艦これ ~純白の一角獣と黒き獅子~   作:金色狼

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息抜き、文才は皆無。冒頭は映画ルートを通ってます。
サブタイは気にしたら負け。

では、どうぞ。

あ、あとですね。艦娘はまだ出てきません。


episode EX 虹の彼方に

「宇宙世紀を始めたご先祖は増えすぎた人間をただ宇宙(そら)へ棄てたわけじゃなかった...遠い未来に微かな希望を抱いて、出来る限りの祈りと一緒に送り出したんだ...」

 

「そいつを呪いにしちまうか可能性に出来るか...、それは...。知っておいて損はない。俺達は...、祝福されて生まれてきたんだって事を...」

 

「最初からそう言ってくれれば...分かりやすかったのに...」

 

「父親ってのはいつも一言足りないのさ...。その分は子供が自分で埋め合わせなくちゃならない」

 

「災難...ですね」

 

「あぁ...」

 

二人の会話は誰にも聞かれることなく、純白のMS(モビルスーツ)と黄金色に輝くMSのコックピット内に響き合っていた。

純白のMS、ユニコーンガンダムに搭乗するバナージ·リンクス。黄金に輝くMS、バンシィに搭乗するリディ·マーセナス。二人は箱を巡る戦いで、マーセナス家とビスト家として対立し、戦っていた。

リディ搭乗するバンシィがマリーダ·クルスの乗るクシャトリヤを討つと、宙域にマリーダの声が響いた。「何かがこの宙域を狙っている」という言葉だけを残し、マリーダはこの世を去った。

そしてジオン軍残党「袖付き」の指導者でもあるフル·フロンタルの乗るネオ·ジオングとユニコーンガンダムが戦い、フロンタルはバナージを時の果てへと連れ去る。

そこでは光が無く、時間さえも時を止めた。完全なる虚無の世界。何も見えず、何も聞こえない。

だがそこでも、ユニコーンガンダムは光を生み出し、暖かさを伝えた。

結果、フロンタルとネオ·ジオングは朽ち果て宇宙の藻屑となった。

バナージはその時の果てで、一直線に続く光の線を見た。コロニーレーザーだ。

コロニーレーザーは工業コロニー、インダストリアル7のコロニービルダー、メガラニカを狙っていた。

メガラニカには「ラプラスの箱」と呼ばれる、開かれれば連邦政府が滅ぶと言われる代物が眠っている。

そのラプラスの箱、正体は宇宙世紀開始と共に爆破テロで失われたと信じられていた宇宙世紀憲章なのだ。

 

宇宙世紀憲章を偶然手に入れた「ビスト財団」創主、サイアム·ビスト。そしてジオンの姫君、ミネバ·ラオ·ザビはメガラニカで真実を伝える為の準備をしている。それをコロニーレーザーで攻撃されては、メガラニカごと焼き払われてしまう。それだけは何としても阻止しなくては――。

 

バナージの出した答えは“ユニコーンガンダムでサイコフィールドを張って、コロニーレーザーを受け止める”と、かなり大きな作戦だった。ユニコーンガンダムに搭載されているサイコフレームは今でも謎が多く、使用にあたっては細心の注意が必要とされている。だが、それしかメガラニカを守る手段は無い。

 

「―――ッ!!」

 

「―――!」

 

バナージとリディはMSに意思を集中させる。

すると、光の幕が3つ出現する。黄金の光と虹色の光。

ネェル·アーガマの乗組員(クルー)達が見守るなか、レーザーは光の幕を直撃する。

 

「ぐ...ぬぉ...おぁ...あ!!」

 

リディは操縦捍に力を込める。

レーザーの衝撃でヘルメットのバイザーが割れ、機体は悲鳴をあげている。

そんなリディの目の前に、ペンダントが映し出される。

小さい飛行機が入ったペンダント。出現する時は必ず持っていた物だ。

だがあれほど大事にしていた物を、何処かに落としてしまったのだ。

 

――ペンダントか...懐かしいな...今になっては、探せもしないな...

 

穏やかに考える。力任せにやっていては自分の体が持たない。

リディはゆっくりと前を見据える。目の前で共にレーザーを受け止めているMSを中央に捉える。

するとバンシィのサイコフレームが黄金の輝きから虹色の輝きに変わった。

それと同じようにサイコフィールドの色も虹色に変色した。

 

―――――――――――――――――

 

やがてレーザーの照射は止まり、メガラニカの周辺には虹色の光が漂っていた。

だが、光は永遠には続かない。端から徐々に薄れていく。

レーザー照射後、デブリやガスが消えると同時に鮮明な映像が映し出されていく。

光を生み出した2機のガンダム。皆に「必ず帰る」と約束した二人。だが、光の幕の中にはガンダムタイプと思われる機影は確認出来なかった。

確認出来たのは虹色の光と小さく粉砕された小惑星の欠片だけだった。

U.C.0096、後にラプラス戦争と呼ばれる時代に活躍した2機のガンダムは、撃墜という形で処理された。

だが、その中に一人、オードリー·バーン...ミネバ·ラオ·ザビは「二人は必ず帰ってきます。約束を違える事は許さないとあの時に言いました。そう...帰ってくるまで、私は待ちます」と、二人の帰還を待ち続けていた。その影で、一隻の(ふね)がガンダムと一緒に消えた事は、誰にも知られなかった...

 

――――――――――――――――――――

 

――ジ!―――バ――ナージ!バナージ!!

 

「リディ...さん...」

 

「目が覚めたか、バナージ!」

 

「俺は...!メガラニカは!?オードリーは!!」

 

「それが...なぁ、バナージ。落ち着いて聞いてくれ」

 

「俺達は...確かにコロニーレーザーを受け止めた。そこまでは良かったんだ...だが、そのあとだ。周りをよく見てみろ。」

 

そう言われ、バナージは辺りを見渡す。

目の前に広がるのは広大な海。青い、青い空。全方位見渡すが陸は無く、自分は海上にいるのだと理解した。

 

「ここは...宇宙じゃない.......地球...?」

 

「多分...な。俺が目を覚まして、最初に見えたのはバンシィのコックピットだ。外に出たは良いが、今は海の上。どうしたら良いか分からず、まずはお前を起こそうと思ってな...。」

 

「今は...とりあえずユニコーンとバンシィが動くかどうか確かめましょう。まずはそこからです」

 

「あぁ...」

 

二人は自分の機体に乗り込んだ。起動にはなんの問題も無かったが、ここが地球で重力に引かれる。ということが大きな問題だった。宇宙で過ごしてきた時間が長かった二人は、あまり地球で戦闘をしたことがなかった。それに関しては、ユニコーンとバンシィの機動性と自分の腕に任せろ。とリディが言った。

 

「リディさん...ネェル·アーガマはどうなったんですか?オットー艦長は...タクヤやミコットも...キャプテンも...」

 

「まだアーガマは確認できていない...クルーも同じだ...」

 

「どうしますか?一度この周辺を探索して...何かを見つけ次第連絡をするっていうのは...」

 

「あぁ、それでいこう。見つけ次第連絡...だな。了解した。じゃあ俺は、こっちへ行ってみる」

 

「分かりました。じゃあ俺は...こっちで」

 

二人は探索する方角を決めて分かれた。

2匹の可能性の獣が、大空に翔び立った。




なんか...書いてて酷いと思った。

評価、批評、よろしくお願いします。

因みに、原作通り、NT-D発動はあります。BM(ビームマグナム)もビームサーベルもシルファン(シールドファンネル)もあります。設定は次回。
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