PSO2 ~創造主の遺産~   作:野良犬タロ

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第三章 ~亡者の晩餐~

 

~ノワール キャンプシップ~

 

「・・・。」

俺は今、発進中のキャンプシップにいる。

行き先はマザーシップだ。

何故こんな状況になったかと言うと・・・。

 

~惑星リリーパ 壊世区域~

 

エリックが此処で逃げ回っていた理由は注意を反らす為だった。

彼の仲間が作ったというスレイヴデューマンは、彼よりもダーカーや侵食の強いエネミーを優先して攻撃するらしく、アークスの護衛もいないまま奴らから逃げ切るにはこの特性を利用した方が最も効果的だと考えたからだ。

エネミーの侵食が強い程注意を反らせる様なので逃げ回る場所をこの壊世区域にしたようだ。

「エリック、お前は安全な区域に避難しろ。」

「ダメだ、それじゃ奴らの注意を反らせない!」

「逃げ回るにもいずれ限界が来る。それに、もう逃げ回る必要はない。助っ人を呼んである。」

「え?」

不意に通信音がする。

『マスター。』

通信機から女の声がする。

「アオか。」

『九時の方向にエネミーが二体、そちらに気づいて向かっています。』

「任せる。」

『了解。』

通信機の声が返事をすると遠くで光の柱の様な光線が降り注ぐ。

ライフルのフォトンアーツ、『サテライトカノン』だ。

『命中を確認、目標、鎮圧しました。』

「ああ・・・。」

通信を切る。

「こいつに任せる。」

「ちょちょ、待つのじゃ!」

俺が話を終わらせようとするとネージュが割り込む。

「お主、仲間がおるのか!?」

「あ?何言ってる。仲間なんかいねぇよ。」

「だって、今、通信機から・・・。」

「あれは俺が作ったサポートパートナーだ。」

「へ?」

『サポートパートナー』、特定の試験任務をクリアしたアークスに作ることを許される疑似生命体だ。

アークスに能力は劣る物の、アークスのようにクラスを配置して様々なサポートをさせる事ができる。

俺のサポートパートナーであるアオはライフルなどの銃器を得意とするクラス、レンジャーだ。

「な、なぁんじゃぁ・・・。」

何を安心したのか、ネージュはホッとする。

「それなりに訓練はさせてある。刺客が来ても爆発の射程外から狙撃させれば問題ない。」

「あ、あぁ・・・。」

「それと・・・。」

俺は手のひらをエリックに見せる。

『渡せ』と言う意味でだ。

「?」

エリックは理解出来ていない。

「データだよ。」

「え?なんで、君に?」

「決まってんだろ、本部に届けるんだよ。」

「ダメだ!危険すぎる!君にも追っ手がかかるぞ!」

「百も承知だ。だがな、あんた一人じゃ本部に届けられないだろ。」

「そ、それは・・・。」

「それに連中はまだあんたがデータを持っていると思ってるはずだ。今ならバレるリスクも少ないはずだ。」

「う、うーん・・・。」

エリックは少し悩んだが、ようやく観念したようで、白衣のポケットからデータの入ったディスクを手渡す。

「一つ約束してくれ。」

「なんだ?」

「無理をしてその身体を壊さないでくれ。」

「・・・。」

思わずため息が出る。

「相変わらずおせっかいだな、あんたは・・・。」

 

 

~キャンプシップ~

 

ネージュ達には『エリックのいる壊世区域にアンガ・ファンタージが出現した。危険なので討伐されるまで探索は断念する。』と言い訳してもらうように手筈を伝えておいた。

これでまだ逃げ回っているであろうエリックに連中の目がいくはずだ。

あとはこっちでマザーシップにいるウルク総司令にこのディスクを、渡せば・・・。

 

 

~エスカ マイルーム~

 

「・・・。」

私はベッドとテーブルしかない殺風景な自室に入ると、そのままベッドに倒れ込む。

「・・・。」

一通り報告は済ませた。

あとはノワールがディスクを届ければ全て終わる。

「・・・。」

ネージュには一人にしてほしいと言っておいた。

気持ちに整理が着かないからだ。

「・・・?」

不意に部屋の入口からドアが開く音がする。

「これはこれは、なんとも味気ない部屋ですねぇ。」

「!!」

入ってきたのは長身で細身、目が細目な男だ。

そんなことより驚いたことは、この男が白衣を研究員用の白衣を来ていた事だ。

「エリックの言っていた・・・!」

「えぇ、ウィル、彼の同僚です。はじめまして、いや・・・『お久しぶり』・・・ですかね?」

「貴様・・・!」

怒りがこみ上げて男の胸ぐらを掴む。

「おぉっといいんですか?ここで私を殺して。」

「何が言いたい・・・!」

「我々の不正を知らしめようとするお方がアークスシップ(こんなところ)で人殺しなんかしたら何を言っても誰も信じてくれませんよ?」

「苦し紛れの命乞いだな・・・!」

「それに・・・あなたも死にますよ?」

「・・・!?」

ウィルの言葉が気にかかって周りを見てみると後ろにいた・・・デューマンの男がベランダから侵入していた。

下手な事をすればこの男諸とも消し炭になる。

「ね?分かったでしょ?あぁ、因みにアークスに紛れて何体かロビーをうろつかせてます。」

「そう言う事か・・・!」

「分かったら降ろして下さい、そろそろ苦しいですから。」

「くっ・・・!」

不本意だがウィルから手を放す。

ウィルは胸ぐらを捕まれて乱れた服装を整える。

「何の用でここまで来た・・・まさか今更『データを届けるのをやめろ』だなんて言わないよな?」

「いえいえ、どうぞご自由に♪」

「えらく余裕だな・・・このまま私を人質にでも取るつもりか?」

「まぁ、それも良いんですけど、既に手は打ってありますし・・・。」

「?」

なんだ?

どう言う事だ?

ノワールの奴は移動中・・・マザーシップに伏兵がいたとしても彼らに遅れを取るとは思えないが・・・。

「因みに彼はマザーシップにすらたどり着けないでしょう。」

「どういう事だ・・・!」

彼とは同時にキャンプシップを出発させた。

移動中のキャンプシップを奇襲するのは困難だ。

「・・・! まさか・・・!」

「ほら油断した。」

「ッ!?」

後ろのデューマンから奇襲をかけられたが、反応が遅れた。

背中に針のような何かを撃ち込まれる。

途端に意識が朦朧としてくる。

麻酔のような物を打たれたのか・・・?

「回答は聞いてませんが、多分あなたの予想、間違ってないですよ♪」

「うっ・・・ぐ・・・!」

身体が動かない。

まずい・・・今のノワールには・・・!

 

 

~ノワール ???~

 

「くっ・・・!」

霞んだ視界がハッキリして後悔する。

油断した。

俺の乗ったキャンプシップにスレイヴデューマンが潜んでいたのだ。

移動中に自爆され、船はコントロールを失い、何処かに不時着したらしい。

それにしても此処は何処だ?

なにやらアークスシップの民間居住区に似ているが何やらおかしい。

至るところが破壊され、瓦礫が赤黒く染まっていた。

「この感じ・・・。」

そうだ、見覚えがある。

アークスは、様々な兵器も扱える。

空から援護射撃する戦闘機、機動力のある大型戦闘機体『A.I.S』。

これらは時々ダーカーに侵食されてコントロールを奪われることがある。

そんなときにこのように赤黒く染まっていくのだ。

ダーカーの侵食はこの辺り一帯全てに広がっている。

「そう言うことか・・・。」

ダーカーの襲撃に合い、放棄されたアークスシップがダーカーに侵食された物か。

「・・・!」

探索しようかと辺りを見渡すと、見覚えのある奴が倒れていた。

「ったく・・・。」

迂闊だった。

どうやらデューマン以外に潜んでいた奴がいたようだ。

「う、うーん・・・。」

「おい、起きろ。」

「情報屋ァ・・・。」

「?」

「お前じゃない・・・姉のほう・・・そのデカパイの秘密・・・教えるのじゃぁ・・・。」

どんな夢見てるんだこいつ。

「起きろ!アホニュマ!」

「んがっ!?」

頭を靴の先で小突きながら起こす。

「ようやく起きたか。」

「んん?此処はどこ?わしは美少女?」

「どうやらまだ寝ぼけてるようだな・・・!」

拳を思い切り握って構える。

「なああぁ!?ちょ、待て!お、おお起きた!起きたのじゃぁ!」

「フン・・・。」

「それより、ホントに此処はどこなのじゃ?」

「運悪く、いや、運良く不時着した場所だな。」

「運良く・・・?」

ネージュは辺りを見渡すと表情が段々苦々しくなる。

「うぇぇ・・・此処の何処が運がいいのじゃぁ・・・?」

「不時着しなけりゃ宇宙に身体中の空気が抜けて萎れたミイラが二つ泳いでたんだからな。」

「怖いッ!!説明もリアル過ぎて怖いのじゃぁ!!」

「アホに分かりやすく説明しただけだ。」

「アホ!?バカじゃなくてアホ!?なんか余計頭悪そうなのじゃぁ!!」

「どっちでも変わらんだろ、それと攻守交代だ。今度は俺の質問に答えろ。」

「なんじゃ?」

「なんで着いてきた。」

「あー。」

『なるほど』とばかりに手を叩くネージュ。

「答えろ。」

「その・・・エスカがのぅ・・・一人になりたいらしくてのぅ・・・どうせならこっちについてった方がいいと思ってのぅ・・・。」

「はぁ・・・育児放棄された赤ん坊の御守りが俺に回ってきたわけか。」

「失礼じゃな貴様!!わしもう十四じゃぞ!立派な大人なのじゃ!!」

「いや、世間一般レベルで完全にガキの範囲だが。」

「ガキって言うなぁ!!」

「そう言う反応がガキなんだよ・・・っと、早速お出迎えがきたみたいだな。」

「へ?」

横で状況を把握仕切っていないアホを尻目に構える。

目の前にはダーカーの群れが・・・その中に何やら二本足で歩く奴がいる。

全身を赤黒い液体でコーティングされたような見た目だが、明らかに頭、手足があり、五本ずつの指もある、まるで人の様な形の奴だ。

「新手のダーカーか・・・。」

 

 

~ラパン 民間居住区 孤児院~

 

今日も頑張った。

『一緒に遊ぼう』って言っても友達と遊んだ事がなくで何をしたらいいか分からない。

私は本を読むことしか出来ないから、『一緒に本を読もう』って誘ってみた。

でも皆、私が声を掛けると何も言わずに何処かに行ってしまう。

「・・・。」

必死だった。

本当はやりたくなかった。

此処の子達と仲良くなりたかった訳じゃない。

嫌われるのなら別に嫌われたままでもいい。

でも、私に友達が出来るように励ましてくれる先生の思いに応えたかった。

先生が私に友達を作って欲しいから、頑張っている。

ただそれだけだった。

「調子はどう?」

先生が丁度後ろにいて、追い越して顔を覗かせる。

「・・・今日も駄目だった。」

「そっか・・・何がいけないんだろうな・・・。」

「逃げてく子達がコソコソ話してたんだけど・・・。」

「うん?」

「『悪魔』とか、『怪物』とか・・・。」

「悪魔?」

「私、悪魔に見えるのかな・・・。」

「いや、そうは見えないんだけど・・・う~ん、ひょっとしたら・・・。」

「ひょっとしたら・・・?」

「いや、別に・・・。」

「気になる・・・。」

「うぐっ。」

私が問い詰めると、先生は降参したのか、溜め息をついて話始める。

「ラパンって、ちょっとつり目気味じゃない?それに瞳も赤いし、それでそんな風に言われたり・・・。」

「・・・。」

「い、いや、ゴメン!悪かった!ただの私の臆測だからさ・・・その・・・。」

「よかった・・・。」

「え?」

「私が、悪魔の生まれ変わりとか、そんなんじゃないんだ。」

「・・・ぷっ、あはは、なんだそれ!」

「先生?」

先生が急に笑い出す。

「先生ひどい、私、怖がられてるから本当にそうなんじゃないかと思って・・・。」

「え?ああ・・・。」

私の話を聞いた途端に先生の顔が急に暗くなる。

「そっか、そうだよな、訳も分からずに怖がられてるんだもんな・・・。」

「・・・。」

「だったらラパン、先生が保証する。」

「保証?」

「ラパン、君は『普通の女の子』だ。何処にでもいる、ただの『普通の女の子』だ。」

「・・・。」

「どう?」

「『可愛い』とか・・・『キレイな』・・・とかは無いんだ・・・。」

「え、あ、あぁ・・・。」

先生は困り気味に目を逸らす。

「そっか、そんな感じの期待してたか・・・ゴメン、気が回らなくて・・・うん、可愛いよ、ラパンは。」

「いいよ、そんな言われたあとに言ったって嬉しくない。」

つい頬を膨らませてそっぽを向いてしまう。

「悪かったって、何かやれることあったらするからさ、機嫌治してくれよぉ・・・。」

「じゃあ、その、頭・・・撫でてくれたら・・・・・。」

「え?なに?」

恥ずかしくてつい後半がゴニョゴニョになってしまって先生は聞き取れなかったみたいだ。

「もぉ・・・。」

「っ!」

先生は私の頭を撫で始める。

「何言ってるか分かんないけど、悪かったよ!別にラパンのこと悪く思って言った訳じゃないから!ね?」

「・・・。」

先生は必死に謝ってるけど私はもう全然怒ってない。

して欲しい事をしてくれたから・・・。

「?」

近くの人工芝の茂みからガサッという音がした。

音のする方をみると、女の子が茂みの中から此方を見てた。

「っ!」

女の子は私に気づくと慌てて茂みに潜って何処かへ行ってしまう。

「・・・。」

また嫌われたのかな・・・。

 

 

~ノワール 旧アークスシップ~

 

「はぁ・・・はぁ・・・!」

「くそっ・・・!」

なんなんだ、大型のダーカーがいないのにどうしてここまで手こずるんだ。

「いい加減にせい!!このっ!」

ネージュが杖から光の弾を発射する。

クラス、フォースのテクニック『イルグランツ』だ。

イルグランツはダガンを標的に飛んでいく。

「キィァアアアアア!!」

「!」

人型ダーカーが悲鳴にも似た金切り声を上げると、ダガンは急にイルグランツから逃げ始める。

光弾はダガンを追うがすぐに消えてしまう。

イルグランツは敵を追尾する光弾だが、弾速も弱く、あまり長距離を飛ばない弾丸だ。

明らかにその性質に合わせて動かれている。

普通のダーカーにはあり得ない動きだ。

「あいつか!」

明らかにあの人型ダーカーが指示を出している。

人型ダーカーに標的を絞り、一気に間合いを詰める。

充分に近付いてからサテライトエイムを放つ。

すると人型ダーカーは即座に後ろに跳び、間合いの外に逃げる。

やはりだ。

明らかに此方の動きを読まれている。

「逃げたのなら・・・。」

今度はエルダーリベリオンによる弾丸のラッシュを放つが、人型ダーカーはまるで近距離からの格闘の突きや蹴りを回避するかのように全てを紙一重でかわしてしまう。

「くそっ!」

何処までも鬱陶しい奴だ。

「く、来るなぁ!」

「!」

後ろからネージュの声がする。

見るとダーカー達に囲まれている。

「うああぁ!」

ネージュがやけ気味に杖を掲げると、球体のような光がネージュの周りをバリアのように包む。

テクニック『ナグランツ』だ。

光のバリアを突破しようとダーカー達は無理矢理進撃するが、バリアはダーカー達を弾き、近づけない。

「・・・。」

あっちはあっちで大丈夫そうだと思い、人型ダーカーに再び標的を移すが・・・。

「キィァアアアアア!!」

また金切り声を上げる。

何かダーカーに指示を出した合図のようだが、自身の周りを確認しても襲ってくるダーカーはいない。

「まさか・・・!」

ネージュの方を見る。

「と、止まれ!それ以上寄ったら・・・!」

ネージュに数体のキュクロナーダが襲いかかる。

まずい、人型ダーカーを深追いしたせいですぐに助けられる距離じゃない!

ネージュはナグランツを張っているが、キュクロナーダはその巨体に違わずタフなので、ナグランツ程度の攻撃には怯みもせず攻撃出来る。

「効かんのかこいつ!ならばこうじゃ!」

有効ではないと判断したネージュは、今度は一体のキュクロナーダに向けて杖の先を構えてテクニックを練る。

標的のキュクロナーダが自分の間合いまで詰めて、腕を振りかぶった瞬間。

「今じゃ!」

ネージュが練ったテクニックを解放すると、杖の先から鋭い槍のような光が放たれ、光はキュクロナーダの身体を抉るように貫く。

テクニック、『ラグランツ』だ。

当たり所が悪かったのか、キュクロナーダは一撃で倒れる。

「さて、今度は・・・!」

「バカッ!!避けろぉ!!」

「へ?」

ラグランツは光を一方向に集中して放つテクニックだ。

ナグランツの様に全方位はカバー出来ない。

それが意味するのは・・・。

「あ・・・。」

ネージュが気づいた時には遅かった。

別方向から襲ってきていたキュクロナーダが既に振りかぶっている。

「逃げろオォ!!」

必死に叫んだがそれも虚しかった。

ネージュは回避しようと身体をよじったが、そのわずかな時間に出来たのはそれだけで、キュクロナーダの横振りの凪ぎ払いを諸に喰らってしまう。

車に跳ねられた猫の様に吹き飛んで地面を転がるネージュはぴくりとも動かなかった。

「・・・!」

瞬時にフラッシュバックする光景があった。

大切な人間が何人も自分から放れた所で惨殺される光景だ。

すぐに我に返り後悔する。

俺のミスだ。

人型ダーカーが指示を出したタイミングでネージュの周りを警戒しなかった俺の判断ミスだ・・・!

「・・・。」

走る。

考えるのをやめて走る。

走る先は・・・。

「・・・。」

ネージュをやったキュクロナーダだ。

間合いまで近づくと即座に地面を蹴ってキュクロナーダの懐に飛び込むと同時に上半身の全体を思い切りぶつける。

フォトンアーツ『デッドアプローチ』、敵の懐に飛び込んで急所に渾身の体当たりを食らわせてスタンさせる技だ。

キュクロナーダが目を回している隙にサテライトエイムを顔面に何発も喰らわせる。

どんなにタフでもこれだけ喰らえば人溜まりもなく、キュクロナーダはアスファルトの地面に倒れる。

隙をついたつもりか、別のキュクロナーダが凪ぎ払い攻撃を後ろから仕掛けてくるが、跳んで回避し、その回避した体勢のまま弾丸を放ち、さらに他のキュクロナーダも攻撃を仕掛けてくるが、それも身を捩って回避し、回転しながら全ての方向へ弾丸を放つ。

回避と攻撃を合わせたフォトンアーツ、『メシアタイム』だ。

弾丸は数発それぞれキュクロナーダ達の目に命中しており、目を潰されたキュクロナーダ達は苦しみ悶えている。

「躊躇うな・・・殺せ・・・殺セ・・・!」

自己暗示をかけながら全方位に瞬時に弾丸を放つ。

弾丸は、全て放たれたその場に留まるが、俺が体内のフォトンを爆発させると、弾丸は、花火の様に放たれる。

フォトンアーツ、『シフトピリオド』。

四散した弾丸は苦しむキュクロナーダ達を一気に仕留める。

「ハァ・・・ハァ・・・。」

キュクロナーダを全滅させて息切れをしている俺を『気はすんだか?』とばかりにダーカーは容赦なく囲む。

思い出す・・・この光景・・・!

「だからこれが罪滅ぼしなんだ・・・!」

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