ソードアート・オンライン ある少年の歩んだ軌跡 作:アゲハ蝶
咳と鼻づまりがひどい。
熱もでた。
滅茶苦茶つらい^^;
ですが、この作品を少しでも楽しみにしてくれている方のために、書き続けます。
そんな訳で3話投稿です。
アスナが住んでいるセルムブルグに着いた時には既に日が暮れかかっていた。
転移門は古城前に設置されていて、そこから街路樹に挟まれたメインストリートが市街地を南
に貫いている。
両脇には洒落た店舗や住宅が立ち並び、行き交うNPCやプレイヤーの格好もどこか垢抜けている。
「遅いよキリト君」
「おいおい、オレは無視ですか……」
「あらいたのナオト君」
「ひどくね!?まあアスナのその扱いにも慣れたけど」
「それにしても、広いし人は少ないし、開放感あるなあ」
「確かにそうだが、オレにはどうも合わん。やはり田舎が一番だな」
「まあどうせ田舎者のナオトには無理よねぇ」
「おいおい、いくら何でもそれは酷くないか?なあキリト」
「ごめんナオト、そればっかりは否定出来ない……」
「ひでぇ!」
となんともくだらない会話をしながら歩く事十数分。
アスナの住む部屋に到着した。
部屋は、目抜き通りから西に折れてすぐの所にある小型の、しかし美しい造りのメゾネットの最上階だった。
「さて、お邪魔しまーす」
「お……おじゃまします」
いつ見ても思うが、よくこれだけ整理出来るな。
広いリビングダイニングと、隣接したキッチンには明るい色の木製家具がしつらえられ、統一感のあるモスグリーンのクロス類で飾られている。
オレ達のねぐらに招待しなくてよかった、と今更ながら思う。
「なあアスナ、これいくらぐらいかかってるの……?」
即物的なキリトの質問に、
「んー、部屋と内装あわせると2千kくらいかな。着替えてくるからその辺に座ってて」
サラリと答えるとアスナはリビングの奥にあるドアに消えていった。
しばらくすると、いかにも年頃の女の子、といった風な淡いピンクのパジャマに着替えたアスナが奥の部屋から現れた。
着替えと言っても、実際に脱いだり着たりの動作がある訳ではなく、ステータスウィンドウの装備フィギュアを操作するだけなのだが、着衣変更の数秒間は下着姿の表示になってしまう。
豪胆な野郎プレイヤーならいざ知らず、アスナは女性だ。
そんなオレの考えを知るよしもないアスナは、じろっと視線を投げ、言った。
「二人ともいつまでそんな格好してるのよ」
「あ、悪い」
「いや、オレは二人が食い終わったら帰るよ?」
「なんでよナオト、あんたも泊まりなさいよ」
「いやそうしたいのはやまやまなんだが、アスナは違うだろ?」
「違うって?」
(ボソッ)「キリトと二人きりで過ごしたいんだろ~?」
「へっ?」……ボンッ!
ものの見事に赤くなっている。
「まったく、面白いなアスナいじると」
「も、もう!からかわないでよ!!//」
「悪い悪い」
「そうだぞナオト、あまりいじるなよ」
あきらかに不機嫌だ。
「悪かったって。オマエもむきにならんでも」
「で、どんな料理にするの?キリト君」
「シェ、シェフのお任せで」
「そうね……じゃあシチューにしましょう。で、一応ナオト君は?」
「一応ってなんだよ一応って。オレは家に帰って自分で適当に考えるよ」
「どうせまともな物食べてないでしょ。いいから何食べるの?」
「そうだな……お前らと同じで。あ、ラビットの肉は入れんでいいぞ」
「わかった。ちょっと待ってて。今から作るから」
キッチンは広々としていて、巨大な薪オーブンがしつらえられた傍らには、高そうな調理器具が数々並んでいた。
アスナは棚から金属鍋を取り出し、一口大に切ったラビットの肉とこれまた一口大の野菜や香草と水を入れ、蓋をする。
「ほんとはもっと色々手順があるんだけどねえ。この世界で料理してもつまらないわ」
「まったくだ。オレも料理人の息子だから一応料理するんだが、滅茶苦茶つまらん」
文句を言いつつも、鍋をオーブンに入れ、メニューから調理開始ボタンを押す。
果たして10分ほどで、シチューが出来上がった。
眼前に置かれた大皿には湯気を上げるホワイトシチューがたっぷりと盛られ、鼻孔をくすぐる芳香を伴った蒸気が立ち込めている。
「さて、料理も出来たし、食べますか」
「そうね。早くしないと冷めちゃうし」
「じゃあキリト、オマエが号令かけろ」
「あいよ。では、せーの!」
「「「いただきます!!」」」
ちなみに、ナオトの親が料理人という設定は、私の親から来ております。
疲れた………
風邪引きながら書くのこんなに辛いなんて……orz
皆様の感想が特効薬になります。
感想お待ちしております。(切実)