艦これ ~純白の一角獣と黒き獅子~   作:金色狼

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episode1 可能性の獣

バナージとリディが探索を開始してから数十分後...

 

『バナージ、数km先に動体反応が2つ...どうする?』

 

リディから通信が入ってきた。

どうやらリディが当たりを引いたようだ。バナージより先に何かを発見したらしい。

 

「座標を送ってください。すぐに向かいます」

 

『了解。反応を確認した地点の座標を送る。俺は先にそこで待ってる』

 

「分かりました」

 

すると、メインウィンドウの端に、座標が送信されてきた。

ここからそう遠くないようだ。約束通り、すぐに迎える距離だ。

バナージは通信コンソールを閉じ、前を向き直した。

操縦捍を前へ倒し、足元のペダルを踏む。

ユニコーンのスラスターが火を吹き、加速した。

 

―――――――――――

 

移動から数分後、送られてきた座標に到達すると、バンシィが上空に滞空していた。

 

「バナージ...あれはなんだ?新型のMSか....」

 

「俺にも分かりません...アンノウンです...」

 

両機のメインウィンドウには[UNKNOWN]の文字が浮かび上がっていた。

そのアンノウンの外見は、一見すると魚の様に見えるが、少し大きかった。

そして、口から砲塔が出ていた。

 

「何かの...兵器か...またジオンが...!」

 

「...!!リディさん、危ない!」

 

「何ッ!?」

 

バナージはニュータイプの勘で攻撃されるのを予測、バンシィの前にシールドファンネルを展開させた。

 

「アイツか...まさか撃ってくるとは...」

 

「リディさん気を付けて!次が来ます...!!」

 

「あぁ...分かってるさ...とりあえず、目の前の敵は倒さなきゃなァ!」

 

バンシィのコックピットのウィンドウに[NT-D]の文字が浮かび上がる。

それと同時にバンシィの装甲が拡張、内部骨格であるサイコフレームが露見した。

サイコフレームは黄金に光り、バンシィの中に眠る獣を目覚めさせる。

 

「リディさん...NT-Dを使わなくても...」

 

「こっちの方がやり易いんだ。別に問題はない」

 

バナージはシールドしか武装を持っていない。

そのシールドはファンネルとしても機能するので、遠距離攻撃も可能である。

ユニコーンは腕を伸ばし、五指を開いて、先程確認したアンノウンを手中に入れると、勢いよく拳を握った。

すると、シールドファンネルが動きだしアンノウンに向けてビームガトリングで射撃を始めた。

アンノウンにガトリングが直撃すると、爆発し、海の中に沈んでいった。

 

「バナージに手柄を持っていかれたか...」

 

「リディさん、武器持ってないじゃないですか...どうやって攻撃するつもりだったんですか?」

 

「あ...その...、殴ってだな...」

 

「それだと被弾確率が上がります。遠距離から攻撃しないと...」

 

「バナージ、バンシィにはサイコミュ兵器なんて積まれてないんだ。ユニコーンみたいに、シールドをファンネルとして使えればな...」

 

バナージとリディは、武装の話から補給はどうするかという話を進めていた。

ネェル·アーガマ無き今、補給が受けないのだ。MSとて、補給がなければいずれ動けなくなってしまう。

いまはユニコーンもバンシィも内部バッテリーで稼働している状況だ。そのバッテリーが尽きれば、機能は完全に停止し、行動不能になる。

ビームガトリングも電力を補充しなければ、撃てなくなり、シールドファンネルは射撃武器から打撃武器になってしまう。そうなれば、破壊される確率があがり、最終的には武装が無くなってしまう。今頼れるのは、シールドしかない。

悩みに悩んだ挙げ句、リディが出した結論は簡単なものだった。

“会敵を避け、出来る限り早く、補給を受ける場所を探す”だった。

 

「まずはネェル·アーガマから探すんだ。敵との接触は避けろ。良いな?」

 

「...!リディさん!」

 

「なんだ...?」

 

「何かが...来ます!」

 

遠くから聞こえてくるプロペラの音を、バナージは聞き逃さなかった...




話がぶつんと切れた...

次回に艦娘出しますね。
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