Muv-Luv〜wing of white steel〜   作:lancer008

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第二十九話

ナイトメアのエンジン音が鳴り響いている。

 

場所は、元日本帝国陸軍習志野基地だ。現在は基地名を変え、日本帝国陸海空統合軍基地である。理由はアクロススカイやバルキリー部隊、運用の為、他基地では出来ない補給や整備などを円滑に行い対BETA戦闘を有利に進める為である。

その他に他国への支援任務などを行えるようバックアップを最大限できるよう基地の改修化も進められた。

 

 

 

基地内、第1会議室

 

この部屋では、伊藤の他に基地司令、第1分隊長、整備長、補給長の4人が集まり会議をしていた。具体的な内容は、現在の基地稼働率、部隊の状況、機体数に関してだ。

 

司令「現在のところを話すと基地の稼働率は上がって来ているんだが、人が足りてないのが現状だ」

 

整備長「こちらも同じく」

 

この整備長は、ナイトメア隊発足当初からナイトメアの整備や伊藤の機体であったEx-Sを整備して来たベテラン整備士である。

 

整備長「戦術機と違って、特殊な機体が多いため整備員の教育に時間が掛かっているのも現状だが。変形機構を持たないデストロイドならまだしも3段階の変形機構を持つVF(ヴァリアブル・ファイター)系の機体ともなると新人の整備士を呼ぶよりベテランの整備士を呼んだ方がいいかもしれません」

 

伊藤「それは上に掛け合ってみます」

 

司令「すみません。それは私がするべき事なのですが」

 

伊藤「いえいえ、こちらこそ新部隊の司令を頼んでしまって申し訳ない。ところで第1分隊長、現在の様子は?」

 

分隊長「はい。まあいきなり第2から第1へ上がれと言うのも無理な話で分隊内では動揺を隠しきれてない者もいます。まあ、そこは自分達で乗り切っていくしか無いのですが」

 

現在の第1分隊は、先のテロ事件で旧第1分隊が壊滅しその間に合わせで急遽、第2分隊を第1分隊へ格上げしたのである。一度、伊藤とともに編隊飛行や模擬3次元戦闘をしたところほとんどの隊員がついていけなかったのだ。

 

分隊長「現在、部隊を再編成中ですが、パイロットの数は何とか足りているのですが機体の方が」

 

補給「現在、我々が保有している機体は、YF-29デュランダルが1機、VF-171ナイトメアが8機、試作αが2機です。機体の補給を申し込んでいるんですが、エンジンが無いということで生産が出来ない状態です」

 

伊藤「エンジンについては、アクロススカイの方にお願いしてあるので到着待ちです。それと開発部より新パックが届いているので試験運転の方をお願いします。後、機体が揃うまでの間、F-3心神10機を配備します。各自手元にある資料を読んで下さい。これにて解散します」

 

伊藤は手元にある資料を見ながら自分の機体の方へ向かって歩いた。

歩いていると訓練兵のスクランブル訓練が始まり基地内が忙しくなった。その中ではナイトメアの他に配備されたばかりの心神も改良型のウイングパックを装備し待機していた。

 

そんな中で分隊長が怒鳴り声を上げていた、

 

伊藤「分隊長!」

 

分隊長「何でしょうか、大尉?」

 

伊藤「午後から模擬戦をやるからよろしく」

 

分隊長「わかりました」

 

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