ジョジョの奇妙な冒険 第5部外伝〜真実への探求〜 作:京都府南部民
えー、今回の話にまたオリキャラを登場させます
そしてこのオリキャラがこの作品最後のオリキャラです
11月12日追記
前話と似た文がございますが、ダイジェストのようなものです。決して誤記ではありませんので悪しからず。
「フランスに入りました!ニースまであとちょっとです!」
「そうかい!」
途中、サービスエリアで買ったフランスパンをほおばりながらカーブを効かせる
当初の目標「フランスパンを食べる」は達成したが、スピードが落ちる気配はない
元とは言え、相手はパッショーネを仕切っていた人物のうちの一人だ
「肝心のペリーコロを狙う理由を聞いてなかったなぁ!教えてくれよ」
「これだよ」
運転に集中しているため、まともに取り合うことはできないが手紙を見せた
アルバーノからの手紙だ
「コイツの言った真実ってのが気になっちまって仕方がねぇ、やっぱり俺はアルバーノの子供なんだよ。恩も義理も感じちゃいねぇが……………明かしてやりたいのさ。なぜ死んだかぐらいは教えないと可哀想だろ?」
「どうも引っかかっちまうな………いくら親父でも会ったことのない奴にどうして命を懸ける?」
「言ったはずだぜホル・ホース。俺は結局アルバーノの血を持っちまったんだよ……嫌でもな」
「気乗りしねぇが…そうだよな、お前は生来好き嫌いする性質じゃねぇな」
「お褒めの言葉ありがたい…………見えてきたぜ」
視線の先、シャルル・ド・ゴール空港建設予定地跡
この前にも言ったとおりだが、時のフランス政府はこのニースの辺りに作ろうとしたが、現地住民の猛烈な反対に遭い現在の場所ロワシー=アン=フランスに建設計画を移行したという話だ
しかし、建設途上の滑走路が残っている
本来なら解体されるはずなのだが、請け負ってくれる建設会社がない
当たり前だ
ヨーロッパ中のマフィア・ギャングがこの場所に目をつけているのだ
迂闊に手を出すことはできない
左派政党を支援する政治団体が「他国の企業に任せるべき」とデモを行った翌日に「やっぱり国内企業の方が良いですよね」と転向したことから、その重要性が分かるだろう
「待ってろよペリーコロ………signoreなんてつけてやらねぇからな」
~~~~~~~~~~~~~~
「ボス、出発の準備ができました」
「うむ、そうか」
遂に別れの時だ
イタリアよ、ヨーロッパよ
わしは故郷を捨てることになる
錦の御旗を飾れなかったのが残念だ………いや、後悔をしてはいけない
もう24年前に決意したじゃないか
「ギャングをギャングとして……宿願を達成させなければ…時間がない」
時間というよりも寿命といったほうが良かったか
あと20年!20年生きなければわしの人生は泡になってしまう
人生だけではない、ギャングという職業もだ
「チンピラ如きになってはいかんのだ。確かに低俗な存在ではあるが、どこか高潔さを感じさせなければギャングとは呼べん」
ヴィトー・コルレオーネになれというわけではない
マイケルにもなる必要はない
現実世界において『自分』というブランドを確立させなければ、この闇社会に名を刻むことはできない
「ぐぁっ!敵だ、応戦!応せ、ぬぁぁぁぁ!」
「一体どこだ、どこから…いぐぁ!」
味方が全滅しようと眉を動かしてはならない
この業界に入って一番最初に教わった言葉だ
今でも、守っている
「…………………………」
「血筋は争えぬというものかな?ブランドはある様だが」
えぇ?そうだろ、ボニート君
~~~~~~~~~~~~~~
彼らは2手に分かれた
ボニート単独で対ペリーコロ
ホル・ホース、グーデンのコンビで格納庫の制圧の寸法だ
「グーデーン、敵を見つけたら確実にヘッドショットを決めろよ」
「……はぁ…はぁ」
呼吸を整えろ、頭をからっぽにしろ、敵はヘッドショット
3つの教えを叩きこまれ、いきなり実戦に使わせる
やはり、銃社会の人間はどこか意識が違うのだろう
そうでもしなければ生き残れないというのも否めないが
「1、2、3……」
見事に命中
ぱっと見だが、視認できる敵はもういなくなった
後は格納庫の中にいるペリーコロの手下たちを始末するだけ
ここからはホル・ホースの出番だ
「う、腕シビれて…動け、ない……どはっ」
「…おい、しっかりしろ。援護射撃がまだ残ってんだからな」
「はい…だけど休憩させてくらはい……」
「甘えたことヌかすんじゃねぇ。………………行ってみるとします、か」
『皇帝』をペン回しの要領で弄び、草むらをかき分けていく
外には18人の手下たちがいた
経験上考えるなら中にはその2,3倍の数がいるハズ
だが、そこに『ペリーコロ』の不透明さが邪魔してくる
死んだと公式に発表されたとき、大部分の部下は息子ジャンルッカやその他の幹部の下に行ったと聞く
ならばあの18人はこの事を知っていた少数派ということになる
「(頭脳明晰なオレとしちゃ、もうちょっと深く考えてぇが……まぁ、良い。出てきたらぶっ放す、それだけだ。それに………)」
ズオン!
「(銃声は聞こえないわけだしな)」
銃身を含め弾丸もスタンド
ならば、銃声もスタンドと考えるのがセオリー通りだ
格納庫に何か動きがあるようには見えない
「よし、じゃあ行くか!……」
声を上げるも、行動は慎重であらねばならない
身を常に屈め障害物を行き来する
ドアの前に辿り着けば、更に神経を研ぎ澄ませろ
ノブを回すだけで気づく手練れがいるかもしれない
ゆっくりゆっくりゆっくり…
「……!…一先ずは成功か、ん?」
格納庫に侵入はした
しかし、まったくもって予想外の光景がホル・ホースの目に映る
いると予想されていたペリーコロの手下がいないのだ
まさか、外だけを固めていたという事なのか
そんなことある筈がない
唯一予想通りあるものと言えばこのロッキードの飛行機のみ
「う~ん?外の18人で全員だった…………まさかな」
拍子抜けもいいとこだ
折角、『皇帝』のイカす銃撃戦を待ち望んでいたのだが相手がいないでは話にならない
「グーデン呼んでこのロッキードに……なんてな!」
メギャン!
ホル・ホースはプロだ
プロ中のプロ
空気の微細な流れも肌で感じるほど鋭敏な感覚を持っている
だから、気づいた。自分の後ろを狙う者の存在に
「ヒヒヒッ、隠れてねぇで出て来いよスナイパー。フェイスラインに自信が無いわけじゃねぇだろ?」
―言ってくれるなホル・ホース。やはりお前は三枚目だー
「初対面の挨拶に自分が二枚目っていうのはやめた方が良いぜ?それにお前は……いや、その声どこかで…………」
黒いシルエットに色が映える
カーキ色のシャツに迷彩模様のズボン、スキンヘッドには不可思議な刺青が彫られている
一番目を見張るのは腕と直結した猟銃だ
服装だけなら軍人だが、風貌は傭兵と言った方が良い
ホル・ホースは知っているこの男を
脳裏に思い浮かぶのは燃え盛る金庫に閉じ込められる自分
「相変わらずだな。その古臭い恰好といい、口調といい……ホル・ホース」
「お前にファッションのセンスがあるとは思わなかったよ……『サンチェス』」
ホル・ホースと刺客サンチェス
最後の銃声は誰が鳴らすのか
11月22日
サンチェスの風貌に関する描写を変更いたしました
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