Muv-Luv〜wing of white steel〜   作:lancer008

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第八十話

黒鉄達はメインシャフトに突入し90番格納庫へと向かっていた。道中、その移動を阻むようにして光線級の攻撃や戦車級が上から落下してくるなどの妨害があったが黒鉄と伊藤の隊が前衛と後衛に分かれ妨害してくるBETAを1匹残らず排除していた。

 

黒鉄「(やっと半分か)全員着いてきているか⁉︎」

 

伊藤「セイバー1、OKだ。」

 

神宮司「こちらも大丈夫です。」

 

黒鉄「了……、くっ!」

 

黒鉄は操縦桿を引き急減速した。その瞬間真横から光線が飛来した。すぐにランサー2が援護に入り、光線級を倒した。

 

黒鉄「ランサー2、すまない。ランサー1からセイバー1へ進路上に存在するBETAに対しマイクロミサイルでの面制圧を開始しろ!」

 

伊藤「セイバー1、了解。セイバー全機へ、進路上のBETA、特に光線級、戦車級を中心に制圧する。全機、攻撃開始!」

 

4機の可変戦闘機から多数のマイクロミサイルが放たれ目標に向かっていった。光線級がマイクロミサイルを迎撃し始めるが数百にも及ぶ数を全て迎撃するには数が足りておらず多くの光線級と戦車級を倒した。

 

黒鉄「全機、突入!」

 

道が開け全速力で格納庫へと向かった。

 

 

 

 

 

 

90番格納庫内

 

中では激しい戦闘が繰り広げられていた。搬入口からは多数のBETAが途切れることもなく侵入し続け補給する暇もなくなってきていた。

最初は搬入口から100メートル後ろで迎撃をしていたがBETAの猛攻でジリジリと後ろに追い詰められていた。

 

そんな時、突然通信が入った。

 

黒鉄「搬入口付近にいる者、今すぐ退避しろ!」

 

黒鉄はオープン回線で叫んだ。

 

月詠「全機、退避!」

 

すると搬入口付近で爆発が起こり、爆炎の中から次々と戦術機が現れ格納庫にいたBETAを殲滅していった。最後にランサー隊も格納庫に入り搬入口から侵入しようとする戦車級を殲滅した。

 

黒鉄「こちらランサー1からHQへ、90番格納庫に到着。損壊は軽微、なおセイバー隊は反応炉停止の応援へと向かった。」

 

「こちらHQ、了解。」

 

黒鉄「大丈夫か、月詠中尉?」

 

月詠「ええ、何とか。」

 

黒鉄は周囲を見渡しあることに気づいた。

 

黒鉄「伊隅大尉とブレイド2、3は?」

 

月詠「反応炉停止作業の為、制御室へと向かいました。香月副司令の話では制御室でパスコードを入れないと停止が出来ないそうです。」

 

黒鉄「3人だけでか⁉︎」

 

月詠「はい。パスコードを知っているのは司令と香月副司令、伊隅大尉だけだそうです。本来ならば停止作業にもう少し人員を割くべきなのですが伊隅大尉からの指示で凄乃皇の防衛を最優先と言われました。」

 

黒鉄「中尉、ここの防衛は…………。」

 

黒鉄が月詠と話していると同フロアにある別の搬入口で大きな爆発が起こった。黒鉄は直ぐにその搬入口付近へと向かった。すると煙の中から多数のBETAが現れた。

黒鉄は反射的に応戦した。

 

黒鉄「中尉、この通路はどこに繋がっている⁉︎」

 

月詠「メインゲート前です。」

 

黒鉄は少し考え、

 

黒鉄「(Cゲートにいる部隊を連れてくるしかないか。)ランサー1からランサー各機へ、これよりBETAが出現した搬入口を通ってCゲートに向かう。現在、Cゲートにて戦闘を行なっている友軍部隊と合流後、その部隊とともに来た道を戻り現在地にて防衛戦を展開する。」

 

黒鉄は続けて、

 

黒鉄「その後、バトルスーツを着用し伊隅大尉達の後を追う。全機、アローヘッド・ワン行くぞ!」

 

ランサー隊はCゲートへ向けて移動を開始した。

本来ならばCゲートにて指揮を執っている緒方に連絡し凄乃皇がある格納庫に来てもらうのが一番だが現在の状況はそれすらも出来ない状態だった。BETAの攻撃により横浜基地の通信設備の殆どが使いものにならず通信可能範囲は数百メートルになっていた。

 

ランサー4「またコイツを着て戦わないといけないんですね。」

 

ランサー2「無駄口たたくな。何の為にノーマルスーツを着用してないと思ってる。」

 

ランサー4「わかってます。ただあの時の光景は2度と見たくないだけです。」

 

ランサー4が言っているあの時とは、月面基地居住ブロックにて起こった惨劇だ。居住ブロック制圧の為に動いていた第2突入部隊が兵士級の攻撃に合い全滅したのだ。

 

黒鉄「そうならない為に俺たちが動く必要があるんだ。だが、その前に友軍をあのフロアに連れてきてからだ。」

 

ランサー4「了解です。」

 

 

 

 

 

 

ランサー隊は通路にいるBETAを全て倒しながら友軍部隊へと向かっていた。

 

ランサー3「何だ、この戦車級の数は⁉︎」

 

その通路の天井や壁にはびっしりと戦車級が張り付いていた。

 

黒鉄「(何としてでも通さない気か。)ランサー4、ランチャーの出力を上げろ!それと直接当てるな、掠る程度にしろ!」

 

ランサー4の機体にはメガ・ビーム・ランチャーが2丁装備されている。

 

ランサー4「了解!」

 

出力が上がったメガ・ビーム・ランチャーはRX-0シリーズに装備されているビーム・マグナムほどの威力は無いものの装甲がほぼ皆無な戦車級に対して絶大な威力をみせた。

 

黒鉄「ランサー1からランサー2、3、動きが鈍くなった戦車級を優先して倒せ。それ以外はランサー4が仕留める!」

 

「「「了解!」」」

 

効率が良くなり、殲滅のスピードが上がり進軍の速度も速くなった。約200メートル進んだところで地上にいる部隊の通信が入り始めていた。

 

黒鉄「ランサー1からスピア1へ!」

 

返事が無かった。もう一度繰り返した。

 

黒鉄「ランサー1からスピア1へ!」

 

緒方「こちらスピア1、中佐こちらはもう限界です!」

 

黒鉄「今、そっちに向かっている!もう少し持ち堪えろ!」

 

緒方「了解!」

 

黒鉄「ランサー各機、残弾を教えろ!」

 

ランサー2「3マグ!」

 

ランサー3「同じく!」

 

ランサー4「このままの出力で約20発です!」

 

黒鉄「全機、弾薬消費を抑えろ!ランサー4、出力を元に戻せ!」

 

「「「了解!」」」

 

黒鉄は上空にてまだ攻撃を行なっているであろうナイトメア隊に向けて通信を行った。

 

黒鉄「ランサー1からナイトメア1-1へ、まだ上にいるか⁈」

 

坂井「こちらナイトメア1-1、います!」

 

黒鉄「光線級はどうなった?」

 

坂井「全て片付けました!」

 

黒鉄「カウント60後に一時的に基地内へのBETA侵入を止められるか⁉︎」

 

坂井「ええ大丈夫です!」

 

黒鉄「なら頼む。ランサー全機へカウント60後にナイトメア隊の支援攻撃が入るその間に友軍部隊を通路に通し、俺たちは友軍部隊を援護する!」

 

「「「了解!」」」

 

緒方にも同じ事を伝えた。

 

ランサー2「出口までカウント10!」

 

ランサー2がカウントを開始した。

 

ランサー2「3…2…1…。」

 

黒鉄「攻撃開始!」

 

ランサー隊はメインゲート前に展開し友軍部隊の援護を始めた。

 

黒鉄「行け!行け!」

 

Cゲートの防衛についていたスピア隊と残存国連軍戦術機部隊はランサー隊の援護と同時に動き通路へと移動を開始した。1機、また1機と続々と通路に進入し90番格納庫へと向かっていった。

 

緒方「スピア1からランサー1へ、全機移動完了!」

 

黒鉄「了解した。ランサー隊、退くぞ!ランサー1からナイトメア1-1へ、援護感謝する!」

 

坂井「こちらナイトメア1-1、了解。一度弾薬補給の為、デルタ1へ向かいます。」

 

黒鉄「了解!」

 

ランサー隊とスピア隊、残存国連軍戦術機部隊は全速力で格納庫へ向かった。

 

 

 

格納庫に到着するとウォードッグ隊によって補給コンテナが準備されていた。この補給コンテナは基地防衛時に使えるよう壁に埋め込み式で配備されていた。

 

黒鉄「スピア隊と国連軍部隊は補給を開始しろ。ランサー1からウォードッグ1へ。」

 

神宮司「こちらウォードッグ1。」

 

黒鉄「スピア隊と国連軍の補給が終了するまで護衛を頼む。ランサー1からランサー各機へ、これより伊隅大尉たちが通った通路から制御室へ向かう。」

 

「「「了解!」」」

 

 

 

 

その頃、セイバー隊は反応炉に到着し、既に到着していた速瀬、白銀、両名とともにBETAを制圧していた。

 

伊藤「セイバー1からHQへ、反応炉周辺の制圧を確認。」

 

「…………し…………した。」

 

ノイズが混じり殆どが聞き取れなかった。

 

伊藤「(通信設備がやられたか。)速瀬中尉、白銀少尉、そちらはどうだ?」

 

速瀬「こちらも駄目です。」

 

白銀「繋がりません。」

 

伊藤「そうか。速瀬中尉、通信用の有線ケーブルは使えるか?」

 

速瀬「大丈夫だと思います。」

 

伊藤「セイバー4、有線ケーブルに接続しHQへ現状を知らせろ。」

 

セイバー4「了解。」

 

伊藤は反応炉を見て呟いた。

 

伊藤「それにしても思っていたよりデカいな。」

 

それは縦幅だけで30メートルを超えていた。伊藤はそれを見て何か違和感を感じたが今は戦闘中だからと考えるのをやめた。

ここである通信が入った。

 

ブレイド2「こちらブレイド2からヴァルキリー2へ、そちらは制圧を完了したか?」

 

早瀬「こちらヴァルキリー2、制圧は完了した。現在の所、反応は無し。」

 

ブレイド2「了解。これより制御室に進入する。」

 

伊藤「セイバー1からブレイド2へ、そちらの人数は!?」

 

ブレイド2「3名です。自分とブレイド3、伊隅大尉です。」

 

伊藤「了解した。」

 

ブレイド2、3と伊隅は制御室に入り、反応炉停止の作業を開始した。伊隅はコンソールを操作し停止用のパスコードを入れたが停止出来なかった。

 

伊隅「ヴァルキリー1からセイバー1へ、停止出来ません。反応炉側からの応答がありません。」

 

伊藤「原因は⁉︎」

 

伊隅「反応炉と制御室を繋ぐメインとサブのケーブルが断線しています。」

 

伊藤「なら、こちらで新たに繋げなおす。セイバー3、手伝ってくれ。」

 

セイバー3「了解。」

 

伊藤は今は使用しないケーブルを床下から切り取り、断線した部分に繋ぎ直した。

伊隅は接続状態を確認しパスコードを入力したがそれでも反応炉側からの応答が無かった。

 

伊隅「駄目です!応答ありません!」

 

直ぐにHQにも情報が伝えられた。

 

伊藤「セイバー4、HQは何だって?」

 

セイバー4「現在、協議中とのことです。」

 

伊藤は反応炉を見ながら呟いた。

 

伊藤「あいつが言っていた事は正しかったようだな……。」

 

セイバー2「どうしますか?」

 

伊藤「セイバー1からセイバー各機へ、“order22”を発令。」

 

「「「了解。」」」

 

セイバー4は有線で繋いでいた通信ケーブルを装備していたガンポットで撃ち抜き破壊した。それを見ていた速瀬と白銀はセイバー4がとった行動に慌てた。

 

速瀬「ちょっと⁉︎貴方、何をやって……。」

 

速瀬は機体をセイバー4に向けようとした時、その後ろからセイバー3がガンポットを突きつけた。

 

セイバー3「動くな。」

 

伊藤「しばらくは指示に従ってもらう。白銀、お前もだ。」

 

これと同じ事が制御室でも起こっていた。

 

ブレイド2「申し訳ありません、伊隅大尉。目標内容が変更された為、今すぐにここから脱出し機体がある90番格納庫に向かいます。」

 

伊隅「副司令からそんな指示は受け取っていませんが?」

 

ブレイド2「これは我々からの指示です。もうすぐここは爆破されます。」

 

伊隅「どういう事ですか?」

 

ブレイド2「先程、伊藤少佐より“order22”が発令されました。“order”とは統合軍の作戦コードです。今回出された“order22”とは横浜ハイヴ反応炉の破壊です。」

 

伊隅「なっ、何を言ってるんですか?それにこの反応炉は国連軍の管理下です。」

 

黒鉄「いや、今もBETAの管理下だ。」

 

黒鉄は部下を引き連れ制御室に入ってきた。

 

黒鉄「正確に言うとあれはBETAだ。まあ、現在わかっていることはBETAの補給設備であり通信設備だということだけだ。」

 

ブレイド2「中佐、何故ここに?」

 

黒鉄「質問は後だ。早くここを出るぞ。伊藤、そっちの説明は終わったか?」

 

伊藤「ああ、今終わった所だ。こちらは爆薬を設置次第、退避する。」

 

黒鉄「了解だ。ランサー2先頭、自分、ブレイド2、伊隅大尉、ブレイド3、ランサー3、4の順で90番格納庫へ向かう。」

 

伊隅「待って下さい!私が副司令から受けたのは反応炉の停止です。破壊ではありません。」

 

黒鉄は大きな溜息をついた。

 

黒鉄「この状況下で、まだそんな事を言うのか少しは友軍の通信を聞け!そこらかしこ限界だ!俺はここに来る前、メインシャフトの出入口Cゲートに残存していた友軍を90番格納庫に連れてきた。その時、上空を飛んでいたイージス大尉とのデータリンクが一時的にではあるが復旧した。この基地でまともに戦闘を行なっているのはここと90番格納庫、集積場付近くらいだ!」

 

黒鉄は続けて、

 

黒鉄「上の命令が絶対なのは軍では当たり前だ。だがHQとの通信がままならないなか何時迄も上の命令に従うな。既に手動での反応炉停止が出来ないならそれはもう破壊するしかない。我々、統合軍は爆薬を設置次第ここから退避する。あなたはどうする伊隅大尉。この場にいる国連軍の兵士では貴方が一番階級が高い。」

 

ここで伊隅に向けて速瀬から通信が入った。

 

速瀬「ここは伊隅大尉の判断に任せます。と言ってもこのまま戦闘を続けるのは厳しいですが。」

 

伊隅「そうだな。」

 

伊隅は部下を見据え、

 

伊隅「90番格納庫まで退避する。反応炉爆破はのことは通信が繋がり次第、報告する。速瀬と白銀は伊藤少佐の指示で動くよう。」

 

速瀬・白銀「了解!」

 

伊隅「伊藤少佐、部下をお願いします。」

 

伊藤「ああ、了解した。」

 

伊隅は通信を終え、黒鉄を見た。

 

伊隅「では行きましょうか、中佐。」

 

黒鉄「わかった。ランサー1からセイバー1へこちらは先に退避する。」

 

伊藤「了解。設置後、1分以内に起爆する。」

 

黒鉄「ランサー1、了解。全員、銃士級に気を付けろ。」

 

「「「了解!!」」」

 

銃士級とは月面基地にて確認された歩兵型のBETAだ。攻撃手段としては右腕の肘から下が細い筒状になっており、そこから銃弾と似たようなものを発射する。その威力は12.7×99ミリ弾と同等である。防御力に関しては人同じで従来の小火器で容易に倒せる。

 

 

 

 

 

伊藤はセイバー2とともに爆薬の設置を進めた。爆薬はS-11だ。このS-11とは小型戦術核並みの威力がある高性能爆弾だ。本来は反応炉破壊用としてアメリカを除く各国の戦術機に装備されているがほとんどの衛士は自決用として使用している。

 

今回は確実を期すためセイバー隊4機に積まれていた4個のS-11を設置した。

 

伊藤「速瀬中尉、白銀少尉を連れ先に90番格納庫へ。セイバー隊は隔壁を閉めた後、退避する。」

 

速瀬・白銀「了解!」

 

「「「了解!」」」

 

速瀬と白銀は先に90番格納庫へと向かった。

セイバー隊は遠隔操作で閉まらなかった第1、第4隔壁を手動で閉めた。

 

伊藤「良し、全員退避せよ。起爆タイマーを作動させる。」

 

伊藤は起爆タイマーのスイッチを押し90番格納庫へ向かった。

セイバー2、秒読みを開始した。

 

 

 

 

 

 

黒鉄は90番格納庫へ向けて通路を進んでいた。

 

黒鉄「やはり、いくらスラスターが付いているからといって上りはきついな。」

 

ランサー2「どうしますか?どこか爆風を凌げるところへ行きますか?」

 

ランサー2は左腕に装備されているミニマップを見ながら言った。既に90番格納庫まであと100メートルを切っていたが道中には20メートルの梯子が2つもあった。

黒鉄は自身のミニマップを開いて答えた。

 

黒鉄「この先に30メートルほどの廊下がある。そこまで全力で向かえ!」

 

全員が廊下に辿り着くとランサー隊が来た道の方を向き左腕からシールドを出し構えた。このシールドは対銃士級用に着けられた装備だ。その後ろに伊隅大尉、ブレイド2、3がいた。

 

ランサー2「まだ耐久試験もしていないこの盾で大丈夫ですかね?」

 

黒鉄「多分、大丈夫さ。」

 

黒鉄はHUDに着けられた時計を見た。

 

黒鉄「時間的にはそろそろだな。構えろ!」

 

その瞬間、大きな振動が身体に伝わり、その数秒後、恐ろしい程の速さで爆風が黒鉄達を襲った。

 

 

 

 

 

 

伊藤達も爆発を確認しながら周囲の壁に張り付いていたBETAに攻撃をしていた。すると突然、BETAが動きを止め来た道を戻り始めた。

 

セイバー3「少佐、これは?」

 

伊藤「反応炉を破壊した証拠だ。奴らの補給場所がなくなったんだ。全機、90番格納庫に向かいながらBETAを一掃する!」

 

「「「了解!」」」

 

途中、速瀬、白銀両名と合流し90番格納庫に入った。

伊藤は部下と別れ90番格納庫にて指揮を取っていた月詠中尉に反応炉爆破の事を話した。そして黒鉄達が帰って来たかと聞くと答えはまだだった。

伊藤は黒鉄達が通った通路に行こうと機体を向けようしたところ、その方向で歓声が上がった。

通路から怪我をした様子も無く普通に歩いてくる7名の衛士がいた。

 

黒鉄「ランサー1から統合軍並びに国連軍全機へ、我々の勝ちだ。」

 

その場にいた全員から勝利の歓声や安堵の声が出た。

 


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