Muv-Luv〜wing of white steel〜   作:lancer008

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第七十一話

 

「全機発艦完了しました。」

 

「アームズ、アーチャー隊配置完了。」

 

「ランサー、ファング第1、2隊、配置完了。」

 

艦長「なら、始めよう。アームズ、アーチャー隊は攻撃を開始せよ。」

 

続けて、

 

「全主砲、BETA群に向け撃ち方始め!」

 

攻撃が開始された。

アクロススカイそして、その周辺から多数の光の線がBETAに向かって伸びていった。光の線はBETAに当たり大きな閃光になり周囲を照らした。

砲撃が続く中、ある一つの隊が敵、味方の攻撃をものともせずBETAに攻撃を開始した。

 

黒鉄「ランサー各機、現速度を維持、味方の攻撃に当たるなよ!」

 

「「「了解!」」」

 

進藤「ファング1から各機へ突入隊形を維持。光線照射をくらっても絶対に止まるな!止まったら死ぬぞ!」

 

「「「了解!」」」

 

ランサー隊とファング第1、2隊はともに新種に向けて突撃を開始した。まずランサー隊が先行しBETAの注意を引き付け、応戦を開始し、そのすぐ後方からファング隊が突撃した。

新種BETAの弾幕は激しいものの命中精度は地球にいる光線級よりも劣っていた。その為、光線級がいる中での空挺降下などを主に訓練してきたファング隊にとっては回避しやすかった。中には被弾する機体もいたが軽微だった。

 

「これなら行けるぞ。この程度なら…………。」

 

ファング隊の衛士が呟いた。その瞬間、機体に装備していた盾と銃の間に光が飛んできた。

 

新種の光線がコックピットに命中し爆散した。

 

一瞬の出来事だった。

 

何名かの衛士は一時的に放心状態になったが進藤はそれを一喝した。

 

進藤「馬鹿野郎!何してる、目の前のことに集中しろ!出来ないなら今すぐ帰投しろ邪魔だ!」

 

続けて

 

進藤「全機、油断するな!訓練を思い出せ!」

 

「「「了解!」」」

 

撃墜されたのはファング第2小隊の者だった。

たが黒鉄達、幹部陣は被害が出ると予想していたがそれを上回るほどの死者が出ようしていた。

 

 

 

ランサー隊は新種を自分達に引きつけることに成功し、その隙に突入部隊は基地への侵入地点へと向かっていた。

 

「目標地点まで160秒!全機突入用意!」

 

侵入地点は、艦船用ドックだ。アクロススカイやラー・カイラム級を停泊させるために作られているため戦術機などの人型兵器も容易に侵入する事ができそこから戦術機格納庫まで繋がっている。

 

「ファング3-1から第5小隊へ、出入口を見張れ!その他の隊はこちらに続け。突入員は司令室へ向かい基地情報をデルタ1へ、基地内に生存者がいた場合、救出せよ。」

 

「「「了解!」」」

 

目標地点に到達しようとした時、今まで辛うじて生き残り沈黙していた自動砲台が突然動き始め突入部隊に向けて攻撃を開始した。突入部隊は30名で編成されておりデストロイド3機に10名ずつ搭載され輸送されている。この攻撃で右翼側を進んでいた機体が右脚部を貫かれバランスを崩し転倒した。

 

「ファング隊全機、防衛体形。各個に攻撃始め!絶対に止まるな進み続けろ!」

 

ファング3-1は装備していたビームライフルで艦船用ドックのハッチを破壊した。先にファング第4小隊が着き入り口を確保した。続いてデストロイド2機とファング第5小隊も到着した。ファング第3小隊は転倒したデストロイドの救出作業をしていた。

 

「こちらファング3-1からデルタ1へ援護射撃を要請する。目標は突入地点周辺の自動砲台、繰り返す目標は自動砲台!」

 

「デルタ1了解。10秒後、アーチャー隊が援護射撃を開始する。無闇に動かないように。」

 

「了解した。全機聞こえたな!ファング3-2、援護射撃後すぐにこいつを抱えて移動する。ファング3-3、3-4は周囲警戒。まだ生きている砲台があればすぐに破壊しろ。」

 

「「「了解。」」」

 

アーチャー隊から援護射撃が開始され目標に寸分違わず命中した。既に破壊されていた砲台にも同様に攻撃した。

 

「今だ!行くぞ!」

 

デストロイドを運び目標地点に到達した。既に2機のデストロイドから突入部隊が降車し展開を始めていた。

被弾したデストロイドの衛士は無事だったものの輸送されていた突入部隊員の内数名が重傷を負っていた。あまりの衝撃だった為か身体を固定していたバーが外れ天井や壁などに身体を打ち付けていた。

 

ファング3-1は衛生兵からの報告を待っていると艦船用ドックの制圧を進めていた突入部隊から報告が入った。

 

内容は、銃撃戦を行った後があるとの事だった。

 

この基地の人員構成は主に各部隊を纏める者しか知られていない。その為、ファング3-1はBETAの攻撃に乗じてまたクーデターが起こったのかと予想したが事実は違っていた。

続けて戦術機格納庫へ向かう通路の確認へと向かっていた部隊が突如戦闘を開始したとの報告が入った。 ファング第5小隊を残し第3、4小隊とともに急行した。

到着すると激しい銃撃戦になっていた。既に突入部隊から戦死者の報告が上がってきていた。こちらを攻撃してくるという事は敵であると分かっているが念のために機体に備えつけられているライトを照射し何者であるか確認した。

 

その姿を見た途端、全員が息を呑んだ。

 

人の形をし腕には銃のようなものが内蔵されており、そこから銃弾のようなものを撃ってきていた。顔は色白で目は4つついており、その一つ一つが赤色に光っていた。

 

明らかに人間ではないと分かった時にはすでに遅く多数の銃弾が突入部隊員を襲った。宙には多数の血液が舞いその場は地獄絵図と化した。ファング3-1はすぐさま攻撃を開始したが通路の奥からどんどんと敵の増援が向かってきていた。

 

「ファング3-1からデルタ1へ!」

 

「こちらデルタ1、どうしましたか?」

 

「人型のBETAと接触、現在戦闘中!人型BETAは増大中、こちらは多数の死傷者が出ている一時撤退許可を!」

 

「撤退は許可出来ない。応援が来るまで持ちこたえて下さい。」

 

「その応援はいつ来る⁉︎」

 

「現在基地外にいたBETAは殆ど殲滅しましたので収容が終わった隊を向かわせます」

 

「了解した。だがこちらもギリギリだ早く寄越してくれ。」

 

続けて、

 

「突入部隊を援護、敵の前進を遅らせろ!絶対に取り付かせるな!」

 

「隊長!前方に光が……………。」

 

全てを言い切る前に閃光が機体を貫いた。機体が力を失いその場に崩れた。

 

「なんでこんなところに光線級がいやがる!」

 

「全機盾を構えろ!光線照射が来るぞ!突入部隊は全員下がれ!」

 

「ちくしょう!応援はまだなんですか!」

 

 

 

 

 

 

 

アクロススカイ格納庫内

 

黒鉄「佐藤中尉、今すぐ出せるデストロイドはあるか⁉︎」

 

佐藤「あります。」

 

黒鉄「借りるぞ。WOWS各員はデストロイドに搭乗、すぐに出るぞ!バトルスーツも忘れるな!」

 

黒鉄はノーマルスーツに内蔵されている無線機を使い

 

黒鉄「ランサー1からアーチャー1へ、そこから見える範囲の全ての砲台を破壊してくれ。後々、面倒なことになる可能性がある。」

 

上総「アーチャー1、了解。これより攻撃を開始します。」

 

黒鉄はデストロイドに搭乗し出撃した。これといった迎撃は無かったものの何か嫌な予感がしてならなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、統合軍基地

 

アクロススカイの緊急出港から丸一日が経過した。そして今日この日、国連軍第11司令部及び帝国軍参謀本部から“甲21号作戦”が発令された。基地内が慌ただしく動いている中、1人国連軍横浜基地に赴いている者がいた。

 

ブレイド隊が出向しているA-01部隊では今作戦についてのブリーフィングが行われている真っ最中だった。そんな中、1人の男が入室してきた。

 

伊藤だった。

 

作戦内容を説明していた伊隅は一度中断しようとしたが伊藤は続けさせ1番後ろの席で待機していた。説明が終わり、副司令の夕呼が伊藤に声を掛けた。

 

夕呼「伊藤少佐、この忙しい時になんの用かしら。」

 

伊藤はゆっくりと口を開いた。

 

伊藤「本来、作戦の序盤で行う光線吶喊後、貴軍が所有する機動兵器の護衛を我が特殊作戦部隊が行う予定だったが行えなくなった。」

 

夕呼「どういう事かしら?」

 

伊藤「ここからの説明は最高機密にあたるため録音は控えてもらいたい。なお口外することもだ」

 

夕呼「いいわ。分かったわ。全員いいわね」

 

A-01部隊員は頷き返した。それを見ていた伊藤は正面にあるモニターの方へと進み、備え付けのPCにUSBメモリーを指し操作した。

そこに映し出されているのは今現在も戦闘が行われている月面基地の映像だった。

 

伊藤「今から27時間前、統合軍が所有する月面基地が攻撃にあい壊滅した。救難要請を受諾した我が軍はデルタ大隊を緊急出航させ月面基地に向かわせた。現在も戦闘が行われておりデルタ大隊にも多数の死傷者が出ている。なお、この戦闘で2種の新種が確認されている」

 

モニターには基地外を浮遊していたBETAと基地内にいた人型が映し出された。場がざわつき始めた。新種の攻撃内容などを言いUSBをPCから抜いた。

 

夕呼「分かったわ。護衛の件はしょうがないわ。ただ一つ確かめてもいいかしら。」

 

伊藤「なんでしょうか?」

 

夕呼「これを見せたってことは佐渡にも出てくる可能性があるってこと?」

 

伊藤「はい確実に出ます。なので用心して下さい。一応、援護しますが期待はしないで下さい」

 

伊藤は退出し統合軍基地に戻っていった。

 




誠に勝手ながら新たに作品を作りました。
ですが、メインはこちらの作品になります。
今日か明日に投稿予定なので興味がある方は見て頂ければいいなと思っています。
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