「こいしー、準備できたー?」
「できたよ、じゃあ行こうかお姉ちゃん。」
こんにちは、古明地こいしです。お姉ちゃんと紅魔館に行くところです。
前回、私はフランに紅魔館に行って弾幕ごっこをする約束をしたので、フル装備でフランと戦うつもりです。まぁ、フル装備っていっても持っていくのはスペルカードぐらいだけど。でも、私は弾幕ごっこには自信あるし、多分本気を出さなくても勝てると思う。フランは吸血鬼だから、身体能力的にいえば私より上。けど、弾幕ごっこなら身体能力の差はあんまりでないし、弾幕ごっこを私は結構しているから(主にお空と)だいぶ強い方じゃないかな?。
そういえばお姉ちゃんが自分の用事で外に出てるのを久しぶりに見た気がする。お姉ちゃんはそもそも外に出たがらないから、こうして地霊殿にいないだけで結構レアだ。
「お姉ちゃんと出かけるのって久しぶりじゃない?」
「そうね、確かに久しぶりだわ。」
「地霊殿に住む前はずっと2人きりだったから、嫌でも別行動をとることはなかったしね。」
「……………私はあんたと行動するのが嫌になったことはなかったんだけど、もしかして私と一緒にいるのが嫌だった?」
「別にそんなことはないって、私はお姉ちゃんと一緒に行動できるのが楽しかったよ。…………少し飽きたときもあったけど。」
「おい。」
「いや怒んないでよ。私はお姉ちゃんがいてくれたからここまで来れたし、お姉ちゃん過ごす日々は私の大事なものだよ。」
「別に怒ってないわよ。まぁ、それなら嬉しいわ。私もこいしと一緒にいる時間は楽しいわ。感謝するわよ、こいし。」
「…………何その言い方?」
「レミリア式口調よ。カリスマっぽくなってるかしら。」
「なるわけがないじゃん。レミリアさんにカリスマがないんだから、そのレミリアさんの真似をしたところでカリスマもどきしか出ないじゃん。」
正直、本当にカリスマのある人の真似をお姉ちゃんがしたところで、お姉ちゃんにカリスマが出るとは思わないけど。
「そっか、よく考えたらそのとおりね、気がつかなかったわ。」
お姉ちゃんは心が読めるから嘘を完全に見抜くことが出来る。けど、完全な読心術を持っているぶん、読心対象が間違ったことを考えていても、その間違った考えを信じてしまうという弱点がある。
「あ、お姉ちゃんそろそろ紅魔館に着くよ。」
というわけでやってきました紅魔館。
「いらっしゃいさとり。はじめまして古明地こいし、フランなら自分の部屋にいるわよ。」
「はじめまして、レミリアさん。フランちゃんはどこにいますか?」
「別に敬語じゃなくていいわよ、フランの部屋は「私が案内するよ。」………」
昨日聞いた声が聞こえた。私、お姉ちゃん、レミリアの誰でもない4人目の声のするほうにはフランが立っていた。
「待ってたわ、こいし。」
「フラン、ちょうどいいところに。日が沈むにはまだ早いけど、お姉ちゃんと一緒に来るために今来ちゃった。」
「はじめまして、フランドールさん。こいしの姉の古明地さとりです。」
「はじめましてさとりさん、フランドールです。あ、敬語はいりませんよ。」
「こっちも敬語は要らないわ。」
「分かったわ。こいし、日が沈むまで私の部屋で話しよう。」
「いいよ。」
そんなこんなで弾幕ごっこが終わったらお姉ちゃんのところに行く約束をして、こいフラ組とさとレミ組に分かれた。
というかお姉ちゃんには敬語だったのに、私に対しては敬語無かった気がするんだけど、フランさん。
「こいしー、紅茶でものむ?」
「のど乾いてないし、別にいいよ。あとごめん、紅茶は嫌いなんだ。」
「じゃあ次に来たときには、コーヒーを入れておくわね。」
「ほんとにごめん、コーヒーも飲めない。」
「コーヒーも紅茶も嫌いって、じゃあ何を用意しとく?」
「水。用意してくれてありがと。」
「…………わかった。こいしはなんでコーヒーと紅茶嫌いなの?」
「味。ジュースとか分かりやすい味のほうがおいしくない?」
「子供じゃん。ジュース用意しとくよ。」
「……………好き嫌いは誰にもあるし仕方ない。」
「好き嫌いね、……………私はお姉さまに好き嫌いをほとんど直されたから、好き嫌いはないわ。こいしもこいしのお姉さまに好き嫌いで色々言われたんじゃないの?」
「あったけど、その時は能力使って逃げた。」
「おい。やっぱり子供じゃん。」
「…フランの能力ってどのぐらい応用が利くの?」
「露骨に話し変えてきたね、てか応用ってどういうこと?」
「ありとあらゆるものを破壊できるんでしょ。ありとあらゆるものって具体的にどういうもの?」
「……物体として存在しているもの全てとほとんどの魔力生成物かな?目に見えていなくても、破壊したい物の場所さえ分かれば、形あるものは全部壊せるよ。でも、大きな魔力で守られていたら壊せないよ。」
「すごい能力だね。でも事象や時間までは壊せないってことか。…弾幕ごっこで私に使うの禁止ね。」
「分かってるって、こいしの弾幕には使うかもしれないけど。というかこいしも能力使って消えないでね。」
「了解。」
そして私とフランは話しているうちに日が落ちたため、紅魔館から離れた上空で対峙して向き合っていた。
「フラン、弾幕に3回当たったら負けね。」
「分かったわ。」
「「じゃあ……いくよ!」」
「フラン、今貴方の屍を越えて未来に向かおうとしているの!!」
「こいし、貴方がコンティニューできないのさ!!」