この素晴らしい世界にリリカルな魔導師を! 作:ゴマフアザラシ
かすみがバニルにお悩み相談を持ち掛けた次の日。今日はダンジョンにでも潜ろうかと考えて朝食を取っていたところ……、
「めぐみんお姉ちゃん、ゆんゆんお姉ちゃん、わたし弟か妹が欲しい!」
屋敷中で最年少の我が義妹が、とんでもない爆弾発言をサラッと口にしていた。
アクアは温泉卵の半熟具合が絶妙と舌鼓を打ちながら聞かなかった振り……ではなく、話自体を聞いておらず、カズマは予想済みとばかりに涼しい顔をして、ダクネスは普段のドMな態度が信じられないくらいの乙女な表情で顔を赤くして俯き、かすみに指名を受けた二人は飲んでいた牛乳を噴き出していた。そして俺はというと……、
「……かすみ、いきなりどうした……!? ってか……、まだそんな事言って……」
「えっ……? だって昨日バニルさんが、下の子が欲しかったら、お姉ちゃん達にお願いすると良いって……」
あの野郎は……こっちの事も考えずに好き勝手言いやがって……!
本来なら和やかな朝食の場だというのに、俺が殺気立ってしまっているのがアクアとかすみ以外の全員が分かってしまったようで、スプーンやフォークを持つ手が震えている。そんな中で。
「そういえば……アルカンレティアに温泉卵無かったわね? 今度、作るようにお願いに行ってみようかしら? 私の聖水で茹でた卵だもの。きっと美味しいに決まってるわ! 『水の女神アクア様の温泉卵』。どう? 売れそうでしょ?」
それだとアクアが温泉卵作ってるみたいだとか、アクアだと作ってるうちに手品で消すんじゃないかとか、そんなのはこの際いい。あの仮面野郎に一泡吹かせに行かなければ……!
朝食後、俺達が屋敷内で倉庫代わりに使っている部屋に行き、風呂敷にアイテムを目一杯包んでウィズ魔道具店へと向かう事にしたのだが……。
「ちょっと待て! お前な……、そんなにアイテム持ってバニルと最終決戦やらかす気じゃないだろうな!?」
「心配するなって。平和をこよなく愛するこの俺が、そんな物騒な事するわけないだろ? 至極真っ当な商談だよ、商談」
「商談とは……? 一体何をする気だ? その割には、凄まじい威圧感だが……」
バニルと戦う気じゃないのはダクネスとしても安心だろうが、にも拘らず威圧感と殺気と剣気が絶妙なハーモニーを奏で、間合いに入れば喉元に刃を突き付けられる雰囲気となっているので、どうすれば良いか分からなくなっているのかもしれない。だというのに……、彼女は勢いよく立ち上がり、拳を握りながら、
「ユウ、やるなら私で試してから鎮めて行け! そんな殺気などそうそうお目に掛かれるものではない! さあ、遠慮するな!!」
「……ありがとよ。その性癖のおかげで、良い感じに力抜けた……」
確かに殺気立ったままではいけないのは分かっていたので、そこについては幸運と言っておこう。
ウィズの店へと向かい、街中を歩きながら……、
「何でカズマまでついて来てるんだよ?」
「お前一人だと何するか分からねーからだ! いいか!? 戦闘吹っかけそうになった瞬間にバインドとドレインタッチで無力化するかならな! ウィズの店で何かやらかして損害賠償なんて請求されたら敵わないんだよ!」
「大丈夫だって! ただの換金に大袈裟だなあ……」
「換金って……? そういえば……、その風呂敷の中身は何だ?」
「それは目的地についてのお楽しみ~」
そうこうしているうちに、邪悪なる悪魔の住まう万年赤字の魔道具店へと到着した。”
来客を知らせる呼び鈴の音を聞きながら入店すると……、
「珍しく真っ当な人間と同じ時間に起床した小僧とシスコンと親バカが混じり合った小僧よ。何用であるか? どうやら便利グッズもスクロールも持ってはいないようだが……」
「バニルさん、昨日は義妹がお世話になったそうで。そのお礼として良いアイテムを持って来ましたよ」
これから商談する相手の従業員に失礼があってもいけない。極めて紳士的に微笑を浮かべながら昨日の礼を言っていると、
「帰れ」
仮面さん、今回は俺のアイテムは要らないとバッサリ切って捨てようとしていた。おそらく見通す力で何を持ってきたかが分かったのだろう。それを無視し。
「店員さんには荷が重い商談だと思うので、ここは店長さんと直接やりとりしたいのですがよろしいですか?」
「えっ……!? 構いませんが……」
少しばかり狼狽えているウィズだったが、店のカウンターに持ってきたアイテムを広げると……、
「こっ……これってドラゴンの骨!? しかもアンデッドになった後の骨ですので、これを素材にした武具は呪いの力が付与される……!? こっちはケルベルスの毛皮!? 衣服を作ればその辺の防具なんて目じゃないのが……。それに――」
魔道具店店主にして、元凄腕アークウィザードの血が騒いでしまったらしい。目の前の素材はどれもが手に入れるのが困難極まる逸品揃い。これは例の魔王城近くのダンジョンで倒した上位、又は伝説級モンスターの体の一部だったりする。当然、
「このアイテムは良い物です! 是非うちの店で買い取ります! これが売れれば赤字解消なんてあっという間ですよ!!」
「気に入ってくれて何よりだ。早速――」
……と商談が纏まりかけていたところで、バニルが剣呑な雰囲気で割って入り、
「待たぬか! 小僧には動機は問うまい。ポンコツ店主よ、その様なアイテムが売れると思っておるのか!? 買い取れば赤字が増えるだけである!!」
「そっ……そうですが……、このアイテムを他の店に持って行かれては……」
店の赤字と優良アイテムの仕入れ。その二つの間で揺れ動いているウィズに対して間髪入れずに、
「ウィズの目的は、そこの性根がアンデッドより腐りまくったヘンテコ仮面悪魔のダンジョンを造る事だよな? そのダンジョンの奥深くにバニルだけいても良いのか? 道中には色んな宝物があって然るべきだ。やっぱり先代さんより強いバニルさんのダンジョンだから、この位のアイテムじゃないと釣り合わないだろ?」
バニルへの嫌がらせではなく、俺は誠心誠意の説得を頑張っていた。
「勿論、市場価格で買い取れなんて言わない。ここはそれの二割引きで良いからさ。俺とこの店の仲だろ?」
「にっ……二割引き……!?」
いきなりの値引きにウィズはワナワナと震えていた。買取価格の減額なんて普通はウィズが交渉する事だ。それをこちらから言い出したのだから驚愕以外の何物でもないだろう。ちなみにこの素材、アイテム店の買取ではなくオークションにでも掛ければ、市場価格よりも値が上がるだろうと推測される。
「分かった。この店の財政事情は俺だって良く知ってる。三割引きで良いよ」
「こ……このアイテムが三割引き……!?」
「ポンコツ店主よ、騙されるな! 良いか! 駆け出しの街でこの様なアイテムが売れるわけはなかろう! これらは、せめて王都付近で活動する冒険者用の素材である!」
バニルが必死にウィズを説得してはいるが、彼女も破格の条件を出しているこちらの言い分をまるっきり無視はできない。それにこの店では工事でアクセルに紅魔族が訪れた際に、駆け出しの街ではまず売れない高純度のマナタイトが売れたり、かすみの一件では最高純度のマナタイトですら売れている。それを思い出してしまって
「なら、ここは三割五分引き……、いや、四割引きだ! もってけドロボー!!」
「買いま――」
これで商談成立と思いきや、後方からウィズに向かって真っすぐに――
「『バニル式殺人光線』ッッ!!」
「きゃあああああ!?」
こうして、黒焦げリッチーが出来上がりましたとさ。一つだけ断っておくと、この素材はどこかで買ったのではなく、自分で集めた物なので基本的に元値は0エリス。なので多少の値引きでも利益は十分に出るのだ。
店主が焦げ臭い煙を上げながら気絶している状況では商談どころではない。というわけで、お茶を飲みながらウィズの復活を待っている。
「あなたも良く飽きないわね……。今回のは新しい方法での腹いせみたいだったけど?」
「俺は受けた恩は忘れませんが、受けた屈辱も忘れない男ですので。しばらくはあのダンジョンにも通いますし、これからバンバンこんなアイテムを持って来ます」
「……赤字が増えるのは頂けないわね。これを売ろうとするならアクセルじゃちょっと難しいわよ?」
「その辺り、うまい捌き方があったら教えて欲しいかな? これだとアイテムばっかり溜まって行く一方だから」
ウォルバクさんと適当に雑談しながら、例の高級素材の換金について思案していた。これがゲームなら、即座にお金に変える事が出来るのだが、現実はそううまくいかない。
「小僧、そればらば、いくらかの手数料は貰うが、我輩がアイテムの買い取り先を見つけてやらんでもない。全く、最初から我輩に相談すれば良い物を……。単なる嫌がらせでここまでするとは、貴様本当に人間か? 我輩の同類ではなかろうな?」
「その言葉、そっくりそのまま返す。日夜、人様をおちょくってる奴が何言いやがる」
「我輩はそれで糧を得る存在であるのだ。それをしなければ生きている意味がない」
むしろこの場でくたばれ。
アイテムの買い取り先については、誠に遺憾だがバニルがどうにかしてくれるらしい。それで話が纏まったと一段落した後で、カズマから。
「そういえば……、お前がレベル上げするのって、ボロ負けした槍使いと戦う時の為って言ってたが、これからそんな可能性もあるのか?」
「俺が戦うかは分からないが……、数年先にあの人とも一戦交える可能性は高くなる……かな」
「一応、聞いとくが、詳細を教えない……なんてのは言うなよ?」
「だな……。ちゃんと教えとく」
これに関しては、俺自身が一人で行動してカズマ達に心配をかけることが多かったのもあるが、もう何かの理由がない限り、それは止めようと決めていた。
雪解け前にエギルの木に埋め込まれた『レリック』の件――もちろん詳細に関しては伏せたが、それに付随したかの様に現れたあの槍使いやルーちゃん。そしてこめっこの誘拐未遂はおそらくは全て繋がっている。そして、それを追うとなればあの騎士とも顔を合わせる可能性も高い。ついでにその捜査のための部隊についても、はやてが色々と動いてくれているのも話せる範囲でカズマには教えた。
「あの槍使いのおっさんもだが、機動部隊……か。その言い方だと、もう打診が来てるみたいだが?」
「まっ……! そこら辺はちょっと前の約束みたいのがあってな。最近になってから、必要になりそうな資格とかも取っとけって言われるようになって来た」
「ああ……。それでお前の部屋の机に参考書が積まれてたのか。ちょっと見たが、俺じゃあチンプンカンプンだった……」
俺の仕事中に部屋に置かれていた参考書を少しばかり見たようだ。
「クリアしなきゃならない問題も多々あるけどな。そこら辺は、裏技を色々とやる予定らしい」
部隊ごとの保有戦力上限をリミッター付けて躱す方法とか、複数の資格を持ってる人間を配属して、いつでも配置換えが出来る様にするなどだ。その他には俺らの持ってるコネクションなんてのも最大活用する予定だ。無論、大々的に表に出すわけではないが。
そこまで説明するとバニルが面白そうな顔をしながら……、
「ふむ。その約束とやらの折、疲れ果てた三人の部屋に朝食を差し入れに行った際に、ドアを開けた瞬間あられもない姿を見てしまい、枕やバッグを全力で投げられた小僧よ。ノックをして返事を待ってからドアを開けたというのにその仕打ち。世の中というのは理不尽であるな! フハハハハハ!!」
「何だ!? その羨ましそうな状況は! あの人達のあられもない姿って……」
何でバニルはこんなんを見通すのだか……。空港火災の次の日になのは達が泊ってる部屋に行ったら、あいつら寝惚けてて自分の格好に気付かなかっただけだったのだが……。俺は体力だけは自信があるのでピンピンしていた。それを説明すると、
「この体力バカのラッキースケベが……! 何だよその状況は!!」
カズマが恨めしそうな、それでいて少しばかり同情する様な視線を向けていた。まあ、あいつらに本気で怒られたらヤバいのは知ってるからだろう。すると、今度はバニルから、
「とはいえ、その槍使いとやらと一戦交えるのであれば、
「……まるで、結果が分かり切っているみたいな言い方だな。だから、こうしてダンジョン通ってんだろ?」
「槍使いもそのままとは思わぬ方が良い。現状でも能力に差があるというのに、それをどうにかしようとするなら貴様には何らかの付け足しが必要となろう」
ちょこっとだけ昨日の占いの件については聞いていたが、融合騎を造った方が良いと見通していたらしい。確かにあの騎士に関しては、一対一でのまともな戦闘ではまず勝てないかもしれない。だが……、
「お前にそんなのを心配される覚えは――」
「なあ、お前って……、あのおっさんに拘ってるみたいに見える時があるんだが?」
バニルに対し、いつも通りの悪態をついているところでカズマが割って入ってきていた。自分としては別に拘ってるっていうわけでもないのだが、敢えて言うなら……。
「あの人と……いやあの人達か……。戦った時にさ、ルーちゃんが”ごめんなさい”……って言ってたんだよ。あの騎士にしたって話が通じないわけじゃないし、何か事情があるんだと思う。けど、また戦う事になったら、それを聞く前に俺が倒されちまうだろ? だから今度はきっちり止めて、話を聞きたいって思ってる。あのままじゃ終われないしな……」
「お前もホントに面倒な奴だよな……。俺には危ない事するなって言ってた癖に、自分はそんなのに首突っ込むのもどうかと思うが」
言いたい事は分かるが、こればっかりは性分なので仕方ない部分もある。
ここまで話したところで、またまたバニルが面白そうなものを見る表情で俺の方を向き、
「それも理由の一つではあろうが、義妹の小娘に対し兄の威厳を保つためや、これから先、貴様にどのような危険が降りかかろうとも生還するためでもある様だが? さしもの貴様でも女を泣かせるのは忍びないようだ。魔王城前でのDOGEZAの際、怒りながらも目に涙を溜めていた小娘を見て相当堪えたらしい。フハハハハハ!!」
「やっぱりこの場で退治してやろうか? 人の心を読みやがって……! 覚悟しろ!!」
「止めろ! 良いから止めろ!! 何でこう……バニル相手だと沸点が低いんだか……」
激高した俺を羽交い絞めにしながら、カズマがドレインタッチで魔力と体力を吸い取っている。この程度なら無理矢理振り解くことは訳ないが、カズマからしたら心配ではあるらしく、力を振り絞っているのが分かってしまった。
「やっと……動けるようになりました……。バニルさん……酷いじゃないですか……。今回はまだ赤字は出していませんのに……」
黒焦げリッチーから普通のリッチーへと復帰したウィズが悲し気な表情でバニルを見詰めていた。
「店主よ、小僧のアイテムならば我輩が捌く。そうすれば少なくとも赤字にはなるまい。貴様が手を出せば碌な結果にしかならぬ」
「すまないな、そういうわけだから……。けど、別途アイテムが欲しかったら個人的に声を掛けて――」
「義妹より年下の娘にご執心なロリコン魔道士よ、それは我輩がいる限り、見通す力を持って全力で阻止して見せよう。我輩に嫌がらせなど10年早いわ。フハハハハハ!!」
「誰がロリコンだ! コノヤロー! カズマ離せ、あの仮面はやっぱり叩き割る!!」
「だから止めろ! さっきからドレインタッチで体力吸い取ってるのに、まだ余裕あるって……ダクネス並みかお前は……!?」
カズマが今までよりも力を込めて全力で止めに掛かっている。そこへ……、
「帰りが遅いので心配になって来てみましたが、やっぱりこうなっていましたか……」
「別に良いじゃない。どうせヘンテコ仮面が下らない事言ったんでしょ」
「バニルさんもあまり人をからかうのは良くないですよ!」
アクア達も俺が喧嘩を吹っかけていないか心配になってしまったらしく、この場所を訪れていた。見るとめぐみんはダクネスにおんぶされているので爆裂後らしい。ゆんゆんは良くこの店に通っているので、バニルに注意を促している。
「お兄ちゃん? どうしたの? カズマお兄ちゃんが疲れてるみたいだけど……」
かすみまでこの場にいるので、暴力的な場面は極力見せられない。それはカズマも分かってしまったみたいで、静かに羽交い絞めを解いてくれた。
「金払いが良い小娘よ、昨日占った通り熱心に願いを繰り返すがいい。汝の兄は実力の割に、きっかけがなければ何も進まぬヘタレであるのでな」
「てめえは……! まだ言うか!?」
「貴様はいい加減に認めろ。
「てめえなんぞに心配される謂れはねーんだよ!! ってカズマ? 何だよその顔……」
バニルへと牽制を繰り返しながら、ふと周りを見渡すと先ほど店に到着したアクア達はともかく、最初から同行していたカズマのみこちらを見ながらニヤニヤしていた。
「別に? お前って……、レベル上げの動機があのおっさんに勝ちたいじゃなくて、女の子泣かせたくないって……なあ?」
「何々? 何の話?」
アクアが興味津々とばかりにカズマの言葉に聞き入っていたので、そのまま続きを話そうと。
「あのな……、こいつ魔王城前で土下座した時に、そこの二人を見て――」
「うわああああああ!! 言うな!? それは言うな!! カズマさん、お願いだから!!」
「良いだろ。下手な正義感より好感が持てるって。やれ平和のためだ、正義のためなんてのよりは」
俺自身涙目になりながら、カズマの言葉を大声で遮ってはいたが、あちらも面白がっている様に見えて……実はかなり心配をしているのかもしれないと感じてしまった。
「まあいい。素材収集小僧よ、アイテムに関してはまた持ってくるが良い。換金までには時間がそれなりに掛かるが、取引に関しては確実に履行すると約束しよう」
「……頼む。まあ、売れないようならそれなりに値引きして構わない」
「なに、ここまでの物であれば、好事家で欲しがる者もおるので、そこまでの心配は要らぬ。ところで手数料だが、換金した値段の10%で良いか?」
「お前にしちゃあ良心的だな……。手続きやら任せっきりだからそれで構わねーよ。ただ後で明細はきっちり寄越してくれ」
それに関してはバニルも快く了承したので、店を後にしてアクセルの街を歩きながら。
「そうだ、さっきのアイテムを換金してバニルから受け取ったら、全員で山分けが良いよな?」
「マジか!? 基本的にお前がモンスター倒してるから、お前一人占めでも良いかと思ってたが……」
「ほんとに!? さっすがユウさん、なら美味しいお酒も買えるし、文句なしよ。またあのダンジョン行きましょう!」
カズマとアクアは一番に了承したが、これはみんなにも自分のレベル上げに付き合って貰ってるので、当然の報酬の筈だ。ダンジョンには基本的に同行しないめぐみんだって、その間かすみの面倒を一人で見てくれているので、山分けが一番良い。
「話もまとまったし……、夕飯の材料でも買って帰るか。今日はどうする?」
そんな話題をしながら屋敷への帰路に着き、夕食後に風呂に入って後は眠るだけとなっていたのだが、ドアをノックする音が聞こえたので、そちらへ向かいドアを開けると、そこには……。
対バニルさんに関しては、カズマさんは主人公の保護者みたいになってますね。
おまけ 機動六課の日常 ~ランク制限を受けた結果~
陸士108部隊よりギンガが六課へと加わった、その日の訓練にて……。
「せっかくだから……ギンガも入れたチーム戦やってみようか」
フォワード陣の教導について任されているなのはからの提案である。
「フォワードチーム5人対……、前線隊長4人チーム」
さも当然のようにスターズ、ライトニングの計4人は受け入れているが、この訓練が初めてのギンガは目を丸くしている。そこへ……、
「ちょっと待ったあああああ!」
「へっ!? どうしたの?」
俺が乱入してきたのが余程意外だったらしい。なのはまで目を丸くしている。
「だったら、5対5でやろうぜ! こう見えても俺だって隊長だ。交代部隊だけど」
そう、今までは……今まではフォワードが4人という事で、隊長戦は不参加を貫いていたのだ。流石に4対5では酷すぎるだろう。
「えっ……!? ええっ……!? ちょっと待ってください! 」
これは想定外とばかりにギンガだけでなく、ティアナ達ですら困惑している。なので。
「心配は要らない。俺のリミッターは高町隊長達より重い3ランクだ。だから、今は(見かけ上)ギンガと同じAランク。しかも両チーム、女性四人の男性一人でバランスも良いだろう?」
そう、今の俺はリミッターによって、基本的にAランクまで落とされている。所属がロングアーチという事もあり、フォワード陣がオフシフトで交代部隊の出番じゃないとAAランクには出来ない様になっている。それでも2ランクダウンなのだ。
「おめーな……、
「んー? ちょっと揉んでやったら、全員バテてるから、休憩させながらこっちに来てみた。そしたら面白そうなのをやろうとしてたんでな」
「この体力バカが……」
ヴィータが呆れたように言い放っていたが、その他は……、
((((混ざりたくて仕方なかったんだろうなあ……))))
隊長たちは苦笑しながら、その他の5人は今までの訓練よりも苛酷になると腹を括りつつ、ゲンナリしていたのだった。
StSでの主人公はSランク。ただし、ロングアーチなので通常では3ランクダウンでAランクまで落とされてます。何気に隊長の2.5ランクや副隊長の1.5ランクよりもリミッターは重くなってます。ロングアーチの悲しさってところでしょうか。