Muv-Luv〜wing of white steel〜 作:lancer008
アクロススカイに着艦し艦内を見て回っていた。
ただ、艦全体は大きいため全てを見て回るのは、骨が折れるため主要部分のみ説明した。艦橋に行き、この艦のスペックを説明した。
黒鉄「このアクロススカイの正式名称は、マクロス・クォーター級可変ステルス攻撃宇宙空母アクロススカイだ。この艦はその名の通り戦艦ではなく空母に分類される。搭載数は銃座についているデストロイドを除いて最大80機だ。但し、変形機構を持たない戦術機などに関しては40機が限界だ」
ユウヤ「案外積めないんだな」
黒鉄「まあな、だがその中に戦艦をも超える大砲がついている機体があったらどうする?」
ユウヤ「そんなのある訳ないだろ」
黒鉄「今から格納庫に行くから見せてやるよ。あと心神の追加兵装もな」
ヴィンセント「追加兵装というと?」
黒鉄「見てから説明する。では、移動しようか」
格納庫に向け移動しようとしたところアラームが鳴った。黒鉄はレーダーを見た。
黒鉄「またか」
唯依「どうしたの?」
黒鉄「月から飛来してくる物体がある」
唯依「まさかBETA?」
黒鉄「そうだ。前も何回かあったがただ、BETAが投げた岩だったよ」
唯依「その時はどうしたの?」
黒鉄「主砲で撃ち落とした」
黒鉄は考えた。
黒鉄「(この方角は回頭するしかないか)この中で、輸送機の操縦経験がある者は?」
ユウヤが手を挙げ
ユウヤ「緊急時になら少し」
黒鉄「ならこの艦の操艦を頼む」
ユウヤ「(おいおい、俺はただ機首を上げただけだぞ)」
ユウヤはそう思いながらも操縦席についた。
黒鉄「伊藤レーダーを頼む」
伊藤「はいよ」
黒鉄「ほかの者は、どこでもいいから座ってくれ」
唯依、上総、ヴィンセントは席についた。
黒鉄「伊藤、方位は?」
伊藤「3時方向、距離30(km)」
黒鉄「ユウヤ、右90°回頭。そのまま操縦桿を右に倒せばいい補正は伊藤に任せろ」
ユウヤは操縦桿を右に倒した。ゆっくりと艦が右を向き止まった。伊藤が補正を入力し射撃準備に入った。すると甲板とは反対側の長い棒状の物の外壁が外れた。
伊藤「チャージ完了まで5秒」
チャージが完了した。
黒鉄「マクロス・キャノン撃てえー!」
先程の部分から高エネルギー体が発射され、まっすぐ岩に向かっていった。命中し砕け散った。
黒鉄、伊藤を除き皆が呆然としていた。
最初に口を開いたのは、唯依だった。
唯依「何なの、その兵器は?全ての兵器関連は共有するんじゃなかったの?」
黒鉄「ナイトメア用のデータを送ってなかったか?」
伊藤「悪いが来てない。破損データ扱いになってたため再送してもらおうと思って連絡したが繋がらなかったよ」
黒鉄「それは悪かったな。こちらも新機体、新兵装の試験でばたばたしてたからな。 休憩しよう。これから機体の説明や兵装の説明をしても頭に入らんだろう。しばし休憩だ」
休憩を取ることにした。食堂などの休暇室を紹介して一時解散となった。
飯を食べ終わった後、黒鉄は、伊藤と話すことにした。
黒鉄「そっちの様子はどうだ?」
伊藤「ぼちぼちだよ。ナイトメア隊も何とか形になってきたがまだまだだな。出撃の度にエンジンをばらして整備しないといけないからな。整備員が大変だよ」
黒鉄「お前はどうなんだ?もう限界なんじゃねえの」
伊藤「俺は大丈夫だよ」
黒鉄「違う、機体の方だ。お前の反応速度についてこれているか?」
伊藤「正直に言うと限界だよ。もうあの機体では戦えない。先日の戦闘の少し前に小規模な戦闘があったんだ。ナイトメア隊だけで殲滅したが、一瞬死にかけたがな」
黒鉄「そうだろと思って、機体を作っておいた」
伊藤「その機体は何だ?メサイアか?」
黒鉄「いや、YF-29 デュランダルだ。あの機体なら初代バルキリー部隊の隊長にあってるんじゃないかとな」
伊藤「英雄が乗っていた機体かよ」
黒鉄「不満か?」
伊藤「いや逆だよ。この機体なら自分の思うがままに動かせるからな」
黒鉄「それはよかった」
伊藤「俺と話すのはそんな事ではないだろう。本題を言えよ」
黒鉄「なら単刀直入に言うぞ。元の世界の記憶はあるか?」
伊藤「微妙にな。戦闘をしていく度に元の世界の記憶が無くなっていく。その代わりガンダムの世界が自分達の元の世界であるかのよう記憶が変わっている」
黒鉄「やっぱりか。俺もだよ気づいたのは、防衛戦が終わりこの艦に着いた時だ。自分の家族の顔や名前ですら覚えてなかったよ。俺たちがこの世界に転生した為に元の世界では俺たち自体が消されているのかもしれないな」
伊藤「だが俺たちは今、この世界で生きている。ならこの世界で戦っていくことが俺たちの使命だと思わないか?」
黒鉄「そうだな。これからも頼む、伊藤」
伊藤「何だよ改まって、こちらこそ」
互いの心を確認し別れようと思っていたところ、不意に伊藤が黒鉄に話し掛けてきた。内容は上総のことについでだ。黒鉄は地球に帰って来てから上総と殆ど口をきいていなかったのだ。
伊藤「いい加減、心を決めて話してこい」
黒鉄は、腕を組み考え込んだ。数秒唸ったあと
黒鉄「わかった」
黒鉄は、上総を探しに歩いて回った。
最初は食堂に行った。食堂に行くとユウヤとヴィンセントが椅子に座って話をしていた。
黒鉄「ユウヤ、上総見てないか?」
ユウヤ「中尉と一緒に展望室の方に行ったよ」
黒鉄「わかった。ありがとう」
黒鉄は展望室へ向かった。
黒鉄が行ってすぐに今度は伊藤が来た。
伊藤は小声で
伊藤「ユウヤ、黒鉄どこ行った?」
ユウヤ「展望室に行ったよ。何してるだお前は?」
伊藤「お前ら黒鉄の様子を見に行くぞ」
ユウヤ「何で?」
伊藤「それはな……」
伊藤は帝都防衛戦時のことを話した。それを聞いて2人とも納得し黒鉄を追いかけていった。途中、唯依とも合流し黒鉄の元へ向かった。
黒鉄は展望室の前で立ち止まっていた。ゆっくりと呼吸をし中に入った。上総は正面にある窓から星を眺めていた。黒鉄はゆっくりと上総のところまで歩いていった。
黒鉄「よお」
上総「なに?」
黒鉄「今、少しいいか?」
上総「唯依か帰ってくるまでならいいわよ」
黒鉄「わかった」
上総「で、何?」
黒鉄「すまんな。あの時、必ず帰ると言ったのに約束を破ってしまって、そっちは何か変わったことはあるか?」
上総「何もないわよ。それよりまだ言うべきことあるんじゃないの?」
上総が少し怒りながら聞いてきた。
黒鉄は頭をかいた。
黒鉄は、上総の方を向き抱きしめた。
黒鉄「ただいま、上総」
上総「おかえりなさい、バカ」
少し遠くから伊藤達が見ていた。伊藤と唯依はこれで少しは空気が軽くなると喜んでいた。だが、続きを聞いているとなぜか勝負しないかと話しているのが聞こえてきていた。
黒鉄は上総を離し、上総を見ながら離していた。
上総「ねえ」
黒鉄「なんだ?」
上総「あの時の模擬戦またやんない?」
黒鉄「あの時ていうと訓練の時か?」
上総「ええ」
黒鉄「でも戦術機はないぞ。あるとしたらシミュレーターぐらいしか。 ん〜〜、装甲剣術でもいいか?」
上総「ええ、いいわよ」
黒鉄「じゃあ、下に武道場があるから先に行っててくれ。更衣室の中に防具があるから。服はBDUか道着があるからそれに着替えててくれ。俺はあいつらを呼んでから行くから
上総「わかったわ」
上総と黒鉄は別々のドアから出ていった。伊藤達も向かおうと思った時、後ろから声がした。まさかと思いゆっくりと後ろを向くと黒鉄がいた。
黒鉄が笑っていた。その場にいた全員が冷汗をかいた。2、3分ほど説教をくらった。
武道場に着くと上総は着替えが終わり体操をして黒鉄達を待っていた。ヴィンセント以外はBDUか道着に着替えその上に防具をつけた
最初に黒鉄と上総が試合をした。審判は唯依が行なった。
上総「手加減は無しよ。本気で来なさい」
黒鉄「いいんだな」
黒鉄と、対峙している上総以外は声が出せなくなった。黒鉄の剣圧が上がり、びりびりと空気が揺れていた。
黒鉄「行くぞ」
黒鉄は一瞬で自分の間合いに入り振りかぶった。
上総は間一髪で気づき受け止めた。上総はわからなかった。一体いつの間に来たのか、わからなかったのである。そのため受け止めるので精一杯だった。
黒鉄「どうした、上総。あの時より動きが遅くなったのではないか?」
上総「そんなわけ無いじゃない。あの時よりも動けるようになったわよ」
黒鉄は、上総と鍔迫り合いの状態になっていた。
黒鉄と鍔迫り合いになっていた上総が突如目の前から消えた。黒鉄は左右を見渡したどこにいったと思い気づいた時には後ろに回り込まれていた。そこで黒鉄は緊急手段として横に剣を振った。だが上総は、しゃがみそれを避けた。そして上総の突きが黒鉄の首に向けて放たれた。数センチ手前で止まり勝負ありとなった。
黒鉄「負けたよ。見ない間に強くなったな」
上総「あれから黒鉄を倒す為に鍛錬を積みましたもの」
それを外野から見ていた伊藤とユウヤは
伊藤「おまえも唯依から剣術教えてもらえ」
ユウヤ「ああ、そうだな。心神を完成させるには近接戦をするしかないからな」
伊藤「おまえも丸くなったな〜〜」
ユウヤ「そうか」
伊藤「最初あった時はあれだけとんがっていたのに」
ユウヤ「昔のことだよ」
伊藤「さてさて、俺もあいつと一戦してくるかな」
伊藤は、黒鉄のもとに歩いていった。
伊藤は、黒鉄に向けて面を投げた。黒鉄はその意味を理解し現在つけている防具を外しはじめ、剣道の防具をつけはじめた。
両者ともフィールド内に入り、蹲踞の姿勢をとった。合図と同時に打ち込んだ。先制したのは、黒鉄だった。黒鉄の方が僅かに早く面にあたっていた。開始位置に戻り再開した。今度は伊藤が放った小手が入りこれで引き分けになった。最後は時間切れになり引き分けとなった。
黒鉄「いい試合だったよ。でもどうすんだ明日には帰るんだぞ。まだ機体の説明もしていないのに」
伊藤「お前なら少ない時間でも話せるだろう」
黒鉄「そうだな。今日はこれで終わりとしよう。機体や兵装の説明は明日行う。今日は休んでくれ、居住区にある部屋を使ってくれ。明日は、格納庫に集合してくれ」
全員から返事が返って来た。
ユウヤ「まだ少しやっててもいいか?」
黒鉄「かまわん。終わったら電気を消してもらえば」
ユウヤ「わかった」
次の日
格納庫に集まり機体を見ていた。
黒鉄は、最初に伊藤とともにYF-29を見ていた。おおまかな機体説明をした。機体カスタマイズは伊藤に頼み、ユウヤとヴィンセントの元へ向かった。
心神への追加パックとして、"ウィングパック"、"グランドパック"を見せた。ユウヤとヴィンセントに向けて2種のパックの説明をし地球に戻ったら試験をすると告げた。
ユウヤ「このウィングパックをつければずっと飛んでいられるのか?」
黒鉄「ああ、そうだ。俺の機体と同様、機動力や飛行能力が格段に増す」
ヴィンセント「このグランドパックていうのは?」
黒鉄「陸戦パックだ。A-10の様に肩部に30ミリをつけたり、脚部にミサイルをつけたりできる。実際は40mmなんだけどな。あとユウヤ、8番格納庫に行け、そこに昨日言った機体がある」
あらかた説明し今度は唯依と上総の方に行った。
そこには、MSがあった。同じ機体だったが兵装が違っていた。
黒鉄「機体名RGM-96XC ジェスタ・カスタムだ。ただオリジナルの機体と違ってシステムやエネルギー源を変えている」
唯依「エネルギー源は何?」
黒鉄「電気バッテリーだ。オリジナルは核融合なんだがな。燃料は木星に行かないと取れないんでね」
上総「この機体は飛行できるの?」
黒鉄「出来ない。但し、オプションとしてSFS(サブ・フライト・システム)に乗り、戦場を移動できる。だが例外でそのシステムをつけた機体がある。その機体については飛行が可能だ」
唯依「この機体どうやって持ち帰るの?」
黒鉄「降下ポットに乗せ、帝国に降下させる。光線級対策に耐レーザーコーティングを施す。同時に俺も降下し光線級への攻撃をする。主に佐渡島からの攻撃が殆どだろう。ある程度したら俺も離脱しユーコン基地に向かう。帝国へは連絡しといた」
唯依「わかったわ」
黒鉄「この機体の設計図と兵装の設計図を降下ポットに入れておく。あと心神の追加パックの設計図はお前に渡しとく」
黒鉄「そろそろ出発の準備をしてくれ。伊藤、ジェスタを動かす手伝ってくれ」
伊藤「了解〜〜」
黒鉄と伊藤はジェスタを動かし降下ポットに積み始めた。心神の追加パックは乗ってきたシャトルに載せ出発の準備を進めた。YF-29は自動操縦にて運ぶことにした。
全ての発進準備が整い発進した。
移動中
唯依「そういえば人がいると言っていたわね黒鉄?」
黒鉄「ああ」
唯依「それって、あの艦の乗員てこと?」
黒鉄「そうだ。あと、MSのパイロットも頼む。こっちに関しては40人頼む」
唯依「わかったわ」
話しをしている内に地球に着いていた。
途中で伊藤達と別れ日本に降りた。
降下中、何度か光線級の攻撃を受けたが全て無効化した。たまに重光線級の攻撃を受けることがあり、その時は降下ポットを移動させたりし、何とかしのんだ。
降下ポットを帝国の基地に降ろし、ユーコン基地に帰投しようと思ったところ推進剤を使い過ぎたらしくもうほとんど残っていなかった。その為、行く途中にある国連横浜基地に向かった。
そこで補給を受けユーコン基地に向かった。
ジェスタについては、ガンブレを使って作成しました