オリ回は前回で終わりと言ってましたが後少し続きます。
オリキャラであるサクラの強化ですね。
早い所エドラス編にまで行きたい、
月夜に照らされた城の一室。
100余りの敵に対するは一人の魔道士。
いくら有名なギルドと呼ばれる妖精の尻尾の魔術師でも負けてしまうのでは?と思った。
しかし魔道士は片手一本にぶら下げた刀を自由自在に、それこそ手の延長のように操ってみせた。
技の一つ使うことなく、ただ無骨に、勝利するために、最短で最小を持って最大の攻撃をする姿はさながら武神のようだった。
サクラはその姿に見惚れてしまった。
良くも悪くもそれは恋ではない。
こういう風になりたいという憧れになっていたのだ。
「というのが経緯です」
「いやいや、なんか俺が武神みたいとか言ってるけどさ、それ言ったら俺の師匠どうなんの?超武神になっちゃうじゃん」
メルカスの村から無事にマグノリアに到着したのはいいがサクラが飼い主についてくる犬みたいに俺についてきた。
しかも荷物もちゃんと持って。
何だよ、いきなり原作とちがってくるじゃあないかぁ...
俺はただ死ななかったらそれでいいのに何で弟子にしてください!とかラノベみたいなことが起きてるんだよ。
「というか俺に弟子にしてください!って頼むなら別の所いけよ。そっちの方がまだいいぞ?」
「いえ!私はアルさんの剣に憧れたんで!」
もう何だよこの子ぉ...超純粋じゃん...
断るに断れないよぉ...いや、ここはビシッと断らなくては。
それが漢というやつだ。あ、今のエルフマンみたいだったな。
「帰れって言っても?」
「帰りません!」
「カツサンドやるから帰れって言っても?」
「帰りませ...やっぱり考えます」
「そこは帰りませんと言え」
この子もしかしたらアホの子なんじゃないか?
「なっ⁉︎アホじゃありませんよ!」
あ、声出てた。
「この私は天才無敵の──」
「おいおい、天才で無敵なやつが変態に拘束されるのか?」
「んなぁ⁉︎そこを言うとは何と卑怯な!」
やっぱりこの子アホの子だったわ。
「そもそもあれは仕方なく付いて行ってやっただけです。このサクラさん──」
「はいはい。凄い凄い」
適当に流しながら歩くこと10分。
我がギルドである妖精の尻尾に到着した。
「おぉ!凄いです!これが本物の妖精の尻尾...!」
「感心するのはいいけどそのドアから離れろよ」
ギルドの入り口のドアで立つサクラを後ろに行かせ、俺が前に立つ。
今までの経験上だが何となく嫌な予感がするのだ。
「漢おおぉぉぉぉ!!!」
予感的中。エルフマンがドアを弾き飛ばしながら俺に向かって突撃してきた。
あらかじめ体制に入っていた背負い投げをエルフマンの飛んでくるスピードに合わせてぶん投げる。ドォンと音を立ててエルフマン白目を剥いた。
「ただいまー」
「アルさん⁉︎この人白目むいてますよ⁉︎」
「大丈夫大丈夫。その内生き返るから」
何だかこれが普通みたいに思えてきたな...よくよく考えたら突撃したのは向こうだけで背負い投げでカウンターって普通じゃないわ。
「あら、おかえりなさい。初クエストはどうだったかしら?」
ニコニコと笑みを浮かべながら頭にビンの破片が突き刺さったミラさん。
この人ビンに愛されてるんじゃないのか...?
「犬連れて帰りました。2匹。あとビンの破片刺さってます。
「プーン」
「私も犬扱いですか⁉︎」
プルーは犬、そしてサクラも犬。
プルーとサクラ、どっちが犬?と聞かれたら多分サクラの方が犬。
「確かあなたが受けたの討伐クエストだったはずなんだけど...」
「それが...色々あって今に至るわけです」
「そうなのね。所で隣の女の子は誰?」
「わ、私はサクラ・アガートラムです!妖精の尻尾に入れてもらいたくて来ました!」
腰を90度曲げほぼ謝罪に近いサクラ。
そんな姿を見てミラさんはクスリと笑った。
可愛い。
「分かったわ。取り敢えずテーブルに来てくれるかしら?」
「り、了解です...!」
凍えた犬みたいだ。
「どうしましょう⁉︎勢いで言ってしまったんですけど首とか斬られませんよね⁉︎」
「斬られるか!」
挨拶しただけで首斬られるとか残酷すぎだろ。
ロボット歩きみたいにぎこちない動きでテーブルについたサクラだが体の震えは止まっていない。プルーかな?あ、よく考えたらプルーの名前考えないと。
「はい、手を出して」
「?こうですか...」
ミラさんのギルドマークをつけるハンコが何なのか気づかず手を出したサクラ。
その手のひらにポンとハンコを軽く押すと桜色の模様が浮かび上がった。
「おぉ、ぉぉぉ...!」
「プーン...」
「お前も押して欲しいのか?」
「プーン」
コクコクと頷くプルー。
しかし仮に押すにしても今使ったハンコじゃデカイよなぁ...
「小さいタイプもあるのよ?」
「プーン、プーン...!」
ピョンピョン跳ねるプルー。
そんなプルーにミラさんは、人間で言うところの手のひらにポンと。
「プーン!」
「良かったな」
「これで私も...!」
サクラとプルーも大喜びで何より。
「そういえばさっきマスターに聞いたのだけどメルカスの村にある城が両断されたって」
「ヘェソウナンダァ」
評議員の仕事早すぎィ!
「さぁ!私に教えてください!」
昼過ぎである。
ミラさんに聞いたところナツとルーシィは初の夫婦作業(?)のクエストに行っていた。
詳細までは覚えてないがマカオ(?)の父親を探しに行く...だったはず。
まぁ俺には関係ないので売っぱらった宝を金にして一週間分の飯を買ってグダグダしようと思っていたらサクラが寄り道するとか言ってこの段落の冒頭に戻るわけだ。
「あのな...教えて!って言ってるけど何を教えたらいいんだ?料理か?」
「女子力を鍛えたいわけではありません!私に魔法やら必殺技を教えてください!」
「・・・」
なんてわがままなやつなんだろうか...俺が師範代だったら首を跳ね飛ばされてるな。
ついでだが俺の師範代はクソがつくほど厳しい。練習が只の殺し合いに等しいぐらいかな?
「俺の使う魔法は店で売ってる。それ買え」
「剣は⁉︎必殺技は⁉︎」
「ない」
「いやいや、流派には必ず技があるじゃないですか。アマカケルリュウノヒラメキとか...」
「そりゃ他作品だ。やめなさい。いいか?俺の流派はだな...」
俺の通っていた道場の名前は<無流>。「なしりゅう」と呼ぶのではなく「むりゅう」と呼ぶ。
俺の住んでいた町の端の方にあり、寂れて人も俺と師範代以外いなかった。初期のイナ○レ感が半端ではなかった。
そんな俺の流派だがこの世界で生き残ると誓った俺はオンボロ道場に入門することに決めた...のだがやばかった。
まずは筋肉をつけるためジャッ○ー・チェンも思わず白眼になってしまうほどの筋トレ。
出来なかったら竹刀でしばかれた。
そして次は身体を鍛えるため柔軟、格闘と言った動きをし、剣を握ったのは3年目だったか...今思い出したら死ぬかと思った。
それほどキツい俺の道場だが他の道場にあって、俺の道場にはないものがあった。
それは〝技〝だ。
さっきサクラも言った通り某侍漫画では天翔龍閃やら龍翔閃と言った技があるが、俺の道場にはそんなものない。
師範代曰く「技というものは己が望み、己がにいかに合うようにするもの。今に至るまでの技を模範したところでそれは自分が生み出した技ではない。だから一瞬の隙が生まれる。だいたい必殺技とやらがあるが必ず殺すと書いて必殺技だというのに殺せなくてどうする?」との事。正直俺には意味分からんがつまりのところ俺は技は持ってない。
そのため俺は馬鹿みたいに剣を振るうことしか出来ない。
「ということだ。分かったか犬?」
「犬じゃありません!」
「ってことだ。天翔龍閃やりたかったら一人で頑張りな」
正直教えるのはダルいので適当に無視して帰ろうと思ったがいつの間にかサクラが俺の目の前に。
「それでも!それでもいいので教えてください!」
「えぇー・・・っていうか今思ったんだがお前家どうすんだよ?金持ってないだろ?」
「泊めさせてもらいます!」
「おい」
「だから教えてください!」
「だから、の使い方もう一回学んでこい」
右に左に俺が行こうとするがサクラがそれを行かせない。
どうしようかと考えた時、ふと俺の脳内に閃きが生まれた。
「分かった。弟子にしてやろう」
「本当ですか!!??」
「ただし──」
風魔法を発動させ、小さな竜巻を手の上に作り上げ、それを地面に投げる。
竜巻は放射状に拡散し落ちていた木の葉を舞いあげ俺の後ろにドッサリと積もった。
ついでにそこら辺に落ちていた木の棒も回収し、サクラに渡す。
「落ちてくる木の葉を一枚も落とさず、斬ればの話だけどな」
「なっ!!??」
「はっはは、では頑張りたまえ」
ついでにこの修行法。
俺が道場に行き、初めて剣を握った後の最初の練習であり、クリアするのにおよそ半年かかった。
そう言えば前回のオリジナル魔法も紹介してなかったのでここで紹介しておきます。
神様から貰った武器...名前はない刀である。某漫画のようにビームは出ないし、氷や炎の力を持っているわけでもない。普通の武器より凄く堅いぐらいである。
後に最強の武器と化す...?
刀身変化...武器の形を変える魔法。ただし質量は変わらないので双剣のように二本にした場合短くなってしまう。
種類は双剣、盾、籠手の3種類。
無流...主人公の使う流派。技がないため発動準備や隙を見せにくい。
現在主人公が目指しているのは一振り一振りが一撃必殺。