罪の王がダンジョンに居るのは間違っているだろうか 作:ユーリ・クラウディア
今は大丈夫ですが、後々これ変じゃね?って時は教えてください。
「……」
ネメシス・ファミリアホームに一人の少年の姿があった。
言うまでも無く集である。
あの後、見世物にされティアナにボコボコにされ、文字通りボロ雑巾になって帰って来たのだ。
ヴォイドを使えば間違いなく集が勝利するだろうが、此れが出来ない集はサンドバックになった。幹部のリヴェリアやフィン辺りは申し訳なさそうにしていた。が他は只の野次馬と化して集の精神をガリガリけずって心身ともに疲弊しきった集は最早戦闘中の記憶もあいまいだった。
そして、泥のように眠り、翌朝になった今
「もう…駄目だ…意識が……早くステータス更新を…」
そんな集は帰って来たネメシスにステータス更新を頼み、未だに全く疲れが癒える気配のない状態で睡魔と戦いながらベットに横になっているが、もう意識が無い様だ…。
「…」
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シュウ・オウマ
Lv.1
力D512→B762
耐久F362→A853
器用D534→B783
敏捷D529→B723
魔力G222→E485
《魔法》
【
・雷撃魔法
・詠唱 『罪を背負いし王の名の下に、汝に裁きの鉄槌を』
【
・強化魔法
・詠唱 『罪を背負いし王は、此処に罪を受け入れる』
《スキル》
【罪の王】
■ ■ ■ ■ ■・・・・・・
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「何をどうすれば一日で此処まで成長できるのだ…」
ネメシスはそれ以外何も言えなかった。
1400オーバー…。どう考えてもこの上がり方は可笑しい。
原因は言わずもがな、広間で暴れていたモンスターだ。圧倒的レベル差のモンスターを事実上の単独撃破がこの異常な成長の要因だ。(耐久はティオナのせいだが…。)
ただ、最も異常なのはアレだけのステータス的差があるモンスターを倒しておきながらレベルアップしない事である。
此れが意味する事は、集にとってはあの程度の事は何ら冒険にならないという事だ。
この程度の事は、恩恵なしでも経験済みだと言わんばかりに飄々と問題を解決していく姿は、傍から見るとかなり危うく見える。
未だネメシスもこれらに気づいて居ないが、これがどれ程他の神々の目を引くだろうか。
只でさえイレギュラー的要素の多い状況にもかかわらず、更に増えて行くイレギュラー。
昨晩のパーティーでは何とか他の神に興味を持たれないように立ち回る事が出来たが、ヘファイストスには完全に目を付けられた。
理由は集が椿・コルブランドから買ったと言う武具が原因だ。
幸いと言うべきはヘファイストスは逆鱗に触れでもしない限り殆ど無害、寧ろ好意的な神だ。もしもの時は便宜を図ってくれるだろう。
問題児のロキはヘスティアと喧嘩していていたおかげで此方に意識を向ける前に対処できた。
更に最も危険なフレイヤも何やら新しい玩具を見つけたようで、此方に構っている暇はない様だった。
暫くは他の有象無象達も何度かなるだろう。
「ああ、全く…、どうしようもない奴だな、お前は。」
ネメシスは集の頬を優しく撫で、その寝顔を眺めた。
その目には慈しみの色が濃く出ていたのだった。
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時は流れる事2ヵ月弱
アレから特に変わったことも無く、流れる平穏の日々。
特筆すべき事柄は無いが、敢て上げるとすれば友人が出来た事くらいだろうか。
というのも、以前ダンジョンで会った白髪の少年ベル・クラネルと豊饒の女主人でばったり遭遇してそのまま仲良くなったと言うただそれだけの話しだ。
ついでにベル君にシルさんとリューさんと言うウェイトレスを紹介してもらい、よく二人して仲良くお世話になっている。
他には…、時々ティオナさんにボロ雑巾にされるくらいだろうか…。
何が気に入ったのかはよく分からないが彼女に気に居られたようで見つかればそのままボコボコフルコースに連行される。
......気に入られている訳じゃなくて、本当は嫌われていて、嫌がらせされて居るのではないだろうかと疑うレベルだ…。
まあ、お陰で普段中々上がらない耐久のパラメーターがガンガン上がるのでそういう意味では死ぬ危険がない分効率的なので有難い。ついでに、剣の駆け引きも少しずつ上手くなってきて以前ほど違和感が感じられなくなっている。
更に、ティオナさんにボロ雑巾にされて居る俺を見て申し訳なく思っていたらしいリヴェリアさんがお詫びにと魔力のパラメーターを上げるための修行方法を教えてくれた。これは地味で上りは劇的ではないがとてもありがたかった。
それと、何故かエルフの少女に睨まれる…。
そんな2ヵ月弱だった。
そして今日は以前から少しずつ行っているオラリオ探索だ。
オラリオの地形を把握する為に少しずつ覚えて来たのだが、これがまたべらぼうに広い。
こっちに来て半年以上たっているが未だに全体の半分も踏破できていない。
しかも、元の世界と違い建物の配置が雑多で入り組んでいる場所が多い。
特にダイダロス通りは最早迷路と言っても過言ではない領域だ。しかも隠し通路なんかまである。あそこは、一度だけ行った事が有るが、次に入る時はマッピングしながら進まねばなるまい…。
まあ、兎にも角にも今日はダンジョン攻略を休み体を休める事にした。
ただホームで腐っている気分でも無かったので散歩がてらこうして探索している。
と、此処で集の足が止まった。
耳を澄ませる集。
「歌…?」
そう、歌が聞こえて来る。
聞く者すべてを魅了するよう歌だ。
曲調はアイドルが歌うようなポップな感じだ。
集は興味が湧き、歌のする方へ足を向ける。
暫くして辿り着いた広場ではライブ押している一人の少女とそれを囲むように群がる沢山の観客。
その光景は正にアイドルのライブだ。
だが集には何か違和感があった。
観客が放つ熱が異常に高い様な気がしたのだ。
それに、確かに歌っている少女の歌は美声だし、歌詞も中々いい。だが集には全く良さが伝わってこない…。
良い声、良い歌詞、しかし伝わってこない良さ…。
感じるのは違和感。最初に聞いた時は魅了されるような歌声と思った。しかし、今は違和感しか感じない…。
「…魅了?」
そこで集は何か引っ掛かりを覚えた。
集は思考に没頭しているしていたが、周りが異常なまでに静かな事に気づき周囲を慌てて見渡す。
先程まで異常とも思える熱狂は一転、冷水を掛けたように静まり返っており、観客の視線が全て集に集まって居た。
「貴方…、何者?私の歌を聞いて全く魅了されないなんて…。生意気!」
歌を歌っていた少女がそんな事を言って来た。
最早嫌な予感しかしない。
集は自身の勘に従い全力で逃走を開始した。
「追いなさい!私の可愛いファン達!アイツを捕まえて私の歌の虜にさせるのよっ!!」
その言葉を合図にそこに居た全ての観客が集を捕まえんと一斉に集に襲い掛かった。
ティオナ…、お前って奴は…
はい、ティオナとの戦闘だと思ってた人。
残念でした。そこはカットです!
俺には書けなかったよ…。
ネタが思いつかんかったんや…。
そして以前からやりたかったネタを突っ込む事にしました。
このネタはいのりが戻ってくる前に入れたかったので、まだいのりは出て来ませんよ。
あと、18層で集がミノタウロスの大群+αに襲われて撤退したって書いた場所が有るのですが、よくよく考えたら18層ってセーフティーエリア何ですよね…。
17層に修正しました。