この前書きは本編とは一切関係がありません。完全に神納の自己満足コーナーですw
感想欄で見た「川内」「ブレザー」の文字。
「とある」でブレザーと言えば常盤台だよね。
川内と常盤台が交差するとき、物語は始まる(大嘘)
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一七日目 一四:二〇 とある鎮守府 工廠
「えーっと、建造ドックが四基あるから、とりあえず軽巡狙いで四回お願いします」
「了解しました。一号から四号ドック、軽巡狙いで資材投入します」
「一号ドック、建造時間一時間です?」
「二号ドック、建造時間一時間です?」
「三号ドック、建造時間一時間二〇分です?」
「四号ドック、建造時間一時間です?」
「おや、一時間二〇分ということは、三号ドックは妙高型重巡ですね」
「他は一時間だから軽巡か重巡ですね。提督、同型艦が建造された場合はどうなさるんですか?」
明石がそう尋ねると、上条は真っ直ぐに明石を見て口を開いた。
「もし同型艦が出たとしても、とある鎮守府で経験を積ませようと思っている。そもそも、同型艦といってもお前たちは別人として認識するんだろう?」
「ええ、軍令部の大淀さんや夕張さんはここの大淀や夕張とは別人ですもの。でも、同じ鎮守府内で同じ艦娘が居たことはないから、どう区別しましょうか?」
「番号付けるのもアレだよなあ…」
「いえ、別に構いませんよ。明石二号とか明石三号とか」
「そんなんでいいの?」
「ええ。とある鎮守府の明石と呼ばれるのと私たちの中では感覚的にそんなに変わりませんから」
そういえば妹達も番号で区別していたな。そんなことを考えながら上条は頭を掻いた。
「じゃあ、もしそうなったら番号を付けるってことで」
「了解です。判別用に番号の襟章を作っておきましょうか?」
「そうだな。一応準備だけはしておいてもらおうかな」
「えーと、番号を付けるとしたら、私は明石一号って呼ばれるのかな?」
「いや、一号は付けないよ。襟章も二号から付けるってことで。っていうか、なるべく同型艦は出ない方がいいな」
「ふふ。そうですね」
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一七日目 一五:五〇 とある鎮守府 工廠
「長良型軽巡洋艦二番艦、五十鈴です。提督。よろしくお願いします」
「川内型軽巡洋艦三番艦、那珂ちゃんだよ!よろしくね、提督」
「妙高型重巡洋艦一番艦、妙高。提督。よろしくお願いします」
「青葉型重巡洋艦一番艦、青葉です!司令官。よろしくお願いします」
「とある鎮守府へようこそ。司令官の上条特務少佐です。よろしくお願いします。とりあえずこの鎮守府での取り決め事を。一つ目、制服は基本的に建造時のものと同等の物を着用すること。ただし、露出が激しいものは露出を控えた制服に改造することも可能です。そんなわけで、五十鈴の制服はお腹が出ているから、この後適切な長さに改造します。なんなら肩口も普通の袖にするけど、どうする?」
上条からの質問に、五十鈴は少し考え込んでから口を開く。
「お腹が隠せるのは嬉しいわ。肩口はまあ姉さんたちと同じだからこのままでいいわ」
「わかった。明石、そんな感じで五十鈴の制服の変更を頼む」
「了解しました。データベース更新に一〇分ほどお時間をいただきます」
「というわけで、五十鈴は一五分後以降に入渠すること。鎮守府の案内が終わってからでいいから」
「五十鈴、了解」
「では二つ目、提督からの性的ハラスメントな命令や理不尽な命令は拒絶すること。また、そういった命令をされたときは、速やかに憲兵隊へ報告すること」
上条はそう言ってから四人を見る。建造されたばかりだからか、四人とも特に表情の変化は見られなかった。
「夕張、四人に鎮守府の案内をしてもらえるかな」
「了解しました。それでは鎮守府をご案内します。皆さん、私についてきてください」
夕張に続いて四人が工廠を後にするのを見送ってから、上条は明石に視線を向ける。
「まず最初に最低値で四回建造してもらって、その後、軽空母狙いで三回と、軽巡狙いで一回お願いします」
「了解しました。一号から四号ドック、最低値で資材投入します」
「一号ドック、建造時間一八分です?」
「二号ドック、建造時間二〇分です?」
「三号ドック、建造時間二〇分です?」
「四号ドック、建造時間二〇分です?」
「一号ドックは睦月型ですね。他は吹雪型、綾波型、暁型、初春型のどれかです」
「……暁型が出なければいいけど」
「提督、言葉にすると危ないですよ」
「聞かなかったことにしてくれ」
「ふふ。そうします」
司令室と工廠の間を往復すれば建造が終了してしまうような時間だったので、上条は司令室には戻らずに工廠で明石・大淀と雑談をして時間を潰した。
やがて、第一ドックの回転灯が点灯したので立ち上がろうとすると、明石がそれを手で制する。
「あと二分弱で他も終わるから、それまでは放っておいて大丈夫」
「そういうものなのか」
「そういうものなの。さっきの四人も三号ドックが終わるまで放置していたからね」
「次の四人は、大淀に鎮守府の案内を頼みたいのだけれど、大丈夫かな?」
「先ほどの夕張のように命じていただければ大丈夫ですよ」
「うん。じゃあそうする」
そしてすべてのドックの回転灯が点灯したところで、明石がそれぞれのドックの扉を開け、上条の前に艦娘を連れてきた。
「あたし、睦月型駆逐艦七番艦、文月。司令官。よろしくね」
「初春型駆逐艦二番艦、子日だよっ。よろしくね。提督」
「アタシは、綾波型駆逐艦二番艦、敷波です。司令官。よろしく」
「吹雪型駆逐艦一番艦、吹雪。司令官。よろしくお願いします」
「とある鎮守府へようこそ。司令官の上条特務少佐です。よろしくお願いします。とりあえずこの鎮守府での取り決め事を。一つ目、制服は基本的に建造時のものと同等の物を着用すること。ただし、露出が激しいものは露出を控えた制服に改造することも可能です。二つ目、提督からの性的ハラスメントな命令や理不尽な命令は拒絶すること。また、そういった命令をされたときは、速やかに憲兵隊へ報告すること。以上」
先ほどのように四人の様子を見て、やはり特に感情の変化が見られないことを確認すると、上条は大淀に声をかけた。
「大淀、四人に鎮守府の案内をしてもらえるかな」
「了解しました。それでは皆さん、私についてきてください」
大淀を先頭にして工廠を出ていくのを見送っていると、明石がてきぱきと次の建造に取り掛かっていた。
「一号から三号ドック、軽空母狙い。四号ドック、軽巡狙いで資材投入します」
「一号ドック、建造時間二時間です?」
「二号ドック、建造時間二時間ニ〇分です?」
「三号ドック、建造時間二時間五〇分です?」
「四号ドック、建造時間一時間です?」
「一号ドックが鳳翔、二号ドックが千歳型、三号ドックが龍驤、四号ドックが軽巡か重巡ですね」
「なんか運を使い果たしたような気がしてならないんですけど…」
「そんなことないですって」
「そうであることを祈りたい。じゃ、三時間後にまた来る」
「了解です」