神物語~聖夜の闇匣~   作:かいきあえ

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未だに招待の掴めぬ謎の集団により連れ去られた昴達。
館を手探りで捜索するも、掴める情報はこれといって無く
現場には重い空気が流れ始める。
そんな中、卦堂は赤崎が以前この館で働いていた事を知るのであった。

登場人物紹介
★佐野 輪廻(さの りんね)
型にはまらない斬新な動きで世界を飛び回るスポーツ選手。年齢も29と昴より年上なのだがどことなくそう見えないのは・・・何が原因なんでしょうねww声が高いから多分それだろう、うん。
年長者という事もあり、一番グループ内では落ち着いているが実はこれはいつもの疲れが溜まって集中力が切れてるだけの模様。
特殊な名前だが、本人曰く本名らしい。

★卦堂 鶏弐(けどう けいじ)
このグループ内で一番のインテリの21歳。というのも彼は医大に通う医大生、つまり医者の卵という訳だ。しかし勉強の方は基本見ただけで理解してしまうので、普段は我流の八卦を極めている。彼が気まぐれに受ける相談はかなり好評で医大外でも有名。うなじの所に彼自身も気付かないくらいの小さい鶏の印が押されている。


第3話

第3話「暗闇」

 

赤崎の突然のカミングアウトに卦堂は呆然と立ち尽くすしか出来なかった。最悪の事態を予想しつつ、赤崎は話を続けた。

 

赤崎「私は少し、他の人とは変わっててね。千里眼・・・って言うのかな?つまり未来が視えるの。っていってもそんな大層なもんじゃないのよ?私に視えるのは自分に起こる危険なこととか、直接じゃなくても私が間接的に危険な目に遭ってるっていうのも私には予知できる。」

 

正直頭がこんがらがりそうだった。デジャヴとか予知夢とか、現代で未来が視えるなんて話は珍しくもないからだ。ただ、それ故に疑問も残る。ただ、今彼女を問い詰めるのは良くない。卦堂はそう判断し、赤崎の話に真剣に耳を傾けるのであった。

 

赤崎「私が千里眼を使える事に気付いたのは数年前よ。とはいっても、私にも最初は分からなかった。でも、視える映像に従えば私に危害が及ぶことは無い。それだけは理解出来た。」

 

卦堂「ってことは、今まで辛いものばかり視てきたんだろ?相談とか出来なかったのか?」

 

赤崎「私にはそういった友達とかいないし、家族や親戚も疎遠で何の情報もない。こうなると私の悩みなんて話すに値しないんだろうなって思ってた。だから・・・ホントは人と接する事自体、私には怖くてね。でも、みんなあんな暗闇にいて不安なのは一緒。だから私なりの強がりをしてみた。ホントは今は無職よ、みんな立派だなぁって羨ましかったわ。」

 

卦堂「・・・。少し、辛い話をさせたかもしれないな。ごめん。」

 

赤崎「いいのよ。ここまで話が出来たのも初めてだなぁ。ちなみに元々働いてたのはホント。千里眼でここの館の主が危ないってのも分かってた。でも・・・」

 

卦堂「でも?」

 

赤崎「その映像には、今まで見たことない私がいたの。後にあなた達が来ることも分かってたけど、孤独で寂しいことからの解放とかじゃない、笑顔の私が。今まで人と接するのを恐れて避けてきた私が、人に対して笑顔なんてどうしてだろう?そんな好奇心から私は1人あの地下牢であなた達を待ってたってわけ。」

 

卦堂「なるほどね・・・。ここの主人が危険だってのは分かった。具体的には分からんのか?」

 

赤崎「ごめんなさい、私の千里眼も鮮明に覚えられるのはいくつかだけだから。あっ、でも働いてたからだけどここの主人の名前は知ってるわ。ここの館の主人は・・・破道龍獅(はどう りゅうじ)」

 

卦堂「破道・・・か。分かった。」

 

赤崎「それと・・・私がここで働いてたのは2人だけの秘密にして。」

 

卦堂「・・・分かった。うまい具合に話はまとめとくよ。」

 

こうして卦堂は赤崎からここの館のことや、主人である破道がおかしくなっていった経緯を彼女の見たままの話を聞いた。そして1階に大したものが無いのも実は知ってた赤崎は卦堂と共に集合場所へ導くのであった。

こうして集合場所にて昴達が集まった。

 

昴「すまんな、こっち側はあまり収穫なかったよ。」

 

凛「・・・なんか、ホントに申し訳ない。」

 

卦堂「俺達も大体そんなもんだ。得た情報っていってもここの主人のことくらいで。」

 

輪廻「それなら僕達も肖像画らしきものを見たよ。名前は・・・ちょっと分からなかったけどね。」

 

卦堂「いや、大丈夫だ。やつの・・・俺らを閉じ込めた犯人の名前は破道龍獅、どうやら半年前までは普通のおっさんだったらしいけど、日が経つにつれて何かに取り憑かれたかのように狂っていったそうだ。」

 

赤崎「私達がなんで捕まえられたのか・・・それについては分からなかったわ。」

 

凛「そう・・・だったんですね。」

 

昴「凛?どうした、浮かない顔してよ。」

 

昴が凛を心配し、肩に手を置いた途端に凛は今までの俯いていた顔からその形相を変え、昴を思い切り睨んだ。そして、初めに会った時の口調でぶちまけた。

 

凛「てめぇ・・・。やっぱここに来てから何も覚えてないようだな。ここの主人の名前だとか目的は知らねぇけどよ、俺らがここに来る必要は無かったんだよ!!俺がトラックに轢かれかけた時、俺があそこで死ぬなんてことは絶対なかった。それをアホみたいに自分から車に突っ込んで行ってよ・・・。」

 

赤崎「凛君、そんな言い方・・・」

 

凛「すみません赤崎姉さん、でもこれだけは言わせてください。俺は・・・俺らは、お前の優しさのせいでここの主人の企みにまんまと釣られたんだよ!!」

 

次回へ続く・・・




どうも、作者のあえです( 'ω')
今回はほとんどがなんかイチャ回みたいな感じになりましたねww
当初はそのつもりはなく、そのまま凛と昴の言い合いにしようかなぁとも考えてたんですけどね。行き当たりばったりで作ってますので、案がコロコロ変わってきますね(^ω^;)
自分が決めているEDを迎えられるようにはしますので
今後とも応援ヨロシクお願いします!!
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