ジョジョの奇妙な冒険 第5部外伝〜真実への探求〜 作:京都府南部民
ズドォン!
「…………………………………」
「…………………………………」
バナナが銃になるところを見た事がある人はいるだろうか?
いるならば今すぐネアポリス刑務所に行く事をおすすめする
この2人から多大な礼金を貰えるだろうから
「ポルポさん」
「ん?」
「これは一体どういうことで?」
「さぁ?」
ボニートは敵意が無い事を示すために銃をポルポの前へ放り投げる
ポルポもいきなりの出来事に空返事しかかえせない
ボニートもいきなりの出来事に困惑し、目が泳いでいる
「とりあえず、だ」
最初に口を開いたのはポルポだった
後ろのテーブルにある残りのバナナを掴み、様子を見ている
「どうやら特殊だったのはあのバナナだけのようですね」
「そのようだ」
ポルポは前にある銃を見つめながら、目的であったバナナを食べる
「このバナナは大丈夫なようだ」
「でしょうな」
「問題は誰が銃にしたかだ」
バナナが銃になる
あまりにも非科学的すぎて、例えアインシュタインでもこの現象は理解できないだろう
しかし、ボニート達にとってこれらの事は日常的であるのだ
「何かしらのスタンド」
「それが大前提だろうね」
そうスタンド
このスタンドこそがすべての物理学も常識もひっくり返す事ができる
「フィリピン人の友人という可能性は?」
「それは無いよ……彼は一般人だ」
「つまり…ジョルノ・ジョバァーナ」
「そうだろうね」
命を狙われたというのに、この余裕
この2人には共通の考えがある
『命あっての物種』
誰から教えられたわけでもなく、いつの間にか頭の中でそれが浮かぶようになっていた
故に、余裕なのだ
「しかし、見事なものだねェ。あのジョルノとかいう小僧、意外と成り上がるかも知れんぞ」
「珍しいですね、他人を褒めるなんて」
「ほほほほ!褒めるだけの価値はあるよ。あの小僧、私を自殺に見せかけようとしていたなぁ」
「はい?」
ポルポが他人を褒める
それも入ってきたばかりの新入りで、自分を暗殺しようとしていた人物をだ
ボニートは目を丸くした
付き合って16年来、自分が褒められてことなんて指で数えるほどしかない
一番最近褒められたのは、20歳の誕生日の時。それから4年も経過している
ボニートは目を丸くした
そんなポルポが他人を褒めたのだ
驚かずにはいられない
「まぁ、彼の唯一の誤算は君がいた事だろうね…それを見たまえ」
「?」
ポルポが指をさす
そこにはさっきの銃が転がっていた
ボニートは銃を拾い上げ、ポルポの前に見せる
「それは私のガンコレクションの一つでね……私がバナナを食べれば、そのままズドン!私は自殺したと処理される…」
「死因はバナナアレルギーによる発作とでも書かれるのでしょうな」
二人は笑いあった
しかし笑いごとではない
命を狙われた。それも新入りの手によってだ
死んでしまったのならそれで終わるが、生きている以上は何かしらの形で『報復』をしなければならない
それはギャングの掟と言っても過言ではない
「さて、どのようにお礼をすべきか………悩みどころだね、ボニート君」
「まったく」
「ふむ、そうだ」
ポルポは何かを思いついたようだ
電話を引き寄せ、ボニートに聞こえないような小声で何かを囁いている
「…あぁ…………………いや、そうじゃ……………………うむ………………よし」
ガチャン、と受話器を置き、ボニートに振り向く
何があったのかはしらないが、一言で表すならご満悦という言葉であろう
「ボニート君重大な発表だよ。上はペリーコロから、下はブチャラティまでに公開したまえ」
「はい」
ポケットからボニートはメモ帳とペンを取り出す
しかしボニートは知らない
ポルポの言葉が予想の斜め上を行っている事を
「ポルポは死んだ。死因は拳銃による自殺。」
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