やはり俺がフェンリル極東支部にいるのは間違っている。   作:水無月ゲンシュウ

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第二話 メディカルチェック

 さきほどツバキ教官に言われた通りサカキ博士の部屋まで来ました。え?挨拶したかって?ばか俺が知らない人に声かけられるわけないだろう。あ、でも森ガールみたいな格好した人には挨拶したわ。てかされたわ。なんかこう癒されるな。まぁそんなことは置いといて、部屋に入る。

 

「うす」

 

「ふむ……予想より726秒も早い。よく来たね『新型』君。私はペイラー・サカキ、アラガミ技術開発の統括責任者だ。以後、君とはよく顔を合わせることになると思うけどよろしく頼むよ」

 

 えーこんなよくわかんないおっさんとこれからも顔合わせなくちゃいけないんですかー。つか、何かうさんくさくて信用できない。

 

「ん?なにかね?」

 

「いえなにも」

 

「さて、と見ての通り、まだ準備中なんだ、ヨハン、先に君の用事を済ませたらどうだい?」

 

「サカキ博士、そろそろ公私のけじめを覚えていただきたい。適合テストではご苦労だった、私はヨハネス・フォン・シックザール、この地域のフェンリル支部を統括している。改めて適合おめでとう、君には期待しているよ」

 

 この人がここら辺の一番お偉いさんってわけか、まぁ期待に応えられるかはわからんが。

 

「彼も元技術屋なんだよ、ヨハンも『新型』のメディカルチェックに興味津々なんだよね?」

 

「あなたがいるから、技術屋を廃業することにしたんだ・・・自覚したまえ」

 

「ホントに廃業しちゃったのかい?」

 

 この人たち仲いいのか悪いのかよくわかんねぇ。

 

「ふっ……さて、ここからが本題だ。我々フェンリルの目標を改めて説明しよう。君の直接の任務は、ここ極東地域一帯のアラガミの撃退と素材の回収だが、それらは全てここ前線基地の維持と、来るべき『エイジス計画』を成就させるための資源となる「この数値はっ!」……エイジス計画とは簡単に言うとこの極東支部沖合い、旧日本海溝付近に、アラガミの脅威から完全に守られた『楽園』を作るという計画なのだが……「ほほう!」この計画が完遂されれば、少なくとも人類は、当面の間絶滅の危機を遠ざけることができるはず……「すごい!!これが新型ぁ!!!」ペイラー説明の邪魔だ」

 

「ああ、ゴメンゴメン。ちょっと予想以上の数値で舞い上がっちゃったんだ」

 

「ともあれ人類の未来のためだ尽力してくれ。じゃあ私は失礼するよ。ペイラー、あとはよろしく。終わったらデータを送っておいてくれ」

 

 さっきから聞いてて思ったが支部長結構メンタル強いな。あんなに邪魔が入っても構わず話を続けるなんて。俺だったら発狂して部屋から出ちまってた。

 

「よし、準備完了だ。そこのベッドに横になって。少しの間眠くなると思うが心配しないでいいよ。次目が覚めるときは自分の部屋だ。戦士のつかの間の休息というやつだね。予定では10800秒だ、ゆっくりおやすみ」

 

 えっ!?今ちょっと良くないフレーズがたくさん聞こえた気が。目が覚めたら自分の部屋ってどうやって移動するんですかねー。あとつかの間の休息っていうのが一番聞きづてならないんですが。あって言うかホントに眠くなってき、た……

 

「ほんとに自分の部屋じゃねぇか……」

 

 軽い旋律を受けた後、ツバキさんのところへ報告に行った。

 

「メディカルチェックは終わったようだな……よろしい、早速任務に就いてもらうことにしよう」

 

「……は?」

 

 どうやら本当にさっきのがつかの間の休息だったようだ……働きたくない




どうだったでしょうか。感想等々待っています。次回からは八幡の出番も増える予定です。
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