神物語~聖夜の闇匣~   作:かいきあえ

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第1話

第1話「出逢い」

 

昴「くっ・・・俺は確か...いきなり意識を奪われて...ここは...どこだ?」

 

見渡す限り、真っ暗闇が広がる静寂の空間。状況を把握する為にも、昴は冷静に数分間闇を味わった。

そして数分後、目が慣れて多少の空間把握が出来るようになった。しかし、分かるのはここが狭い部屋であること、この部屋の入り口らしきドアが1つある事くらいしか現時点では分からなかった。窓は一つもないところを見る限り、ここは地下室なのだろう。しかし、幸運なことに1人ではないらしい。今把握した感じでは昴を含め、5人は確認出来る。こんな狭い部屋にこんな大所帯・・・勿論、コミュ障の昴には少々地獄であった。が、このまま沈黙を貫いても何も始まらない、昴は頑なに閉じていた口を開いた。

 

昴「あの・・・皆さん大丈夫ですか?」

??「あぁ、なんとか怪我も何もねぇ。」

 

昴の問いかけに答えてくれたのは、まさかのあの時救った少年であった。

 

昴「あ!!お前はあの時の・・・まぁ、今は無事を素直に喜ぼう」

??「へっ、お気楽なもんだぜ。こちとら命狙われてたかもしれねぇってのに。でもまぁ、あんたが身を呈して救ってくれなければ今の俺はない。その、まぁ・・・ありがと。」

 

相変わらず口は悪いが、感謝はしてるようだ。まぁ、多少の礼儀はなってるようだな。

 

昴「まぁ、無事なら良かったよ。何でこうなったのかは全く分からねぇ。今後のことも考えて、それぞれ軽く自己紹介しておかなかいか?」

??「人にものを尋ねるならまずは自分からだろ?」

 

いちいち毒々しく悪態をつくガキに多少イラつきつつ昴は自分の紹介を始めた。

 

昴「まぁ・・・そうだな。俺は黒井 昴、俳優をやってる。テレビにはちょこちょこ出てる芸能人だ。よろしく」

 

輪廻「昴ってあの昴君か!!通りで見覚えがあると思った。僕は佐野、佐野 輪廻(さの りんね)って言うんだ。スポーツを色々とやってて体力には自信がある。好きに呼んでくれて構わないよ。」

 

輪廻と名乗ったその男は見た目は小柄ながらも、どうやらスポーツ選手らしい。体格はがっちりしている...正直ギャップなのが声が少し高い

。まぁ最近こういった声の高い男性って増えてるし驚きはあまりないのだが、やはり少し慣れない・・・

 

昴「輪廻か、珍しい名前だな。まぁ力仕事とかは色々と任せるよ、よろしく。次は君だね」

 

卦堂「俺は卦堂 鶏弍(けどう けいじ)、医大で医療の勉強をしている。趣味は八卦道、我流ではあるが一応師範並みの実力あるつもりだ。よろしく。」

 

相変わらず変わった名前が多いな...でもまぁ、不幸中の幸いってやつだな。医大生って言ってたけど、医者(卵)がいるのは正直心強い。

卦堂は身長も高い、あんな長身から放たれる八卦とか想像しただけで恐ろしい()てか、そもそも医大生が八卦極めてるってこれまたツッコミどころが・・・うーん、今回は見逃しておこう。

 

昴「おう、医者は結構助かるな。よろしく!!えーっと次は・・・」

 

赤崎「私ね。私は赤崎 成美(あかさき なるみ)職業は訳あって今は話せないわ。決して変な仕事はしてないからそこら辺よろしく。」

 

この5人の中で紅一点、職業が不明ってのは少し気にかかるが、まぁプライバシーってことで。

とてもスレンダーでスタイルもいい。思春期の息子にはちょっと刺激が強いかもしれんな(ナニの話をしているのだろうか)。

 

輪廻「変な仕事って何よ・・・?」

 

赤崎「さぁ?ただあなた達が思ってるほど危ない仕事はしてないから安心して。一応人に言える仕事はしてるから。」

 

昴「さてと・・・ラストは」

 

凛「俺は水野 凛(みずの りん)男だ。職業って言えるほどのことはしてない、普通の学生だ。特に馴れ合うつもりはない、よろしく。」

 

凛と名乗った少年は周りが高校生以上の年齢でありそうな中、唯一小学生のような体格をしている。ってかこれコ○ンじゃね?と思わせるような小学生ではないような風格をしており、いかにも頭はずば抜けて良さそうだ、ただ小学生ならもう少し可愛げがあってもいいと思うのだが・・・。

 

昴「さてと、みんな自己紹介も終わった所で状況を把握しよう。まず、ここはどこか分かるかい?」

 

凛「分かってれば今頃は脱出してるだろ、ちったぁ頭使おうぜ有名人さんよ?」

 

昴「・・・まぁ、だな。」

 

輪廻「それにしてももう少し言い方考えよ?相手は年上なんだし」

 

凛「ふっ、年上がそんなに偉いか?お前らみたいな腐った大人が俺をこんな目に合わせなきゃ、もう少し・・・子供らしく・・・」

 

凛の言葉が詰まる。その静かな目は憎悪に満ちていた。

 

次回へ続く・・・

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