Lv.0の魔道士   作:蓮根畑

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ボブミヤ当たらんて...もうやだ。



25 妖精の尻尾 VS 幽鬼の支配者 1

 

 

 

 

 

 

ズシン、ズシンと離れたところから機械音が響く。

その正体は巨大な鉄の城。

幽鬼の支配者の持つ最大兵器、ギルドそのものが一つの魔道士となる移動要塞ファントム。

莫大な費用をかけているため、内包される魔法も協力だ。

それに対するはFAILY TAILと描かれた木で作られたギルド。

鉄の要塞に潰されたらひとたまりもない。

 

「──ジュピターを撃て」

 

ギルド内から見下すように見るジョゼは被害など関係なく命令を発した。

部下がざわめいたが一睨みするとすぐに作業に取り掛かった。

妖精の尻尾の後ろには勿論街がある。

ジュピターなんてものを放ったら一体どれだけの被害が出るか...

 

「ジュピター発射準備完了!いつでも行けます!」

 

ニヤリと口元が歪む。

 

「撃てええぇぇ!!」

 

まるでそれが戦いの合図であり、同時に終わりであるような白い極光が放たれた。

 

 

 

『アイスメイク──氷床』

 

 

しかし極光はギルドから大きく逸れた。

 

「何があった⁉︎」

「前脚に氷が...!」

 

4つある脚の前脚部2本の下から氷の塊がギルドを持ち上げるように突き出していたのだ。

これによって狙った場所より上に向かって撃ったため見事に外れたというわけだ。

ジョゼが身を乗り出して下を見ると一人の男が地面に手を押し当てているのが見えた。

 

「流石に...この質量の氷を作るのはキツイな...!」

 

氷魔法の使い手であるグレイ。

彼一人でこのギルドを前脚を支えたのだ。

 

「ジョニィが教えてくれなかったら大変なことになってたな...」

 

幽鬼の支配者を撃退すると決めてから1日後だった。まるで狙ってたみたいに幽鬼の支配者について書かれたファイルがレビィの手に渡ったのだ。

ジュピターやエレメント4の詳細、その他諸々...どこから手に入れたのかが気になったところだが今は気にしないことにしていた。

 

「さて、次はナツ達だな...俺も行かなきゃいけねぇけどな」

 

氷塊を消し、立ち上がる。

ジョニィの情報だと以前倒した幽鬼の支配者のギルドメンバーに変わり、泥人形のようなもので攻撃する。

つまり守備は任せるしかない。

 

「んじゃ、行くか」

 

 

 

 

 

 

 

 

「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

その頃ナツはハッピーの力を借り、ジュピターが放たれた銃身からギルド内に進入していた。

ナツに与えられた任務は簡単に説明するとジュピターを発動する為に必要なラクリマを破壊、その後エレメント4を手当たり次第ぶっ飛ばせというものだ。

 

「燃えてきたアアァァァァ!!」

「あい!」

 

時速100kmを超えるのではないかと思うほどの速さで進入すると同時にナツの視界に真っ赤な何かが飛び込んで来た。

 

「うぉ⁉︎」

 

クリーンヒットし、体勢を崩し地面に転がり落ちた。

ハッピーのその横でグデーンと倒れていた。

ナツが炎を飛んで来た方を見て見ると掌に炎を乗せた男が歩いて来たのが見えた。

名前は兎兎丸。サムライのような服を着ており口元には嫌な笑みを浮かべていた。

 

「おいおい...まるでこっちの秘密兵器を知ってたかのような迅速な対応じゃねぇか...って...」

 

 

 

「うぷ...」

「ダッハハハ!こいつ酔ってやがる!」

 

第一戦開始!...となるのか怪しい所ではあるが敵同士。

相手の弱点を見逃す程甘くはない。

ハッピーが「ナツゥー!」と叫んでいるがファントムが動き続ける限りナツは酔いが止まらないのだろう。

 

「──青い炎!」

 

兎兎丸の手から青い炎が放たれた。

ナツは動けない限りに飛んでくる炎を食べることにした。

 

「ンガアァァァ...つ、冷てぇ炎だ、ウプッ」

「おまっ、炎を食うのか...」

 

口の中で炎を消すというのは大道芸人などがするのはよく見かけたりするが、炎を食べるのを見たのは兎兎丸は初めてだった。

炎が効かないとなればどうするかと考えた結果、目の前で倒れこむやつに最も有効な策を思いついた。

 

「──橙の炎!」

「俺に炎は効か──くせぇ!」

 

例えるなら牛乳を拭いた雑巾を放置して1ヶ月経過したかのような匂い。

そんな臭い炎がナツの身に襲いかかっていた。

 

「は、ハッピー・・・へ、ヘルプ...」

「分かっ──臭ァ!」

「ハッピー!」

 

臭い炎の中突っ込んだハッピーであるがあまりの臭さに魔法が切れ、地面に衝突した。

 

「ハハハハハ!これは飛んだ茶番だ!面白いから見てたいけどこれも任務でね。僕の最強の技を持って消えてもらおう!」

 

兎兎丸が空中をなぞるように手を動かすとボボボボと7色の炎が発生し、合わさる。

 

「喰らえ!7色の炎!」

 

炎を操り、炎に長けた兎兎丸だからこそ出来る技。

通常同一の魔法でも違った属性を混ぜるのはとてつもなく複雑である。

更にそれが7個であるなら尚更だろう。

 

「は、ハッピーが...」

 

巨大な火の玉はナツとハッピーの中心に放たれていた。

炎に耐性があるナツなら大丈夫だろうが、ハッピーは猫だ。勿論毛に引火する。

 

「うおぉぉ...」

 

しかし酔いとは残酷なものだ。

ナツは動くたびに吐き気が襲いかかってくる。

火が届くまで残り5メートル。

ガコン!!と大きくファントムが揺れるとその動きを止めた。

移動しなくなった。

 

「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

立ち上がり、炎を前に立ち塞がり大きく口を開けた。

ミットに吸い込まれたボールのように、火がナツの口に入った。

 

「なっ...お前...」

「...もちもちしてたりネバネバしたりするな...けど臭ェ」

 

少し顔を引きつらせ、飲み込む。

 

「止まったならこっちのもんだ。かかってきな」

「一度しのいだだけで思い上がるなよ」

「へっ、俺に炎は効かねぇからよ!一発でぶっ飛ばしてやるぜ」

「そうかい...じゃ、そうしてあげようか」

 

兎兎丸がポケットを漁り、黒い球が飾られたネックレスを首元につけた。

そして手を伸ばし一言。

 

「──バレッテーゼフレア」

 

その言葉を言った途端、ナツがいる場所に爆発が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナツがファントム内に侵入する10分前。

エルフマンはグレイが生み出した氷を伝って先にファントムの中に入っていた。

エルフマンの目的は一つ。

ファントムの動きを止めることだ。

その為に管理室に行かなければならないのだが...

 

「漢ォォ──!」

 

隠密行動と真反対を現したかのようなエルフマン。

片っ端からぶっ壊し、ついでに管理室もぶっ壊すローラー作戦である。

エルフマンが腕を振るうたびに何人かがうわー、だとかぎゃーと叫んで空に飛んでいた。

そんな事があり侵入して僅か3分で管理室に到着していた。恐るべしエルフマン。

 

「かかっ、若いとはいいものだ」

「誰だおっさん」

「私の名前はソル。まぁ覚えてもらう必要はありません。何故なら──」

 

 

 

 

「今から貴方は死ぬのだから!」

 

 

ソルという男が手を広げると岩が収縮し、エルフマンに向かって飛びかかって来た。

岩の弾丸が一斉に襲いかかり、土煙が舞い上がる。

終わったと笑みを浮かべたソルだったが、土煙の中に影が一つ。

 

「テイクオーバー、リザードマン」

 

テイクオーバー。

動物や、獣、更には悪魔や神までに至る存在の遺伝子を取り込み、一時的に自身の体を変化させる魔法。

エルフマンがしたのはリザードマンと呼ばれる魔物。鋭い牙と爪を持ち、強靭な鱗を持っている。

その鱗によって猛スピードで襲いかかった岩を防いだ。

 

「テイクオーバー使いですか...珍しい」

「言ってろ。姉ちゃんには老人には優しくしろって言われから一瞬で仕留めてやる」

 

 




兎兎兎とソルの口調が全然分からない。
ダレカタスケテ
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