ある昼下がりの森の中、耳を澄ませば森の奥に鳥のさえずりが聞こえてくる。
そんな穏やかな森の中にとある男と少女が歩いていた。
「なぁめぐみん、まだ里に着かないのか?さっき『マップ』で見た限りでは、すぐに着く距離だったんだが…」
男は不安げにもう1人の少女に声を掛けた。
「そんなに焦らなくてもすぐ着きますよ。………ほら、あそこの道に出ればあと少しです。カムイさんはせっかちですねぇ。」
めぐみんと呼ばれた少女は、そう答え、続けて…
「ていうか、前回は一人称だったのに、なんで今回は三人称なんですか?急に変えるのやめたほうがいいですよ?」
「ちょっ!めぐみんお前どこでそんなこと覚えたんだよ!?」
「さぁさぁ、里に着きましたよー。」
「おいちょっと無視すんなぁ!」
静かな森に男の叫び声が響き渡った。
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唐突のメタ発言…ダメ!絶対!
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あのあと、互いに自己紹介をした俺たちだったのだが…このロリっ娘…もといめぐみんの自己紹介がなんか、こう厨二臭かった。
『我が名はめぐみん!紅魔族随一の天才にして、爆裂魔法を操る者!!』
『ファッ!?』
てな経緯があったりしながらも喋りながら歩いてなんとか紅魔族の里までこれたが、とりあえず…
「疲れた…」
俺がそうぼやくと、すかさずめぐみんが。
「おや?あの距離でもう疲れたのですか?男のくせに情けないですね。」
クソ……ムカつくが反論するのもめんどくさい。
「めぐみんのせいでな……メタ発言とかやめてくれよ本当に頼むよ。」
するとめぐみんは、少し考えるような顔をして。
「まぁ、検討ぐらいはしてあげましょう。」
「……もういいや、それで。」
俺が諦めていると、ようやく紅魔族の里の入り口に着いたようで…
「それはともかく、さぁ!ここが我が紅魔族の里!存分に楽しむがいい!」
「おぉ!!これは凄い!………のか?」
見渡してもこれと言ったものはない……強いて言うなら
なんか銅像っぽいのがあるだけだった。
「……特になんもないんだな…まぁいいけどさ。あ、そうだめぐみん、この里に宿ってあるか?」
とりあえず宿を確保しなければ…と思っていたら。
「いいえ?この里は滅多に外から人が来ないので宿なんてありませんよ?」
デスヨネー
「そっか、んじゃあ外で野営の準備でもしてくるかな。道案内ありがとな、めぐみん。」
そう言って里を出て行こうと背を向けた俺にめぐみんが。
「あ、あのー。里の外はかなり危険ですよ、色々なモンスターが蔓延っていますから。」
一体どうしろというんだ。
「うーん、じゃあこの里の中で野営しても迷惑にならないとことかあるか?」
最後の希望…!
「そうですね、この里狭いですからそんなスペースあったかどうか…」
「オーマイゴッド!!」
項垂れる俺を見てめぐみんが…
「泊まれるかどうかわかりませんが、家の者に交渉してきましょうか?」
女神だ…!女神がいるぞ…!!
「い、いいのか?」
藁にも縋るとはこのことを言うんだなって思った。
「はい、では家の者に伝えてくるのでちょっと待っていてください。」
「ありがとう!助かるよ!」
ロリッ娘とか言ってた数十分前の俺を殴りたい…ともかくこれからはめぐみんに足を向けて寝れないな。
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10分後
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めぐみんの家であろう場所から、めぐみんが出てきた。
「カムイさん、泊めても良いそうなのですが、寝る場所はリビングで雑魚寝ですよ?家、貧乏ですし。」
外で野営するのと比べたら天国じゃないか。
「あぁ、わかった。それで良い。そうだ!今夜の晩飯作らせてもらえないか?こう見えて料理には自信があるんだ。」
「へぇ、意外ですね。わかりました、料理はカムイさんに任せます。」
「ふふふ、どーんと任せてくれ。せめてものお礼がしたいからな。」
俺はこう見えて料理が好きだ。昔初めて作った時の達成感は今でも覚えている。
「ふふ、楽しみにしていますよ。それでは案内するので付いてきてください。」
「ほんと助かった。ありがとな。」
俺は背を向けるめぐみんにそう言った。
まず最初に。
投稿遅れてすいませんでした!!
次回からはもうちょっと早く投稿できるように頑張りますので、許してください!!
あと、伝わりにくいですがめぐみんの言う「家の者」はこめっこです、ひょいざぶろーとゆいゆいは仕事で居ません。
12/26改稿しました