Muv-Luv〜wing of white steel〜   作:lancer008

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第四十七話

黒鉄「休暇⁉︎」

 

黒鉄の声が廊下まで響いた。

 

伊藤「そうだ。主にアルファとデルタの第1、実戦に出た衛士と特に基地司令からの命令でお前の隊にだ」

 

黒鉄「なんで俺の隊だけそんな上の方から?」

 

伊藤「お前の隊は、他の隊と違って休みが少な過ぎるんだ。練度向上の為とはいえやり過ぎだ。お前の隊だけは、5日間の休暇だ。しっかり休め!」

 

黒鉄「わかりました」

 

伊藤「そういえば、デルタの第5も休みだそうだよ」

 

黒鉄「まさか、仕組んだか?」

 

伊藤「何の事でしょう」

 

伊藤は退出した。

黒鉄は1人部屋に残り上総のことを考えていた。最後に会話をしたのは月面での戦闘終了後、二言話したくらいだった。あれ以来、全く話していない状態だった。

黒鉄は席を立ち、

 

黒鉄「まずは、部隊員に連絡しないとな」

 

黒鉄は放送でミーティングをするため部隊員を招集させた。

 

黒鉄「全員いるな。基地司令からの命令だ。明日から5日間休暇だ。帰省してもいいからたっぷり休みを満喫してくれ。なお、休暇期間中のシミュレーターの使用は一切禁止する。質問は?」

 

「命令の意図がいまいちわからないんですが?」

 

黒鉄「基地司令から訓練のし過ぎだと注意を受けた。休みも少な過ぎるとな」

 

「そういうことなら、わかりました。緊急時については?」

 

黒鉄「帰省する場合は機体を乗ってても構わん。駐機場はこちらで手配するから早めに連絡をたのむ」

 

「わかりました」

 

ミーティングを終了した。黒鉄は相談したい事があったため唯依とユウヤがいる部屋に向かった。ノックをし部屋に入った。

 

黒鉄「ちょっとすまん。相談したいことがあるんだがいいか?」

 

唯依「ええ、いいわ」

 

黒鉄「明日から休暇になるんだが、上総と会って話そうかなと思うんだがどう切り出したらいいかわからなくてな」

 

唯依「普通に話せばいいじゃない」

 

黒鉄「それが……………」

 

ユウヤ「はあ⁉︎月面での戦闘以来話していないだと。お前何やってんだよ。てか月面での戦闘て?」

 

唯依「極秘だからあまり話せないんだけど、…………」

 

唯依は、月面での戦闘を大雑把にユウヤに話た。ユウヤは聞いたとき驚愕な顔をしていたがよく考えればこの部隊はとんでもない機体を使用していることを思い出しすぐに理解していた。

話しを戻し、ユウヤと唯依が黒鉄に対し説教を始めた。たまたま通りかかったランサー2は、ドアの隙間から中を覗くと説教されている黒鉄を見て、

 

「どんどん小さくなっていくな」

 

何も無かったように歩いていった。

 

ユウヤ「中尉もこの辺で」

 

唯依「そうだな」

 

黒鉄は正座を床に座っていた。

 

唯依「黒鉄、今すぐにでも上総と連絡を取りなさいわかったわね」

 

黒鉄「わかりました」

 

黒鉄は退室しようとした時、何か思い出しかのように。

 

黒鉄「ユウヤ、お前も4日間休みだぞ」

 

ユウヤ「え⁉︎何で俺も?」

 

黒鉄「機体がボロボロだろう。あれじゃ出撃も訓練も出来ないからな。それから、唯依さっき斯衛から電話が来てなお前も4日間休みだそうだ」

 

唯依「黒鉄、それどういう…………」

 

唯依が全部話す前に黒鉄は扉を閉めた。そのまま通信室へと向かった。通信室に入り、アクロススカイに回線を繋げた。

 

「こちらアクロススカイです。何でしょうか?」

 

黒鉄「陸海空特殊作戦部隊所属、黒鉄達海中佐だ。山城准佐はいらっしゃるか?」

 

「少しお待ち下さい………。回線を繋ぎます」

 

上総「何の用、黒鉄?」

 

黒鉄「久しぶりだな。今いいか?」

 

上総「ええ、大丈夫よ」

 

黒鉄「いつから休暇だ?」

 

上総「日本時間で明後日くらいかな」

 

黒鉄「会えないか?」

 

上総「降下ポットは全機メンテナンス中だから無理よ」

 

黒鉄「自分の機体で来て構わない。駐機場は確保しとく」

 

上総「部屋も貸してくれない?」

 

黒鉄「いいよ」

 

上総「じゃあ、明後日に降下するわ。部隊員も一緒降りると思うから誘導よろしくね」

 

黒鉄「了解だ」

 

黒鉄は通信を切った。黒鉄は駐機場の手配などをするため管制塔へと向かった。

 

 

 

某基地格納庫

 

伊藤は、機体を眺めていた。すると後ろからノーマルスーツを着た女性が立っていた。

 

伊藤「案外、似合ってるじゃないか」

 

⁇?「強化服と違って動き辛いわね」

 

伊藤「宇宙戦闘を想定して作られているからな。なれれば大丈夫だよ」

 

⁇?「あんまり無茶な運転しないでよ」

 

伊藤「大丈夫だよ。さあ行くぞ、乗ってくれ」

 

機体が滑走路に向けて走っていった。

 

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