ジョジョの奇妙な冒険 第5部外伝〜真実への探求〜   作:京都府南部民

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夕陽のガンマンのテーマを聞きながら書くとやる気がわいてきます



第21話 ハイウェイ線上は戦場にて①

「良いか?お前たちはこのルートを迂回して、次の地点で高速道路に乗れば……」

 

「いや、ちょっと待て。ここからの高速道路は耐震整備をしている筈だ。渋滞で上手く動けなくなるぞ」

 

「何?う~ん…よし、じゃあここの下道を通れば……」

 

時間は深夜2:00

幹部クラス2人の打ち合わせにナランチャはウキウキしていた

たまに見ているドラマのワンシーンを重ねているのだろう

アバッキオとホル・ホースはソファでゴロゴロとしており、トリッシュは皆とは離れ、イスで俯いている

 

「なら、ここからはどうだ?多少の渋滞はあるが、パーキングエリアを抜ければすいすい行けると思うが」

 

「……そうだな。時間は取られるが、一番無駄のないルートだろう」

 

話は纏まった

一行が通るルートはこうだ

フィレンツェに入る前に高速道路から降り、サンマリノへ向かい、アドリア海に沿う形でヴェネツィアに行く

おおよそ2時間ちょいかかる程度の距離だ

 

「そこで、だ。俺から提案があるんだが……」

 

「何だ?」

 

「その前に確認。お前らの任務はヴェネツィアで終了するんだよな?」

 

「そうだ。とはいえ、娘をどこまで連れていくかは別だがな」

 

「よぉし、分かった。それじゃここは安全を期しに期して…二手に分かれるってなぁどうだ?」

 

「二手に?……構わないが、いったい何故だ?」

 

「俺の推論だが……敵はお前らの目的地がヴェネツィアだってことに気づいてるかもしれねぇ。いや、もしかしたらこの車を追っかけてるかもしれねぇな」

 

「…………………」

 

「あくまで推論だ。確証は無い。だが、暗殺チームはあのロシア系ファミリーの連中もビビらせる程だ。警戒しておくに越したことはねぇ。それに……」

 

地図のある部分に指を指した

ヴェネツィアからちょっとずれた所をだ

 

「ヴェネツィアに陸路で行く方法はただ1つ。このリベルタ橋だ」

 

リベルタ橋

全長3,58kmある橋で、建設当初は「リットルオ橋」であった

しかし、第2次大戦終了後にファシズムからの解放という意味を持たせ、自由を意味する「リベルタ橋」となる

横に鉄道橋も見られ、ヴェネツィアの風景の一角を担っている

 

「二手に分かれる事には賛同しよう。だが、お前達はどうするんだ?この時間帯に車を用意するのは、簡単なことじゃ………」

 

「まぁまぁ、そこは任しときなさいって。俺の『ねごしえーちんぐ』で何とかすっからよ」

 

「………………そうか。で、メンバーはどうする?俺のチームから何人かやってもいいが…」

 

「ご勘弁。いくら同僚の部下でも、気心の知れねぇ奴に背中任したかねぇよ」

 

アバッキオ・ナランチャに安堵の表情が戻る

気心の知れない奴に前を任せられないのは2人にとっても同じ事だろう

 

「俺はホル・ホースと一緒に別のルートで行く。少し時間はかかっちまうが、ペリーコロさんの『安全に』って言葉を守るんなら、これが一番最適のはずだ」

 

「なるほど…なら、どこで待ち合わせる?」

 

「ヴェネツィア駅の近く。パパドポリ庭園、ノーヴォ川沿いのどこかで」

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

「ん、じゃあ先行っといてくれ。後からゆるりと追っかけるからよ」

 

「あぁ、パパドポリ庭園で」

 

車から降りたボニートとホル・ホース

ブチャラティチームが見えなくなったぐらいで、ボニートはごろんと地面に寝転がった

辺りを見回してみたが、車が来る気配はなく電灯の光がぽつんと照らされているぐらい

 

「俺の経験上だがな?ある特定の人物を護衛する場合、戦力の分散ってのはNGだ。それに『安全』でもない」

 

「それぐらい俺も知ってるよ。というか、ブチャラティも知ってる筈だ」

 

「はぁ?なら、どうして……」

 

「急用別件その他諸事情」

 

寝返りを打ち、相棒に背を向ける

呆れの溜息を吐き、ホル・ホースは煙草を吸い始めた

ボニートは物事を深く、ふか~く考えるときは寝転がる

曰く「自分の世界に入れるから」という謎理論だ

 

「(やっと合点がいったぜ。だが、どこだ?奴はどこに…………)」

 

「お!」

 

相棒の声にボニートは思考を中断し、起き上った

真っ暗の高速道路に光る2つのライト

大きさからしてトラックだろう

 

「ちょうど良い。何運んでるかは知らねぇが、潜り込もうぜ」

 

「…………3分遅い」

 

「?」

 

目を凝らしてよく見てみよう

運転手がフロントガラス越しに、こちらに手を振っているように見える

それもそのはず、なぜならその運転手は………

 

「ボニ~~トさん!ホル・ホーースさーん!迎えに来ましたよぉ!」

 

ボニート運搬会社の事務処理係、グーデンドルフ・マッケシュタイン

今まで雑用しかしていなかったせいか、外での仕事ということで少し興奮気味のようだ

 






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