「のう提督よ、ちょっと良いかの」
「あ? なんだ利根」
「いやそろそろ寒さ厳しき折に突入したのでしまむらに冬物を見に行こうとしての、外に出たのじゃが」
「何かのっけからしまむらネタとか今回は飛ばしてんなお前。んで外に出たら何がどうしたってんだよ」
「お主は何ぞしまむらに恨みでもあるのか!? 毎度毎度吾輩の行動をネタ扱いするでないわっ!」
「いやお前しまむらってほらおばちゃんが履くようなモンペとか、微妙に外れたセンスのおかしい服しか置いてねーじゃねぇか。寧ろ若者向けに別ブランドでAvailとかあるし、艦これコラボもそっちでやってんだろ? お前も一応艦娘なんだからそっち行けよ。何で頑なにしまむら推しなんだよお前」
「微妙とかおかしい服とか言うでないわっ! 寧ろ何でお主は海軍的な常識が脳からドバドバと零れ落ちておるクセにAvailコラボなんぞという一瞬だけ開催されたマイナーイベントなんぞを覚えておるのじゃ…… まあぃぃ、それよりも提督よ、ちと聞きたい事があるのじゃがな」
「あ? なんかあったか?」
「いや
「あーアレな。アレはちょっとした事情があってだな」
「……ふむ、今回も碌でもない予定調和染みた台詞が口から出よったなという感想は横に置いておくとしてじゃ。その事情とやらの詳細を説明して貰おうかの」
「いやそろそろ今年もブリ漁のシーズンだろ? んでその辺りの件とか色々あっからスケジュールを確かめに漁協へ行ったんだけどよ」
「ちょっと待つのじゃ、何で
「あぁ、まぁほら選別なら当日でもバイト枠あっけどよ、船に乗るなら漁日確認してちゃんと予定組まねぇと話にならんだろ?」
「いやいやいや何で特別国家公務員である海軍提督がさも当たり前のようにブリ漁のバイト予定を組みに漁協へ行っておるのじゃ!」
「あ? お前ナニ言ってんの? 確かにバイトってのは正規雇用じゃないにしてもだ、労働者と雇用主って関係が発生してる限りはちゃんと予定を組んで仕事に穴を開けないようにするのがマナーなんだぞ? そこんとこちゃんと分かってんのか」
「お主は先ず一般的なアルバイターとしての常識を口にする前に自身が海軍提督であるという常識を自覚せんか!」
「まぁそんな訳で漁協に行ったらよ、辰っぁんからからちょっとした相談を持ち掛けられたんだけどよ」
「だから吾輩のツッコミを全スルーしつつ当然のように話を進めるのを止めんかッ! て言うかまたぞろ新キャラ染みた固有名詞が出おった…… 吾輩この時点で嫌な予感しかせんのじゃが…… 誰じゃその辰っぁんて」
「漁協の組合長」
「と言うとその辰っぁんという輩はあの黒騎士やらアマゾネス共を束ねとるボスか…… で? その漁協のボスがどうしたのじゃ」
「あー前に朝市とか諸々イベントやっただろ?」
「……売り子としてリアル熊の着ぐるみを着ておったお蔭で、客寄せパンダという別種の熊として活動する羽目になった碌でもないあのイベントか」
「お前は何か熊の着ぐるみに恨みでもあんのか? 寧ろ大人気だったろーが。主にお子様に」
「後ろから蹴られたり殴られたり子供特有の悪意のない暴力に晒されたら誰でも恨み言の一つは出てくるじゃろうが!」
「まぁそんな訳で利根よ」
「……何じゃ」
「今日は何月何日だ?」
「更新が無茶苦茶間延びしておるから話をUPするのが毎度季節のイベントネタに引っかかておるの…… で、今日は10月30日の金曜日じゃがそれがどうした」
「明日は何日だ?」
「……10月31日の土曜日じゃ」
「まぁそんな訳で明日は漁協でハロウィンイベントする事になったからな」
「はぁ!? 漁協でハロウィン!? なんじゃ唐突に!? 寧ろあんな魚くっさいところでトリック・オア・トリートとか無理やり過ぎるじゃろ!」
「クリスマス朝市もやったんだからハロウィン朝市なんて今更だろ? ついでに養殖のヒラメとかの初物売りもするらしいから盛り上がるんじゃね?」
「朝市の前に適当なイベント名付ければ何でも許されると思うのはこの村特有の常識じゃとお主は理解するべきじゃないかと吾輩は思うのじゃ……」
「そんな訳でハロウィンと言えば?」
「……なんじゃ藪から棒に」
「いやハロウィンに必須のモンは?」
「ハロウィンに必須て…… まぁ、子供に配るお菓子かの?」
「ばっかお前漁協の朝市で菓子配ってどうすんだよ、そこはスズキとかアオリイカだろーが」
「バカはお主達じゃ! では何か? その朝市ではいたいけな子供がトリック・オア・トリート言うたら黒騎士とかアマゾネスがおもむろにスズキとかアオリイカをスッと差し出したりするのか? そんなモン子供達には生臭い思い出しか残らんぞ!」
「そしてハロウィンと言えばカボチャ! ジャック・オ・ランタンだ!」
「いやいやそこだけ体裁を整えてもどうしようもなかろうが……」
「そんな訳で
「……なんじゃと?」
「そんな訳で
「同じ事二度も言わんでよいわッ、カボチャ?
「ああそれな? カボチャってそのまま植えるとツルの右か左かにランダム生成されちまうからよ、収穫の手間も考えたら種植えて1ブロック空けて1ブロック掘りの繰り返し配置すれば効率よく一列生成できんだぜ?」
「最近ずっと出んかったと油断してたらここでまたマ〇クラネタをぶっ込んできおった!? て言うか何度も言うておるようにリアルでカボチャはそんな育て方せんからな! 寧ろ
「ただ気をつけねーと今のバージョンはハサミで一度「くり抜いたカボチャ」にして、たいまつとクラフトしねーとジャック・オ・ランタンになんねーからな」
「だからリアルにバージョンもなんもないわっ! いい加減その辺りの認識をどうにかせんか!」
「で、ここからがミソなんだけどよ、コレ漁協で使うブツだからちっとMOD入れて水中呼吸Ⅲ付きの仕様になっている」
「……もう突っ込まんぞ、吾輩もう絶対突っ込まんからの」
「ただまぁ第八亀丸だけじゃなくて漁協の職員全員分のを用意しなきゃなんないからよ、作業時間がギリなんだよなぁ」
「……のぉ提督よ」
「あ? 何だよ」
「その…… そのカボチャ、関係者全員が被るのかの?」
「おう、そうだけど?」
「それはアレじゃ、カボチャ以外の恰好はどうなっておるのかの?」
「カボチャ以外ってなんだよ」
「それはパーツ的にと言うか、具体的に言うと頭部以外はどうなっておるのかという事を聞いておるのじゃが」
「あ? その辺りはいつもの恰好じゃね?」
「それはアレか? 当日いたいけな子供がトリック・オア・トリート言うたらスズキとかアオリイカをジャック・オ・ランタンヘッドの騎士とかアマゾネスがスッと手渡すと?」
「今回はヨシゾウさんとかも手伝うらしいから人員的余裕はあると思うぜ?」
「という事は当日はジャック・オ・ランタン頭の黒騎士とアマゾネスに加え鎧武者も朝市で徘徊すると言うのか……」
「そんな訳でお前が当日着るハロウィン用衣装そこにあっから」
「は? 唐突になんじゃそれは!? 何で吾輩用の衣装が用意されとるのじゃ!?」
「いやお前今懇切丁寧にイベントの概要説明しただろーが」
「いやいやいやそれがどうしてさも当然のように吾輩も参加と言う流れになっておるのじゃ!? と言うかもしや衣装というのはこの意味あり気に白い布が被さってる…… うーわ、これは…… のう提督よ」
「あ? 何だよ今水中呼吸のエンチャント中で手が離せねーんだよ!」
「だからさも当たり前のようにマイクラネタをぶっ込むでないわッ! て言うか何で吾輩の衣装が熊の体にカボチャがドッキングしとる着ぐるみなのじゃ!」
「あ? そりゃお前今回はハロウィーンだし、トナカイとかひな祭り的な衣装着る訳にはいかねーだろがよ」
「そういう事ではのーて! 根本的にリアル熊の体にジャック・オ・ランタンって色んな意味で狂ってるとしか言いようがないじゃろーが!」
「ついでに今回は初の試みで北海道物産展も兼ねてるらしくてな、俺らの担当は新巻鮭だからよ」
「熊じゃから鮭担当とか安易過ぎる以前にカボチャ頭の説明になっておらんではないかッ! 寧ろ吾輩の意見を無視しつつこのままイベント要員として参加する話の流れは許容できんぞ!」
「あ、そうそう今回の熊は改良品でちゃんと鮭用のポケットも腹んとこに作ってあっから」
「だーかーらー吾輩の話も…… む? このポケット、中にチャックがついておるが何でじゃ?」
「何のかんのと試着はすんのな? で、そのチャックだけどほら、着ぐるみって結構ムレるだろ?」
「……べべべ別に参加するとは一言も言っておらんぞ! て言うか確かにこの手の着ぐるみは通気性が殆どないからの、普通に歩いてるだけでも汗でベトベトになったりするのぅ」
「だろ? んで汗かいたらほら、ノーパン派のお前じゃバンソーコとかガムテープふやけてペロンとなったりする確率が高いだろって、着ぐるみの改造案センパイとこに相談したらよ、股間メンテ用にチャック式にすればいいんじゃねーかってアドバイスを貰ってな」
「サブロォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオッッ!!」