここで疑問に思った。
「え?」
紫「あ、ごめん、あたしの機体はこれよ。」そう言うと、格納庫に愛機が。
「あたしの愛機、バイオティラノよ。」
「バイオ…ティラノ…道理で恨み買わされてるわけだ…」豆太郎は驚きが止まらなかった。
紫「そのゾイドは危険だ、早く降りてとか言ってくるの。今はもう戦争の時代じゃないっていうのにね。」豆太郎はそれを聞いて、少し複雑になった。
「彼にどうわからせた方がいいんだろうか…ってな。」
霊夢「バトルで一回くらい負かさないとわかんないかも…」
紫「とりあえず、明日、予定とかある?」豆太郎はカレンダーを見た。
「えーと明日は…ないですね。」
霊夢「明日、魔理沙たちとバトルになってるから、頼むわよ。」
豆太郎「え、でも、登録されてませんよ?」という言葉を聞いた紫は…
「そう言うと思って、ゾイドの登録申請を夕方中にやっておいたのよ。」
豆太郎「流石紫さん!」
当日。
「E-01地点にて、バトル申請あり」
「ジャッジカプセル、投下!」
ジャッジサテライトから、ジャッジカプセルがバトル地点に投下される。
一方、平地では、白と黒のゴジュラスギガキャノンと、青のヘビーアームズケーニッヒウルフが、待ち構えていた。
「楽しみだな、アリス」
「そうね。今回も霊夢だけでしょ?魔理沙なら余裕じゃない?」
「ああ。もうあいつの戦い方には慣れてきてる。今回も勝ち確だな」
霧雨魔理沙。彼女もまた、元幻想郷住民だ。当時は魔法使いで、パワーがすべてであるという持論を持つ。
性格はひねくれているが根は真面目。白と黒のゴジュラスギガキャノンを愛機とする。
ヘビーアームズケーニッヒウルフには、アリス・マーガトロイドが搭乗する。彼女もまた、元幻想郷住民だ。当時は彼女と同じく魔法使いであった。
ホバーカーゴでは、紫が作戦指示を出す。
「いい?今回は二手に分かれて動いて。ジェノブレイカーはケーニッヒウルフを、豆太郎くんにはいきなり大変だろうけど、ゴジュラスギガを相手して。」
「え!?ゴジュラスギガ!?」豆太郎は驚いた。
そして。
「博麗霊夢、ジェノブレイカー、発進!」カタパルトから、赤いティラノが飛び出す。
魔理沙「霊夢だけなら余裕だな、もうパターン化してるし。」しかし今回は違っていた。
アリス「魔理沙、見て!」カタパルトハッチが開いたままだった。
紫「いきなり大仕事になるかもしれないけど、任せたわよ。CASはいつでも使っていいから、戦局に合わせて使って。」
豆太郎「わかりました…いこうマメ号、これが僕たちの初陣だ!」
<ガオォォォォォォォォ!>
「ゴー!マメ号―――――!」
<ガオォォォォォォォォ!>
獅子の雄叫びを上げ、マメ号ゼロ、ついに初陣!平地を駆け抜ける!
魔理沙「ライガーゼロ!?」未知の情報に、驚きを隠せなかった。
霊夢駆るジェノブレイカーと一列に並び、止まったライガーゼロ。
その中間にジャッジカプセルは投下された。
「この地点より、半径4㎞以内は、ゾイドバトルのバトルフィールドとなります。競技者及び、その関係者以外は、立ち入り禁止区域です。危険なので、直ちに退去してください。」
そしてさらに。
「チーム・ハクレイ登録ゾイド、ライガーゼロを確認。ウォーリアーが未登録。ウォーリアーの名前は?」
「枝松豆太郎です!」
「ウォーリアー、マメタロウ・エダマツ登録。登録ナンバー、102-R-33発行、ゾイドギアに、ナンバーを入力したまえ。」
「オッケー。」
かつて彼が憧れたゾイド乗りと同じ感覚で登録していく。
アリス「ちょっとジャッジマン!そんなのアリ!?」アリスも驚きを隠せない。
ジャッジマン「ゾイドの登録はされていた。ウォーリアーの登録も、終了した!」
魔理沙「何だと!?」
「チーム・ハクレイ バーサス チーム・マジカル バトルモード・0982 レディー・ファイト!」
マメ号ゼロ初陣戦が、今ゴング!
豆太郎「オッケー!そんじゃおっぱじめようぜ!」
アリス「あら、霊夢があたしの相手をしてくれるなんて珍しいわね。」
霊夢「本命はあっちだからね、そうも簡単にはつぶさせないわよ!」
早くもアリスはデュアルスナイパーライフルをセットし、ジェノブレイカーへと攻撃を仕掛けるも、ひらりひらりとかわされる。
「今までの霊夢と全く違う!?」
「悪かったわね、今回はパターンが異なってくるわよ!」
魔理沙「エダマメだか何だか知らないが、初心者ぐらいなら楽勝だぜ!」豆太郎はその大きな巨体にビビるのか、攻撃しようにもできない。
豆太郎「くっそー…ゴジュラスギガをいくら相手にしろったって…!」するとマメ号のモニターに映し出されたメッセージ。
<とりあえずまず戦ってみようよ!>
「マメ号、お前いつ日本語覚えた!?…まあいいや!とにかくまず戦ってみないとな!行くぞー!」
<ガオォォォォォォォォ!>走り出すマメ号。
ショックカノンをいきなりギガに当てる。爆風と煙に紛れる。
「多少のダメージは与えれたっぽいけど…!」
しかし、ゴジュラスギガ、Eシールドでその攻撃を完璧に防いでいた。
魔理沙「へっへー、そんな付け焼刃の攻撃が、ゴジュラスギガに通じるわけないだろ!」
豆太郎「やっぱりな…!」ショックカノンをもう一発放つと、魔理沙はまたしてもEシールドを張る。
魔理沙「何度やっても無駄だぜ!ほらお返しだ…」格闘をお見舞いしようとするが…
「いない!?」
その後ろのことであった!
「今だ!ストライクレーザークロ――――――――!」
<ガオォォォォォォォォ!>
白熱し、黄金に輝いた爪が、ゴジュラスギガを襲うが…!
「甘い!」
豆太郎「げっ!バスターキャノン!?」
二つの砲門から弾道がマメ号に一直線に飛ぶ!
<イオンブースターを使って!>
マメ号はモニターに指示を出すと、豆太郎はそれにしたがってブースターを稼働させる。
魔理沙「かわした!?」
豆太郎「かわせた!」
ストライクレーザークロ―がバスターキャノンを分裂させた!
「とりあえず厄介な武器はまず壊せたけど…!」
豆太郎が戦術に没頭している隙…
「隙あり!」ゴジュラスギガのテイルがマメ号を弾き飛ばした。
「うわぁっ!」宙返りしてマメ号は立て直した。
「くそぉ!どうしたらギガに対抗できるんだよ!」すると、紫から通信が入った。
紫「大丈夫!?」
「何とか。マメ号も無事です。」豆太郎はすぐ応答する。紫は爆弾発言をかました。
「タイプゼロの状態でゴジュラスギガに挑むのは危険よ、CASを使って!」
「CAS!?そんなぁ!展開的においしくないじゃないですか!」豆太郎はどうしても展開にこだわろうとする。
「いい!?CASはライガーゼロの最大の特徴だってこと知ってるでしょ?戦略ごとに形態を変えられるのが、ライガーゼロの魅力よ。」それを聞いた豆太郎は黙り始めた。
紫「タイプゼロの本来の性能を引き出したいし、確かにビット・クラウドは初陣で勝てたわ。でもそれは相手が自分の機体と同等クラスのサイズだっただけ。ゴジュラスギガでは、セイバータイガーとは全く違うの。勝つならアーマーを変えなきゃならないわ。」そして2秒ほど間が空く。
「…わかりました!マメ号はどうする!?」豆太郎は問いかけた。モニターに映し出された文字は…
<ちょうど良かった!僕もその気分だったんだ!>
「マメ号…!よし!換装するぞ!」豆太郎はそう言って、ライガーゼロを動かした。
それを見た霊夢。
「ふふっ、早速換装しに行ってるわね。」
アリス「これで1vs2…前と全く同じね!」
霊夢「果たしてそうかしら!?」即座にハイパーキラークローを、ケーニッヒにひっかけた!
アリス「な、何!?」そうして目の前に引っ張ると、ジェノブレイカーは宙返りし、投げ飛ばした!
「きゃああああ!」
ケーニッヒは衝撃で倒れた。
アリス「まさかこんな展開になるなんて…!」
<ケーニッヒウルフ、コンバットシステムフリーズ>
ホバーカーゴに移動し、セッティングデッキにライガーゼロを配置した。
豆太郎は操縦桿を左右対称に90度捻り、引っ張る。
アーマーが次々と剥がされるライガーゼロ。そしてタイプゼロのアーマーは、クローゼットの中に片付けられた。
豆太郎「ホントはもうちょい先の話あたりに言いたかったけど…!
ライガー・インストレーションシステムコール、シュナイダー!」
操縦桿をはがす前の状態に戻した豆太郎。カーゴでは、シュナイダーユニットを用意する。
ハッチが開かれると、オレンジ色のパーツたちがぎっしりと詰まっていた。
頭部に5本のラッシングレーザーブレード、背中に2本のレーザーブレードが、シュナイダーの特徴なのである。
「ライガーゼロ・シュナイダー、CASコンプリ―テッド!」
豆太郎「ゴ―!シュナイダー!」
<ガオォォォォォォォォ!>
ライガーゼロシュナイダーが、獅子の雄叫びを上げ、再度バトルフィールドへ飛び込む。
魔理沙「霊夢、以前より腕を上げたな!」
霊夢「当然じゃない!アンタに負けたら、エースの名が泣くわよ!」
霊夢は残り一体となった敵、魔理沙駆るゴジュラスギガを相手にして、ウェポンバインダーを必死にあてる。
魔理沙「いつまでも撃てると思うなよ!?」ゴジュラスギガの雄叫びによる衝撃波が、ジェノブレイカーを吹き飛ばす。
「うぅっ…!」霊夢は耐えることに必死だった。その時!
「バスタースラァァァァァッシュ!」マメ号シュナイダーは、水色に染まった五本のラッシングレーザーブレードをゴジュラスギガの右脚に突き刺そうとするが…!
「格闘戦ならこっちだって!」再びゴジュラスギガのテイルがマメ号を塞ぐ!すると、ライガーゼロシュナイダーは勢いよくジャンプ!
「な!?」魔理沙は驚いた。
「同じ手が二度も通用すると思わないでほしいね!」豆太郎は避けることができたのを機に、手ごたえを感じ始めていた。
「もう一度バスタースラッシュだ、行こうマメ号!」すると…
<相手がでかいから、ファイブブレードストームで行こうよ!>
「ファイブブレードストーム…いい技持ってるじゃん、わかった、それで行こう!」
<ガオォォォォォォォォ!>
そうして再びラッシングレーザーブレードをすべて展開させ、走り出す!
魔理沙「またバスタースラッシュか!今度はきっちり当て…」言ったそばのこと、ライガーゼロシュナイダーは、前面にEシールドを展開させた!
「な、なんだ…!?」
「ファイブブレードストォォォォォォォム!」今度はギガの左脚を狙って、ラッシングブレードを突き刺した!
見事もぎ取り、大破させ、ゴジュラスギガを左へと倒していった!
<ゴジュラスギガキャノン、コンバットシステムフリーズ>
ジャッジマン「バトル・オールオーバー、バトル・オールオーバー!ウィナー、チーム・ハクレイ!」
紫「やったわ!」
霊夢「すごいわ!」ハクレイのチームメイトたちは、久々に手にした勝利に、喜んだ。
「チーム・ハクレイ ポイントゲット、おめでとう。それでは、次回のバトルで、また、会おう!」そう言って、ジャッジマンはジャッジカプセルのふたを閉め、衛星へと帰っていった。
豆太郎は降りて、シュナイダーを見上げた。
「よくがんばった、またがんばろうよ。」そんな言葉を告げて、再び乗り込む。すると…
魔理沙「アンタすごいな。新人だろ?」清々しそうな顔で、魔理沙は話しかけた。
「魔理沙のゴジュラスギガを倒しちゃうなんてね。新人にしては上出来じゃないかしらね。」アリスも笑みを浮かべて話しかけた。
豆太郎「アンタは…霧雨魔理沙と、アリス・マーガトロイド!?」
魔理沙「知ってんのか!私たちのこと!」
二人は驚きを隠せなかった。
紫「インターネットで調べてるんですって。あたしたちのことも知ってたそうよ?」
アリス「驚きものだわ…でもまたいつか、戦いましょ。」
霊夢「ええ!」
魔理沙「今度は負けないからな!霊夢!」
豆太郎「いつでも待ってるぜ!」
そうして再戦の約束を交わし、お互い、バトルフィールドを後にした。
その試合を影で見ていた、ベネチアンマスクを被った女性がいた。
???「いい戦いぶりだわ…今度はあたしが相手をしたいわね…フフフ」
???「行くわよ、フューラー。」
深紅のボディに金色の爪とバスタークロー、そして青く輝く目のバーサークフューラー。
<決まったかい?>男性から通信が入った。
「うん、チームハクレイで決定よ。」
<楽しみがまた一つ増えたね、セナ。>
<そっちこそね、クォーツ?>
こうして、レーシングドライバーとしての豆太郎と、ゾイドウォーリアーとしての豆太郎の活動が、本格的に幕を開けた。
ビット「新しいライガーゼロの仲間ができたな。」
バラッド「ああ、バトルできる日が楽しみだ」
リノン「でも、弱小チームのチーム・ハクレイでしょ?」
トロス博士「それが、豆太郎の参戦で大きく変わったな。これからの展開が面白くなりそうだ。」
ベガ「いつか豆太郎とバトルしたいなー!!」
ビット「だよなーベガ!俺も同じだ!」
ジェミー「ビットさんもすっかり、ベガのお兄さん役ですね」
RD「ライガーゼロに、あんな戦い方があったなんてな…」
マスクマン「確かにユニゾンは強い。が、ライガーゼロの元々の魅力は、あのようにアーマーを換装して戦うことだ。」
シグマ「ま、僕はビット・クラウドと戦ってボロ負けしたからね、トホホ…」(ビットとのバトル経験済み)
エミー「元々彼は、ゾイドバトル界における王様だもん。勝てるわけないじゃない。」
RD「ビット・クラウド…俺もいつかバトルしたいぜ!」
シグマ「悪いことは言わないけど、君のようなお坊ちゃんが挑むにはまだ早いと思うよ?」
マスクマン「それはやってみないと分からないな、ユニゾンとCAS+α、どちらが強いか。」
スイート「+α?」
エミー「アルティメットXね。」