それでは第2話です。
飽きっぽいのでいつまで続くか分かりませんがごゆるりとお楽しみください。
キース「おい、貴様。貴様は何者だ!!」
アルミン「ハッ! シガンシナ区出身、アルミン・アルレルトです!!」
キース「そうか! バカみてぇな名前だな! 親が付けたのか!?」
アルミン「祖父が付けてくれました!」
キース「アルレルト! 貴様は何しにここへ来た!?」
アルミン「人類の勝利の役に立つためです!!」
キース「それは素晴らしいな!! 貴様は巨人のエサにでもなってもらおう! 3列目、後ろを向け!」
*
「何も言われていない子がいるようですが?」
訓令兵の視察に来た2人の会話である。
「あぁ…すでに通過儀礼を終えたものには必要ない。恐らく2年前の地獄を見てきた者たちだ。面構えが違う」
そんな会話をしている2人の目にある者が映る。
世に珍しい長い銀髪碧眼の美少女(?)だ。訓令兵の身からして髪が長いのは違反である。
なぜ彼女(?)が恫喝を受けないのか、若い視察の人間は目を丸くする。
「あぁ、彼はキース教官の子供だよ」
「キース教官の? 初耳ですね…」
「どこかで拾ってきた、なんて話を耳にしたことがある」
*
皆が一様にお父さんの恫喝を受けるのをボクは見ていた。
ボクを拾った時とは違い、髪は全て抜け落ち眼力は更に強くなった。
そんなお父さんに恫喝される側としては溜まったものじゃないだろう。
ボクを含めた数人はその対象ではなかった。
ボクを恫喝しなかったのは父親としての甘さか、そう思う。
コニー「ウォール・ローゼ南区ラガコ村出身! コニー・スプリンガーです!」
キース「逆だコニー・スプリンガー…最初に教わったハズだ。この敬礼の意味は「公に心臓を捧げる」決意を示すものだと…」
小さい坊主頭の少年が叫ぶようにそう言うと間違った敬礼をした。
瞬間、頭を掴まれ、宙に浮かぶコニー。
見てて、可笑しなものだと思う。
しかし次の瞬間には更に可笑しなものを見れるとは、ボクは予想していなかった。
キース「貴様の心臓は右にあるのか、コニー?」
サシャ「」モグモグ
彼女は…何をしているんだろう。いや、見れば分かる。
芋を食べているんだ、今、この場で、芋を。
キース「お…い…貴様は何をやっている?」
それでも彼女は食べる。その言葉が自分に向けられたものではないと思っているのだろうか。
サシャ「」ムシャッ
更に一口というところで、お父さんが彼女に近づいて恫喝を始める。
キース「貴様だ! 貴様に言っている!! 貴様…何者なんだ!?」
彼女は急いで咀嚼して飲み込むと食べかけの芋を右手に持ったまま敬礼をした。
サシャ「ウォール・ローゼ南区ダウパー村出身!! サシャ・ブラウスです!」
キース「サシャ・ブラウス…貴様が右手に持っているものは何だ?」
ボクがお世話になったここ数年、お父さんのあそこまで怖い顔は見たことない。
それを目の前にして平然としてる彼女…サシャといったか。サシャは馬鹿なのだろうか。
サシャ「「蒸かした芋」です!調理場に丁度頃合いの物があったので! つい!」
訂正、サシャは馬鹿ではない。大馬鹿者だ。
キース「貴様…盗んだのか…何故だ…何故今…芋を食べだした?」
サシャ「…冷めてしまっては元も子もないので…今食べるべきと判断しました」
キース「いや…分からないな。何故貴様は芋を食べた?」
サシャ「…? それは…「何故人が芋を食べるのか?」という話でしょうか?」
唖然としているのはボクだけじゃない。訓練兵全員が彼女を見て唖然としている。
そして彼女は何かに気づいたのか、舌打ちをしたあと芋を少しちぎる。
サシャ「半分…どうぞ…」
キース「は…半分…?」
サシャがちぎった芋は、決して半分にも満たない。
それを受け取ったお父さんは更に険しい顔をした。もう、見るに耐えない。
そしてサシャはフーっと、息を噴出してドヤ顔する。
ああ、これは、もうダメだ。
*
コニー「おい…あの芋女まだ走らされてるぞ」
エレン「え? すごいな、5時間ぶっ通しか」
「多分夜まで続く…」
そうボクが喋ると皆ボクの方を向いた。
マルコ「君…喋れたんだね。そう言えば君達は出身とか聞かれなかったけど…どこに住んでたんだ
い?」
エレン「こいつと同じシガンシナ区だ」
エレンはアルミンの肩を掴んでそういった。
続いてボクが口を開く。
コニー「ってことはよ、その日も居たよなシガンシナ区に!」
ボクが喋ろうとした矢先にコニーが喋りだしてボクは喋る機会を失う。
取りあえずボクは口を閉ざし、彼らの話に耳を傾ける。
コニー「見たことあるのか? 超大型巨人!!」
エレン「あぁ…」
マルコ「そんな事より! 君はどこに住んでいたの? 名前は?」
そばかすの男の子がボクにそう振った。
「ボクは…リン・アグネスタ。壁の外から来たの」
その場に居た皆が驚愕を顔の染めた。
次回予告!!
訓練兵団に入団した主人公と104期生!
そして迫り来る夕飯! 差し迫るサシャの手! 自らの食事を守れ!!
そして暗躍する第三者…
乞うご期待!
※嘘です。