ここまで長かった...あ、fgoでパッションリップ当たりました。
「おい⁉︎あれは何だ⁉︎」
商店街を通る人々が見たのは絶えることのない爆発音。
雷が、炎が、爆発が、斬撃が、水が...世界の消滅を悟らせるような光景が目の前に広がっていた。
「一体どうなってんだ...?」
「覇竜の──」
体に宿すは厄災の炎。
生きとし生けるものを全て地獄に叩き落とす神に近い竜。
その咆哮は世界を裂き、鉄よりも硬い爪は大地を穿つ。
その名はアカムトルム。全てを制する覇王の称号を得た竜。
「──嵐轟!」
カンナの口から炎の代わりに質量を持った風が解き放たれた。
大地を穿ちジョニィへと突き進む風は止まることを知らず一瞬のうちに間を詰めた。
「しゃらくせぇ!!」
ジョニィは足を一歩踏み出し拳を構える。
魔力によって強化され、ジンオウガの雷で筋肉の力を拡大させ、更にはナルガクルガの速さ拳を撃ち放った。
空気の壁を叩く音がした。
カンナのブレスとジョニィの空気弾は互いに衝突しあい激しく暴風が吹き荒れる。
だが二人は止まらない。
「モード 角竜!」
ジョニィの手が、強靭な角と化した。
ラビットステップを発動し、加速を開始する。
「──崩竜 ウカムルバス」
カンナの手が白に染まった。
覇竜の対をなす白き神と呼ばれた絶対零度の支配者。
声は世界を震わせ、一度尻尾を振るえば地形は変わる。
氷河に生息する為に進化したのはスコップのようになった顎。顎で氷を割り水中を進む竜。だがただ氷を割るためだけの顎ではない。人に振るえば勿論のこと、竜相手でも容赦なく貫く。
「──角竜の鋭突!」
「──崩竜のアギト!」
レベルの差ではなかった。竜としての格の差が広すぎた。
一瞬の抵抗もなくジョニィの角は破壊され、見るのも痛々しい手から血が溢れ出す。
「これで...!」
私の勝ち、と思った時には頭に鈍痛が奔っていた。
「ハハ...ハハハ...」
笑っていた。
手の骨は何本も折れてるだろう。
肉もぐちゃぐちゃだろう。
なのに何故その拳を握りしめている──?
「こんな痛み...あの時に比べたら無いに等しいんだよ...」
「お前知ってるか?自分の存在を否定された時の心を」
カンナの心の中の警報が最大限に達した。
崩竜の手と化したままで再び突きを放ったがジョニィのボロボロの手に止められた。
「強くならなくちゃ...だってそうしないと心が殺されるから...殺される前に殺さなくちゃ...俺は悪く無い。悪いのはいつもお前達だ」
ミシリと手が軋んだ。
「俺に向かう奴は全員死ね。皆死んでしまえ。地獄の果てで後悔しろ」
ついでバキンと手から音が響いた。
崩竜の鱗は拳による握力で粉砕され、ボロボロと崩れ落ちた。
「──フンッ!」
鋭い蹴りが腰に入った。
地面を滑り木にぶつかることで勢いは止まったが衝撃は大きい。
「何で俺だけが...」
「煌黒竜の──」
ジョニィの手が前方に伸びる。
それに対しカンナは手を再び竜へと変化させた。
宿したのは神をも恐れさせる最強の竜、アルバトリオン
如何なる攻撃も寄せ付けず、触れるものを無慈悲に切り裂く。
しかしアルバトリオンの真髄はそこでは無い。
身に宿す不安定かつ規格外の属性エネルギーが絶え間なく変化する事で、本来一属性しか持たないはずの竜が何種類もの属性を使えることが出来る。
「──殲滅槍!」
カンナの手の周りに雷、炎、氷、風の4種類の槍が現れた。
大量の魔力が練られた槍は1つでも圧倒的火力を誇り、カンナの奥義でもある。
これを発動する時は本当に敵が危険な時だけ。
ジョニィの口元が動いた。
「──
侵食されたようにジョニィの腕が浅黒く染まった。
本人にしては侵食されたのでは無いのだろう。ただ盗んだものを使っただけ。
リスクはない。何故ならもうその力は自分のものになっているのだから。
「──
トロイア戦争における大英雄の投擲を防いだ盾。薄く輝く七色の花弁は一枚一枚が城壁と同じ強度を持ち、更に投擲などの攻撃を防ぐ場合は更に強度が増す。
全ての槍がアイアスの盾に衝突した。
だが花弁は一枚足りとも壊れない。
「終わりだ──」
技が終わり見たのは、光り輝く剣だった。
人を殺すのには十分。しかも対竜の属性を兼ねたモノ。
嗤ったその顔は、とても恐ろしく...だけど何故か悲しみがあった。
パリン、とガラス細工が欠けるような音が響いた。
カンナが目を開けると業物であろう剣がボロボロに砕け散っていたのだ。
「ちっ、時間切れか...今回は鱗粉だけだったからか...」
ジョニィの体から溢れ出す黒い瘴気が消えていくにつれて急激に魔力が低下した。
「あぁ...クソッ...またこれか...」
憑き物でも取れたみたいに地面に倒れるジョニィの体にはあの膨大な魔力は無くなっていた。
目が覚めたら包帯でグルグルにされていた。
「あら、起きた?」
声が聞こえる方に目を向けると今回大暴れして終盤かめはめ波みたいな技を使ったミラさんがいた。
「ここは...ってギルドの二階か...」
「流石よく来てるだけあるわね」
「来たくはないですけどね!」
エルザにボコられ、ナツにボコられることでお世話になったギルドの二階。
窓を見ると海が見えるが生憎景色だけ見ても何も感じない俺にとっては退屈な場所だ。
「そういえば...終わったんですか?」
「えぇ、けど今回の事件を起こしたラクサスは...」
破門なのだろう。原作持ちの俺は既に知っているが、ラクサスは天狼島の時に来るから...だいたい5ヶ月ぐらいの別れである。
短いね!
「まぁラクサスだったら問題ないでしょう」
「そうね、だってラクサスだもの」
痛む体を無理やり起こし、ゆっくりと背を伸ばす。背骨がポキポキと鳴り、心地よい感覚が体に響いた。
「それにしても凄かったわね。カンナとアレだけ張り合うなんて」
「え?そんだけ張り合ってましたか?」
「えぇ、おかげで被害額がとんでもないことになってるわ♪」
「・・・」
忘れよう。
「でも俺3分ぐらいで気絶させられたような気がするんですけど...?」
「私途中から見てたんだけど5分間以上は戦っていたわよ?」
「?」
なんか食い違いがあるな...
「カンナは私と年の差はあったけど同じ時期にS級の魔道士になってね...当時はライバルだったのよ」
知っていると思うが当時のミラさんは超ドSである。
更にエルザとも仲が悪かった...よくギルド原型保てたな。
「何だか最近ずっと格上ばかり相手だな...」
「いいじゃない。強い人と戦うのはいい経験よ。あ、そうだ。ジョニィもこの後のフェスタに出ることになってるの」
「....え?」
改めて自分の体を見て見た。
手、粉☆砕!肋も粉☆砕!
むしろ怪我してない所の方が少ない...
「いや...流石にそりゃ...」
「出来るわね?」
ミラさんの手の中にあったリンゴが爆発した。単純な握力です。
これって脅迫ではなくて...?
「出ます」←震え声
「分かればいいのよ♪」
ミラさんに逆らうのはやめよう...改めてそう思った俺であった。
この後フェスタに参加して傷口が開き、治りが遅くなったのは言う必要もないだろう。
街から離れた崖の上にラクサスは立っていた。
最後の眺めになるだろうフェスタをかつての思い出と共に見ていた。
「行くか...」
行くあてはない。
だがそれでいい。これは自分への罪だ。
ならばそれを受け入れるのみ。
踵を返し一歩歩こうとした時だった。
「何処行くの...?」
思わずため息をつく。
顔だけ後ろに向けるとそこには思ってた通りカンナがいた。
「何処でもいいだろ」
「私もついてく...」
雷神衆が出来る以前よりもラクサスと共に行動をしてきたカンナはギルド内でもっともラクサスとの交流が深かった。
何故この二人なのかという疑問が絶えないが性格的な相性は良かったのかも知れない。
「これは俺の罪だ。テメェは関係ねぇ」
「ついて行くだけだったら何の罪でもない」
目が引かないと語っていた。
面倒くさいとため息をまた1つ吐きラクサスは歩き出した。
「勝手にしろ」
「...そうする」
二人の行く先は、誰も知らない。
もしもオリキャラがfate軸でサーヴァントで呼ばれたとしたら?
真名:サクラ・アガートラム
レアリティ:星5
クラス:セイバー
筋力:D
敏捷:B++
耐久:C
魔力:B+
宝具:EX
幸運:A
保有スキル
真眼(偽):A...自身に回避状態を付与。クリティカル威力をアップ。
天空桜:B...自身のBuster性能をアップ。自身にスター集中度をアップ。
アガートラムの神域:EX...[NP100%以上で使用可能]。自身のNPを100%減らす[デメリット]+自身に通常攻撃のヒット数が3倍になる効果を付与+無敵貫通を付与
宝具
??
ランク:?
概要:?
召喚時セリフ
「サーヴァント セイバー、サクラ・アガートラム。お呼びの声を聞いて参上しました...え?何処かで見たことがある?似た人を見た?
・・・そんなものは知りません」
主人公よりもレアリティが高いという悲しい現実。