Muv-Luv〜wing of white steel〜   作:lancer008

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まず、はじめに過去の話を編集した際、エピローグにおいて多数の誤字があった事に対し深くお詫び申し上げます。
並びに今話、次話の作成にあたり呼び名に対し変更を加えました。


第十五話

地球周回軌道

 

地球周回軌道上にステルス迷彩で覆われた何かがあった。それは以前、地球と月の間にあったのと同じ大きさをしていた。

 

 

 

地球、ソ連領カムチャッカ半島西沿岸部

 

カムチャッカ半島では、前回のBETA防衛で倒しきっていなかった分を相手に各試験小隊は評価テストを行っていた。前回の残りの為、損失もなく次々と殲滅していった。

ソ連軍レーダー基地では、

 

「BETA群、個体数の減少を確認」

 

「あと、1時間くらいだな」

 

「早くポーカーの続きをしようぜ」

 

と話をしているとけたたましいアラームが鳴った。

 

「こ、これは?移動震源、多数⁉︎震度急速に上昇中⁉︎」

 

「波形照合。ば、ばかなこの距離は⁉︎」

 

 

前線基地

 

前線基地では、唯依が電磁投射砲がある16番格納庫まで走って向かっていた。その時、地面が揺れた。唯依の元に通信が入った。

 

「篁中尉!」

 

「CODE:991発生‼︎BETAの地中侵攻です」

 

「軍団規模超のBETAが接近中‼︎」

 

「座標確認、基地の北西13km⁉︎」

 

オペレーターが呆れた声を出した。

その瞬間、北西の方角で大きな砂塵が上がった。

 

「BETAの出現を確認!」

 

「音紋、なおをも増加中。個体総数並びに構成種別数不明」

 

「現在、光線級の出現を認めず。繰り返す、現在、光線級のしゅつげ……」

 

通信が途切れた。唯依が通信を取ろうと試みたが繋がらなかった。

 

 

カムチャッカ半島西沿岸部

 

ユウヤside

 

ユウヤ達は、CPからの連絡がなかった為、現状のまま待機していた。

 

ユウヤ「こちらアルゴス1からCPへ、状況を知らせてくれ」

 

通信が繋がらなかったかった。何度かためしたが同じだった。そこで現戦域を離脱しようとしていたらソ連軍から通信が入った。

 

「基地司令部から各試験任務部隊へ、各試験任務部隊は即戦闘を停止、待機せよ。ジャール大隊は引き続き各試験任務部隊を護衛せよ以上。基地司令部は現在、国連司令部とともに対策を協議中。繰り返す………」

 

タリサ「司令部は、何考えてんだ⁉︎」

 

ジャール大隊の副隊長が喋った。

 

ジャ副「聞いての通りだ。我が司令部の方針に黙って従え」

 

タリサ「おいおい、大尉さんよ。今の状況がわかってんのか〜?」

 

ユウヤ「やめろ。アルゴス2。いらいらしてんのは、お前だけじゃねえ」

 

タリサ「なに〜〜い⁉︎」

 

VG「ユウヤ、おまえはまだ知らないからそんな事が言えんのよ。BETAの地中侵攻は、早めに対処しないとやべえんだよ。

しかしまあ、この地中侵攻に気が付かなかったてことは、BETAの方が1枚上手だったんだな」

 

タリサ「全くだよ、BETAの地中侵攻なんて最前線では、常識じゃないか」

 

ステラ「まあ、仕方ないじゃない。この辺り光線級が出ないってだけで随分、楽なんだし」

 

ジャ副「そこまでだ。それ以上の侮辱は許さんぞ。出現直前まで移動震源は観測されなかったんだ。貴様らの機体は、それを捉えていたというのか?」

 

VG「でも大尉さんよ。手馴れているあんた達にしてみれば随分お粗末な話じゃねえかよ。この辺りだって地中侵攻はざらだろうに」

 

ジャ副「こんな事は初めてだ。ひと月前の大規模構成でも移動震源を観測していたのにあの司令部のクソどもの怠慢で内陸深く⁉︎」

 

ジャール大隊の副隊長が何かに気づいた様に話を止める。

 

タリサ「なんだ。その時の地下坑埋めてないんじゃねえの」

 

ステラ「それか、意図的に埋めなかったか」

 

ユウヤ達は、現在の事を推理していた。それと同じ時刻に伊藤達のところにも知らせが入って来ていた。

 

伊藤side

 

伊藤は、機体の整備が終わるまでブリーフィングルームで仮眠を取っていた。そこに誰かが走ってくる音が聞こえた。

 

「伊藤隊長⁉︎」

 

伊藤「どうした?」

 

「前線基地でCODE:991発生です‼︎」

 

伊藤は飛び起き、部下の元に向かった。

 

伊藤「状況は⁉︎」

 

「前線基地、北西13km地点に出現。出現数、構成は不明です。光線級に関してはまだ確認されていません」

 

伊藤「休暇中に悪いが、全員のシフトを出撃待機にしてくれ準備出来次第ブリーフィングルームに集合してくれ」

 

「了解。隊長はどちらに?」

 

伊藤「格納庫に行ってくる。全員集まり次第呼んでくれ」

 

「了解しました」

 

伊藤はナイトメアがある格納庫に向かった。

 

伊藤「整備長、どのくらいで出撃出来そうだ?」

 

「あんたと上総嬢の機体は直ぐに行けるが、他の機体はダメだ。エンジンを1回バラさないと」

 

伊藤は考えた。BETAの数、構成を不明。いつ光線級が出てもおかしくない状況だった。ならいっそあれで出た方が得策なのではないかと。

 

伊藤「整備長!あいつはどのくらいで出せる?」

 

「今直ぐにでも出せるよ」

 

伊藤「なら頼む」

 

「わかった」

 

伊藤は、ブリーフィングルームに向かった。

 

伊藤「全員いるな。現在の状況を説明する。前線基地北西13km地点にBETAの軍団規模超が出現。数、構成は不明。今のところ光線級は確認されていないがいつ出てもおかしくない状況だ。

現在、出撃出来るのは俺の機体だけだ。他の機体はバラさないとと無理だそうだ。その為、俺は自分の専用機を使って出撃する。俺のナイトメアは上総少尉に乗ってもらう。他の者は、基地で待機だがEX-ギアを装着し念のため格納庫周辺の警備に入れ、俺からは以上だ。何か質問は?」

 

「なぜ、警備を?」

 

伊藤「今回は、不可解な点が多過ぎるからだ。明らかにBETAの出現位置が近すぎる。その点については後で情報をくれ」

 

「わかりました」

 

伊藤「言い忘れた。絶対に隊以外の者は格納庫にいれるな。以上解散」

 

伊藤は、上総とともに格納庫へと向かった。

 

伊藤「俺の機体を使え、今回に限りアーマードパックの使用を許可する」

 

上総「わかったわ。でもいいわ、スーパーパックを使うから。唯依とは連絡取れたの?」

 

伊藤「まだだ。第一報が来てから通信を取ろうと思ったが通じない。なんらかの通信妨害が出ているようだ」

 

上総「なんで?」

 

伊藤「わからん。どうなっているかは行ってみない事にはな。久々のEx-Sだ。俺は出力の調整に行ってくる。出撃は15分後だ」

 

上総「わかったわ」

 

伊藤は、Ex-Sのコックピットに乗り込んだ。そして誰かに向けてメールを送った。内容は、今直ぐに来てくれと。

 

唯依side

 

唯依は16番格納庫に向けて車を走らせていた。

途中、ヴィンセントを拾い格納庫に向けて走らせた。

 

唯依「一体何があった?格納庫と連絡は取れるか?」

 

ヴィンセント「だめです。基地一帯の無線は全部死んでいますよ」

 

唯依「私もだ。司令部と連絡がつかない」

 

ヴィンセント「そうでしょ。絶対怪しいでしょう。んでヤバイものが入ったハードディスクとモバイルだけを持って格納庫に戻ろうとしたら警備兵に捕まって」

 

唯依「F-3開発チームへの退去命令は発令されたのか?」

 

ヴィンセント「館内放送で一度だけ。でも妙なこと言っていましたね」

 

唯依「妙なこと?」

 

ヴィンセント「ええ、99型の放棄は斯衛軍の作法に任せるとかなんとか」

 

唯依「何?」

 

ヴィンセント「やっぱり変でしょ。99型は帝国軍の管轄。イブラヒムの旦那がそんな間違いをするはずが無い」

 

唯依「そうだ。ドーゥル中尉は、ソ連軍側の目的は99型だと気づかせようしたんだ」

 

ヴィンセント「じゃあ、ソ連軍は99型を接収するつもりだったんですか?」

 

唯依「そうだ。だからブリッジス少尉の出撃にこだわったんだ」

 

ヴィンセント「そういうことか、不知火があれば99型を搬出できてしまうからか」

 

唯依「これから私は、99型の爆破を行なってくる。そちらも終わり次第、直ぐに脱出しろ」

 

ヴィンセント「そんな無茶な。もうBETAは6km先まで来ているんですよ」

 

唯依「だがむざむざ99型を渡すつもりはない。こちらも完了次第脱出する」

 

ヴィンセント「わかりました。では気を付けて下さい」

 

唯依「わかった」

 




リアルが忙しいため、週一出せるか出せないかです。
迷惑をお掛けします。
今後ともよろしくお願いします。
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