Lv.0の魔道士   作:蓮根畑

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モンハンが取り敢えず終わったので久々に投稿。
ぐだぐだ明治維新ほとんどやってねぇけど別にいいか...

久々の投稿なのでちょっとおかしいかも


36 unlimited blade works

 

 

 

 

 

だだっ広い空間は無数の剣戟によって原型を留めていなかった。

そうしたのがただ二人の男だと誰が信じるだろうか?

 

 

「赤原を行け──赤原猟犬(フルンディング)

 

 

赤い外套を纏った男が赤い矢を弓に5本つがえ

打ちはなった。

 

赤原猟犬(フルンディング)

北米神話の英雄であるベオウルフが振るったと言われる剣。

しかし今は剣ではなく矢として放たれていた。

勿論この世界にそんな物騒な物は存在しない。

それが出来るのはヤツがエミヤの力を持っているからだろう。

そして赤原猟犬(フルンディング)の効果は射手が存在する限り標的を追い続けるとかいうふざけた効果を持っている。

 

 

──つまり回避不能だ。

 

 

だがこの程度で諦めるわけにはいかない。

ヤツがエミヤの力を手に入れたのならばきっと今思い浮かんでいる作戦が成功するはずだ。

 

 

「──写輪眼!」

 

 

 

赤い目でヤツを睨みつける。

写輪眼は相手を見ただけで幻術にかける最高峰の目だ。

赤い矢は既に俺に食らいつこうと猟犬のよう何処までも追跡する。

 

 

 

だが俺の方が一手早い──!

 

 

 

目の前に殺到した赤い矢は、まるで獲物を変えたかのように軌道を真逆に変え、ヤツに飛んで行った。

ヤツは顔を少し動かしただけで、すぐに赤原猟犬(フルンディング)の力を止め、ただの矢として新たに投影した剣で弾き飛ばした。

 

 

「はっ、愛犬に嫌われてんな」

「生憎昔から犬に嫌われてるんでな...今更どうということはない。しかし面白いことをするな...まさか幻術で標的を私に変えるとは...」

 

 

 

そう、赤原猟犬(フルンディング)の力を知っていた俺はヤツに幻術をかけターゲットを俺からヤツに変更したのだ。

一か八かの賭けだったが無事成功してよかった。

 

 

「エミヤの対魔力はそう高くはないからな...覚えててよかった」

「エミヤ?何を言っている?」

「なんだ...お前記憶なしかよ。やっぱり俺が例外なのかな...」

「何を言ってるか分からんがお前はここで殺す」

 

俺を転生させた神様は転生者は皆平等に記憶を消すと言っていた。

ならば何故俺は記憶があるのか?

単なる偶然であると思うのだが今は気にすることはない。

 

 

「「───」」

 

 

 

一瞬の静寂。互いが武器を構え睨み合う。

空気が限界を超え音を立てた瞬間、俺は足に魔力を送り加速した。

 

 

「──ッラァ!!」

 

 

神様から貰った刀が空気を切り裂き、高い音を散らしながらヤツの身に迫る。

しかしヤツは英霊の力を借りてる身。そう簡単にはいかない。

 

 

「──投影、開始(トレース・オン)

 

 

ヤツの手に黒と白の双剣が握られ、黒の剣の側面で俺の刀を流しながら白の剣で俺の胴体を的確に狙っていた。

 

 

「刀身変化──槍」

 

 

グニャリと俺の持つ刀が焼いた硝子細工のように曲がり細長くなり、一本の黒い槍と化した。

その柄で白の剣、干将の刃を妨げる。

両手で槍を持ちクルリと一回転させ、ヤツの手から干将をはたき落とす。

 

「セイッ──!」

 

槍を弓を引くように大きく後ろに引き前に突き出す。

銛で獲物を狙うように鋭く放った一撃であったが黒の双剣、莫耶に軌道をずらされた。

 

だが元より槍なんかで決めるつもりはない。

そもそも槍なんて師範代の練習の時ですらあまり使わなかったのだ。

槍を空中で手放し一歩距離を詰める。

拳を軽く引き、一度空気を吐き出す。

 

足に力を入れ、息を吸う。

拳を捻りながら、前方へと叩き込む。

これぞ俺が再現したなんちゃってマジカル(狩る)★八極拳。直撃すればエミヤの能力を持っていたとしても心臓どころか体全体が爆★殺する一撃だ。

 

 

「──I am the bone of my sword(体は剣で出来ている)

 

 

 

紡がれた一節。

それは英霊エミヤの「剣」という起源を呼び起こす。

心の世界に内包された無限の剣を呼び寄せる。

 

 

「──熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)

 

 

目の前に七枚の光の盾が花のように咲いた。

俺の拳は紙切れみたいに薄い花に衝突し、周りに爆風をもたらすと同時にゴキッと嫌な音が響いた。

何せその盾はトロイア戦争においてヘクトールの投擲を防いだ盾。花弁1枚1枚が城塞と同等の防御力を持っている。

 

 

「ッッ...!」

 

 

魔力を体に回し、身体調査をすると拳はヒビが入っただけでなんとかなりそうだ。

光の盾が消え、ヤツの足が伸びる。

 

俺の腹を狙った蹴りを脇で挟み、肘を掴んで伸びた足の膝に叩き落とそうとしたが、ヤツは足をたたみ込み、防御した。

 

 

「──投影、開始(トレース・オン)

 

 

ヤツの手には二本の短剣。

それを挟み込むように俺の顔めがけて投擲するのを足のロックを外し、直接手で掴み止める。

 

「セイッ──!」

 

ヤツの裂帛の声が響き、拳が振るわれた。

俺は投影品の短剣の腹で押さえ込む。

元となった宝具のランクが高かったのかヤツの拳は短剣を貫通することはなかった。

 

「何故邪魔をする...!」

「何度も言ってんだろ...!

ここから先に行かせるわけにはいかねぇからだ!」

 

ヤツの拳を払うと同時に投影品の短剣を逆手に持ち喉めがけて素早く振るう。

当たる直前に投影品を消してしまい、当たることはなかったが続けざまに俺の刀を使い斜め下からの切り上げ。

これも流されて当たることはない。

 

「キリがないな...」

 

 

ヤツはそう言い両手に持った干将・莫耶を地面に落とした。

 

「そうかよ。ならもっと相手にしてくれ。そうすれば時間を稼げるから」

「そういうわけにはいかん。この塔を完成させるために貴様らは邪魔だ...あまり見せたくはないが仕方がない」

 

 

 

 

ヤツは手を前に伸ばし、目を閉じる。

全神経を集中させ、ヤツは言葉を紡いだ。

 

 

 

 

「──I am the bone of my sword(体は剣で出来ている)

 

 

 

地面が揺らぐ。ヤツの体から青い魔力が漏れ出し、世界は変動する。

 

 

 

「──Steel is my body,and fire is my blood. (血潮は鉄で心は硝子)

 

 

 

「マジかよ...アレ(・・)使われたら勝ち目なんてないぞ!」

 

 

刀を振るうが鮮やかな花の盾に阻まれ、傷を負わせることは出来ない。

 

 

 

「──I have created over a thousand blades.(幾たびの戦場を越えて不敗)

 

 

 

 

 

「──|Unaware of loss.Nor aware of gain《ただ一度の敗走もなく、ただ一度の勝利もなし》」

 

 

 

 

 

 

「──Withstood pain to create weapons, (担い手はここに一人)

 

 

 

 

 

 

「──waiting for one's arrival. (剣の道を一人で歩む)

 

 

 

 

 

「──I have no regrets.This is the only path.(ならば我が生涯に意味は不要ず)

 

 

 

 

 

 

「──My whole body was (我が偽りの体は)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──"unlimited blade works" (無限の剣で出来ていた)




愛犬=ランサー

無限の剣製の詠唱が所々違うのは彼がエミヤ本人ではないからです。
決して誤字じゃないよ!


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