ジャンヌゥゥゥゥゥゥがああぁぁ当たらないいぃぃぃぃ!!
というわけでジャンヌが当たらない作者です。
今日RAVEを21から30巻まで借りて読んだのですが面白いです。
個人的にはルビーが好きです。
「ひとまず私の紹介をしよう。私はルシア・アンダーブレードだ」
...アンダーブレードって何処かの世界の吸血鬼みたいな名前だな。
名前にアンダーブレードって俺、物語シリーズ以外に初めて聞いたぞ。
「私はサクラ・アガートラムです」
「あぁ、知ってるさ」
「知ってる?どう言うことだ?」
ルシアは横に置いていた古びた本を手に取り、俺に投げ渡してきた。
写輪眼で本を見てみるとかなり古びていると言うのに魔力が濃く漂っていた。
「私の家に伝わる一冊の本だ。54ページ目を見てみな」
「54ページ...」
ペラリペラリと1ページずつ開いていくがかなり前の言葉なのか全然分からないし、本自体ボロボロなので中がゴチャゴチャしていて分かりづらい。
こんなので何かあるであろう54ページを見ても分かるものなのか?と思いながら見ていくとついに54ページにたどり着いた。
「これは...家系図か?」
54ページには両方のページを使って樹形図のように名前が記されていた。
「しかし何でまた家系図?」
「一番上見てみな」
一番上。樹形図の根元になる部分である。
上に目線を辿ると2本の名前らしきものと、その片方の名前の横にさらに一つ名前。
「...なんて書いてるんだ?」
「あぁ...確か言語が違うんだったな。この左側が私の祖先であるグラディウス・アンダーブレード」
「何それ強そう」
「そしてこの右の名前が...」
「──ジョニィ・アルバート。あんたの名前だ」
「はい?」
「そしてその横に書いてある名前がサクラ・アガートラム」
「えっ?」
どう言うことだってばよ...?
意味不明なんですけど。
「同じ名前なんじゃないのか?」
「私もそう思ったんだけどね、次のページ見てみな」
ペラリと開く。
「なっ...⁉︎」
次のページには似顔絵が描かれてあった。
アホそうな顔、前を開けたジャージを着込み、片手には真っ黒な刀を持った少年と桜セイバーの髪を長くした少女の絵。
「俺じゃん⁉︎」
「何で私まで...?」
「知らん、けどジョニィ・アルバートがうちの祖先の婿扱いになってる」
「アルさん...まさか結こ──」
「してないしてない!!俺は今まで彼女なんていたことないんだぞ!それにだ!」
「このグラディウスって人生まれたの400年前じゃねぇか!」
辻褄が合わない。
俺がこの世界に生まれたのはわずか17年前。
その間にグラディウスとか言う人にはあってないし、俺たち、夢の中で入れ替わってるぅ!!??的な映画を巻き起こしたわけでもない。
「そこだ、そこが疑問なんだが私にとっては道に転がる石ころなみにどうでもいい」
「いや、結構気になるだろこれ...」
「私は祖先からサクラ・アガートラム。あんたの剣を作れって書かれてたからね」
「作ってくれるんですか⁉︎というか何で⁉︎」
「知らん。私は作れと言われただけだ」
ただし、と言葉を紡ぎ何かを投げた。
サクラの手に落ちたそれは一本の剣だった。
何の飾りも能力も持ってない剣。
「これは?」
「持ったものの心を表す剣だ。説明は面倒だから向こうに行ってから聞きな」
「えっ、それは──」
サクラの意識が消えた。
電池の切れたおもちゃのように急に行動を止め、地面に倒れこもうとしたのを間一髪で受け止めることに成功し、顔を見てみると目を開いたままヤンデレなどによく見られる目のハイライトが消えている状態だった。
「何したんだ?」
「私は私が認めたヤツしか剣を作らない主義でね。あの子には今から精神世界で殺し合いをしてもらう」
「精神世界で?」
頭の中にふとある漫画が思い浮かぶ。
俺が前世で死んだ結構前に連載していた「お前の魂いただくよ!」系の漫画。
はっきり漫画の名前を出すとソウル○ーター。
その中に出てくる主役の相棒が精神世界で戦ったシーンをふとよぎった。
「その...精神世界で死んだら...こっちの世界でも死ぬ、とか?」
「当たり前だね。精神が死ぬ、ということは魂がなくなるのと同じだ。魂が抜けた人間は人間の皮を被ったただの肉塊さ」
なんか今の寄生獣ありそうなセリフだな...
「まぁチャンスはあげてるよ。100回戦って1回でも倒したらあの子の勝ち」
「...というか相手は誰なんだ?」
ボリボリと面倒くさそうに頭をかくルシアはあー、といい渋々と答えた。
「現在最も尊敬、敬愛、愛情などといった感情を持つもの。ま、多分だけどあんたじゃないの?」
「ふーん...」
俺かぁ...可能性がないわけではないが親として見てもらったルチネスさんの方が出てきそうな気がするが...
「いつぐらいに終わりそうなんだ?」
「100に設定したからね...約一週間はかかるとみていい」
「長っ...というか一週間もの間飯や風呂はどうするんだよ?」
「安心しな。この剣を握って精神世界に行けば冷凍状態になる。その間におっぱいとか触っても硬いだけだからな?」
「こいつ...俺の心を読みやがった!」
この後ルシアに金槌で思いっきりしばかれた。痛い。
「ここは...」
サクラ・アガートラムは自分の状況が理解出来ていなかった。
ルシアから渡された剣を握った途端に景色が変わったのだ。
薄暗く洞窟から、真っ白で足元に少し水が溜まっている空間に。
そこには何もない。果てもない。あるのはサクラの目の前に突き立つ一本の剣。
「何ですかこれ?」
反射的に抜くとずっしりとした感覚が手に伝わった。
木刀しか握ってないサクラにとっては剣は重たく、長時間は持ってられないものだ。
「重い...これじゃ2分が限界じゃないですか...」
試しに振り回してみるが体を持っていかれバランスが崩れてしまう。
そんなことを繰り返すこと5回といったところか...突如としてサクラから5メートル離れた先にゴポリゴポリと水が沸騰したかのように泡が吹き出した。
泡は徐々に集まり浮き上がり、人の形に近づく。
「何ですかこれ...⁉︎」
訳も分からないまま精神世界に行かされたサクラにとっては恐怖でしかないだろう。
しかしサクラは目の前に写る光景を見て安堵した。
──いや、
「アルさん!」
彼女の師であるジョニィ・アルバートが立っていたからだ。
人間というのは恐怖に向き合った時誰かに助けを乞うものだ。
しかもサクラは戦いなんて一度だってしたことのない少女だ。
警戒もする事なく、ジョニィに近づいた時だった。
「えっ...?」
「・・・」
いつの間にかジョニィの手には剣が握られており何も言わずにサクラを斬っていた。
「アル、さん...?」
「・・・」
ドン、と強い衝撃。
胸元には突き立てられた剣。
こうして精神世界の戦いが幕を開けた。
短い!が来週は長くなる...はず。多分。
何だかこの回主人公がゲス野郎に見えますが精神世界でのことは仕方ないので許してください。ただしリアルの方の主人公はゲス野郎ではなく変態なのです。
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