Muv-Luv〜wing of white steel〜   作:lancer008

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国連ユーコン基地
第七話


青い空を飛ぶ、6機の黒い飛行機。

エンブレムは、"白い翼"で羽先が四角になっていた。

編成は、戦闘機4機と輸送機2機だ。戦闘機は、護衛としてついてるのか輸送機2機を縦陣形にしその左右に2機づつ付いている。

目的地は、アラスカのユーコン基地である。そこでは、国連主体で各国のエースパイロットが集まり次世代戦術機の試験運用をしていた。そこで日本帝国の最新鋭機も送り、機体の能力やシステム強化を目的とした派遣チームが作られた。メンバーは、日本帝国斯衛軍第20独立遊撃小隊から3人。篁 唯依、山城 上総、伊藤 響である。このメンバーは、帝都防衛戦からの戦友同士である。

 

機内

前衛の輸送機に内には、唯依が乗っていた。手に何かの資料を持っていた。1枚目はF-3 心神、2枚目はVF-171Jαと書かれていた。

唯依が、ふと時計を見る。到着の予定時刻が過ぎていた。

 

唯依「到着予定時刻が過ぎているが何があった?」

 

伊藤「模擬戦をしていた機体が滑走路に落ちらたらしい」

 

唯依「なんで?」

 

上総が無線に入ってきた。

 

上総「回避が下手なんでしょ」

 

伊藤「そうだな」

 

唯依「そういうのは、本人には言わないでね」

 

上総「わかったわよ」

 

管制塔から伊藤に対し通信が入った。

 

菅「こちら管制塔、Jα1へ第2滑走路への進入を許可する。先に輸送機2機から、続けて戦闘機が来てくれ」

 

伊藤「こちらJα1了解。これからよろしく頼む」

 

菅「こちらこそ。ようこそアラスカ、ユーコン基地へ」

 

ユーコン基地に降り立った。

基地内から沢山の視線を感じる。それは当然だろう。この世界では、戦闘機は無用となっていた。それは光線級がいるからだ。高高度を取るものを全て撃ち落とす力があり、命中率は、100%。回避不可能である。

滑走路に降りそのまま格納庫に向かった。唯依の武御雷は専用格納庫へ、F-3 心神は配属先のアルゴス試験小隊へ、VF-171Jα4機は平屋の格納庫へ入れた。

機体整備は待機していた整備兵に頼み、3人でアルゴス試験小隊隊長室へと向かった。

唯依が代表で入り、上総と伊藤は外で待機していた。

 

唯依「日本帝国斯衛軍第20独立遊撃小隊所属、篁 唯依中尉であります。本日付けで国連軍アルゴス試験小隊に配属となりました」

 

イブラヒム「アルゴス試験小隊隊長、イブラヒム・ドーゥル中尉だ。これからよろしく頼む」

 

唯依「よろしくお願いします。外にいるものたちの紹介は?」

 

イブラヒム「これからブリーフィングがある。その時に頼む」

 

唯依「わかりました」

 

イブラヒムとともに3人は、ブリーフィングルームに向かう。中に入ると4人が座っていた。イブラヒムが全員の名前を言っていく。

 

イブラヒム「では、これより新入隊員の紹介をする。日本帝国軍から派遣された篁 唯依中尉、山城 上総少尉、伊藤 響少尉だ。

他の隊員は、アメリカ陸軍からユウヤ・ブリッジス少尉、同じくヴィンセント・ローウェル軍曹、ネパール軍からタリサ・マナンダル少尉、イタリア陸軍からヴァレリオ・ジアコーザ少尉、スウェーデン陸軍からステラ・ブレーメル少尉。そして私は、トルコ陸軍から来たイブラヒム・ドーゥル中尉だ。この部隊の隊長を務めている。

さてこの部隊は、日本で開発された2機の新型戦術機のテストをしてもらう」

 

前方のディスプレイに設計図が写し出される。

 

ユウヤ「(F-3 心神、VF-171Jα、なんだあの機体は?1つは、従来の戦術機と変わりないがもう1つはなんだ?)」

 

イブラヒム「ブリッジス少尉、テストパイロットとしてF-3 心神を操縦してもらう」

 

ユウヤ「質問があります」

 

イブラヒム「なんだね?」

 

ユウヤ「私は、テストパイロットとして来ているのでF-3より、VF-171の方がいいと思うんですが?」

 

イブラヒム「それは………」

 

イブラヒムは、唯依に視線を写し唯依が話すことなった。

 

唯依「その機体は、操縦がとても難しい。いくらテストパイロットでもあっても無理だろう。その為ここにいる帝国衛士がシステムバックアップをある程度とってからとなる」

 

ユウヤ「それはどう意味でしょうか?私は、テストパイロットとしてここに呼ばれました。もう少し説明をして下さい」

 

唯依「この機体は、従来の戦術機と違って強化装備を使用しない。そのため網膜投影などは、使用せずディスプレイに風景が写る。並びに操縦に関しては、ほぼ全身を使って操作する為戦術機よりも繊細な操縦技術を必要とする。説明は以上だ」

 

ユウヤ「わかりました(俺が操縦出来ないとでも思ってるのか)」

 

イブラヒム「では、これより演習を行ってもらう。新入隊員も居るので親睦を深めてもらう。内容は、対戦術機戦闘だ。光線級がいるものだとして扱うため高度を制限する。

編成を発表するAチーム、マナンダル少尉、ジアコーザ少尉、伊藤少尉。Bチーム、ブリッジス少尉、ブレーメル少尉、山城少尉。では、各自準備に入ってくれ」

 

格納庫

ブリッジスたちが強化装備を着て、戦術機の前で喋っていた。そこに伊藤と上総が来た。身に付けているのは、ノーマルスーツだ。ヘルメットを脇に抱えブリッジスたちの方に歩いて来た。

 

伊藤「これからよろしくお願いします」

 

ブリッジス「ああ、こちらこそ頼む。それよりその装備は?」

 

伊藤「これは、ノーマルスーツといいます。私たちの機体、VF-171Jαは宇宙戦闘にも適応しているのでその為です」

 

ステラ「宇宙戦闘にも適応って⁉︎」

 

伊藤「あの機体は、単体での大気圏突破が可能です」

 

ジアコーザ「おいおいなんだその性能は」

 

整備兵「皆さん戦術機の出撃準備整いました。伊藤少尉、装備はどうしますか?」

 

伊藤「2機ともガンポッドと機関砲で頼む」

 

整備兵「わかりました」

 

伊藤「では、戦場で会いましょう」

 

伊藤と山城は、そう言って自分達の機体に歩いて行った。

ユウヤ達は、戦術機に乗りカタパルトに向けて歩いていた。平屋から2機の戦闘機が出て来て滑走路に向けて進んでいった。

 

ジアコーザ「おいおいなんだ?」

 

ステラ「戦闘機って⁉︎」

 

ユウヤ「あいつらふざけてるのか」

 

タリサ「ふざけているんだろ!上から目線だったし」

 

ユウヤ「それは、お前が小さいからだろう」

 

タリサ「なんだと‼︎」

 

ステラ「まあまあ、行きましょう」

 

4機は、飛びたっていった。続けて伊藤達も飛びたった。

 

上空

 

ユウヤ「こちらアルゴス1からCPへ、チームを変えたい」

 

将校「こちらCP、理由をお願いします」

 

ユウヤ「あいつら機体の性能を見てみたい。こちら4人と伊藤たち2人のチームで」

 

将校「わかりました。伊藤少尉にも通信を入れておきます」

 

ユウヤ「感謝します」

 

将校「こちらCPから伊藤少尉へ、チームの変更をする。伊藤少尉は、山城少尉とチームを組みアルゴス小隊4人と対決してもらう」

 

伊藤「了解しました。こちらのコールサインは、セイバー1で山城は、セイバー2でお願いします」

 

将校「了解しました」

 

全機が演習区域に向かい、スタート地点に着いた。

 

伊藤「上総、上から奇襲をかけるぞ」

 

上総「わかったわ、近接兵装はないから気を付けてね」

 

伊藤「わかってるよ」

 

将校からスタートの合図がなった。アルゴス小隊は、二手に分かれ伊藤たちがいる方へ向かった。だがいなかった。会ったのは、仲間だった。合流して止まった所を狙って伊藤たちが真上からガンポッドを掃射しながら突っ込んできた。

 

ユウヤ「避けろ‼︎避けろ‼︎相手は、戦闘機だ機首を上げた瞬間に撃て」

 

だがその瞬間2機は、ガウォーク形態となりユウヤたちに向かってきた。

 

伊藤「撃て‼︎相対速度合わせ格闘戦に持ち込むぞ」

 

上総「了解‼︎」

 

ユウヤ「なんだあれは⁉︎」

 

戦闘機に手と足が生えていた。アルゴス小隊は驚きながらも攻撃を交わしていた。

 

ユウヤ「全機追いつかれるな‼︎(なんつうスピードだ。それにあの戦闘機動)

 

角を曲がり後ろを警戒しながら待ち伏せ態勢をとった。だがいつになっても来なかった。ロックオンアラームが上からなった。1機がこちらに向けて撃ってきた回避行動を取ろうとしたが遅れて前からも撃ってきた。タリサは、近接武器をとって向かっていったが、伊藤はバトロイド形態になりタリサの機体を一本背負いで投げ機関砲をコックピットに命中させた。

 

ジアコーザ「変形しただと?」

 

ジアコーザは、伊藤に向かって撃ったが、伊藤はガウォーク形態になり弾を避け、ガンポッドと機関砲を乱射した。ジアコーザ機の両脚部を使用不能にし止めを上空から向かって来ていた上総が仕留めた。上総もバトロイド形態となり撃とうとしたが1機いないことに気づいた。

 

上総「伊藤‼︎1機いないわ」

 

伊藤「上総!周辺を警戒しろ‼︎」

 

その時1発の弾が上総のバトロイドのコックピット付近に命中した。

 

伊藤「くそ!どこからだ」

 

ユウヤが伊藤に向かってきた。伊藤は、バトロイド形態となり高機動で接近した。狙撃をされないよう隠れながら接近した。伊藤もステラの方向に射線を確保したがそれは、ステラも同じだった。

 

ステラ「ごちそうさま」

 

だが、伊藤はファイター形態になりステラに向かって突っ込んだ。後ろからやらせんとばかりユウヤが向かって来た。段々距離がつまってきた。その時、伊藤はガウォーク形態になり上に避け、ユウヤの後ろに回りこんだ。ユウヤとステラを射線に入れバトロイドになり、全武装で一斉射撃をしほぼ全ての弾を命中させた。アルゴス小隊は、全機行動不能になり演習は終わった。

 

帰路

 

伊藤「ブリッジス少尉、ブリーフィングの時に何故普通の戦術機なんだと思ったと思うが、あの機体の方が癖が強いぞ」

 

上総「まあ、先に日本機に慣れないと」

 

ユウヤ「バカにするな‼︎俺だってアメリカのテストパイロットだ。日本機なんて直ぐに」

 

伊藤「無理だな。1つ言っておく、アメリカと日本を同じだと思うな」

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