戦争が終わり、ゾイドバトル文化が再開となった惑星Zi。
伸び悩んだチーム・ハクレイ、八雲紫と博麗霊夢の誘いにより、チーム入りとなる。
そして初陣。ゴジュラスギガを相手にライガーゼロシュナイダーで最初の勝利を飾った。
その中で、一人の女性が、そのバトルを影で見ていた。
チーム・ハクレイのファーム。豆太郎が築いた久しぶりの勝利で、二人の少女は余韻に浸っていた。
霊夢「昨日はすごかったわね!」
紫「当たり前でしょう!?久しぶりに勝てたんだから!ほんとに彼って、ホントはゾイド乗りの方に回ったらどうかしらね?」
その会話をしている内に、金髪で尻尾を纏った少女、茶髪にオレンジ色のドレスをまとう少女がやって来た。
「あのー御主人様?」
紫「なに?藍?」
藍「当の本人、出かけてるんですが…」
言われた途端、あたりを見回すふたり。
霊夢「嘘でしょ…?」
紫「せっかく久しぶりの勝利を祝いたいと思ったのにぃ〜…」
そんなことはいざ知らず、街をブラブラする豆太郎とマメ号ゼロ。タイプゼロに既に換装済みで、お金も持っていく。
「初めてだな、お金を持ってブラブラするのは。」
まるで愛犬、友人のように、常に新獣王を可愛がる豆太郎。マメ号という、ライガーゼロの皮をかぶった、人間に近いものであった。
実際、ライガーゼロ自身から日本語を覚えたのだから、彼のやることや話すことに、関心があったようだ。
<惑星Ziの街並み、満喫してるようだね!>マメ号ゼロのモニターに、メッセージが書かれる。
「当たり前さ!」豆太郎は元気に返す。その時。
一人の女性の歌声が、彼とゼロの足を止める。
その先に行くと、何やらライブ的なことをしていた女性がいる。
歌い終わると、拍手喝采。その女性の歌声に魅了された者が多く居た。
ベネチアンマスクを被り、濃いめの茶色いセミロングの髪。赤色の半袖に、金色の長い手袋。
その後ろには…ティラノサウルス型のゾイドがいた。
深紅のボディーに、金色のバスタークローと爪。そして特徴的な青い目。
豆太郎は即座に機体を解析する。
「バーサークフューラーか。でも、青い目をしているし、誰が乗っているんだろう?」
<今のところは誰も乗ってないけど、多分あのベネチアンマスクの女性のフューラーだよ、きっと。>マメ号ゼロの言い口に…
「ベネチアンマスク?ハッ!まさか!」
豆太郎は返した。
<誰だか思い当たったの?>
「ああ、最近流行りのゾイド乗りだよ。セナ・ディスコード。チーム・サテライトのエース。あのバーサークフューラーは彼女のだよ!」豆太郎はまるで知っているかのようにはしゃぎ答えた。
<ほら言ったじゃないか。あのフューラーは女性のだよって。>冷静に返すマメ号。
「俺さ、あの女性に憧れてるんだよ!あのフューラーと一度負けてもいいから、戦ってみたかったんだ!」
<はしゃぐ気持ちはわかるけど、負けること覚悟だよね?>
「Sクラスだって話は聞いてる。だいぶ実力差はあるけど、どこまで行けるかやってみたいんだ!」
<あーあ…紫さんに後で怒られるかもね…>
意外と常識人ならぬ、常識ライガーなマメ号であった。
「今日はみんなありがとー!」
聴衆が皆拍手喝采。サインも書き終わって、帰る頃。女性はライガーゼロを見上げる。そして豆太郎に話しかけてきた。
「お疲れ様でした。セナさん。」
「こんなところで会えるなんてね」
「え?」豆太郎があまりの唐突ぶりにこう返答することしかできなかった。
「君のバトルを見ていたの。新人の割には、いい線行ってるんじゃない?」
「いや、大してそんな…」そこへギルベイダーがやってきた。
紫「全く、あなたはどこほっつき歩いてたのよ…」と、紫の姿を見た途端、セナが発した言葉に、誰もが驚きと不安を隠せなかった。
「ちょうど良かったわ、八雲紫、あなたに申し出たいことがあるの。」
霊夢「何のつもり?重いものでもあるの?」
そしてその女性が発した言葉とは
「明後日の午後12時、あなた達チーム・ハクレイとのゾイドバトルを申請させてもらうわ!」
沈黙するその場。
豆太郎「はい?」
霊夢「…紫…大丈夫?」
紫「ちょっと豆太郎くん?どういうこと?」
と、セナがこう話した。
「代わりに答えさせてもらうわね。あなたとチーム・マジカルのバトルを影で見ていたの。そしたら、新しく入ったライガーゼロに興味を持った。それだけ。」
霊夢「興味を持ったからって、相手は新人よ?いじめにしか見えないわね。」
すると女性はこう話す。
「あたしは直感したのよ。彼は後に、第2のビット・クラウドになる可能性のあるゾイド乗りってね。」
「ビット・クラウド!?知ってるんですか!」
紫「この世界では、彼は究極のゾイドウォーリアーとして、その名が知られているの。」
「そしてそれだけの才能、天性の素質があると見切らせてもらったわ。ライガーゼロとも、息が合ってた。」
と、ここで紫が話に終わりをつけた。
紫「確かに、あなたのその才能を見極めることのすごさはわかったわ、けど…」
セナ「受けないつもり?」
紫「残念ね。既にその日にち時間でバトル申請をしたチームがいるの。」
女性は驚き、がっくりとした。
「ガックーン、ウソデショー?」
霊夢「あいにくだけど本当よ。チーム・ライトニングに、バトルを申請されたわ。」
これを聞いた途端にセナはさらにがっかりする。
「ソーンナァー…」
豆太郎「だ、大丈夫ですって!ライブは見に行きますし、会いにも行きますよ!」
「ホントー?」
豆太郎「はい!ファンですから!」
そして女性はその言葉を聞いて少しは元気を取り戻す。
「ありがとね、また会いましょ?」
豆太郎「あ、あと…サインもらえませんか!?」この言葉に霊夢と紫はずっこける。
紫・霊夢「どこにサインをもらうのよ!」
豆太郎「あっ!」
夜。
豆太郎「しかし、チーム・ライトニングかぁ…ジャック・シスコもそうだし、タスカー姉妹も何気なく強いんだよね」
霊夢「こうなってくると、イェーガーしか戦法はないんじゃない?」
紫「そうね…あとは豆太郎くんがどう戦ってくれるか、ね。」
そこにやって来たのは、またしても藍と橙だ。
藍「君か。噂の新人は。」
橙「はじめまして!よろしく!」
それを見て思い出した豆太郎。
「藍に橙、式のみんなもいるのか!」
紫「あなたすっかり忘れてたでしょうに…」
そして本題に切り出す。
「いい?ゼロイェーガーをきっちり援護して。藍はフォックスで、霊夢はブレイカーで囮になるの。その間に、イェーガーが高速戦闘を仕掛けるから、相手が何をしてくるかわからないけど、お願いね。」
藍「早くも私の出番ですか…」
豆太郎「ジャックの相手は?」
紫「メインの相手は豆太郎くんがしてくれる?姉妹は霊夢たちが相手するわ。」
バトル当日。
「R-06地点にて、バトル申請あり」
「ジャッジカプセル、投下!」
例に漏れず、ジャッジサテライトから、ジャッジカプセルがバトル地点に投下される。
バトル地点。
3体のライトニングサイクスがそこに待ち構える。
ジャック「まさか新人ごときの相手を、俺達がすることになるとはなぁ…」
クリス「ナメてるのかしらね、チーム・ハクレイは。」
ケリー「全くその通りね。」
チーム・ライトニングは、その名の通り、ライトニングサイクスのワンメイクチーム。
実力は相当高く、ランクはA。ビット加入後のチーム・ブリッツを一度黒星にする実力だ。
その頃ギルベイダーで移動しているチーム・ハクレイ。
ジャック「ギルベイダーか…あれは禁止じゃないのか?」
紫「そうかしら?こう見えてトランスポーターよ?」
そう紫は返す。
紫「今回のバトルモードも0982。3対3のバトルよ。藍、霊夢、豆太郎くん、頼むわよ。」
全員「了解!」
紫「橙、CASの管理、任せるわよ、操作の仕方はあたしが教えたでしょうし、あとは実行に移して。」
橙「いいよー!」
紫はそれを聞いて、ギルベイダーを地上に降ろす。
紫「さあみんな、行っておいで!」
トランスポーター用に改造したギルベイダー、そのプラズマ粒子砲部分がハッチとなり、開いている。
青と金色に染まったシャドーフォックスが、ハッチから飛び出す。
「八雲藍、シャドーフォックス、発進する!」
「博麗霊夢、ジェノブレイカー、出るわよ!」
「GOマメ号!」
全員が定位置につき、バトルフィールドへ降り立った。
そしてそれと同時に、ジャッジカプセルも降りる。
ジャッジマン「この地点より、半径3.5km以内は、ゾイドバトルのバトルフィールドとなります。競技者及び、その関係者以外は、立入禁止区域です。危険なので、直ちに退去してください。」
そのバトルフィールドから更に半径1km離れて見ている、白と青のカラーが特徴のホバーカーゴ。チーム・ブリッツの面々だ。
ビット「楽しみだな、チーム・ハクレイ対チーム・ライトニング!」
バラッド「俺たちチーム・ブリッツを一度負かしたチームなんだ、油断はして欲しくないな。」
トロス博士「ビット君も相当楽しみなようだな。」
ベガ「同じライガーゼロに乗ってるんだもんね。」
リノン「そうね。ベガ、ちゃんとバトルを見ていなさいね。」
ベガ「うん!」
ビット「リノンもすっかり、ベガのお姉さんというか母親というかなぁ。」
ジェミー「バトル開始30秒前です!」
チーム・ハクレイ vs チーム・ライトニング
バトルモード・0982
レディー、ファイト!
ジャック「いいか、もしライガーがイェーガーに換装した時は、お前達が相手をしておけ。新人の相手をするのは、俺のメンツが立たないんでな。」
クリス「それ以前に、新人の相手くらい、あたし達で十分よ。」
ケリー「そうね。」
ジャック「そうか。じゃあ俺はフォックスとジェノブレイカーを相手にする。いいな。」
頭部と脚部にパーソナルカラーを纏った2機のライトニングサイクスが、早くもマメ号ゼロに襲いかかる!
紫「そんな!」紫は想定外の動きに驚いた。そして指示を出す。
「豆太郎君、聞こえる!?姉妹がそっちに来てるわ!霊夢たちの元に誘い込んで!」
豆太郎「分かってる!しょうがない!誘い込むぞ、マメ号!」
ゼロは動いた。しかし、速さの差は歴然。あっという間にサイクスに追いつかれた。
クリス「さて、お手並み拝見と行こうかしら!」
ケリー「噂の新人の腕前、見せてもらうわよ。」
その頃ホバーカーゴ。
ビット「ドラフティング戦法か!」ビットは神妙な表情を浮かべる。
バラッド「新人には辛いな。」
ベガ「でも、あのライガーのパイロット、対策を思いついてる気がするよ。」ベガは少し微笑んで言う。
トロス博士「ベガ、分かるのか!」あまりの予測ぶりに、トロスは驚いた。
ベガ「流石にどういうのかは分からないけど、対策を考えてるよ、きっと。」
クリス「この戦法にどこまで耐えられる?」
豆太郎「今は霊夢たちに引っ張ってもらうしかないな!」
その一方。ジャック駆るサイクスが、シャドーフォックス、ジェノブレイカーと交戦。
ジャック「なかなか強えじゃねえか、手応えはある。」
藍「くっ、バルカンが外れるなら…仕方ない!」そうして、シャドーフォックスの脚部から黒い煙が出された。
ジャック「チッ!煙幕か!」
藍「今だ!霊夢!」
不意をついた霊夢が、足元のアンカーを下ろし、尻尾のファンを展開し、口の砲門を開いた!
霊夢「これで決めるわよ!スペルカード!」すると、霊夢はそのお札をパネルにスキャンする。
「夢想封印・魔装竜!」ジェノブレイカーの周囲に、七色の光弾が、サイクスめがけて飛んでいくと同時に、荷電粒子砲を飛ばす!
ジャック「なんだと!?」サイクスはその光弾に怯えて逃げるも、当たるまで追いかけていく!
そして、見事それにあたり、サイクスは吹き飛ばされた。
「へっ、まさかあのジェノブレイカーに、そんな力があったなんてな…今のゾイドバトルはすごいことになってやがるぜ…」
紫「スペルカードを使用したのね…最初からそうすればよかったわ…あっ、そうだわ!」
そうして豆太郎に通信を入れる。
「紫さん!」
「ジャックは霊夢が倒してくれたみたいよ。でも…」紫が不安がっていたその時。
「紫さん、このままタイプゼロで引っ張ると、追いつかれる一方です!ゼロイェーガーを用意してもらえませんか!?」
「そうね、サイクスに対抗するにはそれしかないわ。後ろに入って!」
豆太郎「マメ号、イェーガー換装するけどいいか?」
モニターにこう書かれた。
<いいよ!素早くね!>
豆太郎「よし、換装だ!橙、イェーガーユニットを頼む!」
橙「了解!」
クリス「換装するつもりね。」
ケリー「まあ、今のは前座っていえばいい?」
開かれたギルベイダーの後ろ足の間からライガーが入っていく。
前回同様、操縦桿を引っ張り、90度ひねる。タイプゼロのアーマーは外され、仕舞われる。
「ライガー・インストレーションシステムコール、イェーガー!」
その後、操縦桿を元に戻し、ギルベイダー側ではイェーガーユニットを用意する。
紺色のパーツが、ライガーの元に貼り付けられ、大型のブースターが取り付けられる。
橙「ライガーゼロイェーガー、CASコンプリーテッド!」
「GO!イェーガー!」
<ガオォォォォォォォォ!>
狩人の獅子が雄叫びをあげ、バトルフィールドへ!
クリス「ここからが本番ね。」
ケリー「再び始めるわよ。」
換装が終わり、すぐさま作戦に戻る2人。
わざとライガーは2体のライトニングサイクスに割って入った!
クリス「そんな!?」
ケリー「嘘でしょ!?」
豆太郎は真剣な目つきで前のケリーサイクスを見つめる。
彼は思い出した、地球のレースで、あることを。
とあるサーキットで行われた草レース。その最終コーナー。長いストレートのあとのブレーキングで、右に大きく回り込むコーナーだ。
豆太郎駆るインテグラRの前にいる、黒のポルシェ911カレラ2をベタベタに貼り付けて、最終コーナーに飛び込むその時だった。
ポルシェよりも遅いタイミングでブレーキングし、イン側へと飛び込んだのだ。そのままインベタを維持し、ポルシェを追い抜いていった。
豆太郎「ドラフティング戦法を取ったのが大きな間違いだね!」
そうして、思い出した豆太郎は、マメ号ゼロに指示を出す。
「いいか、俺が合図、いや、行けっていうまで、サイクスの間から絶対出るなよ!」
<ちょっとそれ、どういうこと!?>
豆太郎「いいこと思いついた。この作戦方式、思い浮かべたんだ!」
紫「ドラフティング…真後ろに張り付く…スリップストリーム…そうだわ!彼の本業、それは…!」
豆太郎「いいな!行けと言ったらどっちでもいい!左右どちらかの方向に飛んで、ストライクレーザークローをかますんだ!」とそこに…モニターに映し出された。
<ダブルストライクレーザークローでどう!?>
豆太郎「ダブルストライクレーザークロー、そんなことも出来るのか!よし、そうして見るか!」
クリス「何もしてこないのがかえって不気味ね…」
ケリー「投げたんじゃない?さてそろそろトドメにするわよ」すると
豆太郎「行けっ!」途端に、黄金に爪が輝くイェーガー!そして右に飛び跳ねた!
クリス「ケリー、後ろよ!」
ケリーは後ろを振り向くが…時すでに遅し。
豆太郎「ダブルストライクレーザークロー!」ライガーの二つの前足が、サイクスの
右足をもぎ倒した!
ケリー「そんな!」ケリーサイクスを見事に撃破して見せた!
その頃ホバーカーゴ。
ビット「嘘だろ!?」あまりの意外性の対策に、驚きを見せるビット。
バラッド「あいつ、ドラフティング戦法を攻略しやがった…!」目をバッチリ開け、バラッドは言う。
そうしてトロスは興味深く見た。
「あれはおそらく、ゾイドバトルではない別の技術を応用したものだろう。だが、ゾイドの性能だけではなく、作戦を思いついた乗り手も、大したものだ。」
ベガ「そういえば彼って、地球から来てるって話を聞いているよ。」
リノン「ココ最近、地球出身で、変わった仕事をしているゾイドウォーリアーがいるって話を聞いたことあるけど…もしかしてそれって…彼のこと!?」噂になった彼の話は、リノンの耳にも届いているようだ。
クリス「新人だからとナメきってたわね…」さすがのクリスも焦りが出ていた。とその隙を逃さず、イェーガーのバルカンを、サイクスの右足元に当てた!
クリス「足を狙われた!?」その合間に!
豆太郎「今だ!ダブルストライク…」
とそこでさらに…
<ここはミラージュファングクラッシュでいこう!>
「ミラージュファングクラッシュ…バトストの技か!よしやってみるか!イオンブースターオン!」
もはや動くことで精一杯のサイクスに、イェーガーが超高速で迫り…!
豆太郎「ミラージュファングクラッシュ!」
サイクスの右前足めがけ、ライガーの牙が襲いかかる!そして見事、右前足をもぎ取ってみせた!
そのままサイクスは戦闘不能。バトルは終了した。
バトルオールオーバー、バトルオールオーバー!ウィナー、チーム・ハクレイ!
イェーガーを降り、そして見つめる豆太郎。
「すまないな。俺の作戦に付き合ってくれて。」
しかしマメ号は首を横に振る。
いいよ、気にしないで。
と言っていたのだろう。とそこへ、タスカー姉妹がやってくる。
クリス「新人の割に、ドラフティング戦法を破るなんてね。すごいわね、坊や。」
ケリー「ねぇ、どこからあんなアイデアが思い浮かんだの?教えてくれる?」
すると、豆太郎はさらっと答えた。
「説明下手ですけど、いいですか?」
すると紫が降りてくる。
「彼、地球でレーシングドライバーをやってるのよ。」
「もしかしたら、スリップストリームと、二人がやったドラフティング戦法を重ねたんじゃないかしら。」
「何でわかったんです?」
「たまにレース観戦をするのよ。スリップに入って、カーブで相手の懐に飛び込んでいくシーンを思い出したわ。」それを聞いた姉妹。
ケリー「あら、地球でレーシングドライバーだなんて意外な経歴を持っているのね。面白いわ。」
クリス「へぇ。もしかして、ここ最近噂になってるレーシングドライバー出身のゾイド乗りって…あなたのこと?」
豆太郎「そうですけど…それが何か?」
とそこへジャックもやってきた。
「ほう、レーシングドライバー出身とは、なかなか面白いやつだな。」微笑んで言う。
豆太郎「ジャックさん…」
クリスとケリー、ジャックは彼を讃えるようにして、清々しい表情を見せた。
ケリー「強かったわ。またあそびましょ?」
クリス「いつでも待ってるわ。たまには私に顔、見せなさいよね?」豆太郎に顔を寄せて、こう言う。
とここで、紫がこう返す。
「気に入っちゃった?彼のこと。」
ジャック「どうやらそうみたいだな。よし、引き上げるぞ。」
ジャックが潔く去ると、よほど彼を気に入ったのか、クリスが豆太郎に投げキッスを送る。
ケリー「よっぽど気に入ったのね。私もだけど。」
ホバーカーゴでは、帰路につく準備をする中、愉快な話が続く。
ビット「今回のバトルはすごかったな!」
ベガ「うん!」満面の笑みを浮かべて、ベガはビットと愉快に話す。
元々、敵同士だった二人。しかし、チーム・ブリッツの日々を通じ、友情が芽生え、今や兄弟のような関係だ。
互いにアルティメットXを持つ、ライガーゼロとバーサークフューラー。今や彼らは、チームのダブルエースと言っていい。しかし、今の技術では、アルティメットXをもってしても追いつかない領域にある。Ziユニゾン、エヴォルト…ついて行くには精一杯なようだ。
トロス「しかし、豆太郎がまさか地球でレーシングドライバーをやっているとはな。チーム・ライトニングもおったまげただろう。」
バラッド「しかし、あれはイェーガーだからできた技だ。これが他のアーマーだったら無理だっただろうな。」
ジェミー「そうですけど、彼は戦況に応じて、CASを変化して来ますし、これから期待の天才ではないでしょうか。」
それを聞いたビット。
「うぉー!俺も燃えて来たぞー!」
ベガ「えへへ!それは僕もだよ!」
気持ちがほぼ同じな二人は、ハイタッチを交わした。
こうして、2勝目を挙げたチーム・ハクレイ。
それを見ていた、青のブレードライガーAB。
???「なんか燃えて来ますねぇ、でも、一番戦いがいがある相手…それはやっぱり、霊夢さん、あなたです。」
???「行きましょうか、ブレードライガー。」
緑髪ロングで、霊夢に似た巫女衣装。霊夢と違い、青がメインである。
さらに、もう一人、ブレードライガーミラージュの隣に、一人の女性が、その少女に話しかけるわ
???「そっか、あたしも、ここ最近燃えてるんだよね。あのライガーゼロ、すごく興味が湧いて来たの。」
ポニーテールの茶髪に小顔な顔。純白の大きめなスコンビトップスに、濃い青のダボダボなジーンズに、赤色メインに、黄色のアクセントが入ったスニーカー。
???「お互い、乗ってる機体は一緒ですけど、ターゲットはどうやら違うようで。」
???「そうだねー。あたしも一度、いつかバトルしたいね。そうだよね。リーフ、エンジェル。」
その一人の女性の隣にいたのは、緑色のオーガノイドだった。