また書くスピードが上がって来た作者は今年受験です
その世界には何もかもがあって何もかもがなかった。
荒れ果てた荒野に突き刺さるのは剣剣剣剣剣剣....剣だけが突き刺さっていた。
数えるのが馬鹿らしい程無限にある剣はどれもが違う形をしており、どれもが濁ったように土煙が纏わりついていた。
空にはギシギシと動く壊れかけの歯車。
これこそ英霊エミヤの持つ宝具。
──
心象風景を具現化する大魔法である固有結果こそが英霊エミヤのたどり着いた果て。
正義の味方に誰よりもなりたかった少年が手にした希望という名の絶望こそがこの世界。
「さぁ、終わらせよう」
ヤツは背後に無数の剣を待機させ、それを同時に射出した。
「ここまで来てまだ邪魔をするか...」
ジョニィは知らないことだが、楽園の塔は超魔導精霊力エーテリオンの27億イデアという莫大な魔力を得て、巨大な水晶の塔と化した。
エルザはジェラールを止めようとしたが失敗。更にはラクリマに取り込まれるところだったがギリギリの所でナツが助けに来てくれたのだ。
「お前がエルザをやったのか?」
「あぁ」
「親友だったんだろ?」
「過去の話だ」
ナツはそうかと簡単に返事をし、呪印で床に倒れふすエルザの元に近づいた。
「ナツ...」
最初こそ心配そうな目でエルザをみていたが、突如何時ものイタズラ好きの少年のように動けないエルザの脇腹をくすぐった。
「ほれ!何時もはこんな事出来ないからな!」
「バカ!何をやってハハハハハ!」
動けないため抵抗も出来ない。
数十秒もするとゼェハァと息をこぼしていた。
「ナツ...わ、私は大丈夫だ...だから...」
「今更引けって言わねェでくれ」
全身から零れだすのは憤怒の赤。
地面のラクリマさえ溶解させる炎。
「だいたい何が世界平和だ。人を犠牲にしてる世界平和なんてただの偽物じゃねぇか」
「分かってないなナツ・ドラグニル。人間っていうのは犠牲になりあってるからこそ生きているんだ」
ジェラールが羽織っていたローブを脱ぎ捨てると、戦闘に特化した服が着込まれていた。
「違ェよ。支え合ってるから生きてるんだろ」
「御託だな」
ジェラールが指を二本あげると噴火した火山のようにナツの足元のラクリマから光が溢れ出した。
ナツは手から炎を噴出し、空中で体制を取り眼下にいるジェラールに向けて自慢の火竜の力を振るう──
「火竜の咆哮ッッ──!!」
口から爆炎が放たれた。
全属性の耐性を持つラクリマが溶ける超高温の炎。さっきまでの疲れは何処に行ったのか。
「──
しかし文字通り流星と化したジェラールによって簡単に躱された。
天体魔法、別名宇宙魔法とも呼ばれるそれは世界を掌握する力を持つ。
例えばミーティアならば体の重力をなくし、ベクトルを操作する事で圧倒的な速さで移動することが可能だ。
「火竜の──」
「遅い!」
ズン!と重たい拳がナツの腹にめり込む。
しかし逆にナツはその手を燃える両手で力いっぱい握りしめ、拘束し、思いっきり自身の頭をジェラールの頭に打ち込んだ。
「グッ...!」
「エルザの拳より痛くねぇな...!」
両者頭から血を流す。
それでも止まらない。ナツは炎の拳を叩き込もうとしたが、ジェラールはそれを半回転して避けると同時に裏拳をナツの拳に叩き込んだ。
「調子に乗るな...!」
白い光が地上に舞い、ナツの体を傷つける。
適応しようにも目で追いつけない。
(目だけに頼るな...空気、匂い、勘...全部使え!)
「そこだアアァァァァ!!」
背後からの攻撃。
ナツは超人的な直感を用いて拳を振るったが、当たる直前にカクンと流星が折れ曲がりナツの脇腹を抉った。
「まだ早くなるのか...!」
「天体魔法の真髄を見せてやろう!」
白い流星が地をかけ、ナツの体を更に抉り空中に跳ね上げた。
ナツの真上に移動したジェラールは指を開いた拳の上に、二本の指を立てた拳を重ねた。
「──七つの星に裁かれよ」
7つの複雑な魔法陣がジェラールの周りに現れ、純白な光を生み出す。
さながらそれは星...いや、光の剣と言ったところだろうか。
「──
魔法陣から7つの極光が撃ち放たれた。
天体魔法でも上位に入る攻撃力を持つ
ナツは避けれないと悟り、勢いよく体を回転させ始めた。
「ウオォォォォ!!!」
足に炎を纏い、回り続けたことで炎が竜の尾のように鋭く舞う。
「火竜の──旋尾ッッ!!」
足から放たれた炎は7つに分かれ、それぞれが
「小賢しい真似を....!
再び白の流星となる。
しかし先ほどに比べてナツは回避や防御が成功している。
「もう慣れたぞ...!
火竜の──」
白い流星がすぐ目の前を通るが、拳を振り抜いた時には既にそこにはいない。
「遅──」
「──炎肘ッッ!!」
ドゴッッ!!もナツの重い一撃がジェラールの頬にクリーンヒットした。
ジェラールは鉄拳で前に攻撃すると重い前方を通ったが、それはナツの罠であり本命は背後への攻撃。難なくジェラールは騙されたのだ。
「貴様ァ...!!」
「ハッ!ジョニィに比べたら全然体術が出来てねぇな!」
ナツは走る。
両手に炎を燈らせ、周りの被害など関係なしに拳を、足を振り続ける。
だがジェラールも負けてはいない。天体魔法による未知の魔法でナツを攻撃する。
「天体魔法──」
「さっきのやつか⁉︎もう効かねェぞ!!」
「馬鹿が、効かないと分かっている技をする馬鹿がいるか?」
「──
ジェラールの頭上に巨大な魔法陣が現れた。
魔法陣が白く輝くと、魔法陣の中から太古の海賊船のようなものが現れた。
全長はおよそ100メートルは超すであろうその船の先端には巨大な砲台が取り付けられていた。
「──何も残さず死ね!」
砲台が赤く輝く。
この魔法は文献にも乗ってある実在する古代の海賊船を転送魔法陣を用いて呼び出し、島一つを破壊する魔導砲を撃つという魔法。
その魔導砲が血のように赤いレーザーをナツに向かって撃ち放った。
「火竜の──咆こ...!」
極光がナツを包み込み、巨大な爆発を巻き起こした。
体は大きく吹き飛び、楽園の塔から飛び出してしまう。
「落ちてたまるかアアァァァァ!!」
足の裏から炎を噴射し、ロケットのように上空に打ち上がったナツは何事もなかったかのように元の場所に戻った。
「さぁ...続きをしようぜ...!」
「・・・これ以上壊されたら困る。
仕方がない。俺としてもこの技でトドメを刺すのはあまり好きではないが仕方はない」
「──真・天体魔法
ナツの周りの空間が突如として湾曲した。
光り輝く楽園の塔から、宇宙に変貌しナツを囲い込んだ。
「テメェ──!」
「さらばだ、ナツ・ドラグニル」
そして空間は完全に閉じ、ナツは一人空間に残された。
NEW SKILL
最近SAOオーディナルスケールのユナの曲聞いてたんですが神○沙也加声よすぎだろ...