あけましておめでとうございます。
今年は作者にとって地獄となりそうです。
今年初めて引いたFGOのガチャは清姫でした。この時点で今年は大荒れしそうです。
武蔵ちゃんこねぇかなぁ...!!
マグノリア発の汽車に揺られること大体30分。俺はクエストの依頼が来たメルカスという村に向かっていた。
メルカスは原作では出てこなかった街だと思うが見るからに簡単そうなクエストなので主人公補正を持ってない俺が行っても1日ぐらいで終わるだろう。
さて前回にも話して...前回?まぁいい。
今回のクエストはメルカス周辺に出る謎の珍獣を倒して欲しいとの依頼。
謎の珍獣の詳細としては白い、デカい、四足歩行。モンハンに出て来そうだな(小並感)。
まぁ流石にラオシャンロンとかウカムルバスが出てくるわけではないと信じたい。
とぼんやり考え事をしながら汽車から降りて1時間歩いてようやくついたメルカス。
入り口には兵士が眠たそうな顔で警備していた。
「あのー、クエストの依頼を受けに来たんですけど」
兵士が俺の顔を死んだ目で見ている、と思った次の瞬間、カッッ!と音がつきそうなほどの勢いで目を見開き急いで立ち上がった。
「貴様!何者だ⁉︎どうやってここまで来た⁉︎」
「は?何言ってるんですか?俺はただ依頼を──」
「問答無用!貴様を捉える!」
「はぁ⁉︎何言って──」
30秒後...
「叩けばいいって思考は何とかしなきゃな...俺」
黙りそうじゃなかったので取り敢えず一発叩いたら気絶させてしまった。
だって旧式のテレビだって叩けば治るでしょ?
なら人だっていける!と思ったんだよ。
許せ名も知らぬ兵士よ。これが絶望だ。
「取り敢えず倒れてるの見つかると面倒だから椅子に座らせてと...」
兵士の頭を引きずり椅子に座らせ一息つく。
さて...これからどうしようか...。
無断で中に入ったらさっきみたいに襲いかかって来るかもだし、行かなければクエストがなぁ...
「おや、旅人さんですか?」
とRPGのゲームのように出て来たおじいさん。白髪で白ひげ、更に背中には小枝を担いでいた。
マジでRPGに出て来そうだな...
「俺はクエストの依頼で来た者なんですが...」
「おぉ!それはワシが依頼したクエストじゃな!ささ、こんな所で立ち話も疲れるんでワシの家に案内しましょう」
「あ、ありがとうございます。助かります」
「なぁに、いいってもんよ。それじゃ行きましょう」
かくして俺は中に入ることが出来たが殴った兵士はこのまま椅子に座らせておけば大丈夫だよな...?
「まずはワシの自己紹介を。ワシの名前はルチネス・メヘド。好きに呼んでください」
「ではルチネスさんと...えぇと、俺の名前はジョニィ・アルバーンです。俺も好きに呼んでください」
ルチネスさんの家に案内され、正座で話を聞いていたが開始1分足らずで足がピリピリして少し後悔気味の俺は何とか顔に出さないようにしていた。
ルチネスさんの家はメルカスのほぼ最西端にある家であり木組みの家だ。
2LDKと中々豪華である。正直言って俺の家より広い。
そしてこの家で俺は1日か2日ほど滞在することになる。やったぜ。
「ところで先程から顔をピクピクさせておるがもしかしたら正座がキツイのでは?崩していいんじゃよ?」
「...お言葉に甘えて」
たった一分で正座を解くことになったが足の開放感が凄い。元旦に新しいパンツ履くのと同じくらい清々しい。
「さて依頼の件なのじゃが...」
「えぇと、確か白くてデカい四足歩行の生物の討伐ですよね」
「そうそうそれじゃ。だが...困ったことにワシは本当にそいつであっているかは不明なんじゃ」
「...と言いますと?」
「年をとったせいで記憶力がないせいなのか曖昧でな...」
...思ったより長くかかりそうなクエストだな。
これじゃどれを倒したらいいのか分からん。
「他に覚えていることはありませんか?」
「うぅむ...確か、角が生えてたような...」
「なるほど...それだけ聞けたら後は自分で探しますよ」
角が生えて白い四足歩行、そしてデカいさえ分かれば...あ、記憶が曖昧だったわ。
「そうじゃ。まだ帰って来ておらんがこの家には娘がいるからの」
「へ?そうなんですか...」
「木の下に捨てられてたんでな、ワシが拾ったんじゃ」
重い。思ったより娘の過去重いよ!
「お爺ちゃんただいま帰ったよー!」
ドタドタ!と派手に音を鳴らしながら居間に入って来たのは薄い桜色の髪をした俺と同じくらいの少女。
誰に似ているかと言われたらFGOの桜セイバーだと思う。
桜セイバーの髪の毛長くしたバージョンだな。
つまり可愛いということだ。
...桜セイバーといえば石100個溶かしても当たらなかったなぁ。
「あれ?その人誰?」
「あれじゃ、ワシが依頼した...」
「それじゃあ魔道士ってこと⁉︎凄い!初めて見た!」
ト○ロをみたメイちゃんの如き速さで俺の目の前に顔を近づけて来た少女。
すげぇいい匂い。はっきり分かるんだね。
「私はサクラ・アガートラムです!よろしくお願いします!」
「よ、よろしくお願いします...あと顔近い」
女子力の高さが俺の精神を抉る。
くそ...ヒロイン以外でこんな可愛いキャラが出てくるなんて俺は知らんぞォ!
しかも顔桜セイバーって...いや俺は普通に腹ペコ騎士王が好きだからね?本当だよ?
...本当だよ(重要な事なので2回言った)
「これサクラ、アルさんが困っとるじゃろう?」
「はーい」
あ、アルさんって初めて呼ばれたな...まるで某錬金術漫画の弟みたいな呼び名だな。
「さてこれからどうしますか?夕飯までは時間もありますし村の店などを教えましょうか?」
「いえいえ、荷物はあらかた持って来たんで大丈夫です。俺はその白くてデカいやつを探しに行きますよ」
「あ!じゃあ私もついて行っていいですか⁉︎」
ビシッと手を伸ばすサクラ。
この子テンション高ぇな...もうお兄さん付いていくのがやっとだよ。年ほとんど同じだろうけど。
「ダメじゃ。村の者は外に出たらダメと言われとるだろう」
「えー、お爺ちゃんだって出て行ってるじゃん」
「そんな決まりがあるんですか?」
「そうなんです。何故かは分からないけど出ていくなって...」
意味不明な掟だ。
鎖国状態の日本じゃあるまいし...
そもそも何故そんな掟が...まぁ俺の気にすることではないけど。
「おっと話が逸れましたな。村の外に行きたい時は兵士にバレないようにお願いします。見つかったら面倒くさいんでの。いざとなったら首の後ろをトンと」
「・・・」
この爺さん中々凄い発言したな。
「貴様何...も、の...」
「写輪眼の悪用ね。暫く野獣先輩に犯される夢を見てな」
取り敢えず入り口にいた兵士に写輪眼で幻術をかけた。
1時間ぐらい犯される夢を見てもらって、俺を見たことを忘れてもらう。
写輪眼って本当便利。
そして野獣先輩も本当便利。
流石素材の数だけ強くなる男だ。
村の外の森は木の隙間から日が入り込み、何処かピクニックをしてるような気分だ。
実際俺は作りすぎて余ったおにぎりを食いながら歩いている。
「しかし足跡も魔力痕跡すら残ってないな...」
爺さんの話を聞いてる限りデカい事は確かなので足跡が残っているかなと思ったが全くって行っていいほどない。
それに加えて写輪眼で魔力痕跡を捜しているが全く魔力痕跡もない。
「困ったなぁ...」
「何がお困りなんですか?」
「全く跡がなくて...ん?」
話しかけられて反射的に返事をしてしまったがここには俺一人のはず。
だというのに俺の後ろにはサクラがいた。
「何で...っていうかどうやってここに⁉︎」
「ふふふ、このサクラさんは隠密行動ならお手の物ですよ!」
ドヤ顔を決めるサクラ。
く、くそぉ!いちいち行動が可愛いじゃねぇか!
「まぁ付いてくるのは勝手だけど俺はどうなっても知らんからな?知らんからな!」
「はーい」
ルンルンと鼻歌混じりについてくるサクラ。
俺は前世では非リア充だったので女子と喋るのは苦手なのだ。
だというのに美少女が後ろからついてくる...嬉しいのか嬉しくないのか分からんぞ。
「む...」
「どうしたんですか?急に立ち止まって」
本当に微かだが魔力痕跡が残っていた。
しかもまだ新しい...。
けど小さすぎる。ウサギよりもまだ一回り小さい。
「この足跡...この森では見ませんね」
「へぇー・・・取り敢えず追いかけるか」
歩く事数分。
「足跡がなくなっている...」
つい数秒前までは道なりに進んでいた足跡が唐突に消えて無くなっていた。
もしかして爺さんが言っていたモンスターの可能性が、と思った時だった。
「プー・・・」
何ともいえない小動物の鳴き声が聞こえた。
しかし目の前には何もいない。
「アルさん...上」
「上?あ...」
サクラに言われ頭上を見てみると
「プー・・・プー・・・」
綺麗に罠に引っかかったRAVE、そしてフェアリーテイルのマスコットキャラ的存在であるプルーが俺とサクラの間をブラブラと揺れていた。