バナージとリディが探索を開始してから数十分後...
『バナージ、数km先に動体反応が2つ...どうする?』
リディから通信が入ってきた。
どうやらリディが当たりを引いたようだ。バナージより先に何かを発見したらしい。
「座標を送ってください。すぐに向かいます」
『了解。反応を確認した地点の座標を送る。俺は先にそこで待ってる』
「分かりました」
すると、メインウィンドウの端に、座標が送信されてきた。
ここからそう遠くないようだ。約束通り、すぐに迎える距離だ。
バナージは通信コンソールを閉じ、前を向き直した。
操縦捍を前へ倒し、足元のペダルを踏む。
ユニコーンのスラスターが火を吹き、加速した。
―――――――――――
移動から数分後、送られてきた座標に到達すると、バンシィが上空に滞空していた。
「バナージ...あれはなんだ?新型のMSか....」
「俺にも分かりません...アンノウンです...」
両機のメインウィンドウには[UNKNOWN]の文字が浮かび上がっていた。
そのアンノウンの外見は、一見すると魚の様に見えるが、少し大きかった。
そして、口から砲塔が出ていた。
「何かの...兵器か...またジオンが...!」
「...!!リディさん、危ない!」
「何ッ!?」
バナージはニュータイプの勘で攻撃されるのを予測、バンシィの前にシールドファンネルを展開させた。
「アイツか...まさか撃ってくるとは...」
「リディさん気を付けて!次が来ます...!!」
「あぁ...分かってるさ...とりあえず、目の前の敵は倒さなきゃなァ!」
バンシィのコックピットのウィンドウに[NT-D]の文字が浮かび上がる。
それと同時にバンシィの装甲が拡張、内部骨格であるサイコフレームが露見した。
サイコフレームは黄金に光り、バンシィの中に眠る獣を目覚めさせる。
「リディさん...NT-Dを使わなくても...」
「こっちの方がやり易いんだ。別に問題はない」
バナージはシールドしか武装を持っていない。
そのシールドはファンネルとしても機能するので、遠距離攻撃も可能である。
ユニコーンは腕を伸ばし、五指を開いて、先程確認したアンノウンを手中に入れると、勢いよく拳を握った。
すると、シールドファンネルが動きだしアンノウンに向けてビームガトリングで射撃を始めた。
アンノウンにガトリングが直撃すると、爆発し、海の中に沈んでいった。
「バナージに手柄を持っていかれたか...」
「リディさん、武器持ってないじゃないですか...どうやって攻撃するつもりだったんですか?」
「あ...その...、殴ってだな...」
「それだと被弾確率が上がります。遠距離から攻撃しないと...」
「バナージ、バンシィにはサイコミュ兵器なんて積まれてないんだ。ユニコーンみたいに、シールドをファンネルとして使えればな...」
バナージとリディは、武装の話から補給はどうするかという話を進めていた。
ネェル·アーガマ無き今、補給が受けないのだ。MSとて、補給がなければいずれ動けなくなってしまう。
いまはユニコーンもバンシィも内部バッテリーで稼働している状況だ。そのバッテリーが尽きれば、機能は完全に停止し、行動不能になる。
ビームガトリングも電力を補充しなければ、撃てなくなり、シールドファンネルは射撃武器から打撃武器になってしまう。そうなれば、破壊される確率があがり、最終的には武装が無くなってしまう。今頼れるのは、シールドしかない。
悩みに悩んだ挙げ句、リディが出した結論は簡単なものだった。
“会敵を避け、出来る限り早く、補給を受ける場所を探す”だった。
「まずはネェル·アーガマから探すんだ。敵との接触は避けろ。良いな?」
「...!リディさん!」
「なんだ...?」
「何かが...来ます!」
遠くから聞こえてくるプロペラの音を、バナージは聞き逃さなかった...
話がぶつんと切れた...
次回に艦娘出しますね。