Muv-Luv〜wing of white steel〜   作:lancer008

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各部隊長と各中隊長の名前をつけました。
名前は部隊構成の方で確認できます。


第五十四話

クーデター当日

 

黒鉄たち陸海空特殊作戦部隊"WWS"は目標の護衛にあたっていた。表向きはシークレットサービスとして護衛にあたっている。

 

既に時間は昼を回ろうとしていた。

伊藤からの連絡で今日、クーデターがあると言われていたため全員が朝から気を張っていた。黒鉄達、"WWS"は現在護衛を行なっている人物は日本帝国首相の榊 是親である。護衛要請を送ったのは帝国情報省だが黒鉄自身も首相護衛を打診していた。

理由は、"WWS"の指揮官になり、機密へのアクセス許可が降りたため閲覧した際"オルタネイティブ計画"を閲覧した時だ。オルタネイティブ1〜4は何となく予想はついていたことで1番驚いたのは5だった。現在オルタネイティブ第4計画が遂行中だが失敗に終わればそく第5計画が開始されるようになっている。

オルタネイティブ第5計画はアメリカ主導のG弾集中運用によるハイヴ殲滅と他星系移住作戦である。G弾は日本で行われた明星作戦でアメリカが事前予告無しに使用されハイヴを殲滅する事は出来たが使用後の影響で重力以上が起き使用された土地は生物も住めない死の土地となった。これを現在ある全てのハイヴで使用すれば何が起こるか予想もつかない。最悪、地球は死の星になるだろう。

黒鉄は、これまでアメリカの圧力を退けて続けて来た榊首相をクーデター側に殺害されればアメリカが内部干渉を行ない無理矢理、第5計画を進めるのではないかと考えていた。

そのため護衛を打診していたのだ。

 

 

 

時間が過ぎ、気が緩み始めて来たところにランサー4から緊急連絡が来た。

 

「正面玄関前、11時方向より多数の軍用トラックが接近中、警戒されたし」

 

黒鉄「ランサー1了解。これより確認する」

 

黒鉄が正面玄関に向かおうとした時、銃声が鳴った。既に首相官邸にもクーデター軍が入りこんでいたのだ。

 

黒鉄「ランサー4そちらどうなっている⁉︎」

 

「トラックから小銃を装備した者たちが多数降りて来ている。既に官邸内に侵入した模様、直ちに退避願います」

 

黒鉄「了解した。榊首相、今すぐここから脱出します。我々について来てください。ランサー2、入り口を見張れ」

 

黒鉄とランサー2は、バックに入れてきていたP90を取り出した。P90は、リロードのし難さや集団率などのデメリットが多いが圧倒的な連射力で弾幕を張れることから持ってきていた。

 

榊「わかった。他の者たちはどうするんだ?」

 

黒鉄「申し訳ありませんが国防大臣やそれに関係する方々だけです」

 

榊「そうか」

 

黒鉄「ランサー2先行して、副目標を確保しろ。ランサー4、狙撃を開始しろ。脱出地点は、官邸裏口だ周辺の敵兵を片付けろ。ランサー3、迎えにこい。兵器使用自由ただし民間人への発砲は控えろ」

 

「「「了解」」」

 

黒鉄は榊首相を連れ、ランサー2と合流した。国防大臣は確保した様だが他は無理だったようだ。裏口に向かうとランサー3が到着していた。使用していた車両は米軍のストライカー装甲車である。最高時速100kmを出せ、多数の人員を搭載出来る。

乗車を開始したところクーデター軍に見つかり銃撃戦になった。黒鉄たちは弾幕を張り近づけないようにしていた。敵兵が窓に近づいたためランサー4の狙撃で片付けた。

 

ランサー4を除き全員が乗車した。

 

黒鉄「ランサー4、回収地点に向かう合流しろ」

 

「了解」

 

榊「どこに行くんだ?」

 

黒鉄「統合軍基地へ来てもらいます。到着した後は警備隊が引き継ぎます」

 

榊「わかった。アメリカはどうなっている?」

 

黒鉄「現在の情報だと、太平洋艦隊が相模湾沖に展開中です。あちら側は緊急の演習だと言ってきていますが、好きにさせておくわけにはいきません。統合軍所属のアルファ大隊並びに艦艇部隊が展開中です。数十分程で接敵します」

 

ランサー4と合流後、統合軍基地へと向かった。

 

 

同時刻

 

アルファ大隊は太平洋艦隊と接敵し、睨み合いが続いていた。時折、艦載機を発艦させ周辺警備を行なっている。

 

艦長「統合軍基地との通信は?」

 

「まだです」

 

「セイバー隊が着艦要請を求めています」

 

艦長「許可しろ。伊藤少佐に通信を繋いでくれ」

 

伊藤「遅れました。統合軍基地は現在、半壊状態です。通信もままにならない状態です」

 

艦長「何があったんですか?」

 

伊藤「スカイ隊がクーデター軍だった。戦死者も出たが何とか制圧出来た。数機程取り逃がしましたが」

 

艦長「そうですか」

 

 

クーデター開始と同時刻

 

統合軍基地では機体の整備が行われていた。スカイ隊は帝国陸軍との演習が予定されていたため全機フル装備で待機していた。暖機は既に完了しておりいつでも発進できる状態だった。

突如、基地全域に警報がなり警戒態勢が敷かれた。基地内に残っている各部隊長と各中隊長に召集命令が下りブリーフィングルームへと向かい出した。

そんな時、スカイ隊中隊長の獅子堂 ナキ中尉は機体に搭乗したままだった。整備員が駆け寄って、集合だと伝えると突然機体が動き始め、立て掛けられていた荷電粒子ライフルを取り、扉に撃った。格納庫内で突如起きた爆風と何故、突然こんな事をし始めたのかわからず混乱状態に陥った。

扉が壊され機体か出て行くと、次々とスカイ隊の機体が扉を壊し外に出て行った。一時的に警戒にあたっていたウィング隊2機が止めに入ろうと装備していた40mm突撃砲を向けるとスカイ1がウィング隊2機に向かって、荷電粒子ライフルを撃ち始めた。1発目が1機に直撃し爆散した。もう1機は回避行動を取り始めたが格納庫内から次々出てくるスカイ隊の機体に撃ち抜かれ爆散した。

 

基地の要所を制圧し始めた。基地内でも小銃を持った兵士が銃撃戦を開始した。正規軍も応戦するため、基地直轄警備隊ガード隊が出撃し交戦状態となった。続けてセイバー隊も出撃し戦闘は一方的な戦いになった。

対人戦を得意とするガード隊と低空でも高機動を使えるセイバー隊は次々とスカイ隊の機体を撃墜し始めた。応援に来ていたデルタ大隊第6部隊が援護射撃を開始して、スカイ隊を基地から追い出し始め、スカイ隊も何処かに撤退し始め、戦闘は一時停止した。

 

伊藤「全部隊被害状況を知らせろ。作戦司令室へ基地防衛システムを展開、襲撃に備えら」

 

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