Muv-Luv〜wing of white steel〜   作:lancer008

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第三十一話

アクロススカイに1機のシャトルが降り立った。

シャトルからは数名の士官が降りた。

 

艦内

 

「艦長、山城 上総中尉をお連れしました」

 

上総は、部隊を率いるため少尉から中尉へ昇格していた。

 

艦長「どうぞ」

 

上総は艦長の前まで行き、

 

上総「日本帝国斯衛軍第20独立遊撃小隊からアクロススカイ搭載機動戦術MS部隊に転属してきました山城 上総中尉です」

 

艦長「遠路はるばるご苦労。早速だが各部隊長と合同の会議をしてもらいたい。その後に第1部隊長が艦内を案内してくれるだろう。これからよろしく頼む」

 

上総「わかりました」

 

艦長は、机に備わってある。受話器を取り

 

艦長「第1部隊長、至急、艦長室へ」

 

数分後、第1部隊長が入室して来た。

 

艦長「今日からMS部隊長を務めることになった」

 

上総「山城 上総中尉です。よろしくお願いします」

 

第1部隊長「こちらこそよろしくお願いします」

 

上総は第1部隊長とともに会議室へと歩いていった。

会議室に到着すると既に全部隊長が着席して待っていた。上総は入室した時に自己紹介をし席に座った。その後に各部隊長も挨拶をした。

 

第1部隊長「現在この艦には合計で40機のMSが搭載されています。現状の戦力で大規模作戦に参加するならばこの倍の80機が居なければ作戦の遂行は不可になると考えています」

 

上総「一番、数がいるのはどこの部隊?」

 

第2部隊長「自分の隊です。我が隊の役割は強襲上陸による他部隊の上陸支援、並びに孤立した部隊の救援を主にしています。そのため、多数の被害を被ると思っております」

 

上総「そうね。他の隊はどうなの?」

 

第3部隊長「自分の隊は、機体の改良をして頂ければ大丈夫です。どうしても重装備のため移動速度が遅くなるので追加のスラスターでもあればと思っています」

 

第4部隊長「私の隊は大丈夫です。こちらの機体は特殊なので少数精鋭でいかしてもらいます。ただ新たに部隊を新設してもらいたい。この隊は光線級の攻撃をかいくぐりながなら攻撃を加える部隊です。そのために支援砲撃や狙撃が出来る部隊が欲しいですね」

 

上総「それは、第3部隊では出来ないの?」

 

第3部隊長「我が隊は、近接射撃がほとんどなので。一応、支援射撃用の武装もありますが弾数が少ないため直ぐに弾が切れます。近接射撃武器なら直ぐに補給も出来るんですが、他の武装については一度母艦に戻らなければ補給は不可能です」

 

上総「わかったわ。訓練の方はどうなっているの?」

 

第1部隊長「艦の航行試験もあるので、それに合わせて行っています。普段は部隊ごとにシミュレーターを使い訓練をしています」

 

上総「じゃあ、これにて終了します。各自、自分のやる事をやって下さい」

 

上総は敬礼をし、第1部隊長とともに部屋を出た。

会議室には第2、3、4部隊長が話しをしていた。

 

第3部隊長「どう思う今回の隊長?」

 

第2部隊長「少佐の推薦だろう。大丈夫だろう」

 

第4部隊長「お前は大丈夫だとしても、下はどうなんだ。お前の隊が一番、人が多いんだぞ。下が納得しねえとついて来ないぞ」

 

第2部隊長「何とかするさ。そういうお前の隊はどうなんだ?」

 

第4部隊長「俺の隊は、大丈夫だよ。少佐が推薦した人だそれなりの力があるんだろう。それに隊長が乗る機体はあれだからな。あの機体を使いこなせるのなら俺の隊の人間は勝手について行くよ」

 

 

 

上総は、第1部隊長から艦内を案内してもらっていた。

 

第1部隊長「ここが格納庫です。出撃要請が入ると第1、2部隊なら約3分で出撃できます」

 

他の部隊員が気づき、上総たちに向け敬礼を行ってきた。上総も返礼した。

私室へ案内されている時、ふと第1部隊長が上総に話し掛けてきた。

 

第1部隊長「黒鉄少佐はまだ目覚められませんか?」

 

上総「まだよ。細胞治療が終わるのは早くて2週間後。そこから目覚めるのはいつになるか」

 

第1部隊長「そうですか。中尉の機体は明日、紹介します。明日は合同訓練があるのでよろしくお願いします」

 

上総「わかったわ。ありがとう」

 

第1部隊長「この部屋は黒鉄少佐が使っていた部屋です。物もそのままにしてありますので。では」

 

第1部隊長が去ろうとした時、

 

第1部隊長「1つ忠告を、我ら隊長格や艦員はいいのですが他のパイロットであなたを良しとしない者たちがいますがそこは実力を見せて下さい」

 

第1部隊長は、自分の部屋に向かっていった。

 

上総は部屋に入り、ベットに横になった。目からは涙が流れていた。

 

上総「あのバカは何故、私を選んだのよ。私にはそんな力ないのに」

 

上総はふと顔を上げるとデスクに備え付けてあるライトが点灯しているのが見えデスクの方に行き椅子に座った。パソコンを起動すると音声が再生された。声の主は黒鉄だった。

 

黒鉄「この音声が再生されたということは、俺の身に何か起き復帰がほぼ不可能に近い状態になったんだろう。すまないな何度もお前を悲しませてしまって。この隊は皆、曲者ばかりだが腕は確かだ。お前ならやっていけるよ。上総、お前は自分を過小評価してるようだが俺から見れば誰よりも部隊を率いて行く力がある。この隊を頼んだぞ上総。ずっと言えなかった事だが愛してる」

 

 

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