東方零機獣   作:Centlee

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前回のあらすじ
戦争が終わり、ゾイドバトル文化が再開となった惑星Zi。
伸び悩んだチーム・ハクレイ、八雲紫と博麗霊夢の誘いにより、チーム入りとなる。
そして初陣。ゴジュラスギガを相手にライガーゼロシュナイダーで最初の勝利を飾った。
その中で、一人の女性が、そのバトルを影で見ていた。


第2話 高速バトル 〜対ドラフティング戦法〜

チーム・ハクレイのファーム。豆太郎が築いた久しぶりの勝利で、二人の少女は余韻に浸っていた。

霊夢「昨日はすごかったわね!」

紫「当たり前でしょう!?久しぶりに勝てたんだから!ほんとに彼って、ホントはゾイド乗りの方に回ったらどうかしらね?」

その会話をしている内に、金髪で尻尾を纏った少女、茶髪にオレンジ色のドレスをまとう少女がやって来た。

「あのー御主人様?」

紫「なに?藍?」

藍「当の本人、出かけてるんですが…」

言われた途端、あたりを見回すふたり。

霊夢「嘘でしょ…?」

紫「せっかく久しぶりの勝利を祝いたいと思ったのにぃ〜…」

 

そんなことはいざ知らず、街をブラブラする豆太郎とマメ号ゼロ。タイプゼロに既に換装済みで、お金も持っていく。

「初めてだな、お金を持ってブラブラするのは。」

まるで愛犬、友人のように、常に新獣王を可愛がる豆太郎。マメ号という、ライガーゼロの皮をかぶった、人間に近いものであった。

実際、ライガーゼロ自身から日本語を覚えたのだから、彼のやることや話すことに、関心があったようだ。

<惑星Ziの街並み、満喫してるようだね!>マメ号ゼロのモニターに、メッセージが書かれる。

「当たり前さ!」豆太郎は元気に返す。その時。

一人の女性の歌声が、彼とゼロの足を止める。

 

その先に行くと、何やらライブ的なことをしていた女性がいる。

歌い終わると、拍手喝采。その女性の歌声に魅了された者が多く居た。

ベネチアンマスクを被り、濃いめの茶色いセミロングの髪。赤色の半袖に、金色の長い手袋。

その後ろには…ティラノサウルス型のゾイドがいた。

深紅のボディーに、金色のバスタークローと爪。そして特徴的な青い目。

豆太郎は即座に機体を解析する。

「バーサークフューラーか。でも、青い目をしているし、誰が乗っているんだろう?」

<今のところは誰も乗ってないけど、多分あのベネチアンマスクの女性のフューラーだよ、きっと。>マメ号ゼロの言い口に…

「ベネチアンマスク?ハッ!まさか!」

豆太郎は返した。

<誰だか思い当たったの?>

「ああ、最近流行りのゾイド乗りだよ。セナ・ディスコード。チーム・サテライトのエース。あのバーサークフューラーは彼女のだよ!」豆太郎はまるで知っているかのようにはしゃぎ答えた。

<ほら言ったじゃないか。あのフューラーは女性のだよって。>冷静に返すマメ号。

「俺さ、あの女性に憧れてるんだよ!あのフューラーと一度負けてもいいから、戦ってみたかったんだ!」

<はしゃぐ気持ちはわかるけど、負けること覚悟だよね?>

「Sクラスだって話は聞いてる。だいぶ実力差はあるけど、どこまで行けるかやってみたいんだ!」

<あーあ…紫さんに後で怒られるかもね…>

意外と常識人ならぬ、常識ライガーなマメ号であった。

 

「今日はみんなありがとー!」

聴衆が皆拍手喝采。サインも書き終わって、帰る頃。女性はライガーゼロを見上げる。そして豆太郎に話しかけてきた。

「お疲れ様でした。セナさん。」

「こんなところで会えるなんてね」

「え?」豆太郎があまりの唐突ぶりにこう返答することしかできなかった。

「君のバトルを見ていたの。新人の割には、いい線行ってるんじゃない?」

「いや、大してそんな…」そこへギルベイダーがやってきた。

紫「全く、あなたはどこほっつき歩いてたのよ…」と、紫の姿を見た途端、セナが発した言葉に、誰もが驚きと不安を隠せなかった。

「ちょうど良かったわ、八雲紫、あなたに申し出たいことがあるの。」

霊夢「何のつもり?重いものでもあるの?」

そしてその女性が発した言葉とは

「明後日の午後12時、あなた達チーム・ハクレイとのゾイドバトルを申請させてもらうわ!」

沈黙するその場。

豆太郎「はい?」

霊夢「…紫…大丈夫?」

紫「ちょっと豆太郎くん?どういうこと?」

と、セナがこう話した。

「代わりに答えさせてもらうわね。あなたとチーム・マジカルのバトルを影で見ていたの。そしたら、新しく入ったライガーゼロに興味を持った。それだけ。」

霊夢「興味を持ったからって、相手は新人よ?いじめにしか見えないわね。」

すると女性はこう話す。

「あたしは直感したのよ。彼は後に、第2のビット・クラウドになる可能性のあるゾイド乗りってね。」

「ビット・クラウド!?知ってるんですか!」

紫「この世界では、彼は究極のゾイドウォーリアーとして、その名が知られているの。」

「そしてそれだけの才能、天性の素質があると見切らせてもらったわ。ライガーゼロとも、息が合ってた。」

と、ここで紫が話に終わりをつけた。

紫「確かに、あなたのその才能を見極めることのすごさはわかったわ、けど…」

セナ「受けないつもり?」

紫「残念ね。既にその日にち時間でバトル申請をしたチームがいるの。」

女性は驚き、がっくりとした。

「ガックーン、ウソデショー?」

霊夢「あいにくだけど本当よ。チーム・ライトニングに、バトルを申請されたわ。」

これを聞いた途端にセナはさらにがっかりする。

「ソーンナァー…」

豆太郎「だ、大丈夫ですって!ライブは見に行きますし、会いにも行きますよ!」

「ホントー?」

豆太郎「はい!ファンですから!」

そして女性はその言葉を聞いて少しは元気を取り戻す。

「ありがとね、また会いましょ?」

豆太郎「あ、あと…サインもらえませんか!?」この言葉に霊夢と紫はずっこける。

紫・霊夢「どこにサインをもらうのよ!」

豆太郎「あっ!」

 

夜。

豆太郎「しかし、チーム・ライトニングかぁ…ジャック・シスコもそうだし、タスカー姉妹も何気なく強いんだよね」

霊夢「こうなってくると、イェーガーしか戦法はないんじゃない?」

紫「そうね…あとは豆太郎くんがどう戦ってくれるか、ね。」

そこにやって来たのは、またしても藍と橙だ。

藍「君か。噂の新人は。」

橙「はじめまして!よろしく!」

それを見て思い出した豆太郎。

「藍に橙、式のみんなもいるのか!」

紫「あなたすっかり忘れてたでしょうに…」

そして本題に切り出す。

「いい?ゼロイェーガーをきっちり援護して。藍はフォックスで、霊夢はブレイカーで囮になるの。その間に、イェーガーが高速戦闘を仕掛けるから、相手が何をしてくるかわからないけど、お願いね。」

藍「早くも私の出番ですか…」

豆太郎「ジャックの相手は?」

紫「メインの相手は豆太郎くんがしてくれる?姉妹は霊夢たちが相手するわ。」

 

 

バトル当日。

「R-06地点にて、バトル申請あり」

「ジャッジカプセル、投下!」

例に漏れず、ジャッジサテライトから、ジャッジカプセルがバトル地点に投下される。

 

バトル地点。

3体のライトニングサイクスがそこに待ち構える。

ジャック「まさか新人ごときの相手を、俺達がすることになるとはなぁ…」

クリス「ナメてるのかしらね、チーム・ハクレイは。」

ケリー「全くその通りね。」

チーム・ライトニングは、その名の通り、ライトニングサイクスのワンメイクチーム。

実力は相当高く、ランクはA。ビット加入後のチーム・ブリッツを一度黒星にする実力だ。

 

その頃ギルベイダーで移動しているチーム・ハクレイ。

 

ジャック「ギルベイダーか…あれは禁止じゃないのか?」

紫「そうかしら?こう見えてトランスポーターよ?」

そう紫は返す。

紫「今回のバトルモードも0982。3対3のバトルよ。藍、霊夢、豆太郎くん、頼むわよ。」

全員「了解!」

紫「橙、CASの管理、任せるわよ、操作の仕方はあたしが教えたでしょうし、あとは実行に移して。」

橙「いいよー!」

紫はそれを聞いて、ギルベイダーを地上に降ろす。

 

紫「さあみんな、行っておいで!」

トランスポーター用に改造したギルベイダー、そのプラズマ粒子砲部分がハッチとなり、開いている。

青と金色に染まったシャドーフォックスが、ハッチから飛び出す。

「八雲藍、シャドーフォックス、発進する!」

「博麗霊夢、ジェノブレイカー、出るわよ!」

「GOマメ号!」

全員が定位置につき、バトルフィールドへ降り立った。

 

そしてそれと同時に、ジャッジカプセルも降りる。

ジャッジマン「この地点より、半径3.5km以内は、ゾイドバトルのバトルフィールドとなります。競技者及び、その関係者以外は、立入禁止区域です。危険なので、直ちに退去してください。」

 

そのバトルフィールドから更に半径1km離れて見ている、白と青のカラーが特徴のホバーカーゴ。チーム・ブリッツの面々だ。

ビット「楽しみだな、チーム・ハクレイ対チーム・ライトニング!」

バラッド「俺たちチーム・ブリッツを一度負かしたチームなんだ、油断はして欲しくないな。」

トロス博士「ビット君も相当楽しみなようだな。」

ベガ「同じライガーゼロに乗ってるんだもんね。」

リノン「そうね。ベガ、ちゃんとバトルを見ていなさいね。」

ベガ「うん!」

ビット「リノンもすっかり、ベガのお姉さんというか母親というかなぁ。」

ジェミー「バトル開始30秒前です!」

チーム・ハクレイ vs チーム・ライトニング

バトルモード・0982

レディー、ファイト!

 

ジャック「いいか、もしライガーがイェーガーに換装した時は、お前達が相手をしておけ。新人の相手をするのは、俺のメンツが立たないんでな。」

クリス「それ以前に、新人の相手くらい、あたし達で十分よ。」

ケリー「そうね。」

ジャック「そうか。じゃあ俺はフォックスとジェノブレイカーを相手にする。いいな。」

頭部と脚部にパーソナルカラーを纏った2機のライトニングサイクスが、早くもマメ号ゼロに襲いかかる!

 

紫「そんな!」紫は想定外の動きに驚いた。そして指示を出す。

「豆太郎君、聞こえる!?姉妹がそっちに来てるわ!霊夢たちの元に誘い込んで!」

豆太郎「分かってる!しょうがない!誘い込むぞ、マメ号!」

ゼロは動いた。しかし、速さの差は歴然。あっという間にサイクスに追いつかれた。

クリス「さて、お手並み拝見と行こうかしら!」

ケリー「噂の新人の腕前、見せてもらうわよ。」

 

その頃ホバーカーゴ。

ビット「ドラフティング戦法か!」ビットは神妙な表情を浮かべる。

バラッド「新人には辛いな。」

ベガ「でも、あのライガーのパイロット、対策を思いついてる気がするよ。」ベガは少し微笑んで言う。

トロス博士「ベガ、分かるのか!」あまりの予測ぶりに、トロスは驚いた。

ベガ「流石にどういうのかは分からないけど、対策を考えてるよ、きっと。」

 

クリス「この戦法にどこまで耐えられる?」

豆太郎「今は霊夢たちに引っ張ってもらうしかないな!」

 

その一方。ジャック駆るサイクスが、シャドーフォックス、ジェノブレイカーと交戦。

ジャック「なかなか強えじゃねえか、手応えはある。」

藍「くっ、バルカンが外れるなら…仕方ない!」そうして、シャドーフォックスの脚部から黒い煙が出された。

ジャック「チッ!煙幕か!」

藍「今だ!霊夢!」

不意をついた霊夢が、足元のアンカーを下ろし、尻尾のファンを展開し、口の砲門を開いた!

霊夢「これで決めるわよ!スペルカード!」すると、霊夢はそのお札をパネルにスキャンする。

「夢想封印・魔装竜!」ジェノブレイカーの周囲に、七色の光弾が、サイクスめがけて飛んでいくと同時に、荷電粒子砲を飛ばす!

ジャック「なんだと!?」サイクスはその光弾に怯えて逃げるも、当たるまで追いかけていく!

そして、見事それにあたり、サイクスは吹き飛ばされた。

「へっ、まさかあのジェノブレイカーに、そんな力があったなんてな…今のゾイドバトルはすごいことになってやがるぜ…」

 

紫「スペルカードを使用したのね…最初からそうすればよかったわ…あっ、そうだわ!」

そうして豆太郎に通信を入れる。

「紫さん!」

「ジャックは霊夢が倒してくれたみたいよ。でも…」紫が不安がっていたその時。

「紫さん、このままタイプゼロで引っ張ると、追いつかれる一方です!ゼロイェーガーを用意してもらえませんか!?」

「そうね、サイクスに対抗するにはそれしかないわ。後ろに入って!」

豆太郎「マメ号、イェーガー換装するけどいいか?」

モニターにこう書かれた。

<いいよ!素早くね!>

豆太郎「よし、換装だ!橙、イェーガーユニットを頼む!」

橙「了解!」

 

クリス「換装するつもりね。」

ケリー「まあ、今のは前座っていえばいい?」

 

開かれたギルベイダーの後ろ足の間からライガーが入っていく。

前回同様、操縦桿を引っ張り、90度ひねる。タイプゼロのアーマーは外され、仕舞われる。

「ライガー・インストレーションシステムコール、イェーガー!」

その後、操縦桿を元に戻し、ギルベイダー側ではイェーガーユニットを用意する。

紺色のパーツが、ライガーの元に貼り付けられ、大型のブースターが取り付けられる。

 

橙「ライガーゼロイェーガー、CASコンプリーテッド!」

 

「GO!イェーガー!」

<ガオォォォォォォォォ!>

狩人の獅子が雄叫びをあげ、バトルフィールドへ!

 

クリス「ここからが本番ね。」

ケリー「再び始めるわよ。」

換装が終わり、すぐさま作戦に戻る2人。

わざとライガーは2体のライトニングサイクスに割って入った!

クリス「そんな!?」

ケリー「嘘でしょ!?」

豆太郎は真剣な目つきで前のケリーサイクスを見つめる。

彼は思い出した、地球のレースで、あることを。

 

とあるサーキットで行われた草レース。その最終コーナー。長いストレートのあとのブレーキングで、右に大きく回り込むコーナーだ。

豆太郎駆るインテグラRの前にいる、黒のポルシェ911カレラ2をベタベタに貼り付けて、最終コーナーに飛び込むその時だった。

ポルシェよりも遅いタイミングでブレーキングし、イン側へと飛び込んだのだ。そのままインベタを維持し、ポルシェを追い抜いていった。

 

豆太郎「ドラフティング戦法を取ったのが大きな間違いだね!」

そうして、思い出した豆太郎は、マメ号ゼロに指示を出す。

「いいか、俺が合図、いや、行けっていうまで、サイクスの間から絶対出るなよ!」

<ちょっとそれ、どういうこと!?>

豆太郎「いいこと思いついた。この作戦方式、思い浮かべたんだ!」

紫「ドラフティング…真後ろに張り付く…スリップストリーム…そうだわ!彼の本業、それは…!」

 

豆太郎「いいな!行けと言ったらどっちでもいい!左右どちらかの方向に飛んで、ストライクレーザークローをかますんだ!」とそこに…モニターに映し出された。

<ダブルストライクレーザークローでどう!?>

豆太郎「ダブルストライクレーザークロー、そんなことも出来るのか!よし、そうして見るか!」

 

 

クリス「何もしてこないのがかえって不気味ね…」

ケリー「投げたんじゃない?さてそろそろトドメにするわよ」すると

豆太郎「行けっ!」途端に、黄金に爪が輝くイェーガー!そして右に飛び跳ねた!

クリス「ケリー、後ろよ!」

ケリーは後ろを振り向くが…時すでに遅し。

豆太郎「ダブルストライクレーザークロー!」ライガーの二つの前足が、サイクスの

右足をもぎ倒した!

ケリー「そんな!」ケリーサイクスを見事に撃破して見せた!

 

その頃ホバーカーゴ。

ビット「嘘だろ!?」あまりの意外性の対策に、驚きを見せるビット。

バラッド「あいつ、ドラフティング戦法を攻略しやがった…!」目をバッチリ開け、バラッドは言う。

そうしてトロスは興味深く見た。

「あれはおそらく、ゾイドバトルではない別の技術を応用したものだろう。だが、ゾイドの性能だけではなく、作戦を思いついた乗り手も、大したものだ。」

ベガ「そういえば彼って、地球から来てるって話を聞いているよ。」

リノン「ココ最近、地球出身で、変わった仕事をしているゾイドウォーリアーがいるって話を聞いたことあるけど…もしかしてそれって…彼のこと!?」噂になった彼の話は、リノンの耳にも届いているようだ。

 

クリス「新人だからとナメきってたわね…」さすがのクリスも焦りが出ていた。とその隙を逃さず、イェーガーのバルカンを、サイクスの右足元に当てた!

クリス「足を狙われた!?」その合間に!

豆太郎「今だ!ダブルストライク…」

とそこでさらに…

<ここはミラージュファングクラッシュでいこう!>

「ミラージュファングクラッシュ…バトストの技か!よしやってみるか!イオンブースターオン!」

もはや動くことで精一杯のサイクスに、イェーガーが超高速で迫り…!

豆太郎「ミラージュファングクラッシュ!」

サイクスの右前足めがけ、ライガーの牙が襲いかかる!そして見事、右前足をもぎ取ってみせた!

そのままサイクスは戦闘不能。バトルは終了した。

 

バトルオールオーバー、バトルオールオーバー!ウィナー、チーム・ハクレイ!

 

イェーガーを降り、そして見つめる豆太郎。

「すまないな。俺の作戦に付き合ってくれて。」

しかしマメ号は首を横に振る。

いいよ、気にしないで。

と言っていたのだろう。とそこへ、タスカー姉妹がやってくる。

クリス「新人の割に、ドラフティング戦法を破るなんてね。すごいわね、坊や。」

ケリー「ねぇ、どこからあんなアイデアが思い浮かんだの?教えてくれる?」

すると、豆太郎はさらっと答えた。

「説明下手ですけど、いいですか?」

すると紫が降りてくる。

「彼、地球でレーシングドライバーをやってるのよ。」

「もしかしたら、スリップストリームと、二人がやったドラフティング戦法を重ねたんじゃないかしら。」

「何でわかったんです?」

「たまにレース観戦をするのよ。スリップに入って、カーブで相手の懐に飛び込んでいくシーンを思い出したわ。」それを聞いた姉妹。

ケリー「あら、地球でレーシングドライバーだなんて意外な経歴を持っているのね。面白いわ。」

クリス「へぇ。もしかして、ここ最近噂になってるレーシングドライバー出身のゾイド乗りって…あなたのこと?」

豆太郎「そうですけど…それが何か?」

とそこへジャックもやってきた。

「ほう、レーシングドライバー出身とは、なかなか面白いやつだな。」微笑んで言う。

豆太郎「ジャックさん…」

クリスとケリー、ジャックは彼を讃えるようにして、清々しい表情を見せた。

ケリー「強かったわ。またあそびましょ?」

クリス「いつでも待ってるわ。たまには私に顔、見せなさいよね?」豆太郎に顔を寄せて、こう言う。

とここで、紫がこう返す。

「気に入っちゃった?彼のこと。」

ジャック「どうやらそうみたいだな。よし、引き上げるぞ。」

ジャックが潔く去ると、よほど彼を気に入ったのか、クリスが豆太郎に投げキッスを送る。

ケリー「よっぽど気に入ったのね。私もだけど。」

 

ホバーカーゴでは、帰路につく準備をする中、愉快な話が続く。

ビット「今回のバトルはすごかったな!」

ベガ「うん!」満面の笑みを浮かべて、ベガはビットと愉快に話す。

元々、敵同士だった二人。しかし、チーム・ブリッツの日々を通じ、友情が芽生え、今や兄弟のような関係だ。

互いにアルティメットXを持つ、ライガーゼロとバーサークフューラー。今や彼らは、チームのダブルエースと言っていい。しかし、今の技術では、アルティメットXをもってしても追いつかない領域にある。Ziユニゾン、エヴォルト…ついて行くには精一杯なようだ。

トロス「しかし、豆太郎がまさか地球でレーシングドライバーをやっているとはな。チーム・ライトニングもおったまげただろう。」

バラッド「しかし、あれはイェーガーだからできた技だ。これが他のアーマーだったら無理だっただろうな。」

ジェミー「そうですけど、彼は戦況に応じて、CASを変化して来ますし、これから期待の天才ではないでしょうか。」

それを聞いたビット。

「うぉー!俺も燃えて来たぞー!」

ベガ「えへへ!それは僕もだよ!」

気持ちがほぼ同じな二人は、ハイタッチを交わした。

 

こうして、2勝目を挙げたチーム・ハクレイ。

それを見ていた、青のブレードライガーAB。

???「なんか燃えて来ますねぇ、でも、一番戦いがいがある相手…それはやっぱり、霊夢さん、あなたです。」

???「行きましょうか、ブレードライガー。」

緑髪ロングで、霊夢に似た巫女衣装。霊夢と違い、青がメインである。

さらに、もう一人、ブレードライガーミラージュの隣に、一人の女性が、その少女に話しかけるわ

???「そっか、あたしも、ここ最近燃えてるんだよね。あのライガーゼロ、すごく興味が湧いて来たの。」

ポニーテールの茶髪に小顔な顔。純白の大きめなスコンビトップスに、濃い青のダボダボなジーンズに、赤色メインに、黄色のアクセントが入ったスニーカー。

???「お互い、乗ってる機体は一緒ですけど、ターゲットはどうやら違うようで。」

???「そうだねー。あたしも一度、いつかバトルしたいね。そうだよね。リーフ、エンジェル。」

その一人の女性の隣にいたのは、緑色のオーガノイドだった。

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